学び
November 10, 2018
英語もドイツ語も文法を見直し中
……と、三日坊主にならないように書いておきます。
少しずつですが、英語もドイツ語も文法書を読み始めました。
学校で習った文法とは違う説明です。私は日本語でも英語でも、学校で習う文法が性に合わず苦労しました。ここに出てくる説明は、やっぱり用語がすっと入ってこないこともありますが、考え方は分かるというところがあるのがうれしいです。まだ読み始めたばかりなので、ひととおりの文法の説明が終わったらどういう話が出てくるのかが楽しみです。
ドイツ語は、なじみ深いこの本にしました。
さすがに私が見たことのある版とは変わっていますが、ドイツのゲーテ・インスティテュートでは、これを使った授業が多かったです。この本には、文法事項の説明と練習問題が収録されています。
以前はコンパクトなサイズ(B6くらい?)だったのですが、取り寄せてみたところ、A5より大きいくらいのサイズでした。まあ持ち歩くわけではないし、この年齢になってみると、相対的に字が大きくなるのはありがたいので、改めて読んでいます。
一般的な文法書なので名詞の単数・複数形や冠詞の説明から始まっています。基本的な文法を忘れているわけではありませんが、自分で書いたり話したりしないと、細かい部分があやふやになっていますね。読みながら「あ、そういえばこんなルールもあった」と思うことが多いです。
練習問題の解答は別売なので、こちらも購入しました。が、海外からの配送なので、到着にはしばらくかかるでしょう。
少しずつですが、英語もドイツ語も文法書を読み始めました。
学校で習った文法とは違う説明です。私は日本語でも英語でも、学校で習う文法が性に合わず苦労しました。ここに出てくる説明は、やっぱり用語がすっと入ってこないこともありますが、考え方は分かるというところがあるのがうれしいです。まだ読み始めたばかりなので、ひととおりの文法の説明が終わったらどういう話が出てくるのかが楽しみです。
ドイツ語は、なじみ深いこの本にしました。
Christina Kuhn
Max Hueber Verlag
2015-09-01
さすがに私が見たことのある版とは変わっていますが、ドイツのゲーテ・インスティテュートでは、これを使った授業が多かったです。この本には、文法事項の説明と練習問題が収録されています。
以前はコンパクトなサイズ(B6くらい?)だったのですが、取り寄せてみたところ、A5より大きいくらいのサイズでした。まあ持ち歩くわけではないし、この年齢になってみると、相対的に字が大きくなるのはありがたいので、改めて読んでいます。
一般的な文法書なので名詞の単数・複数形や冠詞の説明から始まっています。基本的な文法を忘れているわけではありませんが、自分で書いたり話したりしないと、細かい部分があやふやになっていますね。読みながら「あ、そういえばこんなルールもあった」と思うことが多いです。
練習問題の解答は別売なので、こちらも購入しました。が、海外からの配送なので、到着にはしばらくかかるでしょう。
Christina Kuhn
Max Hueber Verlag
2009-07-08
October 31, 2018
第28回JTF翻訳祭に参加しました
先週、10月25〜27日は、京都に滞在していました(夜行バスを利用したので、出発は24日夜です)。主な目的は翻訳祭への参加だったのですが、「せっかく京都に行くし!」と便乗してあれこれ予定を詰め込んだため、「何をしに行ったんだろう?」というくらいの充実ぶりでした。
今回の翻訳祭の内容は産業翻訳に関するものの割合が高く、自分の仕事に直結するものが多くあったというわけではありません。ですが、いろいろな分野のお話が聞けて、(仕事につながるかどうかはともかく)新たな知識を得ることができました。
本当は一番自分に関わりが深いはずの、最初の飯間氏の講演に遅刻してしまい、ほとんど聞けなかったのは痛い失敗でした……。が、そこはあまり悩まずに次に進みます。次のセッションは私にはあまり関係ないかな、ということで参加せず、企業ブースで説明を聞いたりして過ごしました。
こうやって書いてみると、1日目は交流パーティーだけという状態ですね。とは書いたものの、交流パーティーでも、積極的にネットワーキングしたというわけでもなく……エネルギー補給してました(汗)
前日の反省を活かし、2日目は興味のあるセッションに積極的に参加しました。以下は参加したセッション名とその感想です。
ランチョンミーティングでは、memoQの話を聞きました。実は企業ブースを回った時も説明を聞いたのですが、便利そうだと思いました。すぐに手に入れなければというものではないので、もう少し様子を見ます。
