国立新美術館
December 01, 2018
生誕110年 東山魁夷展
先週末になってようやく、会期終了が近いことに気づき、今週の平日に慌てて行きました。
現代の人気画家ということで、客層が普段行く展覧会と違うなあ、と思いました。普段は高齢者に分類される方々が多いのですが、東山魁夷展は私と高齢者の中間の年代の人も多いように感じました。
初期の作品は「セザンヌかな?」という雰囲気ですが、だんだん私がイメージする「東山魁夷らしさ」が感じられる作品になりました。
私はドイツとオーストリアの風景を描いた作品を最初に知ったので、その実物が見られたのはうれしかったです。実は文庫本サイズの画集だったので、「あの絵、こんなに大きかったのか〜」と思いました。ローテンブルクの絵は、自分の記憶にあるローテンブルクと同じだなあ、と思っています。
ちょうど家族と北欧がどうこうという話をしていた直後だったのもあり、北欧(スカンジナビア諸国)の風景を描いた作品があったのは、「うわー、すごい偶然」という感じがしました。北欧らしい風景の絵も印象的でした。また、京都を描いた絵は、近代化や観光地化が進んだ今では見られない風景というのが感じられて良かったです。
唐招提寺の障壁画は、画家としての集大成という感じで、素晴らしいものでした。青い海、緑深い森、中国の揚州や桂林の風景など、作業に費やした年月や彼の思いを思うと、圧倒されました。
これに関連して、ごく短い期間だけ彼の作品に現れた白い馬の絵も、とても印象的でした。特に「緑響く」はよく目にする人気の作品なので、白い馬の出てくる作品は多いと思っていたのですが、そうではない、というのが意外でした。
晩年の、障壁画を描いた以降の作品も、何気ない風景が内省的な感じで、とても印象に残りました。絶筆となった「夕星」は、心に訴えるものがありました。
この展覧会は、細谷佳正さんの音声ガイドだったのですが、これが本当に素晴らしかったです。ゆっくりとしたスピードと落ち着いた声で、画家や作品に寄り添い、「あなただけのために耳元でお話しします」という感じの解説を聞くと、理解が深まります(そういうふうに感じられます)。画家の内面を語りかけてくる感じが、ものすごくありました。
最後の物販では絵葉書をあれこれ選んでいたのですが、2000円という絶妙な価格設定に、普段は買わない図録も購入してしまいました。2000円だと財布のひもがゆるみます。図録は場所を取るのが悩みですが、「この1冊なら入るかな」と思うのです(そして実際、ちょっと片づけたら入りました)。ちなみに会計ではなかなかの行列で待たされました。ここからも、人気の画家というのが分かりますね。
これが、ローテンブルクの町の風景です。今もこういう場所が残っていると思います(最近行ってないのですが)。
これはフライブルクの風景です。この展覧会とは関係ないところで聞いたのですが、フライブルクの教会の塔は、空襲を受けたのですが爆風が運よく塔の中を吹き抜けたため崩れなかったので、その姿は市民の心のよりどころとなったそうです。私には、雲間からの光が教会を讃えているように見えます。
これが、おそらくもっとも有名な白い馬の作品です。最初に描いた作品が行方不明になったので、それを惜しんで再制作したものだそうです。
これは、自宅の庭でたたずむキジバトだそうです。羽をふくらませて枝にとまる後ろ姿が、哲学的に感じられます。
ありがたいのは、彼の多くの作品は日本で見られる、ということです。長野県信濃美術館 東山魁夷館が2019年秋にリニューアルオープンするです。そこで見られるものも多いので、楽しみにしています。
現代の人気画家ということで、客層が普段行く展覧会と違うなあ、と思いました。普段は高齢者に分類される方々が多いのですが、東山魁夷展は私と高齢者の中間の年代の人も多いように感じました。
初期の作品は「セザンヌかな?」という雰囲気ですが、だんだん私がイメージする「東山魁夷らしさ」が感じられる作品になりました。
私はドイツとオーストリアの風景を描いた作品を最初に知ったので、その実物が見られたのはうれしかったです。実は文庫本サイズの画集だったので、「あの絵、こんなに大きかったのか〜」と思いました。ローテンブルクの絵は、自分の記憶にあるローテンブルクと同じだなあ、と思っています。
ちょうど家族と北欧がどうこうという話をしていた直後だったのもあり、北欧(スカンジナビア諸国)の風景を描いた作品があったのは、「うわー、すごい偶然」という感じがしました。北欧らしい風景の絵も印象的でした。また、京都を描いた絵は、近代化や観光地化が進んだ今では見られない風景というのが感じられて良かったです。
唐招提寺の障壁画は、画家としての集大成という感じで、素晴らしいものでした。青い海、緑深い森、中国の揚州や桂林の風景など、作業に費やした年月や彼の思いを思うと、圧倒されました。
これに関連して、ごく短い期間だけ彼の作品に現れた白い馬の絵も、とても印象的でした。特に「緑響く」はよく目にする人気の作品なので、白い馬の出てくる作品は多いと思っていたのですが、そうではない、というのが意外でした。
晩年の、障壁画を描いた以降の作品も、何気ない風景が内省的な感じで、とても印象に残りました。絶筆となった「夕星」は、心に訴えるものがありました。
この展覧会は、細谷佳正さんの音声ガイドだったのですが、これが本当に素晴らしかったです。ゆっくりとしたスピードと落ち着いた声で、画家や作品に寄り添い、「あなただけのために耳元でお話しします」という感じの解説を聞くと、理解が深まります(そういうふうに感じられます)。画家の内面を語りかけてくる感じが、ものすごくありました。
