ぶらぶら美術・博物館

June 13, 2015

* 『ぶらぶら美術・博物館』を見て、鎌倉に行きたくなる

映画『海街Diary』の舞台になっているからか、ちょうどあじさいの時期ということもあって、毎日のようテレビ番組で鎌倉が紹介されていますね。

映画がらみの鎌倉紹介が多い中、違った切り口で鎌倉を紹介していたのが、この番組でした。後半の鏑木清方記念館訪問が番組のメインだったのでしょうが、前半の東慶寺(江戸幕府公認の縁切寺)が、大変興味深い内容でした。放送内容の概要はこちらで見られます。

お寺自体は関東大震災での被害が大きく、新たに建て直されたため、当時の面影があるわけではありませんが、縁切りに関する史料が非常に充実していました。それこそ、博物館などでの「江戸時代の離縁」というテーマでの特別展を見ているような雰囲気になりました。

ついで、という感じではありますが、コンビニの雑誌コーナーで見かけて、思わず手を伸ばしてしまいましたのでご紹介します。



こちらはある意味、「Hanakoらしいなあ」という切り口であります(笑) こういうところで1日のんびり過ごせたらいいだろうなあ、とは思います。

でも、うちの近所でも、週末は「下町めぐり」の観光客でにぎわっているのですから、もっとメジャーな観光地である鎌倉は、もっとすごい人出で、のんびり過ごす、というわけにはいかないのでしょうね。

そして、こちらの記事によると、東慶寺は西田幾多郎や小林秀雄の墓所があるとのこと(ちょっと調べたら、他にもたくさんの著名な文化人の墓所がありました)。雑誌で紹介されるような素敵なお店の訪問もいいですが、こういうところでじっくりと歴史に触れるという鎌倉での体験も、良いものですね。

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May 17, 2015

* ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

鳥獣戯画展に行くか悩んだのですが、Twitterでの情報(「鳥獣戯画展」混雑情報お知らせ)によると週末はものすごーい混雑なので、平日に行くことにしました(それでもすごーい混雑のようです)。

――で、手元のチケットを眺めたところ、「会期終了まで時間がない!」ということになり、こちらに行くことにしました。Twitterでは、朝9時半くらいの時点で「鳥獣戯画展」は1100人くらいが並んでいる、とのことで、「やっぱりルーヴル美術館展に変更してよかった」と思ったものの、10時すぎに会場に到着したところ、行列ができていました(汗) ルーヴル美術館展、なめてはいけません。

でもまあ、「鳥獣戯画展の1100人待ちに比べたら〜」ということで、10分くらい並んで待って、入場できました。中は結構な人ですが、作品を見るのに苦労する、というほどではありません。入ってすぐにあるオストラコン(陶片)は、ものが小さいのと最初なので丁寧に見るのとで、遠くからそっと見る、程度になってしまいましたが……。

ルーヴル美術館に何度も行ったことがある人なら、「ふーん」程度になるのでしょうが、あるテーマに基づいて時代を横断して見られるというのは、こういう展覧会の面白いところだと思います。(私の記憶では)ルーヴルでは時代別の展示なので、オストラコン(陶片)とロココ時代の絵画を見ようとなると、かなりの移動が必要です。

今回は風俗画をフォーカスするということで、宗教画とは異なり、当時の人々の生活が分かる作品が多く展示されていました。最近は中世の人々の暮らしぶりが分かる本が増えたとは言っても、視覚的に確認する機会というのはなかなかないので、興味深いです(作品に描かれているのは中世よりも後の時代なので、本当の中世とは違うのですけれど)。

恐らく注目する人は少ないでしょうが、私が個人的に注目したのは、徴税吏を描いた作品です。展覧会の特設サイトでも取り上げられていないので、「ふーん」と通りすぎる人が多いでしょう……。徴税吏が、ものすごーい悪人面で描かれているのです。

なぜかというと、徴税吏は税の取り立てが仕事なのですが、報酬は取り立てたお金の残り、ということで、自分の懐にがっぽり入れる、という人も多く、嫌われていたのです。そういう前提を知ってみると、悪人面の理由も分かります。

余談ですが、「質量不変の法則」で知られるラボアジエは徴税の仕事を請け負っていたという理由で投獄され、処刑されてしまったのだそうです。フランス革命の時代です。Wikipediaのラボアジエの項目にもそのことについて書いてあります。

