仕事

October 31, 2018

* 第28回JTF翻訳祭に参加しました

先週、10月25〜27日は、京都に滞在していました(夜行バスを利用したので、出発は24日夜です)。主な目的は翻訳祭への参加だったのですが、「せっかく京都に行くし!」と便乗してあれこれ予定を詰め込んだため、「何をしに行ったんだろう?」というくらいの充実ぶりでした。

今回の翻訳祭の内容は産業翻訳に関するものの割合が高く、自分の仕事に直結するものが多くあったというわけではありません。ですが、いろいろな分野のお話が聞けて、(仕事につながるかどうかはともかく)新たな知識を得ることができました。

本当は一番自分に関わりが深いはずの、最初の飯間氏の講演に遅刻してしまい、ほとんど聞けなかったのは痛い失敗でした……。が、そこはあまり悩まずに次に進みます。次のセッションは私にはあまり関係ないかな、ということで参加せず、企業ブースで説明を聞いたりして過ごしました。

こうやって書いてみると、1日目は交流パーティーだけという状態ですね。とは書いたものの、交流パーティーでも、積極的にネットワーキングしたというわけでもなく……エネルギー補給してました(汗)

前日の反省を活かし、2日目は興味のあるセッションに積極的に参加しました。以下は参加したセッション名とその感想です。
  • iPS細胞を用いたパーキンソン病治療(高橋 淳)
    専門外ではありますが、せっかくの京都開催ですし、最先端のお話が聞けると思い参加しました。講演の内容は十分に理解できました。このようにして、今後どころか現在進行形で、いろいろな病気に対してiPS細胞を利用しての治療が試みられているのでしょうね。時間はかかりますがどんどん新たな治療法が開発されるので、長生きしなくちゃなあ、と思いました。

  • Road to XV 〜FINAL FANTASY XVで12言語を同時発売できるまで〜(長谷川 勇)
    日本語から多言語への翻訳というのは、ゲームを遊んでいるだけの人間には分からないような苦労があるんだなあ、と思いました。英語から訳すにしても名詞に性がある言語への対応が必要になりますが、日本語の場合はそういう違いがもっと多くなるのですよね。翻訳が進まないと分からないことや、デバッグで明らかになることもあるでしょうから、本当に「ご苦労さまです」という気分です。

  • How Machine Translations can help you most(Mike Dillinger)
    私は基本的に翻訳の仕事で機械翻訳を使うことはないのですが、機械翻訳をめぐる最新で有益な情報が入手できたと思います。「これを使えばどんな文書もスイスイ訳せる」なんていう都合のいいツールはないのです。……が、質疑応答などで出てくる話を聞いて、スピーカーが考える機械翻訳と世間一般で考えられている機械翻訳には乖離があるんじゃないかな、と感じました。

ランチョンミーティングでは、memoQの話を聞きました。実は企業ブースを回った時も説明を聞いたのですが、便利そうだと思いました。すぐに手に入れなければというものではないので、もう少し様子を見ます。

実は2日目は疲労で途中で睡魔に襲われ、「このままだとセッションの最中に爆睡して迷惑がかかるかもしれないから、帰ろうかな……」という気分にもなったのですが、セッションの合間に移動で歩いたりしていたら、なんとか頭がしゃきっとしてきて、最後まで参加できました。

でもぼんやりとはしていたようで、帰りのバスを乗り間違えて今出川通りを進んでしまいました。以前に観光で来た時にバスで通ったことがあるルートなので、途中で降りて地下鉄に乗ればOKでした。当然ですが、多少間違えても、どうすれば挽回できるかが分かっていれば、そんなに慌てずにすみますね。

次回の翻訳祭は、2019年10月24日(木)にパシフィコ横浜で開催されるそうです。どういう規模で、どのような内容で開催されるのかを楽しみにしています。

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October 27, 2017

* もやもやしつつの作業

現在、校正の案件を抱えています。普段やらない作業なので、目の前のニンジンを目当てに頑張っています。が、頑張っていても限界があります……。

こういう感じの文章を求めている、という情報はもらっていたので、それを前提に作業しています。と言いたいのですが、元の訳文のレベルが低いのでそこまでたどり着けません、という状態です。

