May 25, 2011
BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』で西洋美術館の常設展
またまた昨日、見ていました。アンコール放送とのことですが未見だったので。
実は、このブログにたどり着いた方の検索ワードでトップに入るのが、この番組名だったりします。参考になる内容が書けているかしら? と、ちょっと気になるところです(笑)
取り上げるのが特別展ではなく、国立西洋美術館の常設展というところが、渋いです。放送内容ではなく自分の思い出語りがメインになってしまいかもしれませんが、感想を書きます。
やっぱり、テレビによく出ている人で、マニアックな美術話をしても視聴者がついて来られて番組が成立するという人は、非常に数が少ないなあ、と思います。こういう番組は、山田五郎さんでないと成立しないですよね。
余談ですが、マニアックな都市話をして番組が成立するのがタモリさん、ですね。マニアックな鉄話が成立する番組は『タモリ倶楽部』くらいかな、なんて思います(笑)
昔のイメージだと、西洋美術館の常設展って、特別展に比べるとパッとしない印象でした(すみません……)。常設展を見ることはとても少なくて、特別展の後ではどうしても見劣りしてしまうのです。
でも、去年息子と見に行って、「よくよく見たら、中世から近代まで、数は多くないけれどきちんと網羅しているなあ」と感心しました。しかも、番組でも言われていますが、入場料(常設展だけなら、大人でも420円!)を払わなくても、庭にあるロダンの作品は見られるのですよね。
松方コレクションが収集された時代背景もあり、近代(特に印象派)が大きく取り上げられています。特に、モネと直談判して購入したという作品の数々は、モネルームができるほど数が多く、初期から晩年まで網羅しています。
放送された順番と前後しますが、中世〜バロックの作品をきちんと取り上げてもらえたのも、この時代が好きな私としてはうれしいところです。今はだいぶメジャーになりましたが、10年……いや、20年前なら華麗にスルーされていたでしょう。20年前にどの程度の所蔵品があったかは分かりませんが(汗)
そして、この番組を見ていていやな感じがしないのは、出演者全員が、作品に対して茶化すことなくきちんと向き合っているところだなあ、と思いました。もしかしたら、そういうスタンスが好きな人もいるのかもしれませんが、私はこうやって真面目に鑑賞する番組のほうがいいです。
ただ、こうやって見てみると、番組としては真面目ですが「地味」です。これまた、先日のハワイの番組と同様、地上波では視聴率が取れない、と言われてしまうのでしょうか……。でも、こういう番組がもっと増えればいいなあと思っている人は、一定数存在すると思います。
最後になりましたが、番組ホームページでの今回の放送の紹介はこちらです。
今回の放送内容とは関係ないのですが、こういうアンコール放送があるなら、豊田市美術館に会場を移すフェルメール《地理学者》とオランダフランドル絵画展、再放送してくれないかなあ……という、淡い期待があります。甘いかしら。
実は、このブログにたどり着いた方の検索ワードでトップに入るのが、この番組名だったりします。参考になる内容が書けているかしら? と、ちょっと気になるところです(笑)
取り上げるのが特別展ではなく、国立西洋美術館の常設展というところが、渋いです。放送内容ではなく自分の思い出語りがメインになってしまいかもしれませんが、感想を書きます。
やっぱり、テレビによく出ている人で、マニアックな美術話をしても視聴者がついて来られて番組が成立するという人は、非常に数が少ないなあ、と思います。こういう番組は、山田五郎さんでないと成立しないですよね。
余談ですが、マニアックな都市話をして番組が成立するのがタモリさん、ですね。マニアックな鉄話が成立する番組は『タモリ倶楽部』くらいかな、なんて思います(笑)
昔のイメージだと、西洋美術館の常設展って、特別展に比べるとパッとしない印象でした(すみません……)。常設展を見ることはとても少なくて、特別展の後ではどうしても見劣りしてしまうのです。
でも、去年息子と見に行って、「よくよく見たら、中世から近代まで、数は多くないけれどきちんと網羅しているなあ」と感心しました。しかも、番組でも言われていますが、入場料(常設展だけなら、大人でも420円!)を払わなくても、庭にあるロダンの作品は見られるのですよね。
松方コレクションが収集された時代背景もあり、近代(特に印象派)が大きく取り上げられています。特に、モネと直談判して購入したという作品の数々は、モネルームができるほど数が多く、初期から晩年まで網羅しています。
放送された順番と前後しますが、中世〜バロックの作品をきちんと取り上げてもらえたのも、この時代が好きな私としてはうれしいところです。今はだいぶメジャーになりましたが、10年……いや、20年前なら華麗にスルーされていたでしょう。20年前にどの程度の所蔵品があったかは分かりませんが(汗)
そして、この番組を見ていていやな感じがしないのは、出演者全員が、作品に対して茶化すことなくきちんと向き合っているところだなあ、と思いました。もしかしたら、そういうスタンスが好きな人もいるのかもしれませんが、私はこうやって真面目に鑑賞する番組のほうがいいです。
ただ、こうやって見てみると、番組としては真面目ですが「地味」です。これまた、先日のハワイの番組と同様、地上波では視聴率が取れない、と言われてしまうのでしょうか……。でも、こういう番組がもっと増えればいいなあと思っている人は、一定数存在すると思います。
最後になりましたが、番組ホームページでの今回の放送の紹介はこちらです。
今回の放送内容とは関係ないのですが、こういうアンコール放送があるなら、豊田市美術館に会場を移すフェルメール《地理学者》とオランダフランドル絵画展、再放送してくれないかなあ……という、淡い期待があります。甘いかしら。