講演会・展覧会

June 26, 2017

* 気になる展覧会情報(20170626)

展覧会チェック、もうちょっと続くのです。
  • 東京都美術館
    • ゴッホ展 巡りゆく日本の夢(2017年10月24日〜2018年1月8日)
      ゴッホの絵だけでなく、日本の美術に影響を受けたゴッホの作品に影響を受けた日本人の作品(長いですね……)も展示するそうです。クラーナハ展もそうでしたが、作品の紹介だけにとどまらない趣向の展示が増えているのでしょうね。(展覧会のサイトを見ていて、インディペンデント・キュレーターという職業が成立するとは知りませんでした)
    • ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(2018年1月23日〜4月1日)
      まだ特設サイトはなく、チラシにも詳しい内容がないため、ここに書いていること(タイトルと開催日程)くらいしか分からない、という状態です。このところ、ブリューゲルやボスなどのフランドル絵画が紹介されることが多く、とても嬉しいです。ブリューゲルの一族はいろいろなタイプの絵を描いていたようなので、さまざまな切り口からフランドル絵画が楽しめるかな? と思っています。

  • 三菱一号館美術館
    パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展 (2017年10月18日〜2018年1月8日)
    19世紀末パリのリトグラフやポスターが中心の展示だそうです。印刷は、それ以前も情報の拡散に大いに貢献していましたが、この時代に技術が進歩して、カラフルで大きな作品の制作が可能になったのでしょう。

  • 国立西洋美術館
    • 北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃(2017年10月26日〜2018年1月28日)
      こういう、浮世絵が西洋絵画に与えた影響が見られる展示って珍しくない? と思ったのですが、世田谷美術館で以前開催されていましたね(こういう記事を書いてました)。「みどころ」であれやこれやの絵を見ていて、「そういえばこんな感じの展示を見たなあ」と思い出しました。日本人だと表現技法になじみがありすぎてあまり気にならない部分を、きちんと体系だてて説明してもらえるのが楽しみです。
    • プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光(2018年2月24日〜5月27日)
      特設サイトはありますが、今見られるのはトップページだけですね。プラド美術館は、定期的に展覧会があるような気がします……。もうちょっと詳しい情報が出るようになったら、あれこれ勝手に語ろうかな。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(2018年1月6日〜3月11日)
    まだ特設サイトはありません。こちらでもアルチンボルドの絵が紹介されますね。美術品だけでなく、さまざまなものが紹介される展覧会になりそうです。
てきぱき仕事をして、いろいろな展示会を見に行く時間の余裕を作りたいと思います。

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June 19, 2017

* 気になる展覧会場法(20170619)

展覧会チェック、まだ終わりません。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
  • 国立西洋美術館
    アルチンボルト展 (2017年6月4日〜9月24日)
    アルチンボルトの絵は、ワイン(たしかボジョレー・ヌーボー)のラベルに使われていたのが印象に残っています。しかも結構あちこちの美術館に、作品が収蔵されているのですね(今回は来ていないですが、ルーヴルにもあるそうです)。絵は知っているものの、画家その人や時代背景についての知識はさっぱりないので、ぜひ見に行きたいと思います。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
    以前も書いたのですが、もう一度(自分のために)書きます。なんだか最近、ヒエロニムス・ボスやブリューゲルが(日本国内で)注目されているなあ、と思っています。この展覧会では15〜17世紀のフランドル絵画にはじまり、ベルギー象徴派、表現主義、シュルレアリスム、現代芸術を紹介するそうです。確かに、何もないところから不思議な作品は生まれないので、つながりが見えるのか、楽しみです。

  • 国立科学博物館
    特別展「深海2017〜最深研究でせまる”生命”と”地球”〜」(2017年7月11日〜10月1日)
    前回の「深海」展以降、単に私に知識がなかっただけですが、日本は実は深海がすぐ近くにある環境、ということが分かりました。そうなると、ますます興味がわいてきますね。当然ながら前回の展覧会とは違う視点から深海を見るということで、楽しみです。夏休み中は混雑しそうですね。

