古楽
September 23, 2015
有村祐輔指揮 クラウディオ・モンテヴェルディ作曲「聖母マリアの夕べの祈り」@上野学園 石橋メモリアルホール
世の中シルバーウィークのなんのと言われていますが、基本的にインドア生活を送っていました。土曜日にちょっと外出した程度で、その後は仕事のなんので家にこもりきりでした。
そんな状態でしたが、いろいろありまして、運よくこの演奏会を聞きに行けることになりました。「バロック音楽」というものに興味を持って以来、ずっと好きな作品です。ゆうに100回以上は聞いているのですが、ライブ演奏を聞くというのは、実は初めてです。
そんなわけで、わくわくと出かけました。今回の直接の目的地ではありませんが、上野駅周辺はものすごい人出でした。「ああ、ボルドー展に行きそびれてしまった……」と後悔しつつ、会場に向かいました。
今回は2階席です。思ったより2階は座席が少なく、私の席はかなり左に寄っていて、席の正面はステージではなく1階席です。音楽大学のホールですから、音響が悪いはずはありません。となると、こういう席のほうが、音がひとつひとつ耳に飛び込んでくるので、聞いていて面白いのです。
これは学生時代に、今は亡きカザルスホールで体験しました……(ちなみにアンサンブル・クレマン・ジャヌカンの演奏でした)。そんなわけで、開演が楽しみに待ちます。演奏会のチラシがたくさんあって、それを眺めるのも楽しかったです。「聞いてみたいなあ」というコンサートがたくさんありました(当然ですが古楽のコンサートばかりです)。
そして本番です。とにかく素晴らしい演奏でした。
それこそ今までン十年以上にわたって、何度となく聞いてきた演奏です。なんて書きましたが、タイトルや歌詞だけ見てもピンと来ないものもあります。でも、冒頭部分で「あ、この曲か」とすぐ分かります。
それだけ聞きこんでいる曲でも、CDとライブ演奏は違います。一番の違いは、CDでは感じられない音圧です。これは「迫力」を感じさせるだけでなく、強弱がはっきりするので、演奏のメリハリにつながるなあ、と分かりました。
そうやってライブで聞いていると、
「この曲って、当時はとっても斬新だったんだろうなあ」
というのを実感します。そのこと自体は、バロック音楽に関する書籍などで何度も指摘されています。モンテヴェルディは意図的に、最先端の技法を詰めています。
――で、特に根拠があるわけではないのですが、「モンテヴェルディのこの曲って、印象的にヴェルディの『レクイエム』を聞いている感じに近いのかな?」という感じがしました。プログラムの解説によると、マドリガルなどの世俗曲での手法も使っているそうなので、ヴェルディのレクイエムの「お前はオペラか」みたいな印象に近いのでは? と思ったのです。
そういう感じがしたのは、ライブの演奏は「宗教曲にしては結構派手な感じ」という印象だったかもしれません。派手というだけでなく、聖母マリアを称える宗教曲でありながら官能的な感じで、「法悦」ってこういうことだろうなあ、と思います。
2階席は、ステージの手前のほうがろくすっぽ見えない、というのはありましたが、やはり音がカタマリではなく粒で届いて、よかったです(さすがに合唱はカタマリですが)。"Audi Coelum"や"Magnificat"のエコーのソロは、1階席だと「どこからかな〜?」という感じだったそうですが、2階席だと「あ、こっちだ」と分かる、というお楽しみもありました。
私の大好きな"Ave Maris Stella"も聞けて(当然ですが)、本当に満足ばかりの演奏会でした。この作品を歌いたくなります。私の場合、ドイツ語は音取りだけが問題なのですが、ラテン語はそれに歌詞(発音)が加わるので、とってもハードルが高いのですけれど。
芸術の秋の連休のしめくくりにふさわしい演奏会を聞けて、本当によかったです。
ここで、個人的におすすめのCDをご紹介します。ン十年前の知識をもとに選んでいるのですが、今でも「ハズレ」ではないと思います。
CDが今も入手可能かわからないので、MP3ダウンロードでご紹介します。これは端正な演奏で「定番」という感じです。
これもMP3ダウンロードでご紹介します。私は最初にガーディナー指揮を聞いてからこちらを聞いたので、「ラテンのノリ」にびっくりしたのを覚えています。テオルボ(だったかな?)の音色が本当につややかで、これがまさに「法悦」なのだろうという感じです。慣れるとやみつきになります(笑)
充実した「芸術の秋」にするべく、頑張ります。