実は2日目は疲労で途中で睡魔に襲われ、「このままだとセッションの最中に爆睡して迷惑がかかるかもしれないから、帰ろうかな……」という気分にもなったのですが、セッションの合間に移動で歩いたりしていたら、なんとか頭がしゃきっとしてきて、最後まで参加できました。
でもぼんやりとはしていたようで、帰りのバスを乗り間違えて今出川通りを進んでしまいました。以前に観光で来た時にバスで通ったことがあるルートなので、途中で降りて地下鉄に乗ればOKでした。当然ですが、多少間違えても、どうすれば挽回できるかが分かっていれば、そんなに慌てずにすみますね。
次回の翻訳祭は、2019年10月24日(木)にパシフィコ横浜で開催されるそうです。どういう規模で、どのような内容で開催されるのかを楽しみにしています。
今回の翻訳祭の内容は産業翻訳に関するものの割合が高く、自分の仕事に直結するものが多くあったというわけではありません。ですが、いろいろな分野のお話が聞けて、(仕事につながるかどうかはともかく)新たな知識を得ることができました。
本当は一番自分に関わりが深いはずの、最初の飯間氏の講演に遅刻してしまい、ほとんど聞けなかったのは痛い失敗でした……。が、そこはあまり悩まずに次に進みます。次のセッションは私にはあまり関係ないかな、ということで参加せず、企業ブースで説明を聞いたりして過ごしました。
こうやって書いてみると、1日目は交流パーティーだけという状態ですね。とは書いたものの、交流パーティーでも、積極的にネットワーキングしたというわけでもなく……エネルギー補給してました(汗)
前日の反省を活かし、2日目は興味のあるセッションに積極的に参加しました。以下は参加したセッション名とその感想です。
- iPS細胞を用いたパーキンソン病治療(高橋 淳)
- 専門外ではありますが、せっかくの京都開催ですし、最先端のお話が聞けると思い参加しました。講演の内容は十分に理解できました。このようにして、今後どころか現在進行形で、いろいろな病気に対してiPS細胞を利用しての治療が試みられているのでしょうね。時間はかかりますがどんどん新たな治療法が開発されるので、長生きしなくちゃなあ、と思いました。
- Road to XV 〜FINAL FANTASY XVで12言語を同時発売できるまで〜(長谷川 勇)
- 日本語から多言語への翻訳というのは、ゲームを遊んでいるだけの人間には分からないような苦労があるんだなあ、と思いました。英語から訳すにしても名詞に性がある言語への対応が必要になりますが、日本語の場合はそういう違いがもっと多くなるのですよね。翻訳が進まないと分からないことや、デバッグで明らかになることもあるでしょうから、本当に「ご苦労さまです」という気分です。
- How Machine Translations can help you most(Mike Dillinger)
- 私は基本的に翻訳の仕事で機械翻訳を使うことはないのですが、機械翻訳をめぐる最新で有益な情報が入手できたと思います。「これを使えばどんな文書もスイスイ訳せる」なんていう都合のいいツールはないのです。……が、質疑応答などで出てくる話を聞いて、スピーカーが考える機械翻訳と世間一般で考えられている機械翻訳には乖離があるんじゃないかな、と感じました。
ランチョンミーティングでは、memoQの話を聞きました。実は企業ブースを回った時も説明を聞いたのですが、便利そうだと思いました。すぐに手に入れなければというものではないので、もう少し様子を見ます。
実は2日目は疲労で途中で睡魔に襲われ、「このままだとセッションの最中に爆睡して迷惑がかかるかもしれないから、帰ろうかな……」という気分にもなったのですが、セッションの合間に移動で歩いたりしていたら、なんとか頭がしゃきっとしてきて、最後まで参加できました。
でもぼんやりとはしていたようで、帰りのバスを乗り間違えて今出川通りを進んでしまいました。以前に観光で来た時にバスで通ったことがあるルートなので、途中で降りて地下鉄に乗ればOKでした。当然ですが、多少間違えても、どうすれば挽回できるかが分かっていれば、そんなに慌てずにすみますね。
次回の翻訳祭は、2019年10月24日(木)にパシフィコ横浜で開催されるそうです。どういう規模で、どのような内容で開催されるのかを楽しみにしています。
October 24, 2015
ハンガリーの国立大学医学部に進学するという選択肢もあるらしい
ある日、仕事で「このハンガリーの地名のカナ表記、正しいのかな」ということがあり、カナ表記でGoogle検索してみたところ、私にとっては不思議なサイトを見つけました。こう言うとアレですが、しっかりしたサイトだし、日本語もきちんとしているしで、「少ないスタッフが頑張って作った」という感じではありません。