最後の物販では絵葉書をあれこれ選んでいたのですが、2000円という絶妙な価格設定に、普段は買わない図録も購入してしまいました。2000円だと財布のひもがゆるみます。図録は場所を取るのが悩みですが、「この1冊なら入るかな」と思うのです(そして実際、ちょっと片づけたら入りました)。ちなみに会計ではなかなかの行列で待たされました。ここからも、人気の画家というのが分かりますね。
これが、ローテンブルクの町の風景です。今もこういう場所が残っていると思います(最近行ってないのですが)。
これはフライブルクの風景です。この展覧会とは関係ないところで聞いたのですが、フライブルクの教会の塔は、空襲を受けたのですが爆風が運よく塔の中を吹き抜けたため崩れなかったので、その姿は市民の心のよりどころとなったそうです。私には、雲間からの光が教会を讃えているように見えます。
これが、おそらくもっとも有名な白い馬の作品です。最初に描いた作品が行方不明になったので、それを惜しんで再制作したものだそうです。
これは、自宅の庭でたたずむキジバトだそうです。羽をふくらませて枝にとまる後ろ姿が、哲学的に感じられます。
ありがたいのは、彼の多くの作品は日本で見られる、ということです。長野県信濃美術館 東山魁夷館が2019年秋にリニューアルオープンするです。そこで見られるものも多いので、楽しみにしています。
April 19, 2018
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
最近、展覧会のことしか更新していないですね……。今週の「ぶらぶら美術・博物館」を見て、「これは行かねば」ということでよくよく調べたところ、大型連休明けに会期が終了すると分かりました。そこで、今のうちに行っておくしかない、ということで行ってきました。
前回のブリューゲル展は「もったいないなあ、見に来ないなんて」という感想でしたが、今回の感想は「印象派って人気なのね……」でした。
人が作品の前にぎっしりで近寄れない、ということはありませんが、ポイントポイントの絵(音声ガイドがついている絵とか……)で人が多くなります。見やすい場所で見る、というのは不可能ではありませんが、かなり難しいです(時間がかかるので)。
でもこんなときに役立つのが、単眼鏡です! 今までにも書いていますが、遠くからでも筆づかいが確認できますよ。それと、単眼鏡で狭い範囲を見ることで、全体を大きく見ていては気づかない細部にも目が向きます。これもなかなか面白いです。
あと実は、絵に顔を近づけても、視力というか、目の能力の関係で細部がくっきりと見えるわけではないので、単眼鏡でばっちりピントを合わせて見るのは本当に役に立ちます。
ご多聞にもれず、今回も音声ガイドを聞きながらの見学でした。目利きが集めたコレクションだけあって(ここらへんはテレビから得た情報です)、富豪がただお金にあかせて集めたコレクションのような「なぜ唐突にこの絵があるんだ」というものはありません。フランス・ハルスの絵は、時代は離れていますが印象派につながる絵だし、アングルの絵も印象派の前の時代を代表する絵です。
同じヴェネツィアの風景を描いた作品でも、カナレットの細部の描写と、シニャックの点描による描写の違いを楽しめます。もちろん、単眼鏡が大活躍でした。
有名な作家の「この人らしい」という作品ばかりが並んでいました。ゴッホは、初期のオランダ絵画の影響が大きい暗い感じの色彩の絵から、パリに出て印象派に影響されて描いた絵、アルルで入院中に描いた浮世絵の影響が見られる絵、オーヴェール・シュール・オワーズで描いた絵とそろっていました。「このコレクションだけでゴッホの生涯がたどれる」と感心しました。(ただ、隣の部屋から入ると晩年の絵が近くにあるのでそちらから見学してしまい、逆からたどっていた人も多くいました。それがちょっと残念でした)
展覧会のメインビジュアルである、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」は女の子のかわいらしさが全開という感じで、「親も本人も、こんなにかわいらしく描いてもらってなんの不満があるんだろう」と思いました。こういう春のみずみずしい美しさを、文章で表現するのが好きなんですよね〜。そういう、「この姿を表現するなら、どういう言葉を使えばいいのかな」というのを考えたくなるような、緑に包まれ、光に満ちた美しい絵だと思いました。
そして、1950年代まで生きていたビュールレは、印象派の後に続く、フォーヴィズムやキュビズムの絵も収集していました。本当にぬかりなく収集しているなあ、という感じです。そして最後の部屋は、撮影が可能でした! モネの「睡蓮」です。
なんで絵の上の空間部分が大きいかというと、絵の下は頭、頭、頭……だったからです(スマホやタブレットも多数)。そういうものが入らないように撮影すると、こういう感じになりました(スマホを高く掲げて撮影しました)。
こうして絵を見終えて、印象派の人気を実感したのは最後のショップです。欲しいものに手がなかなか届かないのです! しかも、レジも長蛇の列……。かわいいイレーヌちゃんはマグネット・絵はがき・クリアファイルで入手し、ロートレックの"Confettis"はマグネットを入手しました。
今年は頑張って展示会に行きます。そしてもうちょっとブログも更新しなければ。
前回のブリューゲル展は「もったいないなあ、見に来ないなんて」という感想でしたが、今回の感想は「印象派って人気なのね……」でした。
