仕事

February 23, 2017

* 長時間作業すればいいというものではない

複数の翻訳の案件を並行して作業する日々が、長らく続いていました。最近になってそれが収まり、1つの案件だけに取り組んでいます。今後のことが今は読めないのと、確定申告がまだ終わっていないのとあって、仕事を詰め込まないようにしているのもありますが。

つまりは、外での事務の仕事と、家での仕事(案件は1つだけ。以前は2〜3あった)をする、ということになります。そういう生活をするようになって、気づいたことがあります。これは私だけの問題かもしれませんが、「なるほどー」と思ったので書いておくことにしました。

これまでは、「やること多いなあ」と思うと、無意識に出力をセーブしつつ動いていたようです。「長時間運転」を前提で考えて、「最初から飛ばすわけにはいかない」と考えるわけです。

でも今は、「これから控えている別の仕事」を考えなくていいので、最初から飛ばして作業しています。「このほかにあれがあるなあ」と思いながら作業するよりも、短時間で多くの作業ができるのです。

これは、私の仕事の考え方や進め方に問題があるのだろうと思いますが、「あれもある」「これもある」と気にしながらよりも、「今ここ」の作業に集中するべき、ということですね。

1つの案件だけ取り組んでいると言っても、作業中はそれをさらに切り分けて考えているので(作業するファイルは複数ある)、複数の案件を抱えている場合も、私の場合は、一つの大きな仕事と考えて取り組むほうが、効率がいいのかもしれません。

最近はおかげで夜もぐっすり眠れて、たいへん調子がいいです。というか、日中にエネルギーを使い果たしている感じで、夕食後に仕事をする気になりません。

こうやって書いていて思い出すのは、長距離走です。私の場合、「先は長いからセーブしておこう」と思い、ゴールしてから「もっと最初から飛ばしてもよかったんだなー」と思うことが多かったです。というか、ほとんどそんな感じでした。自分の体力や気力をちゃんと計っていないから、こういう事態になるんですよね。

なんというか、こういうところはスケジュール帳に書いても根本的な対策にならないので難しいですが、自分自身をしっかり見つめて(?)頑張ります。

uriel_archangel at 11:50 | 仕事 
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January 17, 2017

* NetSSTG1を入手しました

実は新しいPCにSSTG1をインストールしようとしたところ、ハネられてしまいインストールできませんでした。SSTG1のサポートは既に完全終了していたので、新しいNetSSTG1か、SSTG1Lite2をインストールするしかありませんでした。

まあいろいろありまして、NetSSTG1を選びました。これは、どちらを選んでもそんなに変わりないのではないかと思います。今までと違い、初期投資はそれほど多くないのですが、年間保守費用を払っていくという、最近流行のスタイルです。

SSTG1Lite2は初期費用が高い設定になっていますが、SSTG1からの乗り換えだと、割引料金が適用されています。

実は最近は字幕の仕事がそんなに多くはなく、「果たしてこれを買って、出番があるのだろうか」などと思っていたのですが、買い換えたタイミングで字幕の仕事が来ました。不思議なものです。作業と乗換えが同じタイミングになって「時間あるかなあ」となりましたが、意外とすんなり乗り換えられました。

ソフトもサクサク動いて便利です(これはPCが新しくなったからかもしれません)。

問題は、これまでメインで使っていたマシンをサブマシンにして、そちらにもNetSSTG1をインストールしたのですが、これが重くて重くて動かない! 状態ということです。スペック的には問題ないはずなのですが……。インストールしたときに試してダメだったのをそのままにしているので、もう一度試してみようかと思っています。

これがダメとなると、またパソコンを購入しなければいけません。パソコンを買うために仕事をしているわけではないので、頑張ってほしいところです。

uriel_archangel at 11:39 | 仕事 | ネットやPC関連
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October 16, 2015

* コーディネーターさんと世間話で情報収集

最初に書いておきますと、それまでの関係の積み重ねとか相性とか、いろいろ条件がありますので、「誰に対してもチャレンジ!」とは言いません。

どういうことかと言いますと、香水探しのときもそうなのですが、ショッピングで「興味がある、買いたい気持ちも十分にある」というときは、これでも店員さんとお話して情報収集するのが億劫でないタイプなのです。なので、仕事のときもそういうふうに、窓口になっている方からお話を聞きましょう、という感じで、連絡があった案件と直接関係ないことも話すことがあります。