クライアントが求めている品質をAとすると、私が受け取っている訳文の品質はB-かC+という状態で、納期と分量から考えると、私の力量では頑張ってもA-かB+あたりに持っていくのが精一杯なのです。校正を入れてAの品質に持っていくには、その前の段階でA-やA--レベルになっていることが必要です。C+からB+に持っていくより、A-からAに持っていくほうが大変なのです。

そして、はっきり書いてしまうと、「翻訳した人も、よくこの出来で採用されたな」という感じです。なんというか、日本語としては微妙な表現が見られたので、「母語が英語で、日本語は外国語という人が訳したのかな?」と思っていたのですが、英語の構造が分かっていないような訳もあって、「あれ、もしかして日本語が母語の人? それでこの日本語?」と頭をひねりながら作業していました。

翻訳者の養成にかかわっている人なら珍しくないのかもしれませんが、そういうことには関わっていない私には、なかなか衝撃的です……。

しかもこういう出来で、単価は翻訳のほうが高いのですから、「不公平だ!」という気分になります。

じゃあなんでそんなの作業しているんだ、と思われるかもしれませんが、これもはっきり言うと、この作業がそれなりの報酬になるからです。実は海外の会社からの案件なので、おそらく同じことを日本の会社がやっていたら、もっと買い叩かれるのではないかと思います。

以前は「海外の会社は安いからなー」と思っていたのですが、何年も経つと状況が変わるなあ、と思いました。

uriel_archangel at 11:53 | 仕事 
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June 15, 2017

* "Reader's Digest"の定期購読を試してみる

Webサイトを見ていると、それまでの閲覧履歴から、関連するものの広告が出てくることがあります。楽天やAmazonの商品が出てくることがほとんどなのですが、Fujisan.co.jpの広告が出てくるサイトがありました。

実はFujisan.co.jpを利用して、NHKの講座のテキスト(電子版)や白水社の『ふらんす』(紙版)を定期購読しているので、広告が出てくること自体はおかしいことではありません。当然ですが、何を私がチェックしたかを踏まえて広告が出てきます。

ともかく、そこで出てきたのがこれです。これは、「アジア英語版」というところでしょうか。ページのタイトルにも出ていますが、実は今、キャンペーンでセール中ということで、最初の3か月は435円、その後も25%OFFの650円で購読できる、とのことでした。

息子が英語の勉強に使えるものを探していたし、これは安いのではないかと思い、さっそく購読することにしました。もう発売されている5月号を申し込んだので、手続きしてから3日くらいで手元に届きました。

改めて読んでみると、そんなに難しい文章ではなく、どの記事もほどほどの長さで、しかもコンパクトなサイズです(iPad miniより小さいかな?)。記事が取り扱うテーマもさまざまで、確かにこれは、学習に役立つなあ、と思いました。

この文章ならsummary writingができるし、こちらの文章はoutlineの分析に使える、という感じです。ただ読むだけというか、summary writingができる時間がなくても、読んで、パラグラフごとに「この段落のメインとなる文はどれか」というのを考えるだけでも、十分役に立つと思います。

もしかしたら大学受験で読む文章はもっと難しいかもしれませんが、数をこなそうと思ったら、ほどほどの難易度の文章に取り組むほうが、長期戦に耐えられるかもしれません。息子に見せたところ、見た目的にも堅苦しい感じがしないからか、気に入ったようです。

私も時間を作って、この雑誌を使ってそういう勉強をしなければなあ、と思っています。やらなければならないことが、いっぱいですね……。

uriel_archangel at 11:57 | 学び | 仕事
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February 23, 2017

* 長時間作業すればいいというものではない

複数の翻訳の案件を並行して作業する日々が、長らく続いていました。最近になってそれが収まり、1つの案件だけに取り組んでいます。今後のことが今は読めないのと、確定申告がまだ終わっていないのとあって、仕事を詰め込まないようにしているのもありますが。

つまりは、外での事務の仕事と、家での仕事(案件は1つだけ。以前は2〜3あった)をする、ということになります。そういう生活をするようになって、気づいたことがあります。これは私だけの問題かもしれませんが、「なるほどー」と思ったので書いておくことにしました。

これまでは、「やること多いなあ」と思うと、無意識に出力をセーブしつつ動いていたようです。「長時間運転」を前提で考えて、「最初から飛ばすわけにはいかない」と考えるわけです。