人が作品の前にぎっしりで近寄れない、ということはありませんが、ポイントポイントの絵(音声ガイドがついている絵とか……)で人が多くなります。見やすい場所で見る、というのは不可能ではありませんが、かなり難しいです(時間がかかるので)。
でもこんなときに役立つのが、単眼鏡です! 今までにも書いていますが、遠くからでも筆づかいが確認できますよ。それと、単眼鏡で狭い範囲を見ることで、全体を大きく見ていては気づかない細部にも目が向きます。これもなかなか面白いです。
あと実は、絵に顔を近づけても、視力というか、目の能力の関係で細部がくっきりと見えるわけではないので、単眼鏡でばっちりピントを合わせて見るのは本当に役に立ちます。
ご多聞にもれず、今回も音声ガイドを聞きながらの見学でした。目利きが集めたコレクションだけあって(ここらへんはテレビから得た情報です)、富豪がただお金にあかせて集めたコレクションのような「なぜ唐突にこの絵があるんだ」というものはありません。フランス・ハルスの絵は、時代は離れていますが印象派につながる絵だし、アングルの絵も印象派の前の時代を代表する絵です。
同じヴェネツィアの風景を描いた作品でも、カナレットの細部の描写と、シニャックの点描による描写の違いを楽しめます。もちろん、単眼鏡が大活躍でした。
有名な作家の「この人らしい」という作品ばかりが並んでいました。ゴッホは、初期のオランダ絵画の影響が大きい暗い感じの色彩の絵から、パリに出て印象派に影響されて描いた絵、アルルで入院中に描いた浮世絵の影響が見られる絵、オーヴェール・シュール・オワーズで描いた絵とそろっていました。「このコレクションだけでゴッホの生涯がたどれる」と感心しました。(ただ、隣の部屋から入ると晩年の絵が近くにあるのでそちらから見学してしまい、逆からたどっていた人も多くいました。それがちょっと残念でした)
展覧会のメインビジュアルである、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」は女の子のかわいらしさが全開という感じで、「親も本人も、こんなにかわいらしく描いてもらってなんの不満があるんだろう」と思いました。こういう春のみずみずしい美しさを、文章で表現するのが好きなんですよね〜。そういう、「この姿を表現するなら、どういう言葉を使えばいいのかな」というのを考えたくなるような、緑に包まれ、光に満ちた美しい絵だと思いました。
そして、1950年代まで生きていたビュールレは、印象派の後に続く、フォーヴィズムやキュビズムの絵も収集していました。本当にぬかりなく収集しているなあ、という感じです。そして最後の部屋は、撮影が可能でした! モネの「睡蓮」です。
なんで絵の上の空間部分が大きいかというと、絵の下は頭、頭、頭……だったからです(スマホやタブレットも多数)。そういうものが入らないように撮影すると、こういう感じになりました(スマホを高く掲げて撮影しました)。
こうして絵を見終えて、印象派の人気を実感したのは最後のショップです。欲しいものに手がなかなか届かないのです! しかも、レジも長蛇の列……。かわいいイレーヌちゃんはマグネット・絵はがき・クリアファイルで入手し、ロートレックの"Confettis"はマグネットを入手しました。
今年は頑張って展示会に行きます。そしてもうちょっとブログも更新しなければ。
January 26, 2018
気になる展覧会情報(20180126)
展覧会チェック、後半戦です。
- 東京都美術館
- ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(2018年1月23日〜4月1日)
ブリューゲル一族の絵画が見られる展覧会です。プライベート・コレクション所蔵の、日本初公開の作品が多いということで、図録も買わずにはいられない感じですね。B5サイズと小さめなのがありがたいです。買わせる気まんまん、とも言えますが。フランドル絵画らしい細密画や風俗画が見られるかな〜、と期待しています。 - プーシキン美術館展──旅するフランス風景画(2018年4月14日〜7月8日)
フランスの風景画を多く所蔵するロシアのプーシキン美術館から、17〜20世紀の風景画がやって来るそうです。近代フランス絵画の変遷がじっくり見られそうですね。
- 国立新美術館
- 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション(2018年2月14日〜5月7日)
これもプライベート・コレクションですね。日本初公開の作品が半分を占めるということで、楽しみです。印象派の作品は、これまでいろいろなものを見た蓄積ができているので、若いときに比べて、見る楽しみが増えたように思います。 - ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか(2018年5月30日〜9月3日)
まだ詳しい情報は出ていないのですが、「肖像」という切り口から、ルーヴル美術館が所蔵するさまざまな時代の作品が展示されるそうです。こういう展覧会も興味深いですね。
- 三菱一号館美術館
- ルドンー秘密の花園 (2018年2月8日〜5月20日)
北斎とジャポニスム展でも、彼の幻想的な作品が見られました。そのときに「北斎に影響を受けたのかー」と思ったこともあって、この展覧会が気になっています。- 国立西洋美術館
- プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光(2018年2月24日〜5月27日)