これは本当に、先方が「急いで翻訳者の手配をしなければ!」となっているときには邪魔でしかないので、タイミングにもよります。あと、メールだけでやり取りが終わる場合は、こういうのも難しいですよね。

これは私の経験ですが、コーディネーターさんのほうから、「この人の近況が知りたいな」と思って(メールでなく、いろいろ話が聞き出せるから)電話してくる、という場合もあります。これは、相手に時間の余裕があるわけですからチャンスです。

こちらの近況を話すついでに、先方の状況も聞き出してしまえばいいのです。「最近はどういう分野が多いですか」とか、「今の自分はこういう状況なのですが、それでもできる仕事はありますか」とか。これまた相手との相性次第なのですが、そんな感じでいろいろ情報収集できますよ。

「話を聞きたい!」と思う意中の相手から連絡がない場合は、思い切って「近況のお知らせ」的なメールを送ってみましょう。それで反応がなかったとしても、not foundでメールが戻ってくるのでないかぎり、一応相手とはつながっていることになりますから、「音信不通」からランクアップした、と思えばいいのです。

そういうふうに送った「近況のお知らせ」に目を留めてもらって、久々に連絡があったという経験もあります。なので、「いつでも、どこでも、誰とでも」ではないですが、全く効果がないわけでもないので、あてにならない方法ではありますが希望を持ってください、というところでしょう。

「こういうことをするのってどうだろう」という懸念もあるかもしれませんが、「武士は食わねど高楊枝」でやっいける状態にない人間は、悪あがきに見えるようなことでも動きましょう。それができないという人は、フリーランスは向いていないのではないかと思います。

そして、そうやってあがいているうちに、「武士は食わねど高楊枝」をやっていられる身分になります(保証はありませんが)。

uriel_archangel at 11:59 | 仕事 
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October 09, 2015

* 「安さ競争」には勝たなくていいや

――と、今朝のニュースを見ていて思いました。製造業だったかな? カンボジアに進出した企業の人が、「人件費が安いのが魅力」と言っていたのです。カンボジアでなければラオスとか、そういう「東南アジアでも後発組」です。

で、その言葉を聞いて、「――だとすると、賃金が上昇して人件費が安いと感じられなくなったら、そこを出て人件費の安い場所に行くのかあ」と思ったのです。

まあ、本当に人件費だけを判断基準にするとは思えない(思いたくない)ので、「熟練した技術を持つ人材の確保」ということで、賃金が上昇してもそこにとどまるという選択肢もあるだろうなあ、と考えることにしました。でも、技術は不要と思われるような単純労働の場合は、とことん「人件費が安いところ」を目指すのだろうなあと思います。

でも、国が発展していくと賃金は高くなります。今の中国がそういう状態だから、「次」を求めてカンボジアなどに進出しているわけです。そしていずれは、そういう国でも賃金は上昇します。次の国に行っても、同じように上昇すると思います。

これを延々と続けて、「人件費が安い」と感じられる場所がなくなった世界では、人件費の安さを追求する企業や技術の不要な労働はどうなるのだろう、とちょっと思いをはせてみました(答えはないのですけれど)。

一方で、翻訳の仕事はそういう「安さを追求」する類のものではないので、「安さ競争」に勝てなくてもいいや、と思っています。これは翻訳に限らず他の分野でもある話で、10年以上前のことですが、「中国で安価で作業してくれるので依頼したらひどいクオリティのものが出てきて、結局こちらでかなりの修正を加えた」という話を(また聞きで)聞いたことがあります。

技術が必要なものは、それなりのお金を出さないとそれなりの結果にしかなりませんよ、ということなのですが、決定権のある人がそれを分かっていないと、下が苦労する、という感じですね。

Proz.comで求人情報を見ていると、「応募時にbest rateをお知らせください」というものが非常に多いです。仕事の内容が本当に魅力的で「何を引き換えにしてもいいからこういう仕事がしたい」とか、「自分にはお金より経験が必要です」という段階であるならば止めませんが、そうでないなら、必要以上に安売りすることはないと思います。

