国立西洋美術館
November 21, 2019
内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」
国立西洋美術館の版画素描展示室で、ハプスブルク展と同じ会期で行われている小規模な展示です。常設展のチケットだけで見られますし、特別展のチケット(の半券)があれば、常設展も見られます。
小規模な展示とは言え、展示の規模と内容の濃さは比例するものではなく、時間の都合で後半に駆け足気味になってしまったのですが、たいへん興味深い内容でした。
まず入り口で、彩飾写本の模写の様子を紹介する動画が流れています。映像を見ていると、写本を作るのはとても手間のかかる作業ということが分かります。文字を書くだけでも大変ですが、それに加えて装飾やイラストを描くわけです。
しかも、展示されているリーフ(写本零葉と呼ぶようです)を見ると分かるのですが、本のサイズがとても小さいのです。文字を書くのも大変なのに、そこにさらに細かい装飾を施しているのですから、びっくりです。しかもその絵は、展示の一部として拡大されて飾ってあっても、雑なところが感じられません。「すごいなあ」と感じながらの見学でした。
また、今回のコレクションを寄贈された内藤裕史氏の文章を、企画展内でパンフレットとともに配布しているのですが、彼が収集にかけた情熱と、その貴重なコレクションを国立西洋美術館に寄贈することへの熱い思いがつづられていて、これも印象的に残りました。
素晴らしいコレクションが、これからどのように活用されていくのか楽しみです。
時間に余裕があったら、「ハプスブルク展」のときにぜひ足を延ばして見学してほしいなあ、という展示です。また、11月29日には関連する講演会も開催されるそうです。行けるかな……?
小規模な展示とは言え、展示の規模と内容の濃さは比例するものではなく、時間の都合で後半に駆け足気味になってしまったのですが、たいへん興味深い内容でした。
まず入り口で、彩飾写本の模写の様子を紹介する動画が流れています。映像を見ていると、写本を作るのはとても手間のかかる作業ということが分かります。文字を書くだけでも大変ですが、それに加えて装飾やイラストを描くわけです。
しかも、展示されているリーフ(写本零葉と呼ぶようです)を見ると分かるのですが、本のサイズがとても小さいのです。文字を書くのも大変なのに、そこにさらに細かい装飾を施しているのですから、びっくりです。しかもその絵は、展示の一部として拡大されて飾ってあっても、雑なところが感じられません。「すごいなあ」と感じながらの見学でした。
また、今回のコレクションを寄贈された内藤裕史氏の文章を、企画展内でパンフレットとともに配布しているのですが、彼が収集にかけた情熱と、その貴重なコレクションを国立西洋美術館に寄贈することへの熱い思いがつづられていて、これも印象的に残りました。
素晴らしいコレクションが、これからどのように活用されていくのか楽しみです。
時間に余裕があったら、「ハプスブルク展」のときにぜひ足を延ばして見学してほしいなあ、という展示です。また、11月29日には関連する講演会も開催されるそうです。行けるかな……?
November 20, 2019
ハプスブルク展―600年にわたる帝国コレクションの歴史
マドリッドやブリュッセル(ここにアムステルダムも入れた方がいいかな?)で美術館に行ったことのある息子が見るべき展覧会はこれ、ということで(私が決めました)、行ってきました。
東京都美術館の「コートールド美術館展」とどっちがいい? と聞いたところ、ハプスブルクを選んだのです。印象はも嫌いではないので、ちょっと意外ではありました。そして会期を考えると、ハプスブルクは後でもいいのになあ、と思ったりして。
ともあれ、まだ始まって間もないからか、それほどの混雑ではありません。
ウィーンの美術史美術館はそれほどメジャーな存在ではないと思っているのですが(ものすごく素晴らしい作品ばかりなんですよ!)、やはりウィーンはファンが多いのか、意外と人がいるなあ、という印象です。ハプスブルク家は、有名どころにマリー・アントワネットやシシィがいますからね。
展示は、ハプスブルク家の長い歴史とともに、関連する作品を紹介していきます。最初のほうには、「中世最後の騎士」として有名なマクシミリアンI世のさまざまな甲冑がありました。馬上槍試合用の甲冑と徒歩での槍試合用の甲冑があって、後ろからも見られることもあって、構造の違いを見たりしました。
こうやってあれこれ展覧会を見ていると、「あ、こういうのはあのときに見たな」というのが出てくるのですが、今回は「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」がそれでした。ハプスブルク家の人物なので、当然のことではありますが。当然ながら彼は、重要なコレクターとして紹介されていました。
ヨーロッパでは珍しい動物の絵があると、「そういえばそういう動物を集めた動物園みたいなものを作ったって言ってたなあ」と思ったりします。そういう、過去に見た展覧会とつながっていると思えるのが、面白いところです。