徴税吏の絵からここまであれこれ考える自分もたいがいですが、想像の翼が広げられるのが、美術鑑賞の楽しいところです。

ぶらぶら美術・博物館でもしっかり予習したのですが(この回の放送のまとめはこちら)、やはりムリーリョの「物乞いの少年(虱を取る少年)」がとても好きです。今回は出品されていない「無原罪のお宿り」もいいのですが、ムリーリョの描く子供たちは、この絵に限らず本当にかわいらしいのです。

彼自身、孤児となって苦労した時代があるらしく、「恵まれない子供たちを助けよう」ということで描かれた子供たちへの、彼自身の思いも大きいのでしょう。ついでながら、「要はこれって、今テレビでよく流れる、ユニセフなどのCMと同じものなんだな〜」と思いました。

フェルメールの「天文学者」は、思ったより小ぶりな作品でした。手前に立ち止まらず歩いて鑑賞する列、後ろに時間制限なしで鑑賞できるスペースがあり、いちおうどちらからも鑑賞しました。オペラグラスのようなものがあると、後ろからじっくり楽しめると思います(そういうものは持っていませんでしたが)。

ショップもなかなかの混雑だったので(レジ列最後尾のプラカードが出ていました)、見るだけにしました。入場券を持っていなくてもショップだけ利用、というのもできるので、朝イチでショップだけ見る、というのもアリかと思います。

まだお腹が空かないので、次の展覧会に向かいました。

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August 16, 2014

* 「ぶらぶら美術・博物館」を見て上野に行きたくなる

上野は美術館や博物館がいっぱいあって、その気になれば1日過ごせる場所だと思うのです。あ、動物園もありますね。この番組は、なるべくチェックするようにしています。うんちくキューピー氏の解説は、彼の知識ではなく台本に書かれている内容かもしれませんが、やはり説得力があります。

一時期、「空から日本を見てみよう」と放送時間が重なっていたことがあり、このときは大変でした。家族が「くもじいが見たい!」というので、録画したものを後で見なければならなかったのです。

今回のテーマは、《国立科学博物館「太古の哺乳類展」・国立西洋美術館「橋本コレクション 指輪」展〜上野で夏休みを楽しむ 大人気の2本立て!〜》です。どちらも「どの展示会に行こうかな〜」と調べたときに見つけていたものなので、気になっていました。

まずは、国立科学博物館「太古の哺乳類展」から。番組では、恐竜の絶滅後に様々な姿に進化する哺乳類が、現代の日本にあたる場所に到達してからを集中して取り上げています。

日本で数多く見つかっているのは、デスモスチルス類だそうで、その化石を大公開! というコーナーもあります。なかでも有名なのはパレオパラドキシアというもので、現代の海獣(ジュゴンやマナティ)やゾウの仲間だそうです。骨格の見た目の感じから、ジュゴンやマナティに近いというのは納得です。そして、どこかで見た覚えはありますが、海獣がゾウに近いというのは、分かるような意外なような、という感じですね。

さまざまな種類のゾウの化石も展示され、ナウマンゾウの親子の化石もあります。これは、別々のところから発見されたオス・メス・子供の化石を「親子」として展示しています。これも、例えばオスは全身骨格が揃わないので、複数の場所で見つかった似たような大きさの化石を組み合わせて、1頭のゾウとして復元していました。メスもそういう方法だったかな、と思います。子ゾウは全身骨格だったかな?

――確か放送ではこのくらいで、ここで今回のメインである、国立西洋美術館「橋本コレクション 指輪」に移ります。
本展は、指輪を中心とする宝飾品約870点からなる「橋本コレクション」が国立西洋美術館に寄贈されたことを記念する企画で、2012年に本コレクションを収蔵して以来、初のお披露目の場となります。橋本貫志氏(1924-)が収集した760点あまりの指輪は、年代や素材に偏りがなく、極めて広範な内容を持っています。本展では約300点の指輪を一挙に公開し、橋本コレクションの個性豊かな顔ぶれをお楽しみいただきます。
とのことで、4000年前から現代にいたる、さまざまな指輪が紹介されています。

