坂本龍一
January 16, 2011
『schola(スコラ)坂本龍一 音楽の学校』ようやく視聴中
1月3日にNHK教育で再放送されていた、『schola(スコラ)坂本龍一 音楽の学校』を、少しずつ見ています。最初の4回を、ようやく見終えました。やっと“バッハ編”が終わったところです。
クラシック音楽ファン……というか、古楽マニアが対象ではなく、さまざまなジャンルの音楽を志す中高生が対象というところが、とても興味深かったです。私は、「ロックが好きだから、バッハ(クラシック音楽)なんて関係ない」ということはなく、どういうジャンルのものでも、学べるものがあると思います。
かつての仕事で得た知識ですが、チャーリー・パーカーも、クラシック音楽の楽譜を見て、フレーズなどを研究していたそうです。
そういうわけで、生徒たちが、講義からさまざまなことを吸収している姿が印象的でした。
ところで、「バッハとジャズは似ている」と言われますが、それは当然だなあ、と思います。
バッハに限らず、ルネサンスからバロックにかけては、8小節や16小節(4小節ということもあります)単位の低音のフレーズ(通奏低音・ground bass)に合わせて、主題と変奏を演奏する形式の作品が、多く見られるのです。この演奏方法は、ジャズ(ビバップなど)と同じだと思います。
それこそ、ジャズに関する本を訳したときに面白いなあ、と思ったのが、どんなにメロディーが低音と違うように聞こえる演奏をしても、低音がそれに引きずられてはダメだ、ということです。メロディーが最終的には低音に合わせて戻ってくる仕組みなので、低音はそれまでと同じテンポでの演奏を維持しなければならないのです。
ルネサンス時代のこの種の曲はたくさんありますが、一番お気に入りの曲をご紹介します。"Paul's Steeple, Division on a Ground"です。YouTubeで演奏が探せる、便利な時代になりました。昔は、CDで探すか自分で弾くか、しかありませんでしたから(汗)
学生時代に演奏したことがあるので楽譜を持っていますが、リコーダーのメロディー以外は、通奏低音(ベース音と、和音の構成を示す数字)しか掲載されていません。だから伴奏は、演奏者の技術とセンスに任せられます。
もしかしたら、こういう「これという正解がない」音楽をやっていたので、私は状況の変化にもタフなのかなあ、などと思ってしまいました(苦笑)
クラシック音楽ファン……というか、古楽マニアが対象ではなく、さまざまなジャンルの音楽を志す中高生が対象というところが、とても興味深かったです。私は、「ロックが好きだから、バッハ(クラシック音楽)なんて関係ない」ということはなく、どういうジャンルのものでも、学べるものがあると思います。
かつての仕事で得た知識ですが、チャーリー・パーカーも、クラシック音楽の楽譜を見て、フレーズなどを研究していたそうです。
そういうわけで、生徒たちが、講義からさまざまなことを吸収している姿が印象的でした。
ところで、「バッハとジャズは似ている」と言われますが、それは当然だなあ、と思います。
バッハに限らず、ルネサンスからバロックにかけては、8小節や16小節(4小節ということもあります)単位の低音のフレーズ(通奏低音・ground bass)に合わせて、主題と変奏を演奏する形式の作品が、多く見られるのです。この演奏方法は、ジャズ(ビバップなど)と同じだと思います。
それこそ、ジャズに関する本を訳したときに面白いなあ、と思ったのが、どんなにメロディーが低音と違うように聞こえる演奏をしても、低音がそれに引きずられてはダメだ、ということです。メロディーが最終的には低音に合わせて戻ってくる仕組みなので、低音はそれまでと同じテンポでの演奏を維持しなければならないのです。
ルネサンス時代のこの種の曲はたくさんありますが、一番お気に入りの曲をご紹介します。"Paul's Steeple, Division on a Ground"です。YouTubeで演奏が探せる、便利な時代になりました。昔は、CDで探すか自分で弾くか、しかありませんでしたから(汗)
学生時代に演奏したことがあるので楽譜を持っていますが、リコーダーのメロディー以外は、通奏低音(ベース音と、和音の構成を示す数字)しか掲載されていません。だから伴奏は、演奏者の技術とセンスに任せられます。
もしかしたら、こういう「これという正解がない」音楽をやっていたので、私は状況の変化にもタフなのかなあ、などと思ってしまいました(苦笑)