そんな状態でしたが、いろいろありまして、運よくこの演奏会を聞きに行けることになりました。「バロック音楽」というものに興味を持って以来、ずっと好きな作品です。ゆうに100回以上は聞いているのですが、ライブ演奏を聞くというのは、実は初めてです。
そんなわけで、わくわくと出かけました。今回の直接の目的地ではありませんが、上野駅周辺はものすごい人出でした。「ああ、ボルドー展に行きそびれてしまった……」と後悔しつつ、会場に向かいました。
今回は2階席です。思ったより2階は座席が少なく、私の席はかなり左に寄っていて、席の正面はステージではなく1階席です。音楽大学のホールですから、音響が悪いはずはありません。となると、こういう席のほうが、音がひとつひとつ耳に飛び込んでくるので、聞いていて面白いのです。
これは学生時代に、今は亡きカザルスホールで体験しました……(ちなみにアンサンブル・クレマン・ジャヌカンの演奏でした)。そんなわけで、開演が楽しみに待ちます。演奏会のチラシがたくさんあって、それを眺めるのも楽しかったです。「聞いてみたいなあ」というコンサートがたくさんありました(当然ですが古楽のコンサートばかりです)。
そして本番です。とにかく素晴らしい演奏でした。
それこそ今までン十年以上にわたって、何度となく聞いてきた演奏です。なんて書きましたが、タイトルや歌詞だけ見てもピンと来ないものもあります。でも、冒頭部分で「あ、この曲か」とすぐ分かります。
それだけ聞きこんでいる曲でも、CDとライブ演奏は違います。一番の違いは、CDでは感じられない音圧です。これは「迫力」を感じさせるだけでなく、強弱がはっきりするので、演奏のメリハリにつながるなあ、と分かりました。
そうやってライブで聞いていると、
「この曲って、当時はとっても斬新だったんだろうなあ」
というのを実感します。そのこと自体は、バロック音楽に関する書籍などで何度も指摘されています。モンテヴェルディは意図的に、最先端の技法を詰めています。
――で、特に根拠があるわけではないのですが、「モンテヴェルディのこの曲って、印象的にヴェルディの『レクイエム』を聞いている感じに近いのかな?」という感じがしました。プログラムの解説によると、マドリガルなどの世俗曲での手法も使っているそうなので、ヴェルディのレクイエムの「お前はオペラか」みたいな印象に近いのでは? と思ったのです。
そういう感じがしたのは、ライブの演奏は「宗教曲にしては結構派手な感じ」という印象だったかもしれません。派手というだけでなく、聖母マリアを称える宗教曲でありながら官能的な感じで、「法悦」ってこういうことだろうなあ、と思います。
2階席は、ステージの手前のほうがろくすっぽ見えない、というのはありましたが、やはり音がカタマリではなく粒で届いて、よかったです(さすがに合唱はカタマリですが)。"Audi Coelum"や"Magnificat"のエコーのソロは、1階席だと「どこからかな〜?」という感じだったそうですが、2階席だと「あ、こっちだ」と分かる、というお楽しみもありました。
私の大好きな"Ave Maris Stella"も聞けて(当然ですが)、本当に満足ばかりの演奏会でした。この作品を歌いたくなります。私の場合、ドイツ語は音取りだけが問題なのですが、ラテン語はそれに歌詞(発音)が加わるので、とってもハードルが高いのですけれど。
芸術の秋の連休のしめくくりにふさわしい演奏会を聞けて、本当によかったです。
ここで、個人的におすすめのCDをご紹介します。ン十年前の知識をもとに選んでいるのですが、今でも「ハズレ」ではないと思います。
Universal Music LLC
2007-03-27
CDが今も入手可能かわからないので、MP3ダウンロードでご紹介します。これは端正な演奏で「定番」という感じです。
これもMP3ダウンロードでご紹介します。私は最初にガーディナー指揮を聞いてからこちらを聞いたので、「ラテンのノリ」にびっくりしたのを覚えています。テオルボ(だったかな?)の音色が本当につややかで、これがまさに「法悦」なのだろうという感じです。慣れるとやみつきになります(笑)
充実した「芸術の秋」にするべく、頑張ります。
May 04, 2015
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでBCJの教会カンタータ
自分史上初、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの会場に、会期中に複数日行きました。たいした自慢にはなりませんが……。