プラド美術館展も、やはり定期的に開催されますねー。ベラスケスだけでなく、ムリーリョなどのスペイン黄金時代の絵画が見られるのが楽しみです。あ、当時スペイン領だったフランドルの絵画も見られます。これは、前売り券を買いましたよ! - ミケランジェロと理想の身体(2018年6月19日〜9月24日)
これもまだ、詳しい情報が出ていません。「ミケランジェロや当時の彫刻家たちが創りあげた、理想の身体美の表現に迫ります。」とのことなので、どのような展示になるか楽しみですね。
June 16, 2017
気になる展覧会情報(20170616)
前回は「書ききれない」と数を絞ったのか情報が少なかったのか、ここにきて調べたら、興味深い展覧会がたくさんあることが分かりました。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
- 江戸東京博物館
- 発掘された日本列島2017(2017年6月3日〜7月23日)
おそらく最近の発掘調査の成果が淡々と展示されている、という感じだろうと思いますが、こういう展示もまた面白いです。奈良の平城京跡に行ったときに、こういう感じの展示があったのを思い出しました。そのときもありましたが、「東日本大震災からの復興と埋蔵文化財の保護」というテーマの展示もあるそうです。 - 2017年NHK大河ドラマ 「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から 直政へ(2017年7月4日〜8月6日)
会期が短いのですよね。名前の通り、大河ドラマに関連しての展覧会です。ドラマを見ている身としては、青葉の笛を見てみたいなあ、などと思っています。昨年の真田丸とも多少重なるところもある時代ですし。
- 東京国立博物館
- 日タイ修好130周年記念特別展「タイ 〜仏の国の輝き〜」 (2017年7月4日〜8月27日)
これは、前にあったインドの仏像展のタイバージョンかな〜、という感じです。主催が日本経済新聞だし、みうらじゅんさんといとうせいこうさんがグッズの監修をしているし。会期が近づいたら、BSジャパンで2人が出演する特集番組が放送されるかなー。というのはともかく、東南アジアの仏像を日本で見る機会はあまりないので、見に行きたいなあと思っています。- 国立科学博物館
- 企画展「まだまだ奥が深いぞ!『相模の海』−最新の生物相調査の成果−」(2017年6月13日〜9月3日)
特別展ではなく企画展なので、パンフレットのPDFにリンクしています。DASH海岸を見ていると、東京湾や相模湾は、世界でも貴重な深海生物が見つかる場所、というのが分かります。恐らくそれ以外でも多彩な生態系なのでしょうけれど……。そんなわけで、特別展に比べると小さい展示だろうと思いますが、楽しめるだろうと思っています。- 国立新美術館
- 国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展(2017年6月14日〜9月4日)
ジャコメッティは、作品は見たことがありますがそんなに詳しくは知らない人物なので、これを機に知ることができたらいいなあ、と思っています。10周年記念として開催するわけですから、「これぞ」という充実した内容でしょうし。- 三菱一号館美術館
- レオナルド×ミケランジェロ展(2017年6月17日〜9月24日)
実はこの美術館、気になる展覧会が多いものの、まだ行ったことがないという状態で……。今回は、概要を見ると、ダ・ヴィンチとミケランジェロの素描をメインに紹介するのかな? という感じですね。有名なあの絵が来る、という展覧会ではありませんが、楽しめると思います。
April 12, 2017
ミュシャ展
これはチャンス、ということで、平日に息子が動ける春休み中に行きました。週末は混雑するかなあ、と思ったので。実際、平日でもチケット売り場は行列ができていました。草間彌生展も開催されていたので、ダブルですごいことになっていたようです。
ミュシャ展は、会場に入るまでに並ぶ、というのはありませんでした。また、展示されている作品自体がとても大きいので、作品の前に人が殺到してしまうこともなく、作品が十分に見られない、ということはありません。
スラヴ叙事詩は、スラヴ民族の苦難、連帯、栄光の歴史、そして賛歌を描く大作(物理的にも)です。展覧会でよく見られるパリ時代のポスターなどとは異なり、重厚な雰囲気と色使いです。この作品が描かれた当時の東ヨーロッパの情勢に思いを馳せました。
それこそ、今までのミュシャの作品が出てくる展示会と異なるのは、アール・ヌーヴォーの旗手としてのミュシャではなく、スラヴ人としての自覚をもった、独立間もないチェコスロヴァキアに協力を惜しまないミュシャを紹介している、ということです。
スラヴ叙事詩だけでなく、そこまで大きくない作品も今回は展示されています。パリ時代の作品もありますが、普段あまり目にする機会のないプラハ市民会館のために作られた作品や、彼がデザインをしたポスター、紙幣、切手などが見られました。
今回は躊躇せず図録を購入したので、グッズは見ないようにしていたのですが、息子が「あ、クルテクだ」と気づきました。息子が小さいときにカートゥーン・ネットワークで放送していてよく見ていたので、知っていたのでした。クルテクはチェコの作品ですから、こういうときにグッズがあるのは当然ですね。
そんなわけで、こちらもお買い上げです。
このマグネットは、4種類あったそうです(気にしないで買ってた……)。ポーチはちょうどいいサイズだったので、早速スマホ(Nexus5)を入れています。
