June 17, 2012

* ちきりんさん( @InsideCHIKIRIN )の『世界を歩いて考えよう!』を読みました

最初に本を手にして、パラパラとページをめくって思ったのは、「ちきりんさんは、本当に、あちこちを旅行しているなあ」ということでした。アフリカのサファリのような大自然が支配するような場所から社会主義体制下だったソ連まで、「世界中」と言ってもいいくらい、地球上の各地を訪れています。

私のように、旅したことがある場所に偏りがある人間からすると、ちきりんさんがまだ行ってない場所は、あとは極地くらい? と思ってしまいますが、おそらくご本人は、「まだまだ行っていない場所はたくさんあります」とおっしゃることでしょう。

ともあれ、これはちきりんさんの旅行記(=旅先で何があったか)というより、彼女が「旅先で体験したことから何を考えたか」をたどる本だと思います。

「妄想族」の私は、旅の途中で1人になる時間があると(たとえばホテルの客室や、移動中の車内など)、旅の途中で見たことや聞いたことをきっかけに、いろいろなことを考えるのが好きでした。なので、「ちきりんさん、私と同じことしてる!」とは断言できませんが、異国の地で経験したことをきっかけに、他の人が何を考えたのかが分かる本というのは、私にとって大変興味深いものです。

例えば各地の美術館の成り立ちなど、「あ、これ、私も同じように考えたんだよね〜」ということもあれば、シンガポール航空から見える都市国家の生き残り戦略など、「なるほど、全然考えたこともなかった」ということもあります。こうやって、自分の知らなかった視点や考え方を知ることができるのも、この本を読んで楽しめた点です。

このように書いていて思ったのは、ちきりんさんのように様々な視点から多角的に物事を見るためには、「考える訓練」が必要だ、ということです。意識していろいろな角度から見てみよう、と思わなければ、「人とは違うけれど、いつも変わらぬ自分の視点」になってしまいますし、新たな発見は得られにくいと思います。

先ほどの美術館の成り立ちの違いについては、私は「歴史が好き」という視点があったので、考えることができました。でもシンガポールについては、「現代の世界情勢」や「経済」という視点がないので、考えも及びませんでした(シンガポールには行ったことがないですが……)。

旅に出たら、常にいろいろな発見をしなければならない、というわけではありません。海外に行かなくても、日本国内の旅行でも、それどころかインターネットで自分の知らない話を読むことでも、「考える訓練」ができていれば、新たな発見があります。

そして、考えることで、知識や視野が広がります。見つけた素材の「切り方」は、バリエーションを増やしたいと思います。「意識して、もっといろいろな方法で考えよう」というのが、この本を読んでの感想です。そのためには、『自分の頭で考えよう!』で、考え方のおさらいをしましょう、というところでしょうか。実際読みかけなので(汗)

――というわけで、これでも一生懸命書いたので、『世界を歩いて考えよう!』の書評コンテストに応募します。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
著者:ちきりん
販売元:大和書房
(2012-05-19)
販売元:Amazon.co.jp
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今度はこちらを読みます↓

自分のアタマで考えよう自分のアタマで考えよう
著者:ちきりん
販売元:ダイヤモンド社
(2011-10-28)
販売元:Amazon.co.jp
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uriel_archangel at 23:27 | 学び 
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