そのときは表記の確認が目的だったので、「へえ」と思った程度で終わりました。それからほんの数日後に、mixiでマイミクさんが「日本国内の私立大学の医学部に進学する経済的余裕のない人には、ハンガリーの大学の医学部に進学するという選択肢がある」という話を書いていらして、「おお、あのサイトのことだ」とピンと来ました。
それからさらに時間が経ち、息子の学校で「進学ガイダンス」のような話を聞いたところ、やはり「文系から医学部進学に切り替えた人で、理系の科目を選択していなくても対応可能なハンガリーの大学に留学した生徒がいる」という話がありました。
恐らく英語で医学の教育を受けるのは大変だろうとは思うのですが、サポート体制もあるからこそ、こうやって熱心にPRしているのでしょう(上記のサイトをきちんと見ないで書いていますので、本当かどうかは分かりません)。
学費に不安がある人や選択した科目の関係で日本国内の大学医学部への進学が難しい、でもどうしてもお医者さんになりたい、という人は、検討の価値があるのだろうと思います。
息子は理系志望ですが医学部は視野に入っていないので、私がこうやってあちこちで見聞きして「ほ〜」と思った情報が役立つ可能性は低いです。せっかくなのでブログに書いておきます(笑)
そのときは表記の確認が目的だったので、「へえ」と思った程度で終わりました。それからほんの数日後に、mixiでマイミクさんが「日本国内の私立大学の医学部に進学する経済的余裕のない人には、ハンガリーの大学の医学部に進学するという選択肢がある」という話を書いていらして、「おお、あのサイトのことだ」とピンと来ました。
それからさらに時間が経ち、息子の学校で「進学ガイダンス」のような話を聞いたところ、やはり「文系から医学部進学に切り替えた人で、理系の科目を選択していなくても対応可能なハンガリーの大学に留学した生徒がいる」という話がありました。
恐らく英語で医学の教育を受けるのは大変だろうとは思うのですが、サポート体制もあるからこそ、こうやって熱心にPRしているのでしょう(上記のサイトをきちんと見ないで書いていますので、本当かどうかは分かりません)。
学費に不安がある人や選択した科目の関係で日本国内の大学医学部への進学が難しい、でもどうしてもお医者さんになりたい、という人は、検討の価値があるのだろうと思います。
息子は理系志望ですが医学部は視野に入っていないので、私がこうやってあちこちで見聞きして「ほ〜」と思った情報が役立つ可能性は低いです。せっかくなのでブログに書いておきます(笑)
August 28, 2015
英文読解力強化セミナー 〜誤読をなくし、誤訳を防ぐ〜
6月に開催されたセミナーが早々に定員に達し、好評だったとのことで、8月22日(土)に追加開催されたものです。この回もやはり早々に定員に達したので、9月19日(土)の再追加開催が決定しています。情報はこちらで見られます。まだ参加申し込み可能です。
私はきちんとスクールに通わず、誰かに弟子入りすることもせず、独学どころかいきなり実地で翻訳の仕事を始めたクチです。分かりやすく言うと、基本的にどれもこれも自己流で、ここまでやって来ました。まあ、これだけの年数続けられているのですから大丈夫なのだろうとは思うのですが、「今の自分のやり方でいいのかどうか確かめたい」という気持ちがあり、思い切って参加することにしました。講師のmikoさんが紹介してくださった参加者の感想(ブログのエントリー)も見て、「こういうところは、客観的に知っておいたほうがいいかもしれない……」と感じたのも大きかったです。
結構早い段階で参加申し込みをしていたのですが、課題に着手したのは直前になりました。ありがたいことではありますが仕事が入ったこともあり、「もっとじっくり時間をかけるつもりだったのにな〜」と思いながら(自分に言い訳しながら)の作業です。2つある課題の文章は、決して難しい内容ではないのですが、「こういうのに、引っかかる箇所がたくさん隠れているんだよなあ」とハラハラしながら作業しました。訳文ができたところで、指定の書式に合うように、慎重に項目を確認しながら提出用の文書を作成しました(だから『間違いのない完璧なものになりました』とは断言できませんが)。
そして、いよいよ講座です。最初は課題とは関係なく、ある映像に出てくる短いフレーズに、その場で適切な言葉を考える、というエクササイズのようなものでした。ここでのポイントは、「自分が選んだ言葉について、説得力のある説明ができるか」でした。どの言葉を選ぶかについて、絶対的な正解があるわけではありません。それでも原文の意図を汲んだ適切な言葉というのはあるわけで、複数の学習用英英辞典の語義を比較して、根底に共通するものが何かを調べました。