でも今は、「これから控えている別の仕事」を考えなくていいので、最初から飛ばして作業しています。「このほかにあれがあるなあ」と思いながら作業するよりも、短時間で多くの作業ができるのです。

これは、私の仕事の考え方や進め方に問題があるのだろうと思いますが、「あれもある」「これもある」と気にしながらよりも、「今ここ」の作業に集中するべき、ということですね。

1つの案件だけ取り組んでいると言っても、作業中はそれをさらに切り分けて考えているので(作業するファイルは複数ある)、複数の案件を抱えている場合も、私の場合は、一つの大きな仕事と考えて取り組むほうが、効率がいいのかもしれません。

最近はおかげで夜もぐっすり眠れて、たいへん調子がいいです。というか、日中にエネルギーを使い果たしている感じで、夕食後に仕事をする気になりません。

こうやって書いていて思い出すのは、長距離走です。私の場合、「先は長いからセーブしておこう」と思い、ゴールしてから「もっと最初から飛ばしてもよかったんだなー」と思うことが多かったです。というか、ほとんどそんな感じでした。自分の体力や気力をちゃんと計っていないから、こういう事態になるんですよね。

なんというか、こういうところはスケジュール帳に書いても根本的な対策にならないので難しいですが、自分自身をしっかり見つめて(?)頑張ります。

uriel_archangel at 11:50 | 仕事 
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January 17, 2017

* NetSSTG1を入手しました

実は新しいPCにSSTG1をインストールしようとしたところ、ハネられてしまいインストールできませんでした。SSTG1のサポートは既に完全終了していたので、新しいNetSSTG1か、SSTG1Lite2をインストールするしかありませんでした。

まあいろいろありまして、NetSSTG1を選びました。これは、どちらを選んでもそんなに変わりないのではないかと思います。今までと違い、初期投資はそれほど多くないのですが、年間保守費用を払っていくという、最近流行のスタイルです。

SSTG1Lite2は初期費用が高い設定になっていますが、SSTG1からの乗り換えだと、割引料金が適用されています。

実は最近は字幕の仕事がそんなに多くはなく、「果たしてこれを買って、出番があるのだろうか」などと思っていたのですが、買い換えたタイミングで字幕の仕事が来ました。不思議なものです。作業と乗換えが同じタイミングになって「時間あるかなあ」となりましたが、意外とすんなり乗り換えられました。

ソフトもサクサク動いて便利です(これはPCが新しくなったからかもしれません)。

問題は、これまでメインで使っていたマシンをサブマシンにして、そちらにもNetSSTG1をインストールしたのですが、これが重くて重くて動かない! 状態ということです。スペック的には問題ないはずなのですが……。インストールしたときに試してダメだったのをそのままにしているので、もう一度試してみようかと思っています。

これがダメとなると、またパソコンを購入しなければいけません。パソコンを買うために仕事をしているわけではないので、頑張ってほしいところです。

uriel_archangel at 11:39 | 仕事 | ネットやPC関連
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October 16, 2015

* コーディネーターさんと世間話で情報収集

最初に書いておきますと、それまでの関係の積み重ねとか相性とか、いろいろ条件がありますので、「誰に対してもチャレンジ!」とは言いません。

どういうことかと言いますと、香水探しのときもそうなのですが、ショッピングで「興味がある、買いたい気持ちも十分にある」というときは、これでも店員さんとお話して情報収集するのが億劫でないタイプなのです。なので、仕事のときもそういうふうに、窓口になっている方からお話を聞きましょう、という感じで、連絡があった案件と直接関係ないことも話すことがあります。

これは本当に、先方が「急いで翻訳者の手配をしなければ!」となっているときには邪魔でしかないので、タイミングにもよります。あと、メールだけでやり取りが終わる場合は、こういうのも難しいですよね。

これは私の経験ですが、コーディネーターさんのほうから、「この人の近況が知りたいな」と思って(メールでなく、いろいろ話が聞き出せるから)電話してくる、という場合もあります。これは、相手に時間の余裕があるわけですからチャンスです。

こちらの近況を話すついでに、先方の状況も聞き出してしまえばいいのです。「最近はどういう分野が多いですか」とか、「今の自分はこういう状況なのですが、それでもできる仕事はありますか」とか。これまた相手との相性次第なのですが、そんな感じでいろいろ情報収集できますよ。