スラヴ叙事詩はチェコに行かなければ見られないと思っていたので、これは見ておかねば、ということで行きました。以前の貴婦人と一角獣のタピスリーもそうですが、「これが日本で見られるとは思わなかった」というものも、来ることがあるのですね。今後も機会を逃さず行かねば、と思いました。
ミュシャ展は、会場に入るまでに並ぶ、というのはありませんでした。また、展示されている作品自体がとても大きいので、作品の前に人が殺到してしまうこともなく、作品が十分に見られない、ということはありません。
スラヴ叙事詩は、スラヴ民族の苦難、連帯、栄光の歴史、そして賛歌を描く大作(物理的にも)です。展覧会でよく見られるパリ時代のポスターなどとは異なり、重厚な雰囲気と色使いです。この作品が描かれた当時の東ヨーロッパの情勢に思いを馳せました。
それこそ、今までのミュシャの作品が出てくる展示会と異なるのは、アール・ヌーヴォーの旗手としてのミュシャではなく、スラヴ人としての自覚をもった、独立間もないチェコスロヴァキアに協力を惜しまないミュシャを紹介している、ということです。
スラヴ叙事詩だけでなく、そこまで大きくない作品も今回は展示されています。パリ時代の作品もありますが、普段あまり目にする機会のないプラハ市民会館のために作られた作品や、彼がデザインをしたポスター、紙幣、切手などが見られました。
今回は躊躇せず図録を購入したので、グッズは見ないようにしていたのですが、息子が「あ、クルテクだ」と気づきました。息子が小さいときにカートゥーン・ネットワークで放送していてよく見ていたので、知っていたのでした。クルテクはチェコの作品ですから、こういうときにグッズがあるのは当然ですね。
そんなわけで、こちらもお買い上げです。
このマグネットは、4種類あったそうです(気にしないで買ってた……)。ポーチはちょうどいいサイズだったので、早速スマホ(Nexus5)を入れています。
スラヴ叙事詩はチェコに行かなければ見られないと思っていたので、これは見ておかねば、ということで行きました。以前の貴婦人と一角獣のタピスリーもそうですが、「これが日本で見られるとは思わなかった」というものも、来ることがあるのですね。今後も機会を逃さず行かねば、と思いました。
January 27, 2017
気になる展覧会情報(20170127)
今年も興味をひかれる展覧会がたくさん、という結論です。
- 国立新美術館
- ミュシャ展 (2017年3月8日〜6月5日)
ミュシャの《スラヴ叙事詩》が見られるというだけで、「行くべし」と思います。国外に出るのは初めてのことだそうです。まあ、大きくて移動させるのが大変だし、そこまでやって採算が合うと判断できると思える場所は少ないのかもしれません。なんだかんだ言われていますが、日本(東京)はこういうアートのイベントが頻繁にあって、恵まれているなあと思います。本当はこういう大物にだけ反応するのではなく、身近なアートも大切にしなければいけないのでしょうけれど……。- 国立科学博物館
- 大英自然史博物館展(2017年3月18日〜6月11日)
呪われたアメジストが広告に使われていて、Twitterで話題になっていました。もちろんそれだけではなく、世界中で活躍した英国が(というポジティブな表現だけではおさまりませんが)、世界中で集めた貴重な標本なども展示されるようです。- 東京都美術館
- ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 BABEL 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―(2017年4月18日〜7月2日)
ブリューゲルの「バベルの塔」がメインですが、ヒエロニムス・ボスの2作品も目玉だそうです。ボスの作品が16世紀にリバイバルした、というのも扱うみたいですね。以前にも書いたことがありますが、ボスの絵は本当に面白いです。おそらく、実在しない悪魔や魔物の造形というのは画家の想像力をかきたてるもので、画家はそれを駆使して描いているのでしょう。バベルの塔だけでは弱いのかな〜?- Bunkamuraザ・ミュージアム
- ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
これは、先ほどの東京都美術館でのブリューゲル展とつながるというか、まったく関連がない、ということはないと思います(企画するほうにそういう意図があるかは別として)。こちらでは、ボスの作品とベルギーの19世紀〜現代のアートに共通するものが見られるようです。
May 18, 2015
マグリット展
まだ会期末までは時間がありますが、せっかくルーヴル美術館展と同じ会場で開催されているのですから、あわせて行くのが合理的というものです。こちらはルーヴル美術館展に比べて、ゆったりと鑑賞できました。
ルネ・マグリットの作品を、基本的に時代別に展示しています。時代に関係なく、繰り返し繰り返し使われるモチーフがあって、「ああ、これが彼のこだわっているところなのだな」というのが感じられます。
知らなかったのですが、2009年にマグリット美術館がブリュッセルにオープンしたそうです。マグリット美術館の英語のサイトはこちら。この美術館が全面的に協力した展覧会で、展示されている作品も美術館だけでなく個人が所蔵するものもあり、おそらく大規模で網羅的な内容なのだと思います。絵画だけでなく写真の作品もありました。
《光の帝国 II》や《白紙委任状》といった有名どころも見られ、興味深い展覧会でした。息子はこういう作品を面白いと思うに違いない、と思って連れて行ったのですが、やはり気に入ったようでした。ちなみに一番気に入っていたのは《ゴルコンダ》です。山高帽の紳士たちが空に規則正しく並んでいる、あの絵です。