4000年前の古代エジプトのスカラベの指輪から、現代の精巧なカットが施されたダイヤモンドの指輪まで、いろいろな指環が見られるようです。スカラベの指輪は、今で言うところのラベンダーアメシストで作られています。透明でとてもきれいな石でした。現代の私たちから見れば、宝飾品というよりお守りと呼べるものです。

ヨーロッパで流行したギメルリングなど、実際に「欲しい」と思うかどうかはともかく、装飾品の歴史が見られるというのも興味深いと思いました。また、儀式で使われた指環もあり、参考となる絵画(の写真、かな?)が一緒に紹介されているものもあります。

そして、ダイヤモンドはかつてのヨーロッパではあまりメジャーな存在ではなく、その硬さがまずは重宝されたもの、というのも、現代の私たちには意外でした。ダイヤモンドの魅力が発揮できるようになるのは、カットの技法が進歩してからなのだそうです。

きらびやかな宝石に「素敵〜」となったり、歴史に思いをはせたりと、いろいろと楽しめそうな展覧会でした。

番組の概要はこちらで見られます。

他の美術館や博物館は、何を展示しているのかな? ということで、調べてみました。
子供も連れて行こうと思うと、行ける日に制限が出てしまいます。でも、子供が興味を持たなさそうなものは、一人で平日にササッと行ってしまうに限りますね。ぐずぐずしていたら会期が終わってしまうので、仕事も勉強もテキパキこなして行かなければ、です。

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March 03, 2012

* ぶらぶら美術・博物館で、国立科学博物館日本館の面白さを知る

久々に、この番組を紹介するように思います。
先日の放送では、国立科学博物館の常設展を紹介していました。

我が家の息子は、国立科学博物館がとても好きです。『菌類のふしぎ』展で『もやしもん』に興味を持ち、はやぶさやあかつき・イカロスの影響で、『空と宇宙』展にも行きました。

でも、特別展と地球館専門という感じで、日本館には目もくれない、という感じです。確かに、日本館の展示は、幼稚園や小学校低学年の息子には、分かりにくかったり怖かったり、というのはあったかもしれません。

でも、理科をあれこれ勉強した今だったら、日本館の展示も興味深く感じられるのではないか、と思います。――相変わらず、古代人の復元などは、息子にとっては不気味なものかもしれませんけれど(汗)

でも、昔の国立科学博物館は、もっと暗くて、もっと怖い感じがしたものです。小学校入学前の私は、展示されているミイラを見て、トイレに行けなくなった思い出があります。まさに、夜になったら化石やはく製たちが動き出しそうな雰囲気がありました。

今は、昔に比べると館内の雰囲気は明るいし、展示も近代的というか現代的になりました。以前は、「ザ・ベストテン」の順位を発表するボードみたいなパラパラと動くものに解説が出たりしていたのですが、今は立派な映像ですからね。

いろいろと変化はありますが、今でも、500円玉をにぎりしめて行けば、入場できて(今は高校生以下は無料ですね)常設展をじっくり見られて、のどが乾いたらジュースが飲める、という貴重な場所だと思います。

大人になった身には、ミュージアムショップが「あれもいい」「これもいい」になってしまう、いわゆる危険地帯です。番組でも紹介していましたが、化石もいろいろとあるのですよね。

ともあれ、ちゃんと時間を作って、国立科学博物館をじっくり見て回りたいなあ、と思いました。

今回の放送内容は、こちらで紹介されています。

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December 06, 2011

* 気になる展覧会@茨城県近代美術館

2012年1月15日(日)までです。

「ぶらぶら美術・博物館」を見て、「これは面白そう!」と思ったのです。ウルトラマンやウルトラセブンが好きな方には、たまらない内容でした。

怪獣たちの造形は、60年代のアートという感じです。そして、スタッフやキャストたちは、決して「子供向け」という思いで作っていたわけではない、ということも感じられました。今以上に、チャレンジができる環境だったのだなあ、と思います。

美術館のサイトはあっさりした内容なので、番組の概要のほうが「おおっ!」という感じかもしれません。番組制作に円谷プロが協力していることもあり、満田監督のお話もうかがうことができました。実に興味深い内容でした。

とは言え、東京から行くには少々時間がかかる場所なので(水戸です……)、時期が時期だけに、私が行くのはちょっと難しいかなあ、と思います。家族は行く気満々です(笑)