今回の展覧会は、ヨーロッパ各地の著名な作品が揃っていたのがとても印象的でした。ハプスブルク家がフランドルを治めていた時代にイギリスで革命が起きて、それがきっかけで貴重な絵画を入手したり、トスカーナ大公となった人物がイタリアの絵画を入手したりと、長い歴史と領土の拡大が幸いして、あちこちで作品を手に入れていたことが分かります。親戚同士で互いに足りないものを補うために、所蔵品の交換をしたこともあったそうです。
中世末期から20世紀初頭にいたるまでの、ヨーロッパの歴史を感じさせる展覧会でした。あと、Twitterでもちょっと書いたのですが、グッズにシシィのチケットケースがあり、中を見たところ、フランツ・ヨーゼフ1世の肖像画も使われていました。でも、今回来ていたのは晩年の姿だったので、そこにはシシィに合わせて、若い皇帝としての肖像画を使ってほしかったなあ、と思いました(そういう絵が来てないから無理なんだというのは分かりますが)。
そうそう、音声ガイドを今回も聞いたのですが、素晴らしかったです。花總まりさんは、マリア・テレジアを演じるときは落ち着いた中年女性の声、マリー・アントワネットでは若く華やいだ女性の声と、見事に演じ分けていました。梅原裕一郎さんも落ち着いた声で、素晴らしかったです。お二人でフランツ・ヨーゼフI世とエリザベトを演じたのは、とても素敵でした。
東京都美術館の「コートールド美術館展」とどっちがいい? と聞いたところ、ハプスブルクを選んだのです。印象はも嫌いではないので、ちょっと意外ではありました。そして会期を考えると、ハプスブルクは後でもいいのになあ、と思ったりして。
ともあれ、まだ始まって間もないからか、それほどの混雑ではありません。
ウィーンの美術史美術館はそれほどメジャーな存在ではないと思っているのですが(ものすごく素晴らしい作品ばかりなんですよ!)、やはりウィーンはファンが多いのか、意外と人がいるなあ、という印象です。ハプスブルク家は、有名どころにマリー・アントワネットやシシィがいますからね。
展示は、ハプスブルク家の長い歴史とともに、関連する作品を紹介していきます。最初のほうには、「中世最後の騎士」として有名なマクシミリアンI世のさまざまな甲冑がありました。馬上槍試合用の甲冑と徒歩での槍試合用の甲冑があって、後ろからも見られることもあって、構造の違いを見たりしました。
こうやってあれこれ展覧会を見ていると、「あ、こういうのはあのときに見たな」というのが出てくるのですが、今回は「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」がそれでした。ハプスブルク家の人物なので、当然のことではありますが。当然ながら彼は、重要なコレクターとして紹介されていました。
ヨーロッパでは珍しい動物の絵があると、「そういえばそういう動物を集めた動物園みたいなものを作ったって言ってたなあ」と思ったりします。そういう、過去に見た展覧会とつながっていると思えるのが、面白いところです。
今回の展覧会は、ヨーロッパ各地の著名な作品が揃っていたのがとても印象的でした。ハプスブルク家がフランドルを治めていた時代にイギリスで革命が起きて、それがきっかけで貴重な絵画を入手したり、トスカーナ大公となった人物がイタリアの絵画を入手したりと、長い歴史と領土の拡大が幸いして、あちこちで作品を手に入れていたことが分かります。親戚同士で互いに足りないものを補うために、所蔵品の交換をしたこともあったそうです。
中世末期から20世紀初頭にいたるまでの、ヨーロッパの歴史を感じさせる展覧会でした。あと、Twitterでもちょっと書いたのですが、グッズにシシィのチケットケースがあり、中を見たところ、フランツ・ヨーゼフ1世の肖像画も使われていました。でも、今回来ていたのは晩年の姿だったので、そこにはシシィに合わせて、若い皇帝としての肖像画を使ってほしかったなあ、と思いました(そういう絵が来てないから無理なんだというのは分かりますが)。
そうそう、音声ガイドを今回も聞いたのですが、素晴らしかったです。花總まりさんは、マリア・テレジアを演じるときは落ち着いた中年女性の声、マリー・アントワネットでは若く華やいだ女性の声と、見事に演じ分けていました。梅原裕一郎さんも落ち着いた声で、素晴らしかったです。お二人でフランツ・ヨーゼフI世とエリザベトを演じたのは、とても素敵でした。
November 21, 2018
ルーベンス展−バロックの誕生
これは、バロック絵画やベルギーに興味があったら外せないでしょ、ということで行きました。
今回の展覧会は、イタリアの影響を受けた画家としてルーベンスを見るというものでした。アントウェルペン(アントワープ)を拠点に活躍したので、ベルギーの画家として、ということはつまり北方ルネサンスの延長線上にいる画家として考えがちです。ですが、彼の作品を考えると、イタリアの影響を受けていると考えるほうが、確かに自然かもしれない、と思いました。