  • 東京都美術館
    ボストン美術館の至宝展−東西の名品、珠玉のコレクション(2017年7月20日〜10月19日)
    確かに開催概要にもあるとおり、特定の時代や人物に焦点を当てるのではなく、「ボストン美術館の所蔵品」をまんべんなく紹介する、という感じの展示内容です。ゴッホによるルーラン夫妻を描いた肖像画がそろって来日する、というのが目玉みたいですね。

  • 東京国立博物館
    • フランス人間国宝展(2017年9月12日〜11月26日)
      日本の人間国宝を参考にした制度がフランスにあるそうです。で、そういう人たちの作品を紹介する(日本の工芸作家とのコラボ作品もあり)、という展示会だとか。開催期間的に、「運慶」展と同じタイミングで見るかな〜、と思っています。
    • 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(2017年9月26日〜11月26日)
      日本の各地にある運慶の作品が一同に会する! という感じですね。作られた作品を見るだけでなく、作品の調査や研究の成果も紹介されるとのことなので、そういうところも楽しみにしています。
こうやって書くのはいいけれど、どれだけ行けるかな? と思いながら続きます。

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June 16, 2017

* 気になる展覧会情報(20170616)

前回は「書ききれない」と数を絞ったのか情報が少なかったのか、ここにきて調べたら、興味深い展覧会がたくさんあることが分かりました。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
  • 江戸東京博物館
    • 発掘された日本列島2017(2017年6月3日〜7月23日)
      おそらく最近の発掘調査の成果が淡々と展示されている、という感じだろうと思いますが、こういう展示もまた面白いです。奈良の平城京跡に行ったときに、こういう感じの展示があったのを思い出しました。そのときもありましたが、「東日本大震災からの復興と埋蔵文化財の保護」というテーマの展示もあるそうです。
    • 2017年NHK大河ドラマ 「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から 直政へ(2017年7月4日〜8月6日)
      会期が短いのですよね。名前の通り、大河ドラマに関連しての展覧会です。ドラマを見ている身としては、青葉の笛を見てみたいなあ、などと思っています。昨年の真田丸とも多少重なるところもある時代ですし。

  • 東京国立博物館
    日タイ修好130周年記念特別展「タイ 〜仏の国の輝き〜」 (2017年7月4日〜8月27日)
    これは、前にあったインドの仏像展のタイバージョンかな〜、という感じです。主催が日本経済新聞だし、みうらじゅんさんといとうせいこうさんがグッズの監修をしているし。会期が近づいたら、BSジャパンで2人が出演する特集番組が放送されるかなー。というのはともかく、東南アジアの仏像を日本で見る機会はあまりないので、見に行きたいなあと思っています。

  • 国立科学博物館
    企画展「まだまだ奥が深いぞ!『相模の海』−最新の生物相調査の成果−」(2017年6月13日〜9月3日)
    特別展ではなく企画展なので、パンフレットのPDFにリンクしています。DASH海岸を見ていると、東京湾や相模湾は、世界でも貴重な深海生物が見つかる場所、というのが分かります。恐らくそれ以外でも多彩な生態系なのでしょうけれど……。そんなわけで、特別展に比べると小さい展示だろうと思いますが、楽しめるだろうと思っています。

  • 国立新美術館
    国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展(2017年6月14日〜9月4日)
    ジャコメッティは、作品は見たことがありますがそんなに詳しくは知らない人物なので、これを機に知ることができたらいいなあ、と思っています。10周年記念として開催するわけですから、「これぞ」という充実した内容でしょうし。

  • 三菱一号館美術館
    レオナルド×ミケランジェロ展(2017年6月17日〜9月24日)
    実はこの美術館、気になる展覧会が多いものの、まだ行ったことがないという状態で……。今回は、概要を見ると、ダ・ヴィンチとミケランジェロの素描をメインに紹介するのかな? という感じですね。有名なあの絵が来る、という展覧会ではありませんが、楽しめると思います。
――と、こんなに書いてもまだまだ終わりません。書いているうちに、「あ、あそこの美術館チェックするの忘れた」というのも出てきましたし。まだまだ続きますよ〜。

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June 13, 2017

* ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 BABEL 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―