エクササイズが終わると、事前に取り組んだ課題を取り上げます。課題1は、とにかく「調査、調査、調査!」に終始する内容だったのではないでしょうか。恐らく、名前の挙がった人物や引用箇所を徹底的に調べることができれば、課題の文章を訳すのはそんなに大変なことではないだろうと思いました(それを表現する日本語力はともかく)。インターネットを駆使できる現代は非常に便利で、どこかのサイトに有料の会員登録などしなくても、今回の課題に役立つ情報は十分に入手できます。――とは言っても、誰でも簡単に入手できるものではなく、そこまでたどり着くには検索の際にコツが要りますよ、という話もありました。
課題2は、もう少し分量の多い文章でした。ここでは、筆者についてだけでなく、執筆の背景についても調べる、という話がありました。やはりインターネットでいろいろな情報が手に入れられます。筆者のwebサイトで顔写真はおろか、声や話し方までもPodcastで分かる可能性があります。それ以外にも、検索などで入手可能な情報を駆使して、「どのような訳文にするか」の検討ができます。ここではまた、outlineを知ることの重要性が指摘されました。英語圏の人は文章を書くときにoutline(設計図や骨格)から作るので、文章から骨格(要素)だけにすることもできるのです。
――ということで、恐らくレギュラーの授業で長い時間をかけている内容の「さわり」をサーッと流した感じかな、と思うのですが、充実したセミナーでした。このセミナーに参加して、自分の改善すべき点がいろいろあることが分かりました。あまり詳しく書くと自分で自分の首を絞めることになるので、書けることだけ書くと「自分の処理能力をきちんと把握できていない」があります。今のところこんな状態でもやってこれていますが、改善していきたいなあと思います。でも一方で、自信を持っていい点もあるのだなあ、ということも分かりました。これは恐らく「みんなが10秒かかるところを9.5秒でできた!」レベルの些細なことなので、どういうところで感じたかは秘密にさせてください……。
「正しいかどうか」よりも「説得力のある説明ができるかどうか」が重要なのだ、というのも今回のセミナーでの収穫でした。「間違っていても説得力があればいい」という意味ではなく、「説得力をもって説明するためには、しっかりとした根拠が必要」で、それには原文を正確に理解していることが重要なのです。
私の場合、今回の課題で一番あれこれと調べ、訳文を決めるのに時間がかかったのは、"You're welcome."でした。実はセミナーでその部分に関する話を聞いているうちに、一番最初に自分が考えた訳文で正しかった、しかも文脈にも合っていたのだ、ということが分かりました。ですが準備段階では「でもどうしてこの表現になるんだろう」というのがはっきりせず(自分で納得できず)、提出した訳では違う表現にしていました。面白いもので、説得力のある説明ができれば、過去にひっこめたものと同じ表現なのに、堂々と「これです」と言えるのです。
そんなわけで、いろいろと得るところの多かったセミナーですが、冷静に考えてみると、未知の世界の話ばかりでもありませんでした。中学受験や大学受験のときに、文章の構造を分析していたと思うのです。翻訳という観点からではありませんが、以前に自分がそういうことをブログで語っているのを見つけたので、リンクを貼っておきます。ここで書いていないことを追加すると、学生時代のアルバイトで中学受験塾の国語のテスト作問をしていたのも、役立っているかもしれません。
それと、根拠のある説明ができるためには、翻訳する文章が理解できていることも重要だなあ、と思います。となると、やはり英文法の知識も大切です。私はしょっぱなの5文型に苦手意識があり、高校の英文法の授業に苦労した時期もあったので、文法書に書いていることを丸暗記しなければダメだ、とは思いません。でも、「これは仮定法過去だから現実の話ではない」とか、そういう文法から分かる情報をきちんと拾えないと、日本語に訳したときに正しい文章になりません。「英文法の知識が大切」というのはそういう意味です。
今回のセミナーは、「正解を教えてもらう」のではなく、「最適な結果を導くものの考え方」を知るための内容でした。これまで自己流で深く意識せずにやってきたことが、セミナーでの話を聞くうちに、「改善点は確かにあるけれど、自分がやってきた方法は大きく外しているわけではない」と思えたのは、私にとって大きな収穫でした。仮にセミナー終了後に「ああ、今のままではダメダメだ〜」という感想だけしか浮かばない状態だったとしても、「これからは状況をどんどん改善できる」「今以上に悪くなることはない」というのは収穫だ、と考えればいいのです。逆に、そう考えられる人でないと、翻訳の仕事をやっていくというのは厳しいと思います。