で、現時点で「自分を安売りしているなあ」と思う仕事をしているなら、「もっと条件のいい仕事を探す(=そういう仕事が選べる実力を身に付ける)」というのが一番いいのですが、それが難しい場合は「作業効率をアップさせて時間あたりの単価を上げる」とか、何か工夫が必要だと思います。作業効率のアップは、一歩間違えると「仕事が雑になる」につながりかねないので、その後に影響がないとは言い切れません。

フリーランスは、自分に与えられた仕事について、まるで「天から降ってきた」かのように取り組む必要はありません。というか、それでは生き残れません。どんな仕事がしたいかを考えて、それを実現させるにはどうすればいいかを考えることが必要です。「いやいや、こういう仕事はできません」というラインを決めないと、搾取されて終わります。そういうことが自分で考えられない人には向きません。

最後は偉そうに説教じみて終わってしまいました……。

uriel_archangel at 12:12 | 仕事 
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September 09, 2015

* 「相性のいい取引先」は人それぞれ

分かりやすく言うと、兼業翻訳者の私は「高単価&短納期」の取引先は相性が悪いです。というか、スケジュールがぴったり合わないと対応できません(できるときもあります)。でも、専業でバリバリやっているという人にとっては、キャパシティに余裕がある限り、「よっしゃー、ばっちこーい」という気分になるのではないでしょうか。

私は、「単価は高いに越したことはありませんが、そこまで高くなくてもいいので(ただし、ものには限度というものがあります)、代わりに余裕のある納期をください」というタイプです。最近はどの取引先も、納期の余裕がない案件が多いので、全体的にお声がかかりにくくなっていますが。そういう中でも条件に合う仕事は探せばあるもので、なんとかいろいろなものが回るようになりました。

こんな感じで、どういう仕事が「条件がいい」と思えるかはその人の環境次第です。子供がまだ小学生なので、金曜午後に依頼があって月曜納品、みたいな仕事は避けたいという人もいれば、そういう制限がなく「人が休みたいときに働くのが売りです!」という人もいるでしょう。

ちなみに私は、子供はいますが部活三昧だし、旅費が割高になって、人も多い時期にわざわざ旅行をする気にならないタイプです。なので、「お盆や年末年始に出かける予定を入れないので、この時期に働くのは構わない」タイプです。(部活を引退したら受験生モードで、結局出かける予定のない生活になる……のかな?)

先ほどから何度も書いていますが、「高くない」にも限度というものがありますが、「単価はそんなに高くないけれど、たくさん仕事をくれる取引先」を評価する人もいるでしょう。まあ、「どれくらいの収入が必要か」「どれくらい作業できるか」を考えて、いろいろな取引先を組み合わせるのが大事だと思います。

で、またまた当然ですが、能力が高ければ「納期に余裕がありつつ単価も高い」仕事が可能になります。相性のいい取引先を増やすためには、自分の能力を高めるのも大事なのです。

翻訳の仕事でお断りする場面が増えると(翻訳の仕事の依頼があまりないな〜、という時期もそうですが)、「兼業じゃなければな〜」と思うこともなくもないです(回りくどい表現ですね)。でも、もっと大変なときに、今の職場にはとてもお世話になりました。上司が兼業翻訳者という立場に理解があって、とにかく融通が利きます。

さらに「ここ、私がいないと回らないのよね〜」という感じがビシビシと伝わってくるので、「退職する」という選択肢はありません。従業員が増えたら、働く時間や日数を減らす、という可能性は、大いにありますけれど。

uriel_archangel at 11:54 | 仕事 
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September 07, 2015

* ポジティブなフィードバックは仕事でも趣味でも嬉しいものです

汎用性の高い表現にしようとしたら、横文字だらけになってしまいましたよ。

週末に、中学高校のミニ同窓会がありました。参加者は20人くらい? という小規模なものです。最近のことから思い出話から、話に花が咲きまくりました。

自称永遠の17歳と言っても、卒業してから年数は経っているし、実は同じクラスになったことがないという人もいます。それでも、多感な中学高校の6年を同じ環境で過ごしていると、大学以降に進んだ道が様々でも、すぐに「自分がかつていた場所」を思い出す空間ができるのがいいですね。

なんというか、私は履歴書は立派な感じに作れますが、内情はそんなにご立派なものではありません。でも、仕事をバリバリやっているかいないかとか、結婚しているとかしていないとか、している場合は配偶者がどういう地位にあるのかとか、そういうことは気にせずにいられるのもありがたいです。

