バリアフリー

May 20, 2011

* 目立たないバリアフリー

インターホン1


東京メトロの駅に、このようなよびだし用インターホンがあります(都営線にあるかどうかは、未確認です)。最初は「ふーん」と思っただけだったのですが、よくよく見てみると、「きちんとできているなあ」と感心してしまいます。

上の写真で写っているのは、(ある程度の教育を受けた)日本人用です。

インターホン3


そしてこちらは、インターホンの下に書いてある文章です。漢字を使わずに書かれています。まだ難しい文章が理解できない子どもや、日本語が堪能ではない外国人を対象にしています。上の文章では「不審なものを発見したとき」となっていますが、下では「ふしんなものをみつけたとき」となっています。

外国人向けと聞くと、英語やハングル・中国語での表記を考えてしまいますが、思い切ってひらがなだけの日本語で書くというのも、いいアイディアだなあと思います。これなら子どもでも分かるし、説明だけでこのインターホンが「耳なし芳一」状態になることもありません。

英語・ハングル・中国語以外の言語が母語の人(で、この3か国語が理解できない人)でも、日本語の基礎を身につけていれば、ここに書かれていることがまったく分からない、ということはないでしょう。

ただルビをふるように日本語をひらがなで書くのではなく、「発見したとき→みつけたとき」と、分かりやすい日本語に書き直しているところが、評価が高いです。もうちょっと言葉の書き換えができるのでは……と思わなくもないですが。

インターホン2


私が一番「うまくできたなあ」と思うのが、この部分です。よびだしボタンの色の説明は、やさしい(この場合は『易しい』ですね)日本語だけですが、よびだしボタンの上と下で、日本語の表現を変えています。「お申し出ください」を「おはなしください」としています。これは、「おもうしでください」と書いても、すぐに意味は分からないですよね。

ただ、出だしの「いないばあい」は、「へんじがないばあい」としたほうが分かりやすいのでは……とも思います。

こうやって、「いろいろな人に対応できるように、うまく書いているなあ」と感心しながら書いていてふと思ったのですが、これは「バリアフリー」というより「子ども用」かな? 低い位置に書いてあるのは、対象は小学校低学年だからかもしれません。ただ、分かりやすい日本語にしたら、結果として読める人が増えた(→日本語があまり流暢でない人)、という感じですね。

どういう意図でこのような表示にしたのかは、もしかしたら東京メトロのサイトなどに書いてあるのかもしれませんが、未確認です。でも、こうして、理解できる人が増えるように工夫してほしいなあ、と思います。

uriel_archangel at 20:03 | 日々の記録 
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