画家としてだけでなく外交官としても活躍した人物なので(今もアントワープには立派な邸宅があります)、さぞかし恵まれた家柄の出身なのだろうと思っていたのですが、血筋と財力でどうこうしたような人生ではなかったのが意外でした。
とは言ってもそれなりの家庭でしたが、困窮した親が小姓として出仕させ、そこで芸術の才能を見出されて、絵の修行をして親方となり、それからイタリアで学び、そこで培った語学力を買われて外交官になったのだそうです。
イタリアの影響を受けているということで、彼に影響を与えたと思われる古代ローマやギリシャ時代の彫刻(や後代のレプリカ)、ティツィアーノなどのイタリアの画家の作品が、一緒に展示されていました。例えば、たくましい男性の体は「ラオコーン」の影響、スザンナの姿は古代の彫刻のポーズを基にしているなど、「なるほどー」という発見がありました。
私のイメージでは、祭壇画や宮殿を飾る絵のように大きな作品が多く、あまり日本で見たことがないなあ、という印象なので、いろいろな作品が見られて良かったです。
会場に入るところで、大画面でアントワープの大聖堂と、そこにある彼の祭壇画、つまり『キリスト昇架』と『キリスト降架』を紹介していました。というわけで、出展しているわけではないのですが、グッズにもありました。
ついつい買ってしまう私。
平日午前中に行ったこともあって、ひどい混雑ではなく(それなりの人出ではあります)、じっくりと作品を鑑賞できました。おすすめの展覧会です。
今回の展覧会は、イタリアの影響を受けた画家としてルーベンスを見るというものでした。アントウェルペン(アントワープ)を拠点に活躍したので、ベルギーの画家として、ということはつまり北方ルネサンスの延長線上にいる画家として考えがちです。ですが、彼の作品を考えると、イタリアの影響を受けていると考えるほうが、確かに自然かもしれない、と思いました。
画家としてだけでなく外交官としても活躍した人物なので(今もアントワープには立派な邸宅があります)、さぞかし恵まれた家柄の出身なのだろうと思っていたのですが、血筋と財力でどうこうしたような人生ではなかったのが意外でした。
とは言ってもそれなりの家庭でしたが、困窮した親が小姓として出仕させ、そこで芸術の才能を見出されて、絵の修行をして親方となり、それからイタリアで学び、そこで培った語学力を買われて外交官になったのだそうです。
イタリアの影響を受けているということで、彼に影響を与えたと思われる古代ローマやギリシャ時代の彫刻(や後代のレプリカ)、ティツィアーノなどのイタリアの画家の作品が、一緒に展示されていました。例えば、たくましい男性の体は「ラオコーン」の影響、スザンナの姿は古代の彫刻のポーズを基にしているなど、「なるほどー」という発見がありました。
私のイメージでは、祭壇画や宮殿を飾る絵のように大きな作品が多く、あまり日本で見たことがないなあ、という印象なので、いろいろな作品が見られて良かったです。
会場に入るところで、大画面でアントワープの大聖堂と、そこにある彼の祭壇画、つまり『キリスト昇架』と『キリスト降架』を紹介していました。というわけで、出展しているわけではないのですが、グッズにもありました。
ついつい買ってしまう私。
平日午前中に行ったこともあって、ひどい混雑ではなく(それなりの人出ではあります)、じっくりと作品を鑑賞できました。おすすめの展覧会です。
May 12, 2018
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
行ったらすぐ書く、を今年の目標にしています。展覧会に行ったときしか書いてないとか言わないこと。会期の終わりも近いし土曜日だしで、なかなかの人出でした。でも、先月の平日に行ったビュールレ展と同じくらいかもしれません。展覧会専用ショップの混雑は、確実にあちらのほうが上でした。
今回の展覧会は、公式サイトによると
宗教画だけでなく、異教の神話をモチーフとしたもの、宮廷の人々の肖像画、静物画、風景画など、さまざまなジャンルの作品がありました。やはりというか、この時代のスペインはネーデルラントを支配していたので(しっかり覚えているわけではないので、独立した頃かもしれませんが)、フランドルの絵画も所蔵しているのですよね。
私にとっては、フランドルの特徴を持つ絵画とバロック絵画を同時に楽しめる展覧会でした。これは個人の感想で、展覧会そのものはフランドル絵画推しというわけではないです。ルーベンスの作品もいくつかあったし、フランドル絵画らしい油彩の小さな絵もあった、という程度です。「フランドル地方とスペインのつながりが感じられた」というほうが適切かな。
宮殿や離宮に飾るということか、大きな作品が多いのが印象的でした。単眼鏡を持って行ったのですが、遠くから見る作品ということもあって、そんなに活躍はしませんでした。ですが、タッチの違い(細かく描きこむか、そうでないか)を詳しく見たいというときには役立ちました。
この展覧会はありがたいことにミニサイズの図録があって購入したため、マグネットや絵葉書などは購入しませんでした。大きな図録は、スペースの問題もあってなかなか購入できません……。電子書籍になりませんかね〜。DVDでも可!
