クララ白書

September 09, 2012

* やっぱり面白かった『クララ白書 番外編 お姉さまたちの日々』

月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (コバルト文庫)月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (コバルト文庫)
著者:氷室 冴子
販売元:集英社
(2012-08-31)
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真面目な話、表題作よりも同時収録の『少女小説家を殺せ!』目当てで購入しました。

私は、コバルトシリーズで出ていた彼女の作品はたいがい読みましたが、一番「面白い!」と思ったのが『少女小説家は死なない!』なのです。『少女小説家を殺せ!』はコバルト本誌に掲載されたのを読んだ記憶があるのですが、その後どこにも収録されず、それっきりになっていました。

確かに『雑居時代』や『クララ白書』シリーズも十分面白いのですが、『少女小説家は死なない!』のあの不思議なパワーが大好きなのです。火村彩子センセに、すっかりやられてます……。

――と語ってしまいましたが、実は何しろ今は仕事があります。ないときのほうが少ないですが、作業時間が作業量に正比例する作業なので、他のことをする余裕があまりありません。

そんなわけで、一番読みやすい(短くて軽い)『クララ白書 番外編 お姉さまたちの日々』だけを読みました。こちらも、コバルト本誌で読んだ記憶があります。実は高校生くらいまでは、『コバルト』を毎号購入していたのですよ。最初は季刊で、その後隔月刊となりました。というのは豆知識です。

ともあれ、ものすごーく久しぶり(四半世紀以上が経過しているのですよ……)の対面となりましたが、とても面白かったです! しーのの視点からは絶対に見えない、あこがれの上級生3人組(虹子女史、白路さん、奇跡の高城さん)の日常です。

なんというか、下級生たちの物語とは違う真実というか、3人のまた別の(読者からしたら意外な)姿が見えるのです。それも、「見せていなかった」というだけで、下級生からの視点を否定していたり、キャラクターの設定が破綻したりしているわけではありません。こういうところが、やっぱりすごいです! 基本なんですけどね。

それにしても、虹子女史の苦労は、しーのよりも大きいような気がします……。マッキーより白路さんのほうが、強烈なキャラクターなのではないでしょうか。

残りの物語も、早く読まねば、です。

uriel_archangel at 22:15 | 日々の記録 
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