睡眠時間を大幅に削ってなんとか仕事を間に合わせ、午前中は元気に過ごしていたのですが、家を出るあたりから眠くなりました(汗)
夜に地下鉄の連絡口から建物内にスルリと入り、そのままホールに直行した昨日と違って、明るい太陽! 鮮やかな木々の緑! ……を、満喫できました。
こうやって見ていると、春というより初夏に近いですね。ネオ屋台村でお昼ご飯候補を物色し、会場に向かいます。
本日はタイトルのとおり、バッハの教会カンタータです。歌詞は無料で配布されました。
昨日はS席・A席・B席の価格差が大きくB席を選んだのですが、今回の公演は価格差が大きくないので、大胆にもS席でございます。会場に入って着席しての第一印象が「ステージと近いなあ」でした(苦笑)
これは、やはり聞こえ方にも違いが出ます。昨日の『ヨハネ受難曲』は、ものすごーく下のほうにステージがあって、そこからいろいろな音がまとめて届いてくる感じでした。でも、今回は楽器や声部が、それぞれ独立して届いてきます。
それにしても、合唱のハーモニーがきれいです。濁りがなく、まるでオルガンのように響いています。各声部4人ずつだったかな? ものすごーく「少数精鋭」という感じがしました。器楽も少人数で、リコーダーが大活躍でした。
「こういうふうに歌えるものなら、歌ってみたいなあ」と思う演奏会でした。マイクなどは使っているかもしれませんが、会場のサイズが、出演者の人数や曲目にぴったりでした。
演奏会終了後、「ご飯(rice)が食べたい!」と思った私は、ココナッツチキンカレーを選びました。
辛すぎず美味しかったです。そしてその後、デザートもいきましたよ。
バニラ味のソフトアイスクリームです。明るい陽射しのなかで楽しむアイスクリームは、美味しかったです。ちなみに、上野の国立博物館前に出ている軽トラックの屋台と同じ、スジャータの製品でした(笑)
その後、あんなことやこんなことをして帰宅しました(詳細はひみつです/笑)。
気の早い話ですが、来年の開催も楽しみにしています。テーマや曲目にもよりますが、全日程での参加(と呼べるのかな?)が目標です。
睡眠時間を大幅に削ってなんとか仕事を間に合わせ、午前中は元気に過ごしていたのですが、家を出るあたりから眠くなりました(汗)
夜に地下鉄の連絡口から建物内にスルリと入り、そのままホールに直行した昨日と違って、明るい太陽! 鮮やかな木々の緑! ……を、満喫できました。
こうやって見ていると、春というより初夏に近いですね。ネオ屋台村でお昼ご飯候補を物色し、会場に向かいます。
本日はタイトルのとおり、バッハの教会カンタータです。歌詞は無料で配布されました。
昨日はS席・A席・B席の価格差が大きくB席を選んだのですが、今回の公演は価格差が大きくないので、大胆にもS席でございます。会場に入って着席しての第一印象が「ステージと近いなあ」でした(苦笑)
これは、やはり聞こえ方にも違いが出ます。昨日の『ヨハネ受難曲』は、ものすごーく下のほうにステージがあって、そこからいろいろな音がまとめて届いてくる感じでした。でも、今回は楽器や声部が、それぞれ独立して届いてきます。
それにしても、合唱のハーモニーがきれいです。濁りがなく、まるでオルガンのように響いています。各声部4人ずつだったかな? ものすごーく「少数精鋭」という感じがしました。器楽も少人数で、リコーダーが大活躍でした。
「こういうふうに歌えるものなら、歌ってみたいなあ」と思う演奏会でした。マイクなどは使っているかもしれませんが、会場のサイズが、出演者の人数や曲目にぴったりでした。
演奏会終了後、「ご飯(rice)が食べたい!」と思った私は、ココナッツチキンカレーを選びました。
辛すぎず美味しかったです。そしてその後、デザートもいきましたよ。
バニラ味のソフトアイスクリームです。明るい陽射しのなかで楽しむアイスクリームは、美味しかったです。ちなみに、上野の国立博物館前に出ている軽トラックの屋台と同じ、スジャータの製品でした(笑)
その後、あんなことやこんなことをして帰宅しました(詳細はひみつです/笑)。
気の早い話ですが、来年の開催も楽しみにしています。テーマや曲目にもよりますが、全日程での参加(と呼べるのかな?)が目標です。
May 03, 2015
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで『ヨハネ受難曲』を聴きました!