訳文を「これは間違っている」「これは正しい」と名指しで批評するものではないので、翻訳に興味があるというレベルの人から、実際に翻訳に関わる仕事をしていて「今の自分のやり方でいいのだろうか?」と思っている人まで、学ぶところの多いものです。セミナーの概要を読んで気になった人は、思い切って参加したら、道が開けるのではないかと思います。
ちなみにこれは余談ですが、今回の文章は長くなるから書くのが大変だな……ということで、outlineから作りました(笑) 普段は思いつくままに書いているので話があっちこっちに行ってしまうのですが、骨格から作ったので、ゴールに向かって一直線の文章になりました。(このパラグラフはoutlineには書いていません)
私はきちんとスクールに通わず、誰かに弟子入りすることもせず、独学どころかいきなり実地で翻訳の仕事を始めたクチです。分かりやすく言うと、基本的にどれもこれも自己流で、ここまでやって来ました。まあ、これだけの年数続けられているのですから大丈夫なのだろうとは思うのですが、「今の自分のやり方でいいのかどうか確かめたい」という気持ちがあり、思い切って参加することにしました。講師のmikoさんが紹介してくださった参加者の感想(ブログのエントリー)も見て、「こういうところは、客観的に知っておいたほうがいいかもしれない……」と感じたのも大きかったです。
結構早い段階で参加申し込みをしていたのですが、課題に着手したのは直前になりました。ありがたいことではありますが仕事が入ったこともあり、「もっとじっくり時間をかけるつもりだったのにな〜」と思いながら(自分に言い訳しながら)の作業です。2つある課題の文章は、決して難しい内容ではないのですが、「こういうのに、引っかかる箇所がたくさん隠れているんだよなあ」とハラハラしながら作業しました。訳文ができたところで、指定の書式に合うように、慎重に項目を確認しながら提出用の文書を作成しました(だから『間違いのない完璧なものになりました』とは断言できませんが)。
そして、いよいよ講座です。最初は課題とは関係なく、ある映像に出てくる短いフレーズに、その場で適切な言葉を考える、というエクササイズのようなものでした。ここでのポイントは、「自分が選んだ言葉について、説得力のある説明ができるか」でした。どの言葉を選ぶかについて、絶対的な正解があるわけではありません。それでも原文の意図を汲んだ適切な言葉というのはあるわけで、複数の学習用英英辞典の語義を比較して、根底に共通するものが何かを調べました。
エクササイズが終わると、事前に取り組んだ課題を取り上げます。課題1は、とにかく「調査、調査、調査!」に終始する内容だったのではないでしょうか。恐らく、名前の挙がった人物や引用箇所を徹底的に調べることができれば、課題の文章を訳すのはそんなに大変なことではないだろうと思いました(それを表現する日本語力はともかく)。インターネットを駆使できる現代は非常に便利で、どこかのサイトに有料の会員登録などしなくても、今回の課題に役立つ情報は十分に入手できます。――とは言っても、誰でも簡単に入手できるものではなく、そこまでたどり着くには検索の際にコツが要りますよ、という話もありました。
課題2は、もう少し分量の多い文章でした。ここでは、筆者についてだけでなく、執筆の背景についても調べる、という話がありました。やはりインターネットでいろいろな情報が手に入れられます。筆者のwebサイトで顔写真はおろか、声や話し方までもPodcastで分かる可能性があります。それ以外にも、検索などで入手可能な情報を駆使して、「どのような訳文にするか」の検討ができます。ここではまた、outlineを知ることの重要性が指摘されました。英語圏の人は文章を書くときにoutline(設計図や骨格)から作るので、文章から骨格(要素)だけにすることもできるのです。
――ということで、恐らくレギュラーの授業で長い時間をかけている内容の「さわり」をサーッと流した感じかな、と思うのですが、充実したセミナーでした。このセミナーに参加して、自分の改善すべき点がいろいろあることが分かりました。あまり詳しく書くと自分で自分の首を絞めることになるので、書けることだけ書くと「自分の処理能力をきちんと把握できていない」があります。今のところこんな状態でもやってこれていますが、改善していきたいなあと思います。でも一方で、自信を持っていい点もあるのだなあ、ということも分かりました。これは恐らく「みんなが10秒かかるところを9.5秒でできた!」レベルの些細なことなので、どういうところで感じたかは秘密にさせてください……。