ようやく行けました。朝イチで行ったので、そんなに並ばずに入場できました。……と言っても、私の基準は「鳥獣戯画」展なのですけれど。

今回の展示は、ブリューゲルだけでなく、影響の大きかったヒエロニムス・ボスの作品やその模写(木版画など)、当時のネーデルラントの彫刻、絵画なども紹介しています。こうやって振り返ってみると、目玉はブリューゲルの『バベルの塔』でしたが、ボイマンス美術館所蔵の作品をじっくり鑑賞するよい機会になったと思います。

「北方の絵画は油彩で、サイズも大きくないし描写も細かいから、単眼鏡を持っていこう〜」ということで、先日購入した単眼鏡を持っていったのですが、思った以上に活躍してくれました。それほど小さな作品ではなくても、人が多くて近寄って見られないときは、少し離れた場所(人垣の後ろ、というくらいの場所です)から細かい部分を単眼鏡で鑑賞できました。

あと、単眼鏡は視野が限られるので、その場所を集中してみる、という効果があるなあと思いました。ヒエロニムス・ボスの《放浪者》の絵で、解説になかったのでおそらく意識していなかった、建物の陰で用を足している人物がいることに、単眼鏡で細部を見ていて気づきました。

ボスの《聖クリストフォロス》は、宗教画の周囲に彼の得意とする不思議なモチーフがちりばめられていて、興味深かったです。以前にも書いた覚えがありますが、ボスやブリューゲル(そのほかボスに影響を受けた作品)で描かれる実在しない生き物には、画家の想像力が存分に発揮されていて、とても楽しめるのです。

実は、マスコットキャラの「タラ夫」がいる《大きな魚は小さな魚を食う》を見るのも楽しみにしていました。むかーしむかし、ドイツ語学校に行ったときに、ブレヒトの『三文オペラ』のメッキーメッサーの歌(Haifischの歌)やそれに関する文章が教材に使われたのですが、そのときにこの絵も授業で見たのです。

そして最後に、《バベルの塔》です。20年以上前に、ウィーンの美術史美術館で、これとは違う《バベルの塔》を見たことがあります。今回来日している作品以前に描かれ、サイズは大きいですが、ボイマンス美術館の《バベルの塔》は、それを踏まえてさらに構想をふくらませたもの、という感じがしました。

前の列は、立ち止まらずに歩きながら鑑賞するので、改めて少しはなれた場所からじっくりと見ました。このときも、単眼鏡を使って、巨大な塔のあちこちで作業する人の細かい様子を見ることができました。どんな展示会でも持っていくと使える場面がありそうです。ミュシャの《スラヴ叙事詩》も、これがあれば細かい部分が見られたかなあ、と思います(持っていかなかったのです……)。

図録も魅力的でしたが、絵葉書だけ購入しました。

最後に、美術館から足をのばして、も見学しました。私はしなかったのですが、タブレットで顔を撮影して登録すると、塔の中で働く人が自分の顔になるそうです。プロジェクションマッピングも、とても興味深いものでした。

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April 20, 2017

* 鏡リュウジ『占星術の文化誌』原書房、2017年 と関連イベントに参加して

このようなイベントの存在を知り、「ぜひともお話を聞きたい」と、先週行ってきました。実は最近めっきり夜に弱いもので、お話を聞いているのはともかく、その後帰宅するのがなかなか辛かったです。下北沢駅は、ホームから出口が遠いので、到着もぎりぎりになりました。ともあれ、会場となった書店で書籍も購入しました。

占星術の文化誌
鏡リュウジ
原書房
2017-03-22


このエントリーは、イベントでうかがった話と書籍に書いてあること、自分が他の本で読んでいた知識が入り乱れた内容になります。

占星術というと、現在のような「○○座(□月□日〜△月△日生まれ)の人は……」というものを想像しますが、これは比較的新しいものだそうです。

何が重視されるかというと、ホロスコープ、惑星の配置です。これは複雑な計算などが必要なので、誰にでも分かるものではありません。現代ではコンピュータが気軽に利用でき、私のような一般人でも無料で見ることができます(素人に解読はできませんが)。私が子供のころは、500円分くらいの切手を「マイバースデイ」編集部に送って、作ってもらった記憶があります(経験者は語る/笑)。

そういう、惑星の動きが人間に影響を与えるという考え方は、当時の文学作品や絵画にも描かれています。そういう作品ではありませんが、「惑星の子供たち」という絵もさかんに描かれたそうです。