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August 12, 2011

* 『ぶらぶら美術・博物館』で青木繁のオレ様っぷりに感心する

仕事が詰まっていて、ブログに書くのが遅くなりました。まだまだ仕事はあるのですが……。

今回のテーマは、『ブリヂストン美術館 「没後100年 青木繁展」〜伝説の画家・青木繁の生涯と、名画「海の幸」〜』です。この「海の幸」は本や写真などで見たことはありますが、画家についてはよく知りませんでした。

番組であれこれエピソードが紹介されたのですが、まあすごい人でした。今回の概要を紹介するページを見れば分かりますが、見事な才能とオレ様っぷりです。おそらく、ちょっと遠くから見ている人たちからしたら、「なんだこいつは」になるのでしょう。でも、親しくしている人たちからは愛されていたようなので、とっても魅力的な人だったのだろうと思います。

でも、番組内でも言われていましたが、「夫にする」とか「家庭を持つ」には、間違いなく向かない人です……。

日本神話をモチーフとした作品は、なんとなくフランスのアカデミーが好きそうな感じです。権威ある展覧会で入選するのが成功への近道なのかもしれませんが、そういうのにとらわれない人生を選んでいたら、また違ったものになっていたのではないか……とも思います。

運に恵まれず甲斐性もなく……ということで、放浪の旅の途中で亡くなるわけですが、そういう短い人生だからこそ、今の高い評価につながっているのかもしれません。ありきたりな表現しかできませんが、皮肉なものだなあ、と思います。

uriel_archangel at 23:14 | 日々の記録 
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August 03, 2011

* 『ぶらぶら美術・博物館』でオリンピックとギリシャ彫刻に親しむ

というわけで、待ちに待った久しぶりの放送です。

今回のテーマは『大英博物館 古代ギリシャ展 〜上野でギリシャ神話と「究極の美」の謎に迫る!〜』です。もちろん、国立西洋美術館で開催されている、私が気になるこの展覧会が取り上げられています。

少し前に、NHKの「日曜美術館」でも同じテーマを取り上げていました(そのときの記事はこちら)。こちらでは、どういうふうに扱うのかな? と思いながらの番組鑑賞です。

収録が土用の丑の日だったようで、まず、不忍池に行って歴史的なこともかじりつつ、伊豆栄で鰻をいただいていたのが、この番組らしいところです。

冒頭で、この展覧会が各国を巡回していることを知りました。2012年のロンドンオリンピック開催時には、ロンドンに戻っている……ということでした。これはロンドンオリンピック関連行事の一つだったわけです。道理で、オリンピックに関連した展示は多いし、貴重な収蔵品がバンバン貸し出されているわけです。東京が展覧会の開催地に選ばれてよかったです。

NHKの番組と一番違うのは、「展示品だけで話を進める」というところです。でも、石器時代からちょっと進歩した、という程度の磨いて作った石像から、ややアルカイックな硬い表現の彫刻、そして円熟期を迎えた彫刻――と、十分ギリシャ彫刻の発展が分かります。

「そもそもギリシャ神話ってなんですか?」という質問から始まりました。これもNHKとは大きく違いますね。でも、そういう根本的なところから説明するというのは、興味や知識が様々な人が見ている番組とすると、大切なことだと思います。

「ギリシャ神話の知識は大切」ということで、神話の解説もしながら、アンフォラや彫刻を鑑賞します。オリンピックの競技の様子が描かれているものもあります。それにしても、彫刻はとても写実的なのに、どうしてアンフォラの絵はそんなに写実的ではないのかが、不思議な感じです。

目玉の「円盤投げ」は、360度眺められますが、出演していた学芸員さんによると、「作者はここから見てほしい、と思っていたのではないか」という位置があるそうです。確かに、どこから見ても表現力は素晴らしいのですが、その位置から見ると、ダイナミックでありつつ安定しているのがよく分かります。

息子も連れて行こうかと思ったのですが、最後の「性と欲望」というセクションが、お子ちゃまでも大丈夫かしら? と思ってしまいます。まあ、そんなに露骨なものではないので、行ったとしても大丈夫かな……。これだけで子供を連れて行くのをあきらめてしまうのは、もったいないと思います。