「話を聞きたい!」と思う意中の相手から連絡がない場合は、思い切って「近況のお知らせ」的なメールを送ってみましょう。それで反応がなかったとしても、not foundでメールが戻ってくるのでないかぎり、一応相手とはつながっていることになりますから、「音信不通」からランクアップした、と思えばいいのです。

そういうふうに送った「近況のお知らせ」に目を留めてもらって、久々に連絡があったという経験もあります。なので、「いつでも、どこでも、誰とでも」ではないですが、全く効果がないわけでもないので、あてにならない方法ではありますが希望を持ってください、というところでしょう。

「こういうことをするのってどうだろう」という懸念もあるかもしれませんが、「武士は食わねど高楊枝」でやっいける状態にない人間は、悪あがきに見えるようなことでも動きましょう。それができないという人は、フリーランスは向いていないのではないかと思います。

そして、そうやってあがいているうちに、「武士は食わねど高楊枝」をやっていられる身分になります(保証はありませんが)。

uriel_archangel at 11:59 | 仕事 
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October 09, 2015

* 「安さ競争」には勝たなくていいや

――と、今朝のニュースを見ていて思いました。製造業だったかな? カンボジアに進出した企業の人が、「人件費が安いのが魅力」と言っていたのです。カンボジアでなければラオスとか、そういう「東南アジアでも後発組」です。

で、その言葉を聞いて、「――だとすると、賃金が上昇して人件費が安いと感じられなくなったら、そこを出て人件費の安い場所に行くのかあ」と思ったのです。

まあ、本当に人件費だけを判断基準にするとは思えない(思いたくない)ので、「熟練した技術を持つ人材の確保」ということで、賃金が上昇してもそこにとどまるという選択肢もあるだろうなあ、と考えることにしました。でも、技術は不要と思われるような単純労働の場合は、とことん「人件費が安いところ」を目指すのだろうなあと思います。

でも、国が発展していくと賃金は高くなります。今の中国がそういう状態だから、「次」を求めてカンボジアなどに進出しているわけです。そしていずれは、そういう国でも賃金は上昇します。次の国に行っても、同じように上昇すると思います。

これを延々と続けて、「人件費が安い」と感じられる場所がなくなった世界では、人件費の安さを追求する企業や技術の不要な労働はどうなるのだろう、とちょっと思いをはせてみました(答えはないのですけれど)。

一方で、翻訳の仕事はそういう「安さを追求」する類のものではないので、「安さ競争」に勝てなくてもいいや、と思っています。これは翻訳に限らず他の分野でもある話で、10年以上前のことですが、「中国で安価で作業してくれるので依頼したらひどいクオリティのものが出てきて、結局こちらでかなりの修正を加えた」という話を(また聞きで)聞いたことがあります。

技術が必要なものは、それなりのお金を出さないとそれなりの結果にしかなりませんよ、ということなのですが、決定権のある人がそれを分かっていないと、下が苦労する、という感じですね。

Proz.comで求人情報を見ていると、「応募時にbest rateをお知らせください」というものが非常に多いです。仕事の内容が本当に魅力的で「何を引き換えにしてもいいからこういう仕事がしたい」とか、「自分にはお金より経験が必要です」という段階であるならば止めませんが、そうでないなら、必要以上に安売りすることはないと思います。

で、現時点で「自分を安売りしているなあ」と思う仕事をしているなら、「もっと条件のいい仕事を探す(=そういう仕事が選べる実力を身に付ける)」というのが一番いいのですが、それが難しい場合は「作業効率をアップさせて時間あたりの単価を上げる」とか、何か工夫が必要だと思います。作業効率のアップは、一歩間違えると「仕事が雑になる」につながりかねないので、その後に影響がないとは言い切れません。

フリーランスは、自分に与えられた仕事について、まるで「天から降ってきた」かのように取り組む必要はありません。というか、それでは生き残れません。どんな仕事がしたいかを考えて、それを実現させるにはどうすればいいかを考えることが必要です。「いやいや、こういう仕事はできません」というラインを決めないと、搾取されて終わります。そういうことが自分で考えられない人には向きません。

最後は偉そうに説教じみて終わってしまいました……。

uriel_archangel at 12:12 | 仕事 
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September 09, 2015