それと、せっかくなので展覧会特製のトートバッグも購入しました(刺繍が入っているもの)。ちょうど、A4が入るマチのないバッグを探していたのです。サブバッグが必要なお出かけのときに使おうと思います。
今回の展覧会は、公式サイトによると
プラド美術館の核であるベラスケスと17世紀絵画のコレクションを網羅的に紹介する構成とのことで、この時代を代表する作品を存分に楽しめます。
宗教画だけでなく、異教の神話をモチーフとしたもの、宮廷の人々の肖像画、静物画、風景画など、さまざまなジャンルの作品がありました。やはりというか、この時代のスペインはネーデルラントを支配していたので(しっかり覚えているわけではないので、独立した頃かもしれませんが)、フランドルの絵画も所蔵しているのですよね。
私にとっては、フランドルの特徴を持つ絵画とバロック絵画を同時に楽しめる展覧会でした。これは個人の感想で、展覧会そのものはフランドル絵画推しというわけではないです。ルーベンスの作品もいくつかあったし、フランドル絵画らしい油彩の小さな絵もあった、という程度です。「フランドル地方とスペインのつながりが感じられた」というほうが適切かな。
宮殿や離宮に飾るということか、大きな作品が多いのが印象的でした。単眼鏡を持って行ったのですが、遠くから見る作品ということもあって、そんなに活躍はしませんでした。ですが、タッチの違い(細かく描きこむか、そうでないか)を詳しく見たいというときには役立ちました。
この展覧会はありがたいことにミニサイズの図録があって購入したため、マグネットや絵葉書などは購入しませんでした。大きな図録は、スペースの問題もあってなかなか購入できません……。電子書籍になりませんかね〜。DVDでも可!
それと、せっかくなので展覧会特製のトートバッグも購入しました(刺繍が入っているもの)。ちょうど、A4が入るマチのないバッグを探していたのです。サブバッグが必要なお出かけのときに使おうと思います。
January 26, 2018
気になる展覧会情報(20180126)
展覧会チェック、後半戦です。
- 東京都美術館
- ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(2018年1月23日〜4月1日)
ブリューゲル一族の絵画が見られる展覧会です。プライベート・コレクション所蔵の、日本初公開の作品が多いということで、図録も買わずにはいられない感じですね。B5サイズと小さめなのがありがたいです。買わせる気まんまん、とも言えますが。フランドル絵画らしい細密画や風俗画が見られるかな〜、と期待しています。 - プーシキン美術館展──旅するフランス風景画(2018年4月14日〜7月8日)
フランスの風景画を多く所蔵するロシアのプーシキン美術館から、17〜20世紀の風景画がやって来るそうです。近代フランス絵画の変遷がじっくり見られそうですね。
- 国立新美術館
- 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション(2018年2月14日〜5月7日)
これもプライベート・コレクションですね。日本初公開の作品が半分を占めるということで、楽しみです。印象派の作品は、これまでいろいろなものを見た蓄積ができているので、若いときに比べて、見る楽しみが増えたように思います。 - ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか(2018年5月30日〜9月3日)
まだ詳しい情報は出ていないのですが、「肖像」という切り口から、ルーヴル美術館が所蔵するさまざまな時代の作品が展示されるそうです。こういう展覧会も興味深いですね。
- 三菱一号館美術館
- ルドンー秘密の花園 (2018年2月8日〜5月20日)
北斎とジャポニスム展でも、彼の幻想的な作品が見られました。そのときに「北斎に影響を受けたのかー」と思ったこともあって、この展覧会が気になっています。- 国立西洋美術館
- プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光(2018年2月24日〜5月27日)
プラド美術館展も、やはり定期的に開催されますねー。ベラスケスだけでなく、ムリーリョなどのスペイン黄金時代の絵画が見られるのが楽しみです。あ、当時スペイン領だったフランドルの絵画も見られます。これは、前売り券を買いましたよ! - ミケランジェロと理想の身体(2018年6月19日〜9月24日)
これもまだ、詳しい情報が出ていません。「ミケランジェロや当時の彫刻家たちが創りあげた、理想の身体美の表現に迫ります。」とのことなので、どのような展示になるか楽しみですね。
January 12, 2018
北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃
東京都美術館で開催されていたゴッホの展覧会もジャポニスムに関するものだったので行きたかったのですが、仕事だなんだでバタバタしているうちに終わってしまい、ようやくこちらだけ行くことができました。
