オルセー美術館展
August 08, 2014
オルセー美術館展 印象派の誕生 −描くことの自由−
今週は、日・月と美術館に行きました。前日のジャポニスム展はボストン美術館所蔵の作品でしたが、この日はパリのオルセー美術館です。印象派の始まりからレアリスムにいたるまで、さらに同時代にサロンで評価された作品も展示され、「ミニ・オルセー美術館」の趣でした。
エドゥアール・マネの《笛を吹く少年》やギュスターヴ・カイユボットの《床に鉋(かんな)をかける人々》、ジャン=フランソワ・ミレーの《晩鐘》などは見覚えがありましたが、これまで知らなかった作家についても知ることができました。それが、フレデリック・バジールです。
画家でもあり、モネやルノワールと親交があり金銭的にも支えた重要人物ですが、普仏戦争に出征し、わずか29歳で戦死したとのことです。マウリッツハイスで見たカレル・ファブリティウスもそうですが、こういう将来を嘱望された人物の不慮の死というものには考えさせられます。
――と思いつついろいろ調べていたら、「どうしてこんなところで命を落とさなければならないんだ」という人は何人もいて、心が重くなってしまいました。自分は人生でそれなりのことをなしたいなあ、と思いました。
それはともかく、今回の展覧会ではマネの作品が多く紹介され、サロンで高く評価された作品もあって、オルセー美術館と聞くとすぐに思い浮かぶ「印象派の展覧会」というより「マネと同時代の作品の紹介」でした。
アカデミーが評価する作品と新たな表現を模索した印象派をはじめとする画家たちの作品の対比が、とても興味深かったです。オルセー美術館でも実際に、そうやって比較しながら見学できるようになっています(ひと昔以上前に私が行ったときと、展示方法が大幅に変わっていなければ、ですが)。
息子は、気になる作品にできるだけ顔を近づけて見たり、ナナメから見たりして、「厚く塗っている」とか「近くで見るとラフに塗っている」とか、そういうタッチを確認していました。
興味深い展覧会でしたが、「この時代や印象派に関する資料(書籍)はたくさんあるからなあ」ということで、ショップでは何も購入しませんでした。
エドゥアール・マネの《笛を吹く少年》やギュスターヴ・カイユボットの《床に鉋(かんな)をかける人々》、ジャン=フランソワ・ミレーの《晩鐘》などは見覚えがありましたが、これまで知らなかった作家についても知ることができました。それが、フレデリック・バジールです。
画家でもあり、モネやルノワールと親交があり金銭的にも支えた重要人物ですが、普仏戦争に出征し、わずか29歳で戦死したとのことです。マウリッツハイスで見たカレル・ファブリティウスもそうですが、こういう将来を嘱望された人物の不慮の死というものには考えさせられます。
――と思いつついろいろ調べていたら、「どうしてこんなところで命を落とさなければならないんだ」という人は何人もいて、心が重くなってしまいました。自分は人生でそれなりのことをなしたいなあ、と思いました。
それはともかく、今回の展覧会ではマネの作品が多く紹介され、サロンで高く評価された作品もあって、オルセー美術館と聞くとすぐに思い浮かぶ「印象派の展覧会」というより「マネと同時代の作品の紹介」でした。
アカデミーが評価する作品と新たな表現を模索した印象派をはじめとする画家たちの作品の対比が、とても興味深かったです。オルセー美術館でも実際に、そうやって比較しながら見学できるようになっています(ひと昔以上前に私が行ったときと、展示方法が大幅に変わっていなければ、ですが)。
息子は、気になる作品にできるだけ顔を近づけて見たり、ナナメから見たりして、「厚く塗っている」とか「近くで見るとラフに塗っている」とか、そういうタッチを確認していました。
興味深い展覧会でしたが、「この時代や印象派に関する資料(書籍)はたくさんあるからなあ」ということで、ショップでは何も購入しませんでした。