「正しいかどうか」よりも「説得力のある説明ができるかどうか」が重要なのだ、というのも今回のセミナーでの収穫でした。「間違っていても説得力があればいい」という意味ではなく、「説得力をもって説明するためには、しっかりとした根拠が必要」で、それには原文を正確に理解していることが重要なのです。
私の場合、今回の課題で一番あれこれと調べ、訳文を決めるのに時間がかかったのは、"You're welcome."でした。実はセミナーでその部分に関する話を聞いているうちに、一番最初に自分が考えた訳文で正しかった、しかも文脈にも合っていたのだ、ということが分かりました。ですが準備段階では「でもどうしてこの表現になるんだろう」というのがはっきりせず(自分で納得できず)、提出した訳では違う表現にしていました。面白いもので、説得力のある説明ができれば、過去にひっこめたものと同じ表現なのに、堂々と「これです」と言えるのです。
そんなわけで、いろいろと得るところの多かったセミナーですが、冷静に考えてみると、未知の世界の話ばかりでもありませんでした。中学受験や大学受験のときに、文章の構造を分析していたと思うのです。翻訳という観点からではありませんが、以前に自分がそういうことをブログで語っているのを見つけたので、リンクを貼っておきます。ここで書いていないことを追加すると、学生時代のアルバイトで中学受験塾の国語のテスト作問をしていたのも、役立っているかもしれません。
それと、根拠のある説明ができるためには、翻訳する文章が理解できていることも重要だなあ、と思います。となると、やはり英文法の知識も大切です。私はしょっぱなの5文型に苦手意識があり、高校の英文法の授業に苦労した時期もあったので、文法書に書いていることを丸暗記しなければダメだ、とは思いません。でも、「これは仮定法過去だから現実の話ではない」とか、そういう文法から分かる情報をきちんと拾えないと、日本語に訳したときに正しい文章になりません。「英文法の知識が大切」というのはそういう意味です。
今回のセミナーは、「正解を教えてもらう」のではなく、「最適な結果を導くものの考え方」を知るための内容でした。これまで自己流で深く意識せずにやってきたことが、セミナーでの話を聞くうちに、「改善点は確かにあるけれど、自分がやってきた方法は大きく外しているわけではない」と思えたのは、私にとって大きな収穫でした。仮にセミナー終了後に「ああ、今のままではダメダメだ〜」という感想だけしか浮かばない状態だったとしても、「これからは状況をどんどん改善できる」「今以上に悪くなることはない」というのは収穫だ、と考えればいいのです。逆に、そう考えられる人でないと、翻訳の仕事をやっていくというのは厳しいと思います。
訳文を「これは間違っている」「これは正しい」と名指しで批評するものではないので、翻訳に興味があるというレベルの人から、実際に翻訳に関わる仕事をしていて「今の自分のやり方でいいのだろうか?」と思っている人まで、学ぶところの多いものです。セミナーの概要を読んで気になった人は、思い切って参加したら、道が開けるのではないかと思います。
ちなみにこれは余談ですが、今回の文章は長くなるから書くのが大変だな……ということで、outlineから作りました(笑) 普段は思いつくままに書いているので話があっちこっちに行ってしまうのですが、骨格から作ったので、ゴールに向かって一直線の文章になりました。(このパラグラフはoutlineには書いていません)
June 23, 2015
「塾」という言葉が与えるイメージの違い
私は永遠の17歳なのですが、息子が高校生になりまして。
「高校生なんだから大学受験を目指して今すぐガリガリ勉強しろ」とはまーったく思わないのですが、「塾の情報は集めておいたら?」という話をしてきました。でも、息子は非常に乗り気ではありません。それどころか、ものすごーく「塾に行きたくない」オーラを出しまくっています。
実際、友達に部活が忙しいのに塾に通って(通わされて)いて疲れ切っている、という子がいるらしく、「学校の勉強がきちんとできなければ、塾に行くのは無意味」と言っています。そりゃその通り、と思います。
それにしても、塾に対する拒否反応がすごすぎ……ということで、どうしてだろう、と思いました。そこであれこれ考えた結果、こんな結論に達しました。
「塾=受験のための問題演習をガリガリやるところ」と思っているのではないか?