――というところで、これまでに読んだ本を思い出しました。



この本の、まさにタイトルとなった「中世の星の下で」という文章で、「惑星の子供たち」を説明しているのです。ここでも、
中世の人びとの日常生活は今日よりもはるかに密接に星辰の世界とかかわっていた。(中略)地上の出来事や人間の運命は天体の運行によって規定されるものと考えられとりわけ獣帯、十二宮と遊星の動きが注目されていた。しかし遊星の動きのほうが獣帯よりも強力であり、人びとは常に七つの遊星の動きに注目を払っていた。当時の医学はまさに遊星の動きと密接な関連をもっていたからである。
とあります。占星術と聞いたときに、なんでこの文章を思い出さないんだ、私、と、勝手に落ち込みました。

ちょっと話が脱線しますが、「中世の星の下で」で紹介されている絵は、ヴォルフェッグ家に伝わるハウスブーフという書物のものです。ドイツ語版のWikipediaにHausbuch (Schloss Wolfegg)という項目があり、惑星の子供たちの絵も紹介されているので、ドイツ語が理解できなくても、どのような感じの絵か分かるかと思います。

中世ヨーロッパでは、人々は小宇宙(ミクロコスモス)であり、人々を取り巻く大宇宙(マクロコスモス)の影響を避けられない、という考えでもありました。これは、



に書かれていました。だとしたら、惑星がどこにあるかが人々に影響を与えると考えるのも道理です(こちらは現在、どこにしまいこんだか分からない状態になっているため、文章の引用ができません……)。こうして見てみると、近代化というのは、周囲を取り巻く大宇宙から、物理的にも心理的にも人間を切り離すことだなあ、と思います。

また、鏡リュウジさんの本では、ホルストの『組曲 惑星』から、占星術と音楽のかかわりについて説明しています。ピュタゴラスからケプラーが紹介されていますが、ここでルネサンス・バロック音楽が好きな私は、アタナシウス・キルヒャーも思い出しました。彼らの時代は、宇宙の秩序を音楽で表現しようとしていたのですね。

あれこれ書いていることが本を読んだ感想ではなくなっていますが、こういうふうにこれまでに得たいろいろな知識が結びつく、とても興味深い本でした。ヨーロッパの文学や芸術の鑑賞に占星術の知識があると余計楽しめるというのは当然ですが(古代ギリシャ・ローマ神話、聖書と同じです)、歴史の理解も深まるなあ、と思いました。

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April 17, 2017

* 今、超克のとき。いざ、足利。山姥切国広展(2017年3月)

この機会を逃すと、次に見られるのはいつになるか分からない、ということで、スケジュールをやりくりして行ってきました。

連休のときに行こうかな、と思っていたのですが、その前の週の関西旅行の疲れが出たのか、ゴロゴロと寝て過ごす羽目になったため、あきらめていました。ですがその後、運よく平日にポコッとスケジュールが空いた日ができたため、喜び勇んで行ってきました。

行きは朝早くに家を出て、ローカル線でトコトコと足利市駅へと向かいます。Kindleに未読の本があるので、電車の中でやることがない、ということはありません。試合か何かに向かうらしい部活の高校生もいますが、周囲に「お仲間かな?」という感じの人がいるのは分かります。

無事、10時前に足利市立美術館に到着し、12時からの入場整理券をもらいました。せっかくなので、スタンプラリーをやってみることにしました。距離を歩くのは苦にならないタイプなので、長林寺に行くのはそんなに大変ではなかったのですが、足利織姫神社の石段(200段以上ありました)は、なかなかハードでした……。

スタンプラリーのポイントを回ったところで、展示を見ることにしました。会場に入れる人数に制限がかかっているため、列の進み方はゆっくりで、辛抱強く待ちました。受付通過後は、充実した内容の冊子が渡されたので、これを読みながら待ちました。

いよいよ会場に入ると、最初に見られる刀は、足利市が所有する脇差の布袋国広です。これはさまざまな角度から見られるように展示されていました。ものすごく薄い刃にびっくりしました。それでいて、さらに布袋様の絵や文字が彫られているのですから、とても繊細なものに違いありません。そういう状態でも実戦でも使えるのですから、本当に素晴らしいです。(私は細かく感想が言えるほど知識はないのですが)

