September 24, 2015

* 半世紀前の日本橋のデパートの話(by父)

私の父は、身びいきかもしれませんが、とっても洋服選びのセンスがいいです。旅行のお土産として洋服を頼みたい場合は、母より父のほうが見る目があるので、父に頼んだほうが素敵な服を選んでくれます。

子供の時はあまり気にしていなかったのですが、大人になってあれこれ話を聞いたり考えたりしていて、理由が分かりました。

父が通っていた都立高校(今は閉校してしまいました)が、日本橋の近くにあったのです。そこで毎日のように、日本橋や銀座のデパートに行っては、ショーウィンドーや品ぞろえを見ていたそうなのです。父はその経験で、洋服選びの目を養ったのだろうと思います。

以前テレビで、やなせたかしさんが、今の千葉大学にあたる学校で工業デザインを学んだときに、「毎日銀座に行って勉強しろ」と先生に言われた、という話をしていました。わざわざ銀座に繰り出さなくてもそういうものを見られる環境にあることのアドバンテージは、とても大きいだろうと思います。特に、半世紀も前の話となれば、なおさらです。

父によると、「三越はお年寄り向けの品ぞろえで、白木屋は田舎のデパートという風情だった」とのことで、一番父の感性に合っていたのは高島屋だったそうです。今は、都内のデパートならどこに行っても大きな差はありませんが、半世紀も前となると、同じ都内でも、日本橋や銀座にあるデパートと、それ以外のデパートは、雲泥の差だったそうです。

まあ、上野や池袋、新宿、渋谷は、まだまだ闇市の雰囲気が色濃く残っていただろうと思います。今の私が見ても、「太陽にほえろ」で出てくる新宿は雑多な雰囲気の町です。もっと昔は、もっと雑多な感じだったでしょう。そして、都内でもこの差なのですから、東京と地方の差は、もっともっと大きかっただろうと思います。

そういう感じなので、大学生となった父は、専門書を買うときには、わざわざ日本橋丸善に出向いていたそうです。気持ちは分かりますが、いちいちおしゃれですね……。

洋服のセンスに限らず、若いときに「いいもの」を見るって大事なんだなあ、と思います。それを考えると、私も息子も、洋服のセンスは「残念」というところでしょうか(汗)

uriel_archangel at 11:51 | 日々の記録 
Permalink | Comments(0) | TrackBack(0)
Share on Tumblr  

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Profile
REMI on Twitter
Message to REMI

REMI宛てに非公開のメッセージを送信できます

名前
メール
本文
Recent Comments
QRコード
QRコード