仕事は詰まっているし、正直どうしようかと思っていたのですが、行ってきました。そんな状態なので、会場の雰囲気を楽しむとか、そんなものは一切できず、ホールに直行直帰でした。コンビニでジュースを買ったくらいです。
実は帰宅後も仕事をしなければならない状態だったので、「無理して目を覚ましていよう」とは思わないようにしました。
なにしろ、こんなスケジュールです。普段から、夫婦で22時前に寝てしまうことがあるような生活なので、仕事でばたばたしていなくても、最後まで無事にいられるかしらという状態です。
予算の関係で2階席のかなり上のほうの席だったのですが(B席)、A席やS席(あるのかな?)には、空席があるのが分かります。B席は大混雑です(笑) せっかくの素晴らしいプログラムなのにもったいないなあ、とは思いますが、なにしろ22:30終了予定ですから、見る人を選ぶところはあるのでしょう。
ともあれ、演奏が始まりました。最初は、自分たちはホールの外にいて、下のほうで演奏しているのを聞いている、という感じでしたが、楽器や声が鳴るようになったのか、マイクがうまいこと働いているのか、だんだんよく聞こえるようになりました。
まあ、きれいに表現すると「瞑想しながら聞いていました」というところです。
実は、もう15年以上前なのですが、一度だけ『ヨハネ受難曲』の合唱をしたことがありまして……でも、忘れているものですね〜。バスのソロとの掛け合いがあったとか、歌詞対訳を見て思い出しました。ちなみに歌詞対訳は別売300円です。合理的ですね。夫が買いました。
『マタイ受難曲』のほうがドラマチックですが、合唱の出番が多いのは『ヨハネ受難曲』だと思います。ちなみに合唱は、イエスを罵りあざける民衆になったり、イエスの受難を思う視点になったりと、実は立場がくるくると変わって忙しいのです。
――こんな調子で書いているといつまで経ってもまとまらないので、瞑想しながら聞いた感想を箇条書きにします。
夜も遅いし時間もないので、リッチに(?)タクシーで帰宅しました。電車の本数もすっかり減った時間なので、出費はかさみますが早く帰宅できてよかったです。
明日はもっと、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンを楽しみますよ〜。
実は帰宅後も仕事をしなければならない状態だったので、「無理して目を覚ましていよう」とは思わないようにしました。
なにしろ、こんなスケジュールです。普段から、夫婦で22時前に寝てしまうことがあるような生活なので、仕事でばたばたしていなくても、最後まで無事にいられるかしらという状態です。
予算の関係で2階席のかなり上のほうの席だったのですが(B席)、A席やS席(あるのかな?)には、空席があるのが分かります。B席は大混雑です(笑) せっかくの素晴らしいプログラムなのにもったいないなあ、とは思いますが、なにしろ22:30終了予定ですから、見る人を選ぶところはあるのでしょう。
ともあれ、演奏が始まりました。最初は、自分たちはホールの外にいて、下のほうで演奏しているのを聞いている、という感じでしたが、楽器や声が鳴るようになったのか、マイクがうまいこと働いているのか、だんだんよく聞こえるようになりました。
まあ、きれいに表現すると「瞑想しながら聞いていました」というところです。
実は、もう15年以上前なのですが、一度だけ『ヨハネ受難曲』の合唱をしたことがありまして……でも、忘れているものですね〜。バスのソロとの掛け合いがあったとか、歌詞対訳を見て思い出しました。ちなみに歌詞対訳は別売300円です。合理的ですね。夫が買いました。
『マタイ受難曲』のほうがドラマチックですが、合唱の出番が多いのは『ヨハネ受難曲』だと思います。ちなみに合唱は、イエスを罵りあざける民衆になったり、イエスの受難を思う視点になったりと、実は立場がくるくると変わって忙しいのです。
――こんな調子で書いているといつまで経ってもまとまらないので、瞑想しながら聞いた感想を箇条書きにします。
- 全体の感想としては「素晴らしかった!」です。もっとたくさんの人に聞いてほしかったです。
- カウンターテナー(アルト)のソリストが、とても素晴らしかったです。
- エヴァンゲリスト(福音史家)がテノールのソリストも兼ねていて、とっても大活躍。
- ソプラノのソリストが、2曲のアリアをまったく違う雰囲気で歌っていて(曲の内容が違うからでしょうけれど)、これまた素晴らしかったです。
- どのアリアだったか、ガンバの弦をピチカートというか指ではじいていて、それが不思議な効果をもたらしていました。
- オルガンがポイントポイントで音色を変えていて、効果的でとてもドラマチックに感じました。
- 『ヨハネ受難曲』ではイエスの死を悼む曲のあとで、最終曲としてコラールが歌われます。イエスの復活を信じる内容で(歌詞を確認せず記憶を頼りに書いてます)、短調で終わるわけではないので、悲しみの中に感じられるわずかな希望が救いとなる曲だなあ、と思いました。
- ミシェル・コルボさんありがとう! 去年のモツレクに続いてお姿を拝見でき、素晴らしい演奏を楽しめました。
夜も遅いし時間もないので、リッチに(?)タクシーで帰宅しました。電車の本数もすっかり減った時間なので、出費はかさみますが早く帰宅できてよかったです。
明日はもっと、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンを楽しみますよ〜。