多分、そういうことが気になる人もいると思います。でも、こう言うと偉そうなのですが、自分が引っかかっているところが、相手が鏡になって反射されて、はねかえってくるだけなんです。そして、相手に「劣等感を感じるところをえぐり出してやろう」という意思はありません。だから、自分自身が気にしていなければ、本当に気楽に過ごせます。そういう精神状態になるまでのほうが大変かもしれませんが……。

ともあれ、こういう考え方は残念ながらどの集団でも通用するというわけではありませんが、「懐かしい仲間とおしゃべりしたい」という気持ちがあれば、楽しく過ごせる空間だと思います。様々な場所や立場で努力する友人たちの話は、本当に刺激になりました。

自分の仕事や得意とするもので、社会に対して何ができるか、というようなことを考えている人がいる一方で、私のやりたいことというのが、端的に言うと「マイワールドに籠って自分の作り上げた妄想に浸りたい」という自分勝手なものなので、「社会のこととか深く考えてなくてスミマセン」という感じなのですが(汗) でも、そういう我が道を行くスタンスも理解してくれるので、本当にありがたいです。

そんな状態ですが、複数の人から(具体的な数字は挙げないところでお察しください、というやつです)、「中学のときにREMIさんが書いていた文章(小説とかではなく、普通の日記?のような文章)が面白かった」とか、「今書いている文章(ブログとか小説とか)も楽しみにしている」と言ってもらって、とっても嬉しかったです。

――で、これって仕事でも同じだなあ、と思ったのです。事務の仕事でも翻訳でも、自分が作ったものを「この前のあれ、助かりました」とか「とっても分かりやすかったです」みたいに言ってもらえると、「頑張ろう」という気分になります。

実際に成果物を使う人から、そういうふうに直接言ってもらえる(またはエージェント経由で話を聞く)のが一番励みになりますが、エージェントの人の「個人的にいいと思った」レベルの発言でも、やる気アップです。魔法の言葉ですね。

なので、エージェントの人は、「この人は手放したくない」という翻訳者さんがいたら、そういう「ぷちぷちヨイショ」で「気分よく仕事を引き受けてもらおう」という努力を続けると、効果的ではないかと思います。即効性はないかもしれませんが、地味〜に効いてくると思いますよ。

別に、「ホメてホメて」とおねだりしているわけではありません。もちろん、自分で自分のモチベーションを維持するために努力をしています(そういうものも込みでフリーランスです)。でも、そういう努力以上に、自分以外の人のフィードバック(できれば良い内容のもの)は励みになるのです。足場の悪いところで一生懸命ジャンプしていたら、足元にサッとトランポリンを置いてもらえた、という感じです。

細々と書いている小説だって、無言の読者1000人よりも、具体的な感想をもらえる読者が1人でもいるほうが、「よし、この調子で書くぞ」と思えます。自分が書いていて楽しいのも大切なのですが、楽しみに読んでくれる人の存在は、本当に貴重なです。

プチ同窓会自体も楽しかったのですが、「私が書いているものを楽しんでくれる人がいたし、今もいる」というのが感じられたのも、本当に嬉しかったです。次回の集まりでは、私も誰かにポジティブな行動ができればいいな、というかそうする努力をしようと思いました。

――で終わればキレイなのですが、家族に対して自分がポジティブな働きかけをしているか、というところで「うーん」となったので、そういうところも改善したいと思います。

uriel_archangel at 14:21 | 日々の記録 | 仕事
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August 28, 2015

* 英文読解力強化セミナー 〜誤読をなくし、誤訳を防ぐ〜

6月に開催されたセミナーが早々に定員に達し、好評だったとのことで、8月22日(土)に追加開催されたものです。この回もやはり早々に定員に達したので、9月19日(土)の再追加開催が決定しています。情報はこちらで見られます。まだ参加申し込み可能です。