最近テレビでよくあるような(そして見ないようにしている)「日本スゴイ」番組のような感じになってしまいますが、一言で言えば「北斎スゴイ」です。彼が(風景も動植物も含む)自然や人物を描いた手法が、ヨーロッパで実に多くの画家に影響を与えているのです。
これには彼の才能だけでなく、作品(特に木版画など)やその模写を掲載した書籍が数多く流通し、安価で手に入ったとか、そういう時代的な要素もあるかと思います。でもとにかく、数多の画家が、北斎だけではないでしょうけれど、それまで自分たちの知らなかった対象のとらえ方や描き方を知って、その影響を受けた、または受けたと思われる作品を残しています。
ただ真似するだけではなく、自分たちの絵画に取り込んで、また新たな表現を作り出しているところも興味深かったです。立体感や影がない絵、輪郭線のある絵は日本の絵の影響を受けたものであることは知っていましたが、例えば風景画で真ん中にどーんと木がある構図が北斎などの作品の影響である、ということは知りませんでした。
確かにヨーロッパの絵画は調和やバランスが重視され、それを崩すと言っても(たとえばバロック絵画など)限度がありました。北斎の絵は、西洋の画家にとってそれまで常識だったものを大きくひっくり返し、それでいて「素晴らしい」と感じられる作品だったのです。それは確かに大きな影響を与えるだろうな、と思います。
個人的に気に入ったのは、アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」です。今検索してみたところ、ここで作品が見られます。エッフェル塔の足元だけで全景が入っていなかったり、「どれがメインなんだ」という感じで街の風景の中にうっすらとエッフェル塔が見えていたりと、「富嶽三十六景」を意識した描かれ方になっています。富士講で登山する人々だけを描いた作品のように、エッフェル塔で工事をする人(だったかな)だけを描いた作品もあって、面白かったです。浮世絵の多色刷りを思わせる色の置きかたも、いい感じです。
ティファニーやガレだけでなく、フランスの地方の陶磁器メーカーも、北斎の画帳にあるモティーフを取り入れたお皿やランプなどを作っていました。こういうものも北斎の作品が海外に知られなければ、別のデザインになっていたのかもしれないなあ、と思うと感慨深いですね。
北斎の幽霊の絵がオディロン・ルドンの描く幻想の中の生き物になっているのも興味深かったのですが、ちょっと物陰に入るような雰囲気のスペースで、春画が1点だけ取り上げられていたのも忘れてはいけません。今回はクリムトが影響を受けて描いた作品が紹介されていました。
フランス在住のガイドさんから、オルセーでおじさんたちに一番人気なのがクールベの「世界の起源」という作品だと聞いたことがあります(どういう絵か知りたい方は検索してください)。この展示を見たら、クールベのあの絵も、春画の影響を受けているかもしれない! という考えにいたり、一人頭の中で盛り上がっていました。
――というくらい当時の芸術に大きな影響を与えたのだと、この展覧会を見たら思ってしまうのですよ。
北斎、印象派、と日本人に人気のキーワードが並んでいるからか、今まで国立西洋美術館で経験した記憶がない、「常設展と特別展は建物への出入り口が違う」という状態でした。でも平日だからか、人は多いですが見るのに苦労するというほどではありません。ただし、最初のほうの展示は人が多いです。だんだんばらけていきますが。
今回は単眼鏡を持って行くのを忘れてしまい、後ろのほうから展示物を見るのは少し大変でした。本(和とじの本も西洋の本も)の展示が多いので、どうしても人がたまってしまうのですよね。今から行くという方は、遠くからでも見られるもの(単眼鏡や双眼鏡)を持って行くと、ちょっとは楽になるのではないかと思います。
最近テレビでよくあるような(そして見ないようにしている)「日本スゴイ」番組のような感じになってしまいますが、一言で言えば「北斎スゴイ」です。彼が(風景も動植物も含む)自然や人物を描いた手法が、ヨーロッパで実に多くの画家に影響を与えているのです。
これには彼の才能だけでなく、作品(特に木版画など)やその模写を掲載した書籍が数多く流通し、安価で手に入ったとか、そういう時代的な要素もあるかと思います。でもとにかく、数多の画家が、北斎だけではないでしょうけれど、それまで自分たちの知らなかった対象のとらえ方や描き方を知って、その影響を受けた、または受けたと思われる作品を残しています。
ただ真似するだけではなく、自分たちの絵画に取り込んで、また新たな表現を作り出しているところも興味深かったです。立体感や影がない絵、輪郭線のある絵は日本の絵の影響を受けたものであることは知っていましたが、例えば風景画で真ん中にどーんと木がある構図が北斎などの作品の影響である、ということは知りませんでした。
確かにヨーロッパの絵画は調和やバランスが重視され、それを崩すと言っても(たとえばバロック絵画など)限度がありました。北斎の絵は、西洋の画家にとってそれまで常識だったものを大きくひっくり返し、それでいて「素晴らしい」と感じられる作品だったのです。それは確かに大きな影響を与えるだろうな、と思います。