April 22, 2015
今年もラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015を聞きに行きます
今年のテーマはPassion(パシオン)ですよ! Passionと言ったら「受難曲」に決まっているでしょ! な私には、J.S. Bachのプログラムが盛りだくさんで、実に魅力的です。
そんなわけで、あれこれチケットを購入したのですが、考えているうちに2日のマタイ受難曲は売り切れになってしまいました。いつまで考えていたんだ、って感じですが(汗)
その代わりというか、3日のヨハネ受難曲は聞きに行きます。開演時間がヨーロッパのように遅いので(20:30!)、途中で沈没しないように、体調を整えて参加する所存です。家に帰りつくのは何時かしら、という状況なので、食事も入浴も済ませてから行きます。
4日も「これを聞きたいな」という演奏会があったので、もちろんチケットを入手しました。この際2日にも行こうかしら……とは思っているのですが、職場が月末月初でバタバタする作業をきちんと済ませて、翻訳の仕事もきちんと終えられるかな? というところがあって、現時点では二の足を踏んでいます。でも、マタイでなくても気になるプログラムはあるのです。
まあ、きちんと仕事ができれば、他にも行ってみたいものはあるし……ということで、あれこれ調べることにします。こういうときは、「できる!」と思って取り組むのが大切ですしね。
そんなわけで、あれこれチケットを購入したのですが、考えているうちに2日のマタイ受難曲は売り切れになってしまいました。いつまで考えていたんだ、って感じですが(汗)
その代わりというか、3日のヨハネ受難曲は聞きに行きます。開演時間がヨーロッパのように遅いので(20:30!)、途中で沈没しないように、体調を整えて参加する所存です。家に帰りつくのは何時かしら、という状況なので、食事も入浴も済ませてから行きます。
4日も「これを聞きたいな」という演奏会があったので、もちろんチケットを入手しました。この際2日にも行こうかしら……とは思っているのですが、職場が月末月初でバタバタする作業をきちんと済ませて、翻訳の仕事もきちんと終えられるかな? というところがあって、現時点では二の足を踏んでいます。でも、マタイでなくても気になるプログラムはあるのです。
まあ、きちんと仕事ができれば、他にも行ってみたいものはあるし……ということで、あれこれ調べることにします。こういうときは、「できる!」と思って取り組むのが大切ですしね。
April 11, 2013
音楽の歴史 Historia de la Musica - Lecciones Ilustradas
忙しいときに最初に見たので、どこで最初に知ったのか、記憶にありません……。TwitterだったかFacebookだったか。ともあれ、とても面白い(興味深い、と言う意味です)動画です。
今検索してみたところ、投稿日時が古いのはこちらなのですが、有名なのは下記の動画です。
音楽の歴史がバランスよく……というか、正直古楽に結構な比重を置いて、紹介されているように思います。普通はもっとあっさり流されそうなのですが。
J.S.バッハやヘンデル、ヴィヴァルディ、モンテヴェルディは基本として、ジョスカン・デ・プレやバード、シュッツ、ビクトリアの名前も出ています。なんというか、「通だな」という感じです。これを作った人が古楽が好きなのか、スペイン人なのでスペインの黄金世紀を重視したのかは謎ですが。
これは、お絵かきと音楽が好きな息子も気に入るはず、ということで見せたところ、やっぱり「すごーい」となっていました。毎日毎日、私のiPod touchでチェックしています。
――と、それはいいのですが、映像に出ていた「カストラート」の説明をすることに(汗) 「これどういう意味?」と聞かれたので、辞書で該当する場所を教えてあげただけです。まあ、もう中学生なのでいいのですけれど。
描かれたJ.S.バッハの大きさに彼が音楽に与えた影響力の大きさを思ったり、ロマン派以降になると書ききれないくらい人がいるのねと思ったりと、考えるところがいろいろあって面白いです。
ところで、テレマンのところで使われている曲は、どういう曲なのでしょう。ターフェルムジークだろうとは思うのですが、その中のどれかが、まだ分からずにいます。
なんだかんだで飽きないので、私も毎日のように見ている動画です。
今検索してみたところ、投稿日時が古いのはこちらなのですが、有名なのは下記の動画です。
音楽の歴史がバランスよく……というか、正直古楽に結構な比重を置いて、紹介されているように思います。普通はもっとあっさり流されそうなのですが。
J.S.バッハやヘンデル、ヴィヴァルディ、モンテヴェルディは基本として、ジョスカン・デ・プレやバード、シュッツ、ビクトリアの名前も出ています。なんというか、「通だな」という感じです。これを作った人が古楽が好きなのか、スペイン人なのでスペインの黄金世紀を重視したのかは謎ですが。
これは、お絵かきと音楽が好きな息子も気に入るはず、ということで見せたところ、やっぱり「すごーい」となっていました。毎日毎日、私のiPod touchでチェックしています。
――と、それはいいのですが、映像に出ていた「カストラート」の説明をすることに(汗) 「これどういう意味?」と聞かれたので、辞書で該当する場所を教えてあげただけです。まあ、もう中学生なのでいいのですけれど。