私はきちんとスクールに通わず、誰かに弟子入りすることもせず、独学どころかいきなり実地で翻訳の仕事を始めたクチです。分かりやすく言うと、基本的にどれもこれも自己流で、ここまでやって来ました。まあ、これだけの年数続けられているのですから大丈夫なのだろうとは思うのですが、「今の自分のやり方でいいのかどうか確かめたい」という気持ちがあり、思い切って参加することにしました。講師のmikoさんが紹介してくださった参加者の感想(ブログのエントリー)も見て、「こういうところは、客観的に知っておいたほうがいいかもしれない……」と感じたのも大きかったです。

結構早い段階で参加申し込みをしていたのですが、課題に着手したのは直前になりました。ありがたいことではありますが仕事が入ったこともあり、「もっとじっくり時間をかけるつもりだったのにな〜」と思いながら(自分に言い訳しながら)の作業です。2つある課題の文章は、決して難しい内容ではないのですが、「こういうのに、引っかかる箇所がたくさん隠れているんだよなあ」とハラハラしながら作業しました。訳文ができたところで、指定の書式に合うように、慎重に項目を確認しながら提出用の文書を作成しました(だから『間違いのない完璧なものになりました』とは断言できませんが)。

そして、いよいよ講座です。最初は課題とは関係なく、ある映像に出てくる短いフレーズに、その場で適切な言葉を考える、というエクササイズのようなものでした。ここでのポイントは、「自分が選んだ言葉について、説得力のある説明ができるか」でした。どの言葉を選ぶかについて、絶対的な正解があるわけではありません。それでも原文の意図を汲んだ適切な言葉というのはあるわけで、複数の学習用英英辞典の語義を比較して、根底に共通するものが何かを調べました。

エクササイズが終わると、事前に取り組んだ課題を取り上げます。課題1は、とにかく「調査、調査、調査!」に終始する内容だったのではないでしょうか。恐らく、名前の挙がった人物や引用箇所を徹底的に調べることができれば、課題の文章を訳すのはそんなに大変なことではないだろうと思いました(それを表現する日本語力はともかく)。インターネットを駆使できる現代は非常に便利で、どこかのサイトに有料の会員登録などしなくても、今回の課題に役立つ情報は十分に入手できます。――とは言っても、誰でも簡単に入手できるものではなく、そこまでたどり着くには検索の際にコツが要りますよ、という話もありました。

課題2は、もう少し分量の多い文章でした。ここでは、筆者についてだけでなく、執筆の背景についても調べる、という話がありました。やはりインターネットでいろいろな情報が手に入れられます。筆者のwebサイトで顔写真はおろか、声や話し方までもPodcastで分かる可能性があります。それ以外にも、検索などで入手可能な情報を駆使して、「どのような訳文にするか」の検討ができます。ここではまた、outlineを知ることの重要性が指摘されました。英語圏の人は文章を書くときにoutline(設計図や骨格)から作るので、文章から骨格(要素)だけにすることもできるのです。

――ということで、恐らくレギュラーの授業で長い時間をかけている内容の「さわり」をサーッと流した感じかな、と思うのですが、充実したセミナーでした。このセミナーに参加して、自分の改善すべき点がいろいろあることが分かりました。あまり詳しく書くと自分で自分の首を絞めることになるので、書けることだけ書くと「自分の処理能力をきちんと把握できていない」があります。今のところこんな状態でもやってこれていますが、改善していきたいなあと思います。でも一方で、自信を持っていい点もあるのだなあ、ということも分かりました。これは恐らく「みんなが10秒かかるところを9.5秒でできた!」レベルの些細なことなので、どういうところで感じたかは秘密にさせてください……。

「正しいかどうか」よりも「説得力のある説明ができるかどうか」が重要なのだ、というのも今回のセミナーでの収穫でした。「間違っていても説得力があればいい」という意味ではなく、「説得力をもって説明するためには、しっかりとした根拠が必要」で、それには原文を正確に理解していることが重要なのです。

私の場合、今回の課題で一番あれこれと調べ、訳文を決めるのに時間がかかったのは、"You're welcome."でした。実はセミナーでその部分に関する話を聞いているうちに、一番最初に自分が考えた訳文で正しかった、しかも文脈にも合っていたのだ、ということが分かりました。ですが準備段階では「でもどうしてこの表現になるんだろう」というのがはっきりせず(自分で納得できず)、提出した訳では違う表現にしていました。面白いもので、説得力のある説明ができれば、過去にひっこめたものと同じ表現なのに、堂々と「これです」と言えるのです。