個人的に気に入ったのは、アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」です。今検索してみたところ、ここで作品が見られます。エッフェル塔の足元だけで全景が入っていなかったり、「どれがメインなんだ」という感じで街の風景の中にうっすらとエッフェル塔が見えていたりと、「富嶽三十六景」を意識した描かれ方になっています。富士講で登山する人々だけを描いた作品のように、エッフェル塔で工事をする人(だったかな)だけを描いた作品もあって、面白かったです。浮世絵の多色刷りを思わせる色の置きかたも、いい感じです。
ティファニーやガレだけでなく、フランスの地方の陶磁器メーカーも、北斎の画帳にあるモティーフを取り入れたお皿やランプなどを作っていました。こういうものも北斎の作品が海外に知られなければ、別のデザインになっていたのかもしれないなあ、と思うと感慨深いですね。
北斎の幽霊の絵がオディロン・ルドンの描く幻想の中の生き物になっているのも興味深かったのですが、ちょっと物陰に入るような雰囲気のスペースで、春画が1点だけ取り上げられていたのも忘れてはいけません。今回はクリムトが影響を受けて描いた作品が紹介されていました。
フランス在住のガイドさんから、オルセーでおじさんたちに一番人気なのがクールベの「世界の起源」という作品だと聞いたことがあります(どういう絵か知りたい方は検索してください)。この展示を見たら、クールベのあの絵も、春画の影響を受けているかもしれない! という考えにいたり、一人頭の中で盛り上がっていました。
――というくらい当時の芸術に大きな影響を与えたのだと、この展覧会を見たら思ってしまうのですよ。
北斎、印象派、と日本人に人気のキーワードが並んでいるからか、今まで国立西洋美術館で経験した記憶がない、「常設展と特別展は建物への出入り口が違う」という状態でした。でも平日だからか、人は多いですが見るのに苦労するというほどではありません。ただし、最初のほうの展示は人が多いです。だんだんばらけていきますが。
今回は単眼鏡を持って行くのを忘れてしまい、後ろのほうから展示物を見るのは少し大変でした。本(和とじの本も西洋の本も)の展示が多いので、どうしても人がたまってしまうのですよね。今から行くという方は、遠くからでも見られるもの(単眼鏡や双眼鏡)を持って行くと、ちょっとは楽になるのではないかと思います。
June 26, 2017
気になる展覧会情報(20170626)
展覧会チェック、もうちょっと続くのです。
- 東京都美術館
- ゴッホ展 巡りゆく日本の夢(2017年10月24日〜2018年1月8日)
ゴッホの絵だけでなく、日本の美術に影響を受けたゴッホの作品に影響を受けた日本人の作品(長いですね……)も展示するそうです。クラーナハ展もそうでしたが、作品の紹介だけにとどまらない趣向の展示が増えているのでしょうね。(展覧会のサイトを見ていて、インディペンデント・キュレーターという職業が成立するとは知りませんでした) - ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(2018年1月23日〜4月1日)
まだ特設サイトはなく、チラシにも詳しい内容がないため、ここに書いていること(タイトルと開催日程)くらいしか分からない、という状態です。このところ、ブリューゲルやボスなどのフランドル絵画が紹介されることが多く、とても嬉しいです。ブリューゲルの一族はいろいろなタイプの絵を描いていたようなので、さまざまな切り口からフランドル絵画が楽しめるかな? と思っています。
- 三菱一号館美術館
- パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展 (2017年10月18日〜2018年1月8日)
19世紀末パリのリトグラフやポスターが中心の展示だそうです。印刷は、それ以前も情報の拡散に大いに貢献していましたが、この時代に技術が進歩して、カラフルで大きな作品の制作が可能になったのでしょう。- 国立西洋美術館
- 北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃(2017年10月26日〜2018年1月28日)
こういう、浮世絵が西洋絵画に与えた影響が見られる展示って珍しくない? と思ったのですが、世田谷美術館で以前開催されていましたね(こういう記事を書いてました)。「みどころ」であれやこれやの絵を見ていて、「そういえばこんな感じの展示を見たなあ」と思い出しました。日本人だと表現技法になじみがありすぎてあまり気にならない部分を、きちんと体系だてて説明してもらえるのが楽しみです。 - プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光(2018年2月24日〜5月27日)
特設サイトはありますが、今見られるのはトップページだけですね。プラド美術館は、定期的に展覧会があるような気がします……。もうちょっと詳しい情報が出るようになったら、あれこれ勝手に語ろうかな。