描かれたJ.S.バッハの大きさに彼が音楽に与えた影響力の大きさを思ったり、ロマン派以降になると書ききれないくらい人がいるのねと思ったりと、考えるところがいろいろあって面白いです。
ところで、テレマンのところで使われている曲は、どういう曲なのでしょう。ターフェルムジークだろうとは思うのですが、その中のどれかが、まだ分からずにいます。
なんだかんだで飽きないので、私も毎日のように見ている動画です。
October 31, 2012
MP3ダウンロードでCDを買いました
基本はCDで買うタイプなのですが、古いCDだと、探すのも一苦労です。見つけても、びっくりするような金額だったりします。そんなわけで、初めてMP3ダウンロードでCDを購入しました。
Cristobal de Morales: Missa Mille Regretz
販売元:Almaviva
(1997-01-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
購入すればすぐにダウンロードできるし(初めてのダウンロードだったので、ソフトウェアのインストールはありました)、ダウンロードしたデータはすぐにiTunesに取り込めるしで、とーっても手続きが簡単でした。
ちなみに、このCristobal de Moralesのパロディー・ミサ(当時流行していた世俗曲の旋律を使用したミサ曲)は、お気に入りのサヴァールのCDに一部が収録されているのですが、「全曲聞いてみたいなあ」と思っていた作品でした。興味のある方は試聴してみてください。
聞いてみた感想は、よく聞いていたのがサヴァール(スペイン)で、こちらはヒリアード・アンサンブル(イギリス)ということで、よく言えば端正で模範的、悪く言うと「お堅い」という感じです。でもまあ、こちらのほうが間違いはないかもしれません(褒め言葉に見えませんけれどね)。
そして、前にも書いたかもしれませんが、もともとのお気に入りのCDというのはこちらです。
Carlos V Mille Regretz: Cancion Del Emperador
アーティスト:Hesperion XXI
販売元:Alia Vox Spain
(2000-12-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
これも(同内容の別バージョンで)MP3ダウンロード販売がされているようです。黄金世紀スペインの「濃いところ」がぎっしり詰まっていますので、個人的にはお勧めです。古楽なので、知らない曲ばかり、という人がほとんどかもしれませんが。
ところで、昔買ったCDをiTunesに取り込もうとすると、失敗することがあります。マシンの問題かCDの問題かが、分からないのですが。個人的には上手くデータが取り込めないCDの代表的存在、BISのCD(ヤコブ・リンドベルイのリュート曲集とかコンソート集、よく買ったもので……)はどうなっているのかな、と思って今ちょっと調べたら、ナクソスのライブラリーに入っているもよう……いつの間にそんなことに。
――ということは、ナクソスに登録すれば好きなだけ聞ける、ということになるのですが、年払いでも21000円。ということで、しばらく考えます。ストリーム配信ですしね。
Cristobal de Morales: Missa Mille Regretz
販売元:Almaviva
(1997-01-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
購入すればすぐにダウンロードできるし(初めてのダウンロードだったので、ソフトウェアのインストールはありました)、ダウンロードしたデータはすぐにiTunesに取り込めるしで、とーっても手続きが簡単でした。
ちなみに、このCristobal de Moralesのパロディー・ミサ(当時流行していた世俗曲の旋律を使用したミサ曲)は、お気に入りのサヴァールのCDに一部が収録されているのですが、「全曲聞いてみたいなあ」と思っていた作品でした。興味のある方は試聴してみてください。
聞いてみた感想は、よく聞いていたのがサヴァール(スペイン)で、こちらはヒリアード・アンサンブル(イギリス)ということで、よく言えば端正で模範的、悪く言うと「お堅い」という感じです。でもまあ、こちらのほうが間違いはないかもしれません(褒め言葉に見えませんけれどね)。
そして、前にも書いたかもしれませんが、もともとのお気に入りのCDというのはこちらです。
Carlos V Mille Regretz: Cancion Del Emperador
アーティスト:Hesperion XXI
販売元:Alia Vox Spain
(2000-12-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
これも(同内容の別バージョンで)MP3ダウンロード販売がされているようです。黄金世紀スペインの「濃いところ」がぎっしり詰まっていますので、個人的にはお勧めです。古楽なので、知らない曲ばかり、という人がほとんどかもしれませんが。
ところで、昔買ったCDをiTunesに取り込もうとすると、失敗することがあります。マシンの問題かCDの問題かが、分からないのですが。個人的には上手くデータが取り込めないCDの代表的存在、BISのCD(ヤコブ・リンドベルイのリュート曲集とかコンソート集、よく買ったもので……)はどうなっているのかな、と思って今ちょっと調べたら、ナクソスのライブラリーに入っているもよう……いつの間にそんなことに。