そんなわけで、いろいろと得るところの多かったセミナーですが、冷静に考えてみると、未知の世界の話ばかりでもありませんでした。中学受験や大学受験のときに、文章の構造を分析していたと思うのです。翻訳という観点からではありませんが、以前に自分がそういうことをブログで語っているのを見つけたので、リンクを貼っておきます。ここで書いていないことを追加すると、学生時代のアルバイトで中学受験塾の国語のテスト作問をしていたのも、役立っているかもしれません。

それと、根拠のある説明ができるためには、翻訳する文章が理解できていることも重要だなあ、と思います。となると、やはり英文法の知識も大切です。私はしょっぱなの5文型に苦手意識があり、高校の英文法の授業に苦労した時期もあったので、文法書に書いていることを丸暗記しなければダメだ、とは思いません。でも、「これは仮定法過去だから現実の話ではない」とか、そういう文法から分かる情報をきちんと拾えないと、日本語に訳したときに正しい文章になりません。「英文法の知識が大切」というのはそういう意味です。

今回のセミナーは、「正解を教えてもらう」のではなく、「最適な結果を導くものの考え方」を知るための内容でした。これまで自己流で深く意識せずにやってきたことが、セミナーでの話を聞くうちに、「改善点は確かにあるけれど、自分がやってきた方法は大きく外しているわけではない」と思えたのは、私にとって大きな収穫でした。仮にセミナー終了後に「ああ、今のままではダメダメだ〜」という感想だけしか浮かばない状態だったとしても、「これからは状況をどんどん改善できる」「今以上に悪くなることはない」というのは収穫だ、と考えればいいのです。逆に、そう考えられる人でないと、翻訳の仕事をやっていくというのは厳しいと思います。

訳文を「これは間違っている」「これは正しい」と名指しで批評するものではないので、翻訳に興味があるというレベルの人から、実際に翻訳に関わる仕事をしていて「今の自分のやり方でいいのだろうか?」と思っている人まで、学ぶところの多いものです。セミナーの概要を読んで気になった人は、思い切って参加したら、道が開けるのではないかと思います。

ちなみにこれは余談ですが、今回の文章は長くなるから書くのが大変だな……ということで、outlineから作りました(笑) 普段は思いつくままに書いているので話があっちこっちに行ってしまうのですが、骨格から作ったので、ゴールに向かって一直線の文章になりました。(このパラグラフはoutlineには書いていません)

uriel_archangel at 11:56 | 学び | 仕事
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August 27, 2015

* 自分の世界を広げて刺激を受けるって大事だなあ

翻訳に関するセミナーに参加したり、興味深い作品との出会いがあったりと、あちこち出かけたわけではありませんが、充実した夏を過ごしています。

恐らくこのブログで何度も書いているのですが、「今の状態が一番いい」と感じられても、そこから一歩も動かないのは良くないです。世の中がまったく変化しないというのはありません。気づいたら「一番いい状態」が時代遅れになっていて、「これは何とかしなければ」と思っても、すぐに対応できない可能性があります。

そんなわけで、結果として「現状維持」のままだとしても、「ではこの快適な自分の環境の周囲はどうなっているのかな」という視点で、業界や世の中を見渡してみるというのは大切です。そうすると、完全な「現状維持」ではなく、一部環境に適応させるという選択があるかもしれません。

それと、新しい世界に触れるのはいいなあ、としみじみ思います。自分の興味や関心が刺激されて、思考回路に新しい要素が加わって、活発に動くような感じがします。セミナー参加は物理的な移動がありますが、読書は外出しなくてもできます。オンラインの書店を利用すれば、自宅から一歩も出なくても本が手に入る、便利な世の中になりました。そう言えば、オンラインのセミナーというのもありますね。

ぐちゃぐちゃ書いてしまいましたが、自分の世界を広げるのは、「昨日までとは違う自分」になれるきっかけだと思います。偉そうに言うと、変化(成長)の機会、でしょうか。

フリーランスで生きていくには、周囲の変化に自分も合わせる柔軟性が必要です。例えばですが、今の時代、紙の辞書と原稿用紙で翻訳をしているという人は、まずいないのではないでしょうか。新しいテクノロジー(という表現自体、なんだか年寄りじみた感じがしますが)を取り入れるというのも、立派な適応です。