- Bunkamura ザ・ミュージアム
- 神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(2018年1月6日〜3月11日)
まだ特設サイトはありません。こちらでもアルチンボルドの絵が紹介されますね。美術品だけでなく、さまざまなものが紹介される展覧会になりそうです。
June 19, 2017
気になる展覧会情報(20170619)
展覧会チェック、まだ終わりません。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
- 国立西洋美術館
- アルチンボルト展 (2017年6月4日〜9月24日)
アルチンボルトの絵は、ワイン(たしかボジョレー・ヌーボー)のラベルに使われていたのが印象に残っています。しかも結構あちこちの美術館に、作品が収蔵されているのですね(今回は来ていないですが、ルーヴルにもあるそうです)。絵は知っているものの、画家その人や時代背景についての知識はさっぱりないので、ぜひ見に行きたいと思います。- Bunkamura ザ・ミュージアム
- ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
以前も書いたのですが、もう一度(自分のために)書きます。なんだか最近、ヒエロニムス・ボスやブリューゲルが(日本国内で)注目されているなあ、と思っています。この展覧会では15〜17世紀のフランドル絵画にはじまり、ベルギー象徴派、表現主義、シュルレアリスム、現代芸術を紹介するそうです。確かに、何もないところから不思議な作品は生まれないので、つながりが見えるのか、楽しみです。- 国立科学博物館
- 特別展「深海2017〜最深研究でせまる”生命”と”地球”〜」(2017年7月11日〜10月1日)
前回の「深海」展以降、単に私に知識がなかっただけですが、日本は実は深海がすぐ近くにある環境、ということが分かりました。そうなると、ますます興味がわいてきますね。当然ながら前回の展覧会とは違う視点から深海を見るということで、楽しみです。夏休み中は混雑しそうですね。- 東京都美術館
- ボストン美術館の至宝展−東西の名品、珠玉のコレクション(2017年7月20日〜10月19日)
確かに開催概要にもあるとおり、特定の時代や人物に焦点を当てるのではなく、「ボストン美術館の所蔵品」をまんべんなく紹介する、という感じの展示内容です。ゴッホによるルーラン夫妻を描いた肖像画がそろって来日する、というのが目玉みたいですね。- 東京国立博物館
- フランス人間国宝展(2017年9月12日〜11月26日)
日本の人間国宝を参考にした制度がフランスにあるそうです。で、そういう人たちの作品を紹介する(日本の工芸作家とのコラボ作品もあり)、という展示会だとか。開催期間的に、「運慶」展と同じタイミングで見るかな〜、と思っています。 - 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(2017年9月26日〜11月26日)
日本の各地にある運慶の作品が一同に会する! という感じですね。作られた作品を見るだけでなく、作品の調査や研究の成果も紹介されるとのことなので、そういうところも楽しみにしています。
December 22, 2016
クラーナハ展―500年後の誘惑
日曜日には行っていたのですが、体調が悪く、ブログに書く余裕が作れませんでした。ようやく書く余裕が(いろいろな意味で)できました。
クラーナハの作品は、衣装の緻密な描写など、いかにもな北方美術らしさが魅力的なのですが(衣装の描写部分だけアップにした絵葉書があれば買っていたな〜、と思いますが、そういう人は図録を買えっていうことなんですよね)、薄いヴェールと女性の裸体は、恐らく男性の心を捉えたのだろうなあ、と思います。
展覧会のポスターのキービジュアルとなっているユディトの絵も、宗教的な側面よりも、美しい女性の絵が描きたかったのだろうなあ(または依頼主がそう望んだ)、と思います。
クラーナハの作品だけでなく、彼の作品に影響を受けた後世(現代の作家も含む)の作品も取り上げていて、日本ではあまり名前が挙がることはありませんが、美術史上重要な存在であることが分かりました。
そうそう、忘れてはいけないのが、彼の描いたルターの肖像が後世の手本となったことですね。「ああ、この顔、見たことある」と思います。クラーナハの描いた絵も宗教改革を担っていたと思うと、奥が深いですね。
一緒に行った息子は「不釣合いな結婚」などで美女と描かれる、美しくも若くもない男性の姿が印象に残ったようです。
クラーナハの作品は、衣装の緻密な描写など、いかにもな北方美術らしさが魅力的なのですが(衣装の描写部分だけアップにした絵葉書があれば買っていたな〜、と思いますが、そういう人は図録を買えっていうことなんですよね)、薄いヴェールと女性の裸体は、恐らく男性の心を捉えたのだろうなあ、と思います。