こちらのショップでもいろいろ売られていましたが、「まあ、関連する書籍があまりない、という人物でもないし」ということで、やはり何も購入しませんでした。ランチボックスがあり、細かいデザインなどは覚えていないのですが「どういう人が使うのかな?」と思いました。
国立新美術館に行った後は、豚組 しゃぶ庵のランチがお約束なのですが、さすがにランチタイムにあたってしまい混雑していたので、ミッドタウンのイートインで韓国料理を食べて帰宅しました。チヂミセットにしたらチヂミが思った以上に量がありました。コーン茶も美味しかったです。
ルネ・マグリットの作品を、基本的に時代別に展示しています。時代に関係なく、繰り返し繰り返し使われるモチーフがあって、「ああ、これが彼のこだわっているところなのだな」というのが感じられます。
知らなかったのですが、2009年にマグリット美術館がブリュッセルにオープンしたそうです。マグリット美術館の英語のサイトはこちら。この美術館が全面的に協力した展覧会で、展示されている作品も美術館だけでなく個人が所蔵するものもあり、おそらく大規模で網羅的な内容なのだと思います。絵画だけでなく写真の作品もありました。
《光の帝国 II》や《白紙委任状》といった有名どころも見られ、興味深い展覧会でした。息子はこういう作品を面白いと思うに違いない、と思って連れて行ったのですが、やはり気に入ったようでした。ちなみに一番気に入っていたのは《ゴルコンダ》です。山高帽の紳士たちが空に規則正しく並んでいる、あの絵です。
こちらのショップでもいろいろ売られていましたが、「まあ、関連する書籍があまりない、という人物でもないし」ということで、やはり何も購入しませんでした。ランチボックスがあり、細かいデザインなどは覚えていないのですが「どういう人が使うのかな?」と思いました。
国立新美術館に行った後は、豚組 しゃぶ庵のランチがお約束なのですが、さすがにランチタイムにあたってしまい混雑していたので、ミッドタウンのイートインで韓国料理を食べて帰宅しました。チヂミセットにしたらチヂミが思った以上に量がありました。コーン茶も美味しかったです。
May 17, 2015
ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
鳥獣戯画展に行くか悩んだのですが、Twitterでの情報(「鳥獣戯画展」混雑情報お知らせ)によると週末はものすごーい混雑なので、平日に行くことにしました(それでもすごーい混雑のようです)。
――で、手元のチケットを眺めたところ、「会期終了まで時間がない!」ということになり、こちらに行くことにしました。Twitterでは、朝9時半くらいの時点で「鳥獣戯画展」は1100人くらいが並んでいる、とのことで、「やっぱりルーヴル美術館展に変更してよかった」と思ったものの、10時すぎに会場に到着したところ、行列ができていました(汗) ルーヴル美術館展、なめてはいけません。
でもまあ、「鳥獣戯画展の1100人待ちに比べたら〜」ということで、10分くらい並んで待って、入場できました。中は結構な人ですが、作品を見るのに苦労する、というほどではありません。入ってすぐにあるオストラコン(陶片)は、ものが小さいのと最初なので丁寧に見るのとで、遠くからそっと見る、程度になってしまいましたが……。
ルーヴル美術館に何度も行ったことがある人なら、「ふーん」程度になるのでしょうが、あるテーマに基づいて時代を横断して見られるというのは、こういう展覧会の面白いところだと思います。(私の記憶では)ルーヴルでは時代別の展示なので、オストラコン(陶片)とロココ時代の絵画を見ようとなると、かなりの移動が必要です。
今回は風俗画をフォーカスするということで、宗教画とは異なり、当時の人々の生活が分かる作品が多く展示されていました。最近は中世の人々の暮らしぶりが分かる本が増えたとは言っても、視覚的に確認する機会というのはなかなかないので、興味深いです(作品に描かれているのは中世よりも後の時代なので、本当の中世とは違うのですけれど)。
恐らく注目する人は少ないでしょうが、私が個人的に注目したのは、徴税吏を描いた作品です。展覧会の特設サイトでも取り上げられていないので、「ふーん」と通りすぎる人が多いでしょう……。徴税吏が、ものすごーい悪人面で描かれているのです。
なぜかというと、徴税吏は税の取り立てが仕事なのですが、報酬は取り立てたお金の残り、ということで、自分の懐にがっぽり入れる、という人も多く、嫌われていたのです。そういう前提を知ってみると、悪人面の理由も分かります。
余談ですが、「質量不変の法則」で知られるラボアジエは徴税の仕事を請け負っていたという理由で投獄され、処刑されてしまったのだそうです。フランス革命の時代です。Wikipediaのラボアジエの項目にもそのことについて書いてあります。
徴税吏の絵からここまであれこれ考える自分もたいがいですが、想像の翼が広げられるのが、美術鑑賞の楽しいところです。
ぶらぶら美術・博物館でもしっかり予習したのですが(この回の放送のまとめはこちら)、やはりムリーリョの「物乞いの少年(虱を取る少年)」がとても好きです。今回は出品されていない「無原罪のお宿り」もいいのですが、ムリーリョの描く子供たちは、この絵に限らず本当にかわいらしいのです。
彼自身、孤児となって苦労した時代があるらしく、「恵まれない子供たちを助けよう」ということで描かれた子供たちへの、彼自身の思いも大きいのでしょう。ついでながら、「要はこれって、今テレビでよく流れる、ユニセフなどのCMと同じものなんだな〜」と思いました。