何歳になっても「ぜひREMIさんに」と選ばれる人間になるべく、努力していこうと思います。

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August 17, 2015

* ようやくDAYFILER DF-X9001を起動しました

DAYFILERというのは、セイコーインスツル(SII)の電子辞書です。本体をPCに接続して、PCから検索できるPASORAMAというのがあり、翻訳者にとってありがたい存在でした。なぜ過去形かと言いますと、2015年3月末をもって、SIIが電子辞書から撤退してしまったからです。

「翻訳者にとってありがたい存在」とは書いたものの、私自身は、今まで集めてきたCD-ROM版の電子辞書のデータをPCに入れ、複数の辞書を一括で検索できるソフトを使って検索する、というのでやってきたので、使ったことがありませんでした。

ただ、今はこういう手法が流行りなのでしょうが、例えば研究社は、月額の使用料でオンライン辞書を使用できるようにするシステムを採用しています(KOD)。三省堂もオンライン辞書がありますね。

確かに常に最新のデータを検索できるというのはオンライン辞書の利点ですが、一括検索はできず、出版社ごとに検索する必要があります。今後も一括で検索したい、と思うのであれば、電子辞書を視野に入れる必要があります。そんなわけで、PASORAMAがあるDAYFILERは有力な候補でした。ドイツ語の辞書が弱いのは弱点でしたが、iOS版の独和大辞典を入手したので、そこは問題なし、だったのです。

2014年の後半には、「SIIが撤退する」という情報が出て、「今のうちに買わなくては」という状態になったのですが(おそらく翻訳者界隈のみの現象でしょうけれど)、当時の私には先立つものがなく(汗) 気づいたら、最上位機種は手に入らない状態になっていました。というか、買えるは買えるのですが、法外な価格が付いていたのです。

ちなみに最上位機種というのはこちらです。英語のプロフェッショナル向けということで、特に英英辞典が充実しています。



これは製品の写真を載せたいがためのリンクなので、ここから買え、という話ではありません。

で、ようやく購入したのがこちらです。こちらはエンジニア/ビジネスパーソン向けということで、英英辞典は比較すると弱いですが、ビジネス関係の辞書や理工系の辞書は充実しているので、「ベストではないけれど、これが最善だなあ」ということで購入しました。

これも、参考のための画像を貼りたいためのリンクなので、購入は推奨しません。

メールを調べたら、4月に購入していました。当時はなぜか、台数限定の割引セールがときどきあり、それを利用して購入しました。そして、実は「どうしてもこれを使わないと!」という事態にならなかったので、Amazonの箱から出してはいましたが、製品の箱に入れっぱなしにしていまして(汗)

Surface3のセットアップに合わせて箱から出したのですが、初日は充電して終わりました。そして翌日に作業したところ、日時や時間の設定をすれば、すぐに使えました。PASORAMAを使おうと思わなければ、という話です。

――ということで、やっと電源を入れて使える状態にしましたが、PASORAMAを使えるようにしていません(汗) これはまた、時間に余裕があるときに、ということで。Surface3で上手く使えればいいなあ、とは思うのですが……

いつになるのやら、です。

uriel_archangel at 11:46 | 仕事 | お買い物
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July 20, 2015

* ちょっと無理をしすぎたのでペースダウン

昨年末からいろいろと順調にものごとが動いていたのですが、先週はちょっと無理がたたったかな、という状態になってしまいました。

以前から何度も書いていますが、私は体力にものを言わせてきた人間です。でも、その体力も昔とは違うので、無理をしたときの後への響き方が、大きくなってきました。

寝不足だと、「心臓に負担をかけているなあ」という感じがするのです。2〜3日はあまり使い物になりません。だったら、同じペースで仕事ができる状態をキープするのが一番です。

で、そうすると、一番大事なのは
「無理せず作業が終えられるように、スケジュール管理をする」
というのが大切なのです。これまた何度も書いていますけれど。

この年齢になると、「こんな無理しちゃった」は自慢になりません。「若いときはムチャしたけど……」という昔話にできるように努力しましょう。

でもまあ、やってしまったのはしょうがないので、今月いっぱいは、のんびり過ごそう(=仕事を詰め込まないようにしよう)と思います。

uriel_archangel at 18:24 | 仕事 
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