October 09, 2015

* 「安さ競争」には勝たなくていいや

――と、今朝のニュースを見ていて思いました。製造業だったかな? カンボジアに進出した企業の人が、「人件費が安いのが魅力」と言っていたのです。カンボジアでなければラオスとか、そういう「東南アジアでも後発組」です。

で、その言葉を聞いて、「――だとすると、賃金が上昇して人件費が安いと感じられなくなったら、そこを出て人件費の安い場所に行くのかあ」と思ったのです。

まあ、本当に人件費だけを判断基準にするとは思えない(思いたくない)ので、「熟練した技術を持つ人材の確保」ということで、賃金が上昇してもそこにとどまるという選択肢もあるだろうなあ、と考えることにしました。でも、技術は不要と思われるような単純労働の場合は、とことん「人件費が安いところ」を目指すのだろうなあと思います。

でも、国が発展していくと賃金は高くなります。今の中国がそういう状態だから、「次」を求めてカンボジアなどに進出しているわけです。そしていずれは、そういう国でも賃金は上昇します。次の国に行っても、同じように上昇すると思います。

これを延々と続けて、「人件費が安い」と感じられる場所がなくなった世界では、人件費の安さを追求する企業や技術の不要な労働はどうなるのだろう、とちょっと思いをはせてみました(答えはないのですけれど)。

一方で、翻訳の仕事はそういう「安さを追求」する類のものではないので、「安さ競争」に勝てなくてもいいや、と思っています。これは翻訳に限らず他の分野でもある話で、10年以上前のことですが、「中国で安価で作業してくれるので依頼したらひどいクオリティのものが出てきて、結局こちらでかなりの修正を加えた」という話を(また聞きで)聞いたことがあります。

技術が必要なものは、それなりのお金を出さないとそれなりの結果にしかなりませんよ、ということなのですが、決定権のある人がそれを分かっていないと、下が苦労する、という感じですね。

Proz.comで求人情報を見ていると、「応募時にbest rateをお知らせください」というものが非常に多いです。仕事の内容が本当に魅力的で「何を引き換えにしてもいいからこういう仕事がしたい」とか、「自分にはお金より経験が必要です」という段階であるならば止めませんが、そうでないなら、必要以上に安売りすることはないと思います。

で、現時点で「自分を安売りしているなあ」と思う仕事をしているなら、「もっと条件のいい仕事を探す(=そういう仕事が選べる実力を身に付ける)」というのが一番いいのですが、それが難しい場合は「作業効率をアップさせて時間あたりの単価を上げる」とか、何か工夫が必要だと思います。作業効率のアップは、一歩間違えると「仕事が雑になる」につながりかねないので、その後に影響がないとは言い切れません。

フリーランスは、自分に与えられた仕事について、まるで「天から降ってきた」かのように取り組む必要はありません。というか、それでは生き残れません。どんな仕事がしたいかを考えて、それを実現させるにはどうすればいいかを考えることが必要です。「いやいや、こういう仕事はできません」というラインを決めないと、搾取されて終わります。そういうことが自分で考えられない人には向きません。

最後は偉そうに説教じみて終わってしまいました……。

uriel_archangel at 12:12 | 仕事 
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