――ということは、ナクソスに登録すれば好きなだけ聞ける、ということになるのですが、年払いでも21000円。ということで、しばらく考えます。ストリーム配信ですしね。
November 06, 2011
Cristobal de Moralesの"Circumdederunt me gemitus mortis"
今日は久々に古楽(中世〜バロックの音楽)の話にします。しかも宗教音楽です。
お気に入りのCDのなかでも、「お気に入りランキング」でかなり上位に来る曲です。歌詞の日本語訳を見ると「ええっ?」と思うような内容ですが(冒頭部分の訳が『死のうめき声(悲しみ?)が私を取り巻く』ですから)、不思議な静かさや落ち着きが感じられて、とても好きです。
というか、そのCD(というか『このCD』というか……むにゃむにゃ)に入っている、同じ作曲家(クリストバル・デ・モラーレス)の曲が、どれもいい感じなのです。
貧乏性なので今回は紹介しませんが、黄金世紀のスペイン音楽は、とってもかっこいい曲が多いのです。昔の音楽だから単純、なんてことはまったくなくて、当時から「スペインらしさ」を感じさせる雰囲気です。やはり、イスラムの影響下にあったり、北アフリカが遠くなかったりで、様々な文化の影響を受けているのでしょうね。
――ということで、こういうネタがありますよ、とちらりと書こうと思ったのですが、全然「ちらり」にはならなさそうなので(調べるのに時間がかかりそうで……)、これまた後日にご紹介します(汗)
この時代のドイツは、残念ながら田舎なのですよね〜。音楽を聴いていても、あまり「垢抜けた」という印象がありません。フランドル地方のほうが、文化が美しく花開いています。
お気に入りのCDのなかでも、「お気に入りランキング」でかなり上位に来る曲です。歌詞の日本語訳を見ると「ええっ?」と思うような内容ですが(冒頭部分の訳が『死のうめき声(悲しみ?)が私を取り巻く』ですから)、不思議な静かさや落ち着きが感じられて、とても好きです。
というか、そのCD(というか『このCD』というか……むにゃむにゃ)に入っている、同じ作曲家(クリストバル・デ・モラーレス)の曲が、どれもいい感じなのです。
貧乏性なので今回は紹介しませんが、黄金世紀のスペイン音楽は、とってもかっこいい曲が多いのです。昔の音楽だから単純、なんてことはまったくなくて、当時から「スペインらしさ」を感じさせる雰囲気です。やはり、イスラムの影響下にあったり、北アフリカが遠くなかったりで、様々な文化の影響を受けているのでしょうね。
――ということで、こういうネタがありますよ、とちらりと書こうと思ったのですが、全然「ちらり」にはならなさそうなので(調べるのに時間がかかりそうで……)、これまた後日にご紹介します(汗)
この時代のドイツは、残念ながら田舎なのですよね〜。音楽を聴いていても、あまり「垢抜けた」という印象がありません。フランドル地方のほうが、文化が美しく花開いています。
October 23, 2011
ジョン・ダウランドの"Sir Henry Umpton's Funerall"
今日も久々に、お気に入りの古楽の曲のご紹介です。
ジョン・ダウランドの曲集『ラクリメ あるいは7つの涙』に収録されている、"Sir Henry Umpton's Funerall"です。
もの悲しいけれど素敵な曲だなあと思っていて、昔から好きでした。でも、楽譜(タブ譜しか見られません……)を見て愕然としました。伴奏のリュートはすごく難しいのです。セーハという、複数の弦をおさえるところがいっぱいあります。これは、この曲だけに限った話ではないのですが……。
"Funerall"は「葬送」とでも訳せばいいのでしょうか。宗教曲ではないので「レクイエム」ではありませんが、亡くなった人を悼む音楽です。クラシックでも"tombeau"(墓)というタイトルがつく曲がありますが、それと同じです。
ここからは豆知識ですが、この曲集は楽譜に楽器の指定があるわけではないので、音程がクリアできればどの楽器でも大丈夫です。ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)でもリコーダーでも。伴奏も、リュートだけでなくチェンバロやオルガンという可能性もあります。
伴奏以外の楽器を同じ種類の楽器のみにすると「ホールコンソート」、様々な楽器を組み合わせて演奏すると「ブロークンコンソート」になります。
ジョン・ダウランドの曲集『ラクリメ あるいは7つの涙』に収録されている、"Sir Henry Umpton's Funerall"です。
もの悲しいけれど素敵な曲だなあと思っていて、昔から好きでした。でも、楽譜(タブ譜しか見られません……)を見て愕然としました。伴奏のリュートはすごく難しいのです。セーハという、複数の弦をおさえるところがいっぱいあります。これは、この曲だけに限った話ではないのですが……。
"Funerall"は「葬送」とでも訳せばいいのでしょうか。宗教曲ではないので「レクイエム」ではありませんが、亡くなった人を悼む音楽です。クラシックでも"tombeau"(墓)というタイトルがつく曲がありますが、それと同じです。