* 「相性のいい取引先」は人それぞれ

分かりやすく言うと、兼業翻訳者の私は「高単価&短納期」の取引先は相性が悪いです。というか、スケジュールがぴったり合わないと対応できません(できるときもあります)。でも、専業でバリバリやっているという人にとっては、キャパシティに余裕がある限り、「よっしゃー、ばっちこーい」という気分になるのではないでしょうか。

私は、「単価は高いに越したことはありませんが、そこまで高くなくてもいいので(ただし、ものには限度というものがあります)、代わりに余裕のある納期をください」というタイプです。最近はどの取引先も、納期の余裕がない案件が多いので、全体的にお声がかかりにくくなっていますが。そういう中でも条件に合う仕事は探せばあるもので、なんとかいろいろなものが回るようになりました。

こんな感じで、どういう仕事が「条件がいい」と思えるかはその人の環境次第です。子供がまだ小学生なので、金曜午後に依頼があって月曜納品、みたいな仕事は避けたいという人もいれば、そういう制限がなく「人が休みたいときに働くのが売りです!」という人もいるでしょう。

ちなみに私は、子供はいますが部活三昧だし、旅費が割高になって、人も多い時期にわざわざ旅行をする気にならないタイプです。なので、「お盆や年末年始に出かける予定を入れないので、この時期に働くのは構わない」タイプです。(部活を引退したら受験生モードで、結局出かける予定のない生活になる……のかな?)

先ほどから何度も書いていますが、「高くない」にも限度というものがありますが、「単価はそんなに高くないけれど、たくさん仕事をくれる取引先」を評価する人もいるでしょう。まあ、「どれくらいの収入が必要か」「どれくらい作業できるか」を考えて、いろいろな取引先を組み合わせるのが大事だと思います。

で、またまた当然ですが、能力が高ければ「納期に余裕がありつつ単価も高い」仕事が可能になります。相性のいい取引先を増やすためには、自分の能力を高めるのも大事なのです。

翻訳の仕事でお断りする場面が増えると(翻訳の仕事の依頼があまりないな〜、という時期もそうですが)、「兼業じゃなければな〜」と思うこともなくもないです(回りくどい表現ですね)。でも、もっと大変なときに、今の職場にはとてもお世話になりました。上司が兼業翻訳者という立場に理解があって、とにかく融通が利きます。

さらに「ここ、私がいないと回らないのよね〜」という感じがビシビシと伝わってくるので、「退職する」という選択肢はありません。従業員が増えたら、働く時間や日数を減らす、という可能性は、大いにありますけれど。

uriel_archangel at 11:54 | 仕事 
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September 07, 2015

* ポジティブなフィードバックは仕事でも趣味でも嬉しいものです

汎用性の高い表現にしようとしたら、横文字だらけになってしまいましたよ。

週末に、中学高校のミニ同窓会がありました。参加者は20人くらい? という小規模なものです。最近のことから思い出話から、話に花が咲きまくりました。

自称永遠の17歳と言っても、卒業してから年数は経っているし、実は同じクラスになったことがないという人もいます。それでも、多感な中学高校の6年を同じ環境で過ごしていると、大学以降に進んだ道が様々でも、すぐに「自分がかつていた場所」を思い出す空間ができるのがいいですね。

なんというか、私は履歴書は立派な感じに作れますが、内情はそんなにご立派なものではありません。でも、仕事をバリバリやっているかいないかとか、結婚しているとかしていないとか、している場合は配偶者がどういう地位にあるのかとか、そういうことは気にせずにいられるのもありがたいです。

多分、そういうことが気になる人もいると思います。でも、こう言うと偉そうなのですが、自分が引っかかっているところが、相手が鏡になって反射されて、はねかえってくるだけなんです。そして、相手に「劣等感を感じるところをえぐり出してやろう」という意思はありません。だから、自分自身が気にしていなければ、本当に気楽に過ごせます。そういう精神状態になるまでのほうが大変かもしれませんが……。

ともあれ、こういう考え方は残念ながらどの集団でも通用するというわけではありませんが、「懐かしい仲間とおしゃべりしたい」という気持ちがあれば、楽しく過ごせる空間だと思います。様々な場所や立場で努力する友人たちの話は、本当に刺激になりました。

