November 03, 2018
本能寺刀剣展 2018秋
- 本能寺刀剣展 2018秋(本能寺)
この展覧会は、Twitterで「勉強になる」とTLに流れてきました。宿からも行きやすい場所にあったこrもあり、せっかくなので朝いちばんに行ってみました。もちろん参拝もして
本能寺の大賓殿宝物館での展示でした。最初に入るフロアが刀剣展で、本能寺と縁のある刀剣が展示されていました。森蘭丸の大太刀と伝わる刀もありました。「こんな刀があったのか」と印象に残ったのは、織田信長が命じて磨り上げ、南蛮風の拵えにしたという太刀でした。
由緒ある太刀を無銘にすることに信長の意図があったようです。そこで磨り上げた人物が、目立たないところ(鍔の裏だったか)に、今は無銘であるが、だれそれが磨り上げ、これこれこういう太刀である、とこっそり刻んでいます。依頼主(信長)の意図を無視する行為ですから、命がけだったようです。
「京のかたな展」で仕入れた情報によると、磨り上げて本来の銘を失った場合は、磨り上げた人物が先ほど上の段落で書いたような由緒を銘にします。後世の鑑定というか、判断されたものは朱銘にするそうです。先ほどの刀はそれができなかったもの、ということです。
このように歴史的な刀もあれば、現代の刀工が手がけた刀も展示されていました。
そして、次のフロアは「日本刀が学べる展」ということで、刀ができるまでを詳しく説明しています。玉鋼を鍛える方法など、模型か実物かは分からないのですが、見て分かる資料とともに段階を追って展示しています。また、さまざまな時代を代表する刀剣の等身大の模型も展示されていて(自由に触っていいそうです)、時代とともに変化する様子を知ることができます。
さらに、三日月宗近や五虎退などの押形とともに、刀剣鑑賞で必要となる用語の解説もありました。とても分かりやすかったです(と言いつつ写真を撮らなかったので紹介できないのですけれど)。
こういう感じなので、スケジュールに余裕があるなら、本能寺刀剣展を見てから京のかたな展に行くと、より理解が深まるのではないかと思います(個人の感想です)。
ところで、ちょうど私が行った日から、森蘭丸の大太刀の押形が押印される期間限定の御朱印が始まっていました。
運がよかったです。