そして、北条氏直からの書状などを見て、いよいよ山姥切国広です。鋩が大きく、刀身も太い感じで、「たくましい」印象です。でも、力強くたくましいと同時に美しいのです。これは人にたとえたら美青年です。そんなにじっくりと見てはいられないのですが、列の後ろからも見ました(そうやって見ていられそうなスペースがあったので)。

国広の短刀もあり、これも力強さを感じました。国広の刀がたくさん見られて、とても充実していました。

展示をじっくり満喫して、コラボで展示されているパネルも撮影して、美術館を出ました。その後足利学校に行き、「本丸みたいだな〜」というありがちな感想を抱いてから太平記館に行き、スタンプラリーの景品を手に入れました。コラボグッスは、その日の分は売り切れていて、郵送で発注しました。

本当はきちんとお店に行くべきなのでしょうが、時間がないので太平記館でお土産を買いました。「恐らくこうやって歩いている人の大部分は、(私も含め)山姥切国広めあてで来た人たちだろうなあ」という人出で、町もなんだかにぎわっていました。そしてお昼を食べ、急ぎ足で駅に向かい、無事14時30分くらいの「りょうもう」に乗れました。

慌しい訪問になってしまいましたが、次回は家族で行って、もっとゆっくり滞在したいと思います。

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April 12, 2017

* ミュシャ展

これはチャンス、ということで、平日に息子が動ける春休み中に行きました。週末は混雑するかなあ、と思ったので。実際、平日でもチケット売り場は行列ができていました。草間彌生展も開催されていたので、ダブルですごいことになっていたようです。

ミュシャ展は、会場に入るまでに並ぶ、というのはありませんでした。また、展示されている作品自体がとても大きいので、作品の前に人が殺到してしまうこともなく、作品が十分に見られない、ということはありません。

スラヴ叙事詩は、スラヴ民族の苦難、連帯、栄光の歴史、そして賛歌を描く大作(物理的にも)です。展覧会でよく見られるパリ時代のポスターなどとは異なり、重厚な雰囲気と色使いです。この作品が描かれた当時の東ヨーロッパの情勢に思いを馳せました。

それこそ、今までのミュシャの作品が出てくる展示会と異なるのは、アール・ヌーヴォーの旗手としてのミュシャではなく、スラヴ人としての自覚をもった、独立間もないチェコスロヴァキアに協力を惜しまないミュシャを紹介している、ということです。

スラヴ叙事詩だけでなく、そこまで大きくない作品も今回は展示されています。パリ時代の作品もありますが、普段あまり目にする機会のないプラハ市民会館のために作られた作品や、彼がデザインをしたポスター、紙幣、切手などが見られました。

今回は躊躇せず図録を購入したので、グッズは見ないようにしていたのですが、息子が「あ、クルテクだ」と気づきました。息子が小さいときにカートゥーン・ネットワークで放送していてよく見ていたので、知っていたのでした。クルテクはチェコの作品ですから、こういうときにグッズがあるのは当然ですね。

そんなわけで、こちらもお買い上げです。

image

このマグネットは、4種類あったそうです(気にしないで買ってた……)。ポーチはちょうどいいサイズだったので、早速スマホ(Nexus5)を入れています。

スラヴ叙事詩はチェコに行かなければ見られないと思っていたので、これは見ておかねば、ということで行きました。以前の貴婦人と一角獣のタピスリーもそうですが、「これが日本で見られるとは思わなかった」というものも、来ることがあるのですね。今後も機会を逃さず行かねば、と思いました。

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April 11, 2017

* 真田丸発掘調査報告講演会(2017年3月12日)

ほぼ1か月前の話で、非常に記憶が怪しくなってきたのですが、「書かないよりはマシ」ということで書きます。

この報告会に行くためにわざわざ大阪に行ったのではなく、大阪旅行の期間中にちょうど開催されるということで、喜び勇んで行きました。会場で司会の方が、「東京、横浜、石川など、遠方からもいらっしゃって……」とおっしゃっていましたが、本当にタイミングが良くて行っただけです……。私たち家族のほかにも、東京からいらした人はいたかもしれませんが。