今回の番組内容の紹介はこちらで見られます。

オリンピックのプロモーションだからこそ、有名な「円盤投げ」が来ています。おそらく、そういうものがなければ、こんなに大がかりな展覧会は開催されないでしょう。先ほども書きましたが、日本で鑑賞できるまたとない機会ですから、ぜひ行くべき! と思いました。

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July 13, 2011

* 『ぶらぶら美術・博物館』で大正のロマンとモダンに触れる

普段は関心がなくてアンテナを伸ばさないジャンルだからこそ、質の良い情報源は大切だと思いました。

今回のテーマは、「大正ロマン 竹久夢二美術館と弥生美術館 〜夢二式美人と高畠華宵 挿絵の世界〜」です。

こういう美術館があるとは知っていたのですが、「竹久夢二美術館」と「弥生美術館」が同じ敷地内にあるとは知りませんでした……。

まずは、夢二の作品から鑑賞します。まったく知らないわけではなかったのですが、恋多き男性で、恋人に画風が影響されていたのですね。写真を見てみると、どなたも(それぞれ雰囲気は違いますが)とても美しく、夢二の絵が影響されているのが分かります。

あと、女性に人気があったのかもしれませんが、彼が描く女性はどれも「色気」が感じられます。当時は今と時代が違うこともありますが、20歳にもならないくらいの、今なら「少女」と表現されるような年齢でも、立派な女性だったのだなあ、と思いました。

詩の才能もあり、グラフィックデザインもして……と、まさに「マルチに活躍」した人物だったことが分かりました。

高畠華宵の画風は、夢二とは対照的でした。こちらは、女性も男性も中性的です。彼の描く「美少年」は「男装の麗人」といった趣で、「日本人がイメージする『美少年』の原点かもしれない」と思います。華宵以前から、日本人にとっての「美少年」はそういうものなのかもしれませんが。

積極的に海外の雑誌などから流行のファッションを取り入れたイラストは本当に「モダン」という言葉がぴったりで、当時の少女たちのあこがれだったのだろうということは、容易に想像できます。美しいけれど異性に媚びるようには見えない姿で、「S」の世界にはぴったりですね。

余談ですが、この「S」というものを初めて知ったのは、氷室冴子さんの『クララ白書』でした。吉屋信子さんの小説が読んでみたい、と思ったものです。というのはともかく、華宵の絵は、まさに少女小説の世界観にぴったりだなあ、と思いました。熱狂的な支持を得ていたのも、よく分かります。

2人は大正〜昭和を代表する画家ですが、最大の違いが、華宵の描く女性に「色気」がないところです。あまり胸元をあらわに描きませんし、体のラインが出ていても、丸みを帯びた女性らしさが感じられません。こちらは美少年の絵とは逆で「美少年が女性の服を着ている」感じがします。だからこそ逆に、少女たちが夢中になってもあまりあれこれ言われなかったのではないかとも思います。

そういう対照的な2人を一緒に楽しめるところがおもしろいなあ、と思いました。

そして、東大ブランドの品々が買える東京大学コミュニケーションセンターは、とても面白そうでした。今度機会があったら行ってみようと思います。

今回の番組内容の紹介はこちらで見られます。

残念ながら、野球中継などがあるため、次回の放送は8月です……。楽しみにしている大英博物館 古代ギリシャ展なので、これでしっかり予習をしてから、見学に行きたいと思います。

uriel_archangel at 23:57 | 日々の記録 
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July 06, 2011

* 『ぶらぶら美術・博物館』でワシントン・ナショナル・ギャラリー展の魅力を知る

というわけで、昨日もちらりと書きましたが、なぜかHDレコーダーがうまく動かなかったので、見られたのは8割程度でした。――が、その範囲で書いていきます。

今回は、国立新美術館で開催されている、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展です。ワシントン・ナショナル・ギャラリー改装のため、普段は貸し出されることのない作品が、今回は日本に来ているとのことです。

印象派・ポスト印象派の著名な画家の作品が出展されています。番組の流れでも、マネやカミーユ・ピサロといった印象派に影響を与えた人々、ドガ、モネ、ルノワールといった印象派、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホといったポスト印象派……と、印象派前後の時代の代表的な画家たちの作品が、数多く展示されています。

