November 09, 2012

* 映画『のぼうの城』の感想追加(ネタバレなし)

最初に書いた感想はこちらです。

好き勝手に書いて、語りつくしたつもりだったのに書き忘れがあったとは……状態です(汗)


《趣味に走った感想の追加》

女性陣をすっかり書き忘れていました……。と言っても、物語の関係で、本当に女性の出演者は少ないのですが。しかもここで、榮倉奈々さんではなく鈴木保奈美さんについて言及するという変化球(?)。肝の据わった女性という雰囲気が、とてもよく出ていたなあと思いました。

甲斐姫のように派手な動きはありませんが、館の裏というか、表に出ないところをきちんと統率していて、だからこそ戦となっても浮足立たなかったのかな、と思わせます。こういうのって、演技力だけでなく、年の功的な物も大きいように思います。「若い娘にはこうはできない」という感じですね。

それと、総勢20000人という圧倒的な軍勢に、(戦力としてカウントはできますが)農民も合わせてたかだか2000人程度で立ち向かった彼らが、それなりに戦果を挙げた理由も、なんとなーく考えていました。史実は分かりませんけれどね。

やはり、今回の映画においては、「大きな流れを作るのは総大将(長親)だけれど、持ち場をどう守るかは各人に委ねられていた」というのが大きいかなあ、と思いました。やっぱり総大将は、細かいところに口を出してはいけないのですよね。

「この人なら」と思う人材に任せて、上手く行かなかったらそこで責任を取る、と。だから各城門で、それぞれなりの作戦が上手く行ったのだと思います。総大将があれこれ口を出さないときちんと動かない組織はダメなんですよ、きっと。

そして、そういうときに各人をまとめるために必要なのが、総大将へのloyalty(忠誠心)なのだと思います。思い出してみると、長親の行動は、基本的に(農民も含め)全員がどういう行動をするかの流れを作るだけ、なのですよね。それを受けて何をするかは、まったく個々人に委ねられていたと思います。だからこそ、忍城方に有利に物事が進んだわけです。

で、先ほども書きましたが、これは映画を見て思ったことなので、史実ではどうだったか……までは分かりません。

――こういうことを考えるのは、自分がそういうフリーハンドを与えられる環境にいたい、という気持ちの表れかもしれません。事務仕事の職場はそれなりにフリーハンドが与えられているので、そういう意味での満足度はとても高いですよ。私一人の手では負えないな、と思ったら、上司に押し付けられるのもいいところです(笑)。

そんなわけで、想像力をふくらませて、いろいろなことを考えるきっかけにもなりました。空想・妄想の類が大好物な私は、こういう「全然違うことを考えるきっかけにする」というのは、よくあることではありますが。

uriel_archangel at 16:48 | 日々の記録 
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