フェルメールの「天文学者」は、思ったより小ぶりな作品でした。手前に立ち止まらず歩いて鑑賞する列、後ろに時間制限なしで鑑賞できるスペースがあり、いちおうどちらからも鑑賞しました。オペラグラスのようなものがあると、後ろからじっくり楽しめると思います(そういうものは持っていませんでしたが)。
ショップもなかなかの混雑だったので(レジ列最後尾のプラカードが出ていました)、見るだけにしました。入場券を持っていなくてもショップだけ利用、というのもできるので、朝イチでショップだけ見る、というのもアリかと思います。
まだお腹が空かないので、次の展覧会に向かいました。
――で、手元のチケットを眺めたところ、「会期終了まで時間がない!」ということになり、こちらに行くことにしました。Twitterでは、朝9時半くらいの時点で「鳥獣戯画展」は1100人くらいが並んでいる、とのことで、「やっぱりルーヴル美術館展に変更してよかった」と思ったものの、10時すぎに会場に到着したところ、行列ができていました(汗) ルーヴル美術館展、なめてはいけません。
でもまあ、「鳥獣戯画展の1100人待ちに比べたら〜」ということで、10分くらい並んで待って、入場できました。中は結構な人ですが、作品を見るのに苦労する、というほどではありません。入ってすぐにあるオストラコン(陶片)は、ものが小さいのと最初なので丁寧に見るのとで、遠くからそっと見る、程度になってしまいましたが……。
ルーヴル美術館に何度も行ったことがある人なら、「ふーん」程度になるのでしょうが、あるテーマに基づいて時代を横断して見られるというのは、こういう展覧会の面白いところだと思います。(私の記憶では)ルーヴルでは時代別の展示なので、オストラコン(陶片)とロココ時代の絵画を見ようとなると、かなりの移動が必要です。
今回は風俗画をフォーカスするということで、宗教画とは異なり、当時の人々の生活が分かる作品が多く展示されていました。最近は中世の人々の暮らしぶりが分かる本が増えたとは言っても、視覚的に確認する機会というのはなかなかないので、興味深いです(作品に描かれているのは中世よりも後の時代なので、本当の中世とは違うのですけれど)。
恐らく注目する人は少ないでしょうが、私が個人的に注目したのは、徴税吏を描いた作品です。展覧会の特設サイトでも取り上げられていないので、「ふーん」と通りすぎる人が多いでしょう……。徴税吏が、ものすごーい悪人面で描かれているのです。
なぜかというと、徴税吏は税の取り立てが仕事なのですが、報酬は取り立てたお金の残り、ということで、自分の懐にがっぽり入れる、という人も多く、嫌われていたのです。そういう前提を知ってみると、悪人面の理由も分かります。
余談ですが、「質量不変の法則」で知られるラボアジエは徴税の仕事を請け負っていたという理由で投獄され、処刑されてしまったのだそうです。フランス革命の時代です。Wikipediaのラボアジエの項目にもそのことについて書いてあります。
徴税吏の絵からここまであれこれ考える自分もたいがいですが、想像の翼が広げられるのが、美術鑑賞の楽しいところです。
ぶらぶら美術・博物館でもしっかり予習したのですが(この回の放送のまとめはこちら)、やはりムリーリョの「物乞いの少年(虱を取る少年)」がとても好きです。今回は出品されていない「無原罪のお宿り」もいいのですが、ムリーリョの描く子供たちは、この絵に限らず本当にかわいらしいのです。
彼自身、孤児となって苦労した時代があるらしく、「恵まれない子供たちを助けよう」ということで描かれた子供たちへの、彼自身の思いも大きいのでしょう。ついでながら、「要はこれって、今テレビでよく流れる、ユニセフなどのCMと同じものなんだな〜」と思いました。
フェルメールの「天文学者」は、思ったより小ぶりな作品でした。手前に立ち止まらず歩いて鑑賞する列、後ろに時間制限なしで鑑賞できるスペースがあり、いちおうどちらからも鑑賞しました。オペラグラスのようなものがあると、後ろからじっくり楽しめると思います(そういうものは持っていませんでしたが)。
ショップもなかなかの混雑だったので(レジ列最後尾のプラカードが出ていました)、見るだけにしました。入場券を持っていなくてもショップだけ利用、というのもできるので、朝イチでショップだけ見る、というのもアリかと思います。
まだお腹が空かないので、次の展覧会に向かいました。
April 15, 2015
気になる展覧会情報(20150415)
早速昨日の続きです。
こうやって調べていると、「前売券買ってないのに会期が始まっちゃった!」というものや、「もうすぐ会期だから、前売券買わなきゃ!」というものばかりです……。
早速、6月中に会期が終わるものや、「まだ前売券の購入に間に合う!」という展覧会は、ふせんにメモしてスケジュール帳にぺたりと貼りました。それと、「この日は行けるかな?」という日には、「美術館」とメモしておきました。
- 国立新美術館
- ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム (2015年6月24日〜8月31日)
新聞社やテレビ局が主催、というものではないのからか、「特設サイト」というのは見当たりません。本展覧会は、1989年から現在までの25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、私達の想像力と創造力を再発見する機会となることを目指します。