実は「セザンヌは、何がすごいのかよく分からない……」という状態だったのですが、山田五郎さんの解説で、彼の絵の新しさというか面白さが分かるようになりました。彼の形のとらえ方が、ピカソなどのキュビズムにつながるのだなあ、感じられます。

ゴッホは、耳を切り落としたことや絵の雰囲気もあって、日本では「激しさ」が全面に出されることが多いと思います。でも、アムステルダムのゴッホ美術館(日本語のページにリンクしています)でじーっと彼の生涯と作品を眺めて、私は「一生懸命で真面目で一途で、でも周囲に認めてもらえなかった人なんだなあ」と感じました。確かに性格的に激しさはあるかと思いますが、それよりも彼の真面目さや一途さが、病などの悲劇をもたらしたのでしょう。

――というのはともかく、こうやって、当時の有名な画家の有名な作品が見られる展覧会なのだ、ということが実感できました。

そして、展示されているのは、有名な作品だけではありません。油彩だけでなく、水彩画や版画も展示されているのです。「いかにも印象派」という教科書的な作品だけでなく、「こういう作品もあったのか」というものも見られるのです。

これはやはり、ぜひ見に行かねば、と思います。子供もつれて行きたいのですが、いつがいいでしょうね……。

今回の番組の概要は、こちらで見られます。だいたい私が見ていたところが紹介されているので、「番組を全部はしっかりと見られなかったけれど、この状態で書いて大丈夫かな〜」と安心できました(笑)

uriel_archangel at 19:13 | 日々の記録 
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July 04, 2011

* 『ぶらぶら美術・博物館』で山下清の作品を知る

明日にはまた放送があるのですが、ようやく6月末の放送が見られました。

今回のテーマは、「放浪の天才画家 山下清展」です。確かに、ドラマなどで「山下清という画家がいた」ということは知られていますが、どんな作品を作っていたかまでは、知っている人は少ないと思います。私もその程度の知識しかありません。

15年近く前、大阪に住んでいた時に、近所で「山下清展」というのが開催され、見たことはありました。でも、思い出してみると、(確か)きちんとした解説がなく、ただ作品を見ているだけ、になってしまいました。

でも今回は、山田五郎さんだけでなく、山下清の甥である(しかも晩年の清と一緒に暮らしていた)山下浩さんの解説もあり、とても充実した内容になりました。

番組では、清の作品を年代順に紹介しています(恐らく展覧会もそういう形式なのでしょう……)。貼絵を始めたばかりの、虫を題材にしたシンプルな作品から始まります。山下浩さんの解説によると、養護学校で友人がいなかった清にとって、虫が友達だったそうです。でも、学校での生活に慣れるにつれ、彼の世界が広がり、合わせて絵の題材も多様になり、人間の姿が出てきます。

山田五郎さんも指摘していたのですが、機械や車の描写が細かいことから、人間よりも機械や車に興味を持っていたのが分かります。作品の舞台が学校を飛び出して広がっていくのも、清の成長を一緒に体験しているようで面白かったです。山下浩さんの解説もあって、本当に分かりやすい内容でした。

代表作である、長岡の花火を描いた作品は、サイズも大きくもちろん描写も細かく、まさに根気の必要な作業の結晶です。色使いや雰囲気は、確かに印象派やゴッホを思わせます。

折り紙などを材料にしていたため、作品には褪色しているものがあります。台紙や折り紙が乾燥などで変化してしまっていることもあるそうです。そのため、オリジナルの色彩や状態を修復する試みも行われているそうで、修復された作品も展示されていました。

最後のほうで山田五郎さんが、正規の芸術教育を受けず、派閥などにも属さなかった山下清の作品が芸術として認められていないのが問題、と言っていました。最近読んだ佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代』にあった、「アウトサイダーアート」を思い出しました。山下清の名前はかなり知られていますが、彼の作品は「アウトサイダーアート」なのかもしれません。

相変わらず出演者は、茶化すことなく純粋に芸術鑑賞を楽しみ、ドラマでしか知らなかった「山下清の世界」も、生前の彼を知る山下浩さんの解説のおかげで、かなり広がりました。これは本当に、見て損はない! という放送です。こういう興味深い番組が、地上波で放送されないのが残念です。

そして、今回の放送内容は、こちらで紹介されています。

uriel_archangel at 23:57 | 日々の記録 
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