会場は、まさに「ここが真田丸の本体」と推定される大阪明星学園のホール(講堂)でした。日曜日でしたが部活動などで生徒たちが登校していました。学生服(学ラン)の金ボタンが6つか7つくらいあるのが印象的でした。

講演会は、以下の内容で行われました。
  • 第1部:映像で探る真田丸発掘ストーリー(NHK大阪放送局 制作部チーフ・ディレクター 伊藤敏司氏)
  • 第2部:史上初の学術調査に臨んで(大阪府教育庁 文化財保護課 参事 森屋直樹氏)
  • 第3部:真田丸の復元(奈良大学 文学部 教授 千田嘉博氏)
  • 講演者三者による鼎談
第1部は、歴史秘話ヒストリアのディレクターが、真田丸発掘にいたった経緯を、たくさんの映像資料を交えて説明していました。古代が得意分野だった伊藤氏は、戦国に自分の得意な発掘ものを持ち込もうと、城郭考古学がご専門の千田先生にご指導いただいたそうです。さすが大阪というか、お話し上手な方でした。

資料を調べて現地調査をしていくうちに、浅野文庫諸国古城之図にある「摂津 真田丸」の図が、従来は参考にならないと言われていましたが、現在の地形や寺の配置につながるところがあり、こちらが正しいのではないか、という結論に至ったそうです。これに千田先生が賛同し、従来の説とは異なる真田丸の姿を提案しました。

最初に番組で描いたCGは不完全なもので、より考証を重ねた結果が「真田丸」での姿になるようですが、実は真田丸は寺町の中に寺を利用して作られており、実際は市街戦だったのではないか、とのことです。「真田丸」ではロケの都合上市街を再現できないため、市街戦にはなりませんでした。

第2部は、真田丸発掘調査で、現地で責任者として指揮を取った(確か……)、大阪府教育庁の人でした。そんなわけで、資料もお話も、非常に真面目な内容でした。ここは、私が発表内容をきちんと理解していないので、申し訳ありませんがここで説明することができません。発掘で出土したもののほか、どのような地層になっていたかの説明がありました。

森屋氏としては、真田丸の手がかりとなるものが出てくればとは思ったものの、残念ながら決定的な決め手となるものはなかった、という感じでした(これはその後の鼎談での話です)。研究者として当然の姿勢だとは思いますが、そういう私情を排して事実のみを報告するのは、非常に誠実だと思いました。

第3部は、真田丸復元についての講演でした。説明に使われた図版は、当然ですが第1部とも重なるところがあります。いくつか伝わる真田丸を描いた絵図から、真田丸は大阪城惣構えとはつながっておらず、馬出しとして用いることは不可能だった、と結論付けられています。また、周辺は市街地化していたことも分かるそうです。

ここで興味深く感じたのは、終戦後に米軍が撮影した航空写真は、(空襲で)建物がほとんどないため、本来の地形を探る手がかりになるということです。また、浅野文庫諸国古城之図にある「摂津 真田丸」だけでなく、松江歴史館の極秘諸国城図にある「大坂 真田丸」は(後者は昨年発見された、ということでニュースになりました)、私が当初想像していたよりも正確に、真田丸の姿を書き写している、ということです。

これらの絵図で描かれている姿は、現在の町の姿にも残されており、結論だけを聞くと「どうして真田丸の場所は、今までここだと言われてこなかったのだろう」とさえ思います。それは私が美味しいところだけ食べている状態だからで、ここで導き出される結論は、科学的な現地調査や、各地に分散する文書の横断的な調査などが可能になった現代だからこそ得られるものなのでしょう。

鼎談も非常に興味深い内容でした。きちんと記録していないので、詳しく紹介はできませんが。千田先生への、「先生だったら真田丸をどう攻めるか」という質問に対するお答えは、大変面白いものでした。

とても充実した内容の講演会で、行ってよかった、としみじみ思いました。

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February 28, 2017

* トークイベント「英国ファンタジーの魅力を巡る旅」

偶然Facebookで見かけ、興味を引く内容だったので参加しました。行ってみて、「ああ、私はファンタジーにも児童文学にも詳しくない……」と思いましたが、それでも楽しめるお話でした。