ここからは豆知識ですが、この曲集は楽譜に楽器の指定があるわけではないので、音程がクリアできればどの楽器でも大丈夫です。ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)でもリコーダーでも。伴奏も、リュートだけでなくチェンバロやオルガンという可能性もあります。
伴奏以外の楽器を同じ種類の楽器のみにすると「ホールコンソート」、様々な楽器を組み合わせて演奏すると「ブロークンコンソート」になります。
August 06, 2011
「音の出しにくさ」がもたらすもの "Aus Liebe will mein Heiland sterben"
久々に古楽の話です。私は、J.S.Bachの《マタイ受難曲》がとても好きです。好きな曲はたくさんあるのですが、最近気になるのが、タイトルに入れているソプラノのアリア、"Aus Liebe will mein Heiland sterben"です。
この映像で、2分くらいから演奏が始める音楽です。
実は、この演奏を見ていて思ったことがあります。
「――この曲、トラヴェルソは演奏しにくい調や音なのかな?」
ということです。ものすごく響きが悪いというか、音が詰まったような感じがします。
あと、ツィンクでしょうか? ちょっと曲がった感じのする楽器も、やはりすんなりと音が出ている感じではありません。何しろこれだけの演奏ですから、「演奏者の技術が足りない」というのが、そう聞こえる理由だとは思えません。
見ていて辛そう、と言うと語弊がありますが、ものすごく苦労して、一生懸命に音を出している感じです。
――もしかして、これがバッハの狙いなのかな? と思いました。その楽器の出しやすい調や音で朗々と奏でるのではなく、敢えて出しにくい音を使って、苦労して演奏させるのです。そういう演奏のほうが、歌詞の持つ意味(『何の罪もない救い主が、私の身代わりとなって十字架にかけられた』というような意味です)を、聞く者により深く伝えるのではないでしょうか。
これは、「演奏しにくそうだなあ」と勝手に私が感じたことから書いているので、「大外れ」の考察である可能性はありますけれど。
この映像で、2分くらいから演奏が始める音楽です。
実は、この演奏を見ていて思ったことがあります。
「――この曲、トラヴェルソは演奏しにくい調や音なのかな?」
ということです。ものすごく響きが悪いというか、音が詰まったような感じがします。
あと、ツィンクでしょうか? ちょっと曲がった感じのする楽器も、やはりすんなりと音が出ている感じではありません。何しろこれだけの演奏ですから、「演奏者の技術が足りない」というのが、そう聞こえる理由だとは思えません。
見ていて辛そう、と言うと語弊がありますが、ものすごく苦労して、一生懸命に音を出している感じです。
――もしかして、これがバッハの狙いなのかな? と思いました。その楽器の出しやすい調や音で朗々と奏でるのではなく、敢えて出しにくい音を使って、苦労して演奏させるのです。そういう演奏のほうが、歌詞の持つ意味(『何の罪もない救い主が、私の身代わりとなって十字架にかけられた』というような意味です)を、聞く者により深く伝えるのではないでしょうか。
これは、「演奏しにくそうだなあ」と勝手に私が感じたことから書いているので、「大外れ」の考察である可能性はありますけれど。
July 08, 2011
ジョン・ダウランドの"Air" (As I went to Walsingham)
久々に、古楽のお気に入りの曲をご紹介します。
今回は、John Dowlandの作品です。ダウランドは16世紀後半〜17世紀初頭にイギリスで活躍した作曲家・リュート奏者です。いちおうルネサンス・リュートをかじった身としては、Diana Poultonの全集は持っていますが、演奏できる曲は少ないです……。
ルネサンス音楽の特徴なのですが、ダウランドの作品もやはり「主題と変奏」が多いですね。
そして、ご紹介するのは、(古楽業界で)最もメジャーなあの曲ではなく、"Air"です。もとは"As I went to Walsingham"という民謡(かな?)だそうです。透明でもの悲しさを感じさせる雰囲気のメロディーが、なぜかお気に入りです。
そして、YouTubeで見つけて気に入ったのは、リュートではなくギターでの演奏です。作曲やギター演奏を仕事にしている人のようです。
この人の演奏は、ひとつひとつの音はもちろん、和音がとてもきれいに響いていて、「ひとめぼれ」ならぬ「ひと聴きぼれ」でした。他の演奏も素晴らしいです。
今回は、John Dowlandの作品です。ダウランドは16世紀後半〜17世紀初頭にイギリスで活躍した作曲家・リュート奏者です。いちおうルネサンス・リュートをかじった身としては、Diana Poultonの全集は持っていますが、演奏できる曲は少ないです……。
ルネサンス音楽の特徴なのですが、ダウランドの作品もやはり「主題と変奏」が多いですね。
そして、ご紹介するのは、(古楽業界で)最もメジャーなあの曲ではなく、"Air"です。もとは"As I went to Walsingham"という民謡(かな?)だそうです。透明でもの悲しさを感じさせる雰囲気のメロディーが、なぜかお気に入りです。
そして、YouTubeで見つけて気に入ったのは、リュートではなくギターでの演奏です。作曲やギター演奏を仕事にしている人のようです。
この人の演奏は、ひとつひとつの音はもちろん、和音がとてもきれいに響いていて、「ひとめぼれ」ならぬ「ひと聴きぼれ」でした。他の演奏も素晴らしいです。