1989年というのは、手塚治虫さんの没年です。これ以降、テクノロジーだけでなく社会の変化もあり、描かれるものがどう変わったか、ということです。自分自身があれこれ熱心に見ていた年齢以降の変化ということになり、「知っているようで知らない」ものなので興味深いです。個々の作品を知っていれば、もっと楽しめるかもしれませんけれど。- Bunkamura ザ・ミュージアム
- エリック・サティとその時代展 (2015年7月8日〜8月30日)
音楽にも美術にも興味がありますが、年号などの記憶が曖昧なので、こういう横断的な内容の展示は大変興味深いものです。本展ではマン・レイによって「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせます。
とのことです。 - ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015年9月9日〜12月7日)
まだ特集ページはできていません。オランダやフランドルなどの風景画を紹介するようです。これは間違いなく、ウィーンならきちんとしたものを押さえているだろう、と思われる内容です(すごいメジャーな作品が来るかどうかはともかく)ウィーンの美術史美術館は、本当に素晴らしい美術館です。とか言っていますが、ツアーの合間に駆け足でメジャーなところしか見ていないので、ぜひもう一度行って、じっくり見学したい場所です。
- 東京国立博物館
- 「クレオパトラとエジプトの王妃展」(2015年7月11日〜9月23日)
「エジプトの女王/王妃」にフォーカスした内容だそうです。有名なクレオパトラだけでなく、ハトシェプストやネフェルティティなど、有名な女性たちを紹介します。パリ・ルーヴル美術館、ロンドン・大英博物館、ベルリン・エジプト博物館、ウィーン美術史美術館など世界の名だたる美術館・博物館の所蔵品を中心に、約12カ国、40を超える所蔵先から貴重な名品の数々が一堂に会す、古代エジプトの粋を集めた展覧会です。
とのことなので、楽しみです。- 東京都美術館
- マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 (2015年9月19日〜12月13日)
特設サイトはありますが、これから情報を増やしていく、という感じです。とりあえず、「期間限定だけど《印象、日の出》が展示される!」と「マルモッタン美術館の《睡蓮》が来る!」というのがポイントですね。モネは日本人に人気の画家なので、来場者が多そうです……。 - ボッティチェリ展 (2016年1月16日〜4月3日)
特設サイトどころか、どういう作品が来るか、というような情報もまだ十分にはない状態です。初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。
とのことなので、楽しみです。これは特設サイトなどができたら、新たにブログに書こうと思います。
こうやって調べていると、「前売券買ってないのに会期が始まっちゃった!」というものや、「もうすぐ会期だから、前売券買わなきゃ!」というものばかりです……。
早速、6月中に会期が終わるものや、「まだ前売券の購入に間に合う!」という展覧会は、ふせんにメモしてスケジュール帳にぺたりと貼りました。それと、「この日は行けるかな?」という日には、「美術館」とメモしておきました。
November 09, 2014
気になる展覧会チェック(20141109)
忙しい日々に流されず、こういうチェックもしなければ、なのです。以前も書きましたが、気になる展覧会を自分でまとめておくと、チェックが便利なのです。
今回は、まさに開催中のものと、会期がだいぶ先のものです。
よく考えると「マグリット展」は「ルーヴル美術館展 」と、一部会期が重なっているのですね。この時期の国立新美術館は、すごいことになりそうです。と、勝手に考えています。
そして、気になる展覧会チェックは次回に続きます。
今回は、まさに開催中のものと、会期がだいぶ先のものです。
- サントリー美術館
- 高野山開創1200年記念 高野山の名宝 (2014年10月11日〜12月7日)
息子がネットや電車の吊り広告で情報を手に入れたらしく、「行きたい!」と言っています。国宝の《八大童子像》が見たいのだそうです。我が息子ながら渋い趣味です。確かに、高野山は簡単に行ける場所ではありませんから、これはチャンスですね。大阪に住んでいた時はドライブで行ったこともありますが(どこを見学した、ということもなく……)。- Bunkamuraザ・ミュージアム
- ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美(2015年3月21日〜6月28日)
これは以前も書いていますが、その後特設サイトができてURLが分かったので、改めて書いておきます- 国立新美術館
- マグリット展 (2015年3月25日〜6月29日)
これはチューリヒ美術館展に行ったときにチラシを見つけました。実は公式な情報はまだチラシしかなく、この「マグリット展」のリンク先は、国立新美術館のサイトの「今後の企画展」ページです……。今回のチューリヒ美術館展にも作品がありましたが、ブリュッセルの王立美術館にもたくさんの作品が所蔵されており、じっくり鑑賞しました。チラシを見たところ、《白紙委任状》も出展されるようで楽しみです(もうだいぶ前のことになりますが、『パタリロ!』で使われていたのですよね〜)。
よく考えると「マグリット展」は「ルーヴル美術館展 」と、一部会期が重なっているのですね。この時期の国立新美術館は、すごいことになりそうです。と、勝手に考えています。
そして、気になる展覧会チェックは次回に続きます。