May 17, 2015

* ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

鳥獣戯画展に行くか悩んだのですが、Twitterでの情報(「鳥獣戯画展」混雑情報お知らせ)によると週末はものすごーい混雑なので、平日に行くことにしました(それでもすごーい混雑のようです)。

――で、手元のチケットを眺めたところ、「会期終了まで時間がない!」ということになり、こちらに行くことにしました。Twitterでは、朝9時半くらいの時点で「鳥獣戯画展」は1100人くらいが並んでいる、とのことで、「やっぱりルーヴル美術館展に変更してよかった」と思ったものの、10時すぎに会場に到着したところ、行列ができていました(汗) ルーヴル美術館展、なめてはいけません。

でもまあ、「鳥獣戯画展の1100人待ちに比べたら〜」ということで、10分くらい並んで待って、入場できました。中は結構な人ですが、作品を見るのに苦労する、というほどではありません。入ってすぐにあるオストラコン(陶片)は、ものが小さいのと最初なので丁寧に見るのとで、遠くからそっと見る、程度になってしまいましたが……。

ルーヴル美術館に何度も行ったことがある人なら、「ふーん」程度になるのでしょうが、あるテーマに基づいて時代を横断して見られるというのは、こういう展覧会の面白いところだと思います。(私の記憶では)ルーヴルでは時代別の展示なので、オストラコン(陶片)とロココ時代の絵画を見ようとなると、かなりの移動が必要です。

今回は風俗画をフォーカスするということで、宗教画とは異なり、当時の人々の生活が分かる作品が多く展示されていました。最近は中世の人々の暮らしぶりが分かる本が増えたとは言っても、視覚的に確認する機会というのはなかなかないので、興味深いです(作品に描かれているのは中世よりも後の時代なので、本当の中世とは違うのですけれど)。

恐らく注目する人は少ないでしょうが、私が個人的に注目したのは、徴税吏を描いた作品です。展覧会の特設サイトでも取り上げられていないので、「ふーん」と通りすぎる人が多いでしょう……。徴税吏が、ものすごーい悪人面で描かれているのです。

なぜかというと、徴税吏は税の取り立てが仕事なのですが、報酬は取り立てたお金の残り、ということで、自分の懐にがっぽり入れる、という人も多く、嫌われていたのです。そういう前提を知ってみると、悪人面の理由も分かります。

余談ですが、「質量不変の法則」で知られるラボアジエは徴税の仕事を請け負っていたという理由で投獄され、処刑されてしまったのだそうです。フランス革命の時代です。Wikipediaのラボアジエの項目にもそのことについて書いてあります。

徴税吏の絵からここまであれこれ考える自分もたいがいですが、想像の翼が広げられるのが、美術鑑賞の楽しいところです。

ぶらぶら美術・博物館でもしっかり予習したのですが(この回の放送のまとめはこちら)、やはりムリーリョの「物乞いの少年(虱を取る少年)」がとても好きです。今回は出品されていない「無原罪のお宿り」もいいのですが、ムリーリョの描く子供たちは、この絵に限らず本当にかわいらしいのです。

彼自身、孤児となって苦労した時代があるらしく、「恵まれない子供たちを助けよう」ということで描かれた子供たちへの、彼自身の思いも大きいのでしょう。ついでながら、「要はこれって、今テレビでよく流れる、ユニセフなどのCMと同じものなんだな〜」と思いました。

フェルメールの「天文学者」は、思ったより小ぶりな作品でした。手前に立ち止まらず歩いて鑑賞する列、後ろに時間制限なしで鑑賞できるスペースがあり、いちおうどちらからも鑑賞しました。オペラグラスのようなものがあると、後ろからじっくり楽しめると思います(そういうものは持っていませんでしたが)。

ショップもなかなかの混雑だったので(レジ列最後尾のプラカードが出ていました)、見るだけにしました。入場券を持っていなくてもショップだけ利用、というのもできるので、朝イチでショップだけ見る、というのもアリかと思います。

まだお腹が空かないので、次の展覧会に向かいました。

uriel_archangel at 17:55 | 講演会・展覧会 
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