ボストン美術館

August 03, 2014

* ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展

家族で行きました。実は、世田谷美術館は高校生のときに行った記憶がある程度の場所でした。駅から近くはないということは覚えていましたが、この暑いのに大変だと思いつつ、展示会のサイトをチェックしたところ……。

なんと、用賀駅から美術館直行の臨時バスが運行されていました! 確かに、この天気で徒歩17分と聞かされたら、尻込みしてしまう人も多いですし、何より実際に熱中症などで倒れてしまう人が出たら、大変です。料金も100円と、気軽に使える金額でした。本数も、土曜・休日なら8分に1本のペースで運行している時間帯もあり、とても便利です。これを使わない手はありません。

そんなわけで、美術館までは予想に反して快適な移動となりました。それでも、バス停から美術館までは歩くだけでも体力を消費する感じがしました。

会館直後の時間帯なので、チケット売り場にはそれなりの行列ができていました。事前にオンラインでチケットを購入していたので、行列とは関係なくスイスイと入場できました。会場内は混雑しておらず、快適に見学できました。チケットは事前に入手しておくと、最初の行列で体力を使わずにすむと思います。

そして実際の展示は、とても興味深いものでした。印象派の人々が影響を受けた浮世絵と、その影響下で描いたと思われる作品が並んでいるので、「なるほどねえ」と思いながら比較できます。頬杖をついて思索にふける女性の絵は、日本の浮世絵の影響だと言われなければ気づかなかったでしょう。

風景画でも、浮世絵の表現方法が、印象派の作品に大きく影響していることが分かりました。5月にサントリー美術館で見た展示では、逆に、浮世絵というか日本の絵画が、西洋の絵画や印刷物から受けた影響が紹介されていました。こうやって知らないうちに影響しあって、互いの芸術を高め合っているというのは素晴らしいなあ、と思いました。

西洋の絵画だけを見ていると、印象派であまりにいろいろなことがそれまでと異なっているので、「どうしてここで急に、こういう表現が出てくるのだろう」と不思議に思ってしまいます。でも、浮世絵と一緒に展示されていると、「なるほど、こういうところから影響を受けているから、それまでになかった表現があるんだなあ」と納得できます。

日本人から見ると普通の表現でも、例えば「左右対称のデザインではない!」など、当時のヨーロッパの芸術家にとっては衝撃的だったというのも、とても興味深かったです。生まれ育った文化は、本人が気づかないうちに影響を与えているのだなあ、と思いました。

これから印象派の作品を見るときに、「これは浮世絵の影響かな?」という視点が常に持てる、今後の作品鑑賞にも役立つ内容でした。

余談ですが、夫は世田谷美術館のある砧公園の雰囲気がとても気に入っていました。もっと季節が良ければ、ランチ持参で展示会の後に公園で食べる、というのも楽しそうです。

uriel_archangel at 18:04 | 講演会・展覧会 
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June 03, 2012

* 「ボストン美術館 日本美術の至宝」展

東京での会期が残り1週間という状態になって、ようやく行くことができました。

到着したのは、開場の5分ほど前(9時25分くらい)でしょうか。入場券売場は、かなりの行列になっていました。私は事前にオンラインでチケットを入手していたこともあり、敷地内に入るのはスムーズでした。

でも、ここからはちょっと待ち時間がありました。入場制限をしていて、おそらく50人くらいを1単位として会場に入れ、ある程度さばけたところで次を入れる、という状態でした。入場できたのは9時40分ごろでした。

会場は、昨日とは異なってかなりの人で、最前列でじっくり鑑賞しようとしたら、かなりの時間がかかる状態です。そもそも、いつも活用するオーディオガイドも、借りるまでに行列ができていて断念しました……。

背が高いこともあって、なんとか解説は読めましたが、作品は少し遠くから見る、という状態です。

確かに、すばらしい作品が目白押しでした。仏画や仏像も面白かったのですが、絵巻物も見事でした。吉備真備の大冒険(というタイトルではありませんが……)は特に人が多く、絵巻物と言うこともあり、じっくり作品を見る、というわけにはいきませんでした。でも、上に複製があるし、ポイントの解説も見やすい高さにあったので、楽しめました。

吉備真備の大冒険もすばらしかったのですが、平治物語絵巻の描写には迫力が感じられ、「これはすごい」と思いました。あと、運よく、私の前(最前列)で鑑賞していた方が小柄な方で、実物をじっくり楽しめた、ということもあります。

東京でしか展示されないそうですが、着物(織物)や刀剣も印象的でした。備前長船など、私が聞いたことのある名前もありました。当時の欧米の人々は、こういう工芸品も評価していたのだなあ、と思います。

長谷川等伯の龍虎図や、曽我蕭白の雲龍図を初めとする作品にも圧倒されました。蕭白の絵は、まるで漫画のようなユーモラスな描写もあり、親しみが持てるというか、距離が遠くない感じがしました。

これから名古屋・福岡・大阪で巡回展が開催されるとのことです。修復作業の成果で世界初公開、というような作品もあり、それがなくても、奈良〜江戸の傑作の数々に触れられる絶好の機会です。これは行ける環境であれば「行くべき!」です。

今回もですが、ぶらぶら美術・博物館でこの展覧会を取り上げた回の概要を見ておくと、予習になるかもしれません。

――というわけで、仕事も抱えつつ、とても文化的に充実した週末でした。明日は仕事に集中します。

ところで、平成館の休憩所の鶴屋吉信、以前は「期間限定の出店」という感じだったのですが、今は常駐なのでしょうか。自動販売機で売られている飲み物だけでなく、お菓子もしっかり楽しんでしまいました。

uriel_archangel at 22:25 | 講演会・展覧会 
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