奥田実紀さんは、「赤毛のアン」の世界にあこがれ、ワーキングホリデーでカナダのプリンスエドワード島に行き、そこから彼らのルーツである英国に興味を持ったそうです。

最初に書いたとおり、今回紹介された作家の作品をあまり読んでいないのですが、それでも「なるほどー」と思うことが多かったです。

児童文学というのは、ペローやグリムの童話から始まり(これらは童話というより民話の採録ですよね)、イギリスに入って子供向けの文学として花開きました。イギリスにはケルトの伝統があり、ファンタジー文学隆盛の素地があったそうです。確かに、妖精や魔法使いが出てくるお話が身近にあれば、そういう物語を自然に作りますよね。

そして、作家が暮らした環境が、そのまま物語の舞台になっていることも多いそうです。ビアトリクス・ポターは好例ですが、物語で庭のトピアリーが出てくる作家は、自宅の庭もトピアリーが素晴らしいそうです。

日本とは自然条件や建物の作りが違うので仕方ないのですが、イギリスは18世紀・19世紀の作家が見た・過ごしたであろう建物や光景が、変わらぬまま現代も見られるというのは素晴らしいですね。

3月10日に、同じ内容の講座が池袋コミュニティカレッジでも開催されるそうです(平日午後ですが)。
せっかくなので、書籍を購入してサインもいただきました。




「赤毛のアン」が好きなので、こちらも一緒に購入しました。




あと、このときお話を聞いて「読んでみよう」と思った本がこちらです。

時の旅人 (岩波少年文庫)
アリソン アトリー
岩波書店
2000-11-17



洋書のKindle版もあったのですが、うまくブログでのリンクが作成できませんでした(Amazonへのリンクはこちら)。

「旅の本屋のまど」は旅にまつわるさまざまな本(新刊・古書とも)がそろっています。ガイドブックだけでなく、その地域が詳しく分かる本がある、という感じです。自分の家の近くにあったら行くだろうなあ、という本屋さんでした。

実は西荻窪に初めて行ったのですが、商店街がいい感じで、「家に帰る前に立ち寄りたくなる店」が多いなあ、と思いました。

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February 22, 2017

* 講演「いのちを生きる子供たちのために:高大接続改革の展望」

「いのちを生きる子供たちのために:高大接続改革の展望」は、このシンポジウムの一部(基調講演)として行われたものです。現在話題となっている大学入試改革の根幹とも言える部分を考えた人の話ということで、関心を持って聴きましたよ〜。書かねば書かねばと思っているうちに、1か月が経過してしまいましたが。

聴いていて、以前大河内先生が講演で話していたことと、結構重なるところがあるなあ、と思いました。小学校・中学校で教える内容は変わってきていて、一方的に教師が壇上から教える従来の方法ではなく、主体的に/対話的に/深く学ぶ、というメソッドが広がっています。

でもこれは、何十年も変わらない大学受験では重視されない。これをなんとかするには、大学受験を変えるのが一番手っ取り早い、という話です。

実は時間不足で、手元にある資料の内容が十分に話されていたわけではないのですが、先生の話を聞き、資料を見る限りでは、本当に「もっともだなあ」と思います。

将来どうなるかは、私たちがこれまで過ごしてきた時代以上に不確実です。そうすると、重要なのは自分で将来を切りひらく力であり、それは今、小学校や中学校で教えられている内容(手法)と一致するのです。

「日本の未来を賭けた教育改革」というのは、恐らくそのとおりなのだろうと思います。ただ、「提言はその通りだと思うけれど、いろいろ経由して出てきたものが……」という感じになるそうで(これは講演会で出た話ではありません)、そこがもったいないなあと思います。

世界の流れを見ると、これまでのように詰め込んだ知識を競うのではない大学入試が求められているのでしょう。恐らく2020年を待たずとも、大学入試は変化を続けていると思います(変化のない大学もあるでしょうが……)。大学受験だけを見ず、周囲を取り巻く情勢の変化に敏感になることが大事だなあ、と思いました。

まとまっていませんが、こういう感じです。

uriel_archangel at 11:54 | 講演会・展覧会 
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