June 17, 2011

* 接してきた時間の差が、外国語運用能力の差になる

――というのが、ン十年外国語を勉強したり、仕事で使ったりしてきた感想です。

ドイツ語の翻訳者は、特に映像翻訳の分野では少ないからか、ドイツ語の翻訳をしています、というのは覚えてもらいやすいです。ドイツ語でお声をかけていただける可能性は高いのですが、そもそもドイツ語翻訳の案件は少ないので、折を見て「英語の翻訳もしています」とお知らせ……というか、PRしています。

仕事で関わった人でなくても、「英語とドイツ語、どちらが得意ですか?」と尋ねられることがあります。これが、私にとっては結構難しい質問です。

時間をかけて作業する翻訳に関して言えば、どちらも似たり寄ったりです。辞書が充実しているのは英語ですが、ドイツ語は英独・独英辞典を使ったり、ネット検索を駆使したりすれば、調べものはなんとかなります。ネット検索を駆使するのは、英語でも同じですが。

今書いたのはどちらかというと「読む」の領域ですが、「聞く」の場合でも、やはりいい勝負です。ただ、辞書なしで分かる単語は英語のほうが多いので、一度だけ聞いた場合の理解度は、英語のほうが深いかなあ、と思います。辞書を使わずに流し読みした場合も、結局は英語が有利でしょうか。

これが、「書く」「話す」というアクティブな分野になると、今は圧倒的に英語が有利です。学生時代、週に6〜7コマドイツ語の授業があった時代は、ドイツ語が有利でした。英語を書く(話す)つもりでドイツ語を書い(話し)たりしてしまったこともあります。

そして今では、英語・ドイツ語とも、書く・話す機会はほとんどありません。こうなると、なんだかんだで中学の時からずっと続けている英語のほうが、パッと出てきます。Twitterで外国語をつぶやく用のアカウントを作っているのですが、英語はそんなに頭をひねらなくても書けます。でもドイツ語は、結構考えないと書けません。

あちこちで書いているのですが、英語は、高校時代から合計で5年ほど英会話サロンに通ったので、そこでかなり鍛えられました。今思い出しても、「学校で文法をきちんと勉強する」と「会話の練習をする」が同時にできたのは、英語に限らずほかの外国語を学ぶときのヒントというか、「こういうふうに身につければ上達する」という自信につながっています。

さらに書くと、「学び」とは少し違うのですが、年齢を重ねてオバさんの図々しさが身に着いたのか、語学運用能力は学生時代より落ちていますが、文法のミスなど気にせず、「通じればいい」と話せるようになりました(笑)

uriel_archangel at 23:58 | 学び 
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