September 15, 2010

* ターミナル駅

ヨーロッパの列車紀行番組を見ていると、ターミナル駅がよく登場します。

ターミナルというのは、ご存知の方もいるとは思いますが、「終着駅」です。つまり、ホームが行き止まりになっているタイプです。東京で、23区内を走る電車にばかり乗る生活を続けていると、なかなかこういうタイプの駅に行き着くことはありません。

東京だと、すぐに思いつくのは、北に向かう電車の出発駅である上野駅でしょうか。あとは、西武池袋線の池袋駅や、小田急線の新宿駅といった、私鉄の終点になる駅です。

私が、日本で「ターミナル駅」と聞いたときに、すぐに思い浮かぶのは、南海難波駅です。ただ単に、私が記憶を美化しているだけかもしれませんが、西武池袋駅や小田急新宿駅と比べると、天井が高いような気がします。

今もあるかどうかは分かりませんが、コンコースより高い位置に喫茶店がありました。そこで飲み物を飲んで話をしながら、たくさんの人が行き交い、電車がやってきては出発するのを、上から眺めていた覚えがあります。

この雰囲気が、とてもヨーロッパの駅に似ているなあ、と思ったのです。実際、その喫茶店に連れて行ってくれた人も、「ヨーロッパみたいで、気に入っている」と言っていた覚えがあります。

場所は違うのですが、品川駅にあるスターバックスコーヒーが、やはり通路より高いところにありました。電車は見えませんが、行き交う人々を眺めていて、「南海の難波駅に似ているなあ」と思ったのを覚えています。

よく考えたら、大阪のJR天王寺駅もターミナル駅でしたが、こちらはヨーロッパ的な雰囲気がありませんでした。

そして、ヨーロッパのターミナル駅と聞いて私が思い出すのは、やはり短期語学留学で行った際によく使う機会があった、ドイツのフランクフルトとミュンヒェンの中央駅です。あと、イタリアのミラノの中央駅も大きかったです。私が行ったときはストで大混乱で、じっくりと駅を楽しめなかったのが残念です。

ベルギーのアントワープ中央駅も、美しい建物だったと記憶しています。でも、一度しか行っていないので、しっかりと覚えていません。フランスは鉄道旅行をしたことがないので、駅をじっくり見たことがありません。余談ですが、オルセー美術館は元が駅で、19世紀後半〜20世紀初頭の雰囲気を残していて面白いです。

ヨーロッパは、国境を越えて列車が走るので、そういう列車が停車するようなターミナル駅は、各国語の新聞が売られていたりして、日本の空港にちかい雰囲気を感じました。日本語の新聞(朝日新聞の衛星版)も売られていました。「高いなあ」と思いながらも日本語恋しさに購入し、すみずみまで読んだのも、なつかしい思い出です。

uriel_archangel at 23:51 | 日々の記録 
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