展覧会のポスターのキービジュアルとなっているユディトの絵も、宗教的な側面よりも、美しい女性の絵が描きたかったのだろうなあ(または依頼主がそう望んだ)、と思います。
クラーナハの作品だけでなく、彼の作品に影響を受けた後世(現代の作家も含む)の作品も取り上げていて、日本ではあまり名前が挙がることはありませんが、美術史上重要な存在であることが分かりました。
そうそう、忘れてはいけないのが、彼の描いたルターの肖像が後世の手本となったことですね。「ああ、この顔、見たことある」と思います。クラーナハの描いた絵も宗教改革を担っていたと思うと、奥が深いですね。
一緒に行った息子は「不釣合いな結婚」などで美女と描かれる、美しくも若くもない男性の姿が印象に残ったようです。
June 21, 2015
気になる展覧会情報(20150621)
あちこちの美術館に行き、チケットホルダーに入っているチケットも残り少なくなりました。そんなわけで新しい情報を仕入れました。
久しぶりにあれこれ調べました。前回、「気になる展覧会」を書いたときに、Evernoteにメモ(会場、会期、特設サイトのURL)をまとめたノートを作ったので、「あれ、これは書いたっけ?」というのの確認に便利でした。
会期が終わったものや見に行ったものは情報自体を消して、ブログには書いたけれどまだ行っていない(会期前)というものは展覧会の名称に抹消線を入れ、チェックしたけれどブログに書いていないものはそのまま、というふうにしてみたら、そのときは作業に手間に感じますが、後が楽だと分かりました。
- 国立科学博物館
- 生命大躍進−脊椎動物のたどった道− (2015年7月7日〜10月4日)
最近NHKを見ているとよく見かける「生命大躍進」が、特別展になるのですね〜。カンブリア紀の「バージェス頁岩動物群」の実物化石などが展示されるそうです。あの、「古代生物ぬいぐるみ」がショップで販売されるのかが気になります(笑) カンブリア紀の大爆発だけでなく、生命が大きく変化(進化)するきっかけとなったできごとが紹介されるそうです。監修は国立科学博物館の動物・地学・人類各研究部の研究者が担当するほか、国内外の研究者も参加する、これまでにないスケールの生命進化の歴史に関する展覧会となっています。
とのことなので、楽しみですね。- 東京国立博物館
- 「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」(2015年9月8日〜11月29日)
昨年、西洋美術館で開催された「橋本コレクション」でも、ブルガリの宝飾品があったように思います。創業から今までのさまざまな作品が紹介されるとのことなので、美しい宝石やデザインが楽しめればいいなあ、と思います。どういうものが展示されるかよりも、私がどのように受け取れるかのほうが問題であります(笑)- 三菱一号館美術館
- プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱(2015年10月10日〜2016年1月31日)
いつも、三菱一号館美術館の展覧会は、チェックだけはしたものの行かずに終わる、ばかりです(汗)本展では、その偉大なコレクションの中から、スペイン3大画家ともいわれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤを始め、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、「スペインのラファエロ」とも称されるムリーリョなど、ヨーロッパ史を彩った名だたる巨匠たちの作品群が一堂に会します。板絵など極めて貴重な作品の繊細で緻密な表現を当館で存分にお楽しみください。
ということで、ヒエロニムス・ボスの絵が来るのです(ハプスブルク家の版図を考えると、スペインにあってもおかしくないわけで)。私が好きな時代・好きな画家の作品が来るのですから、今度こそ行かねば! と思います。- 国立西洋美術館
- 黄金伝説展(2015年10月16日〜2016年1月11日)
「えっ、『黄金伝説』ってあの『黄金伝説』?」と思ったのですが、それではありませんでした(笑) ちなみにリンク先は第1巻で、全4巻となっております(私は持ってません)。本題に戻ると、「古代地中海世界の秘宝」とあるので、エトルリアとか、そういうところのものかな? と思っています。特設サイトはありますが、まだ概要しか出ていない状態です(チラシなどはあるのかもしれませんが……)。詳しい情報を楽しみにしています。
久しぶりにあれこれ調べました。前回、「気になる展覧会」を書いたときに、Evernoteにメモ(会場、会期、特設サイトのURL)をまとめたノートを作ったので、「あれ、これは書いたっけ?」というのの確認に便利でした。
会期が終わったものや見に行ったものは情報自体を消して、ブログには書いたけれどまだ行っていない(会期前)というものは展覧会の名称に抹消線を入れ、チェックしたけれどブログに書いていないものはそのまま、というふうにしてみたら、そのときは作業に手間に感じますが、後が楽だと分かりました。