自分の仕事や得意とするもので、社会に対して何ができるか、というようなことを考えている人がいる一方で、私のやりたいことというのが、端的に言うと「マイワールドに籠って自分の作り上げた妄想に浸りたい」という自分勝手なものなので、「社会のこととか深く考えてなくてスミマセン」という感じなのですが(汗) でも、そういう我が道を行くスタンスも理解してくれるので、本当にありがたいです。

そんな状態ですが、複数の人から(具体的な数字は挙げないところでお察しください、というやつです)、「中学のときにREMIさんが書いていた文章(小説とかではなく、普通の日記?のような文章)が面白かった」とか、「今書いている文章(ブログとか小説とか)も楽しみにしている」と言ってもらって、とっても嬉しかったです。

――で、これって仕事でも同じだなあ、と思ったのです。事務の仕事でも翻訳でも、自分が作ったものを「この前のあれ、助かりました」とか「とっても分かりやすかったです」みたいに言ってもらえると、「頑張ろう」という気分になります。

実際に成果物を使う人から、そういうふうに直接言ってもらえる(またはエージェント経由で話を聞く)のが一番励みになりますが、エージェントの人の「個人的にいいと思った」レベルの発言でも、やる気アップです。魔法の言葉ですね。

なので、エージェントの人は、「この人は手放したくない」という翻訳者さんがいたら、そういう「ぷちぷちヨイショ」で「気分よく仕事を引き受けてもらおう」という努力を続けると、効果的ではないかと思います。即効性はないかもしれませんが、地味〜に効いてくると思いますよ。

別に、「ホメてホメて」とおねだりしているわけではありません。もちろん、自分で自分のモチベーションを維持するために努力をしています(そういうものも込みでフリーランスです)。でも、そういう努力以上に、自分以外の人のフィードバック(できれば良い内容のもの)は励みになるのです。足場の悪いところで一生懸命ジャンプしていたら、足元にサッとトランポリンを置いてもらえた、という感じです。

細々と書いている小説だって、無言の読者1000人よりも、具体的な感想をもらえる読者が1人でもいるほうが、「よし、この調子で書くぞ」と思えます。自分が書いていて楽しいのも大切なのですが、楽しみに読んでくれる人の存在は、本当に貴重なです。

プチ同窓会自体も楽しかったのですが、「私が書いているものを楽しんでくれる人がいたし、今もいる」というのが感じられたのも、本当に嬉しかったです。次回の集まりでは、私も誰かにポジティブな行動ができればいいな、というかそうする努力をしようと思いました。

――で終わればキレイなのですが、家族に対して自分がポジティブな働きかけをしているか、というところで「うーん」となったので、そういうところも改善したいと思います。

uriel_archangel at 14:21 | 日々の記録 | 仕事
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September 04, 2015

* 「やってみたい仕事」が私に来ないのは、別の仕事でもっと必要とされているから

――と、最近考えています。

興味はあるけれどお声がかからない……という仕事は、たぶん、自分でない他の誰かでも十分できるものなのです。興味の有無に関係なく、「これはREMIさんでないとできない」と思われている仕事が、私にまわってくるのです。

まあ、負け惜しみと言えばそれまでなのですが、自分の目の前を通り過ぎていく魅力的に見える仕事に対して、そういう気分でお見送りすることにしています。確かに、興味のある内容の仕事のほうが、気持ちの入り具合が違うとは思います。でも、「これ、やりたいと思っていたんです!」という仕事が必ず自分のもとに来るとは限りません。

そういうときは考え方を切り替えて、「自分では、こういう仕事は得意じゃないと思っているんだけれど、恐らく他の人は、そういうふうに思っている自分よりもできないんだ」と理解するようにします。「そうか、私はこういう仕事ができるんだ」と思えば、仕事への取り組み方も変わります。

「得意じゃないんだけどな〜」と思っているとなぜか発生してしまうミスも、「できる!」と思っていれば防げます。個人の感想です。自信を持って油断して作業すると、当然ながらミスは発生します。「できる!」と思いながら慎重に丁寧に、が大事です。

偉そうに書いていて思ったのですが、最近、事務仕事でポロポロと取りこぼしているところがあるなあと、あれこれ思い出しています。気を引き締めなければ、です。

uriel_archangel at 11:51 | 日々の記録 | 仕事
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