April 19, 2018
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
最近、展覧会のことしか更新していないですね……。今週の「ぶらぶら美術・博物館」を見て、「これは行かねば」ということでよくよく調べたところ、大型連休明けに会期が終了すると分かりました。そこで、今のうちに行っておくしかない、ということで行ってきました。
前回のブリューゲル展は「もったいないなあ、見に来ないなんて」という感想でしたが、今回の感想は「印象派って人気なのね……」でした。
人が作品の前にぎっしりで近寄れない、ということはありませんが、ポイントポイントの絵(音声ガイドがついている絵とか……)で人が多くなります。見やすい場所で見る、というのは不可能ではありませんが、かなり難しいです(時間がかかるので)。
でもこんなときに役立つのが、単眼鏡です! 今までにも書いていますが、遠くからでも筆づかいが確認できますよ。それと、単眼鏡で狭い範囲を見ることで、全体を大きく見ていては気づかない細部にも目が向きます。これもなかなか面白いです。
あと実は、絵に顔を近づけても、視力というか、目の能力の関係で細部がくっきりと見えるわけではないので、単眼鏡でばっちりピントを合わせて見るのは本当に役に立ちます。
ご多聞にもれず、今回も音声ガイドを聞きながらの見学でした。目利きが集めたコレクションだけあって(ここらへんはテレビから得た情報です)、富豪がただお金にあかせて集めたコレクションのような「なぜ唐突にこの絵があるんだ」というものはありません。フランス・ハルスの絵は、時代は離れていますが印象派につながる絵だし、アングルの絵も印象派の前の時代を代表する絵です。
同じヴェネツィアの風景を描いた作品でも、カナレットの細部の描写と、シニャックの点描による描写の違いを楽しめます。もちろん、単眼鏡が大活躍でした。
有名な作家の「この人らしい」という作品ばかりが並んでいました。ゴッホは、初期のオランダ絵画の影響が大きい暗い感じの色彩の絵から、パリに出て印象派に影響されて描いた絵、アルルで入院中に描いた浮世絵の影響が見られる絵、オーヴェール・シュール・オワーズで描いた絵とそろっていました。「このコレクションだけでゴッホの生涯がたどれる」と感心しました。(ただ、隣の部屋から入ると晩年の絵が近くにあるのでそちらから見学してしまい、逆からたどっていた人も多くいました。それがちょっと残念でした)
展覧会のメインビジュアルである、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」は女の子のかわいらしさが全開という感じで、「親も本人も、こんなにかわいらしく描いてもらってなんの不満があるんだろう」と思いました。こういう春のみずみずしい美しさを、文章で表現するのが好きなんですよね〜。そういう、「この姿を表現するなら、どういう言葉を使えばいいのかな」というのを考えたくなるような、緑に包まれ、光に満ちた美しい絵だと思いました。
そして、1950年代まで生きていたビュールレは、印象派の後に続く、フォーヴィズムやキュビズムの絵も収集していました。本当にぬかりなく収集しているなあ、という感じです。そして最後の部屋は、撮影が可能でした! モネの「睡蓮」です。
なんで絵の上の空間部分が大きいかというと、絵の下は頭、頭、頭……だったからです(スマホやタブレットも多数)。そういうものが入らないように撮影すると、こういう感じになりました(スマホを高く掲げて撮影しました)。
こうして絵を見終えて、印象派の人気を実感したのは最後のショップです。欲しいものに手がなかなか届かないのです! しかも、レジも長蛇の列……。かわいいイレーヌちゃんはマグネット・絵はがき・クリアファイルで入手し、ロートレックの"Confettis"はマグネットを入手しました。
今年は頑張って展示会に行きます。そしてもうちょっとブログも更新しなければ。
前回のブリューゲル展は「もったいないなあ、見に来ないなんて」という感想でしたが、今回の感想は「印象派って人気なのね……」でした。
人が作品の前にぎっしりで近寄れない、ということはありませんが、ポイントポイントの絵(音声ガイドがついている絵とか……)で人が多くなります。見やすい場所で見る、というのは不可能ではありませんが、かなり難しいです(時間がかかるので)。
でもこんなときに役立つのが、単眼鏡です! 今までにも書いていますが、遠くからでも筆づかいが確認できますよ。それと、単眼鏡で狭い範囲を見ることで、全体を大きく見ていては気づかない細部にも目が向きます。これもなかなか面白いです。
あと実は、絵に顔を近づけても、視力というか、目の能力の関係で細部がくっきりと見えるわけではないので、単眼鏡でばっちりピントを合わせて見るのは本当に役に立ちます。
ご多聞にもれず、今回も音声ガイドを聞きながらの見学でした。目利きが集めたコレクションだけあって(ここらへんはテレビから得た情報です)、富豪がただお金にあかせて集めたコレクションのような「なぜ唐突にこの絵があるんだ」というものはありません。フランス・ハルスの絵は、時代は離れていますが印象派につながる絵だし、アングルの絵も印象派の前の時代を代表する絵です。
同じヴェネツィアの風景を描いた作品でも、カナレットの細部の描写と、シニャックの点描による描写の違いを楽しめます。もちろん、単眼鏡が大活躍でした。
有名な作家の「この人らしい」という作品ばかりが並んでいました。ゴッホは、初期のオランダ絵画の影響が大きい暗い感じの色彩の絵から、パリに出て印象派に影響されて描いた絵、アルルで入院中に描いた浮世絵の影響が見られる絵、オーヴェール・シュール・オワーズで描いた絵とそろっていました。「このコレクションだけでゴッホの生涯がたどれる」と感心しました。(ただ、隣の部屋から入ると晩年の絵が近くにあるのでそちらから見学してしまい、逆からたどっていた人も多くいました。それがちょっと残念でした)
展覧会のメインビジュアルである、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」は女の子のかわいらしさが全開という感じで、「親も本人も、こんなにかわいらしく描いてもらってなんの不満があるんだろう」と思いました。こういう春のみずみずしい美しさを、文章で表現するのが好きなんですよね〜。そういう、「この姿を表現するなら、どういう言葉を使えばいいのかな」というのを考えたくなるような、緑に包まれ、光に満ちた美しい絵だと思いました。
そして、1950年代まで生きていたビュールレは、印象派の後に続く、フォーヴィズムやキュビズムの絵も収集していました。本当にぬかりなく収集しているなあ、という感じです。そして最後の部屋は、撮影が可能でした! モネの「睡蓮」です。
なんで絵の上の空間部分が大きいかというと、絵の下は頭、頭、頭……だったからです(スマホやタブレットも多数)。そういうものが入らないように撮影すると、こういう感じになりました(スマホを高く掲げて撮影しました)。
こうして絵を見終えて、印象派の人気を実感したのは最後のショップです。欲しいものに手がなかなか届かないのです! しかも、レジも長蛇の列……。かわいいイレーヌちゃんはマグネット・絵はがき・クリアファイルで入手し、ロートレックの"Confettis"はマグネットを入手しました。
今年は頑張って展示会に行きます。そしてもうちょっとブログも更新しなければ。