そういう塾もあるけれど、それはちょっと誤解というか、その認識のままだと世界を狭めてしまうということで、こんなふうに話しました。
「確かに問題演習ばっかりという塾はあるし、そういうところは無理して行かなくてもいいと思う。お母さんも塾に通ったけれど、課題や問題から脱線した先生の雑談が面白い、何かの問題を解いているときに『そう言えば、こんな話を聞いたなあ』と役に立つ授業を選んだ。中学受験の塾で、そういう経験したことあるでしょう?(ここで息子はうんうん、とうなずいていました) 伯父さんも、この有名な先生(※ Wikipediaの秋山仁先生の項目を見せながら)の数学の授業を受けに、駿台に通っていたんだよ。
塾も、問題演習ばかりではなくて、そういう、高校では扱わないけれど数学の学問としての面白さとか、そういうのを教えてくれるところもあるから、学校の先生のレベルが低いとは思わないけれど、『もっと極めたい』と思ったときに塾に通うという方法もあるよ。お母さんが言っている塾って、そういう塾のことだよ」
という話をしたら、「ああ、そうなのか」と思い、「極めるために通う塾」には前向きになってくれました。
だからと言って、面白そうな授業をしている塾を探しているかというと、そんなことは全然ないのですが……(笑) 部活が忙しいので、塾に通うとしても引退してからだそうです。まあ、文系の部活なので、引退は比較的早い時期(高2のうちに引退)なのですが。
実際にどうするかはまだ分かりませんが、まあ、「絶対塾は嫌だ」というスタンスではなくなったので(選択肢をなくさないという意味で)良かったです。
「高校生なんだから大学受験を目指して今すぐガリガリ勉強しろ」とはまーったく思わないのですが、「塾の情報は集めておいたら?」という話をしてきました。でも、息子は非常に乗り気ではありません。それどころか、ものすごーく「塾に行きたくない」オーラを出しまくっています。
実際、友達に部活が忙しいのに塾に通って(通わされて)いて疲れ切っている、という子がいるらしく、「学校の勉強がきちんとできなければ、塾に行くのは無意味」と言っています。そりゃその通り、と思います。
それにしても、塾に対する拒否反応がすごすぎ……ということで、どうしてだろう、と思いました。そこであれこれ考えた結果、こんな結論に達しました。
「塾=受験のための問題演習をガリガリやるところ」と思っているのではないか?
そういう塾もあるけれど、それはちょっと誤解というか、その認識のままだと世界を狭めてしまうということで、こんなふうに話しました。
「確かに問題演習ばっかりという塾はあるし、そういうところは無理して行かなくてもいいと思う。お母さんも塾に通ったけれど、課題や問題から脱線した先生の雑談が面白い、何かの問題を解いているときに『そう言えば、こんな話を聞いたなあ』と役に立つ授業を選んだ。中学受験の塾で、そういう経験したことあるでしょう?(ここで息子はうんうん、とうなずいていました) 伯父さんも、この有名な先生(※ Wikipediaの秋山仁先生の項目を見せながら)の数学の授業を受けに、駿台に通っていたんだよ。
塾も、問題演習ばかりではなくて、そういう、高校では扱わないけれど数学の学問としての面白さとか、そういうのを教えてくれるところもあるから、学校の先生のレベルが低いとは思わないけれど、『もっと極めたい』と思ったときに塾に通うという方法もあるよ。お母さんが言っている塾って、そういう塾のことだよ」
という話をしたら、「ああ、そうなのか」と思い、「極めるために通う塾」には前向きになってくれました。
だからと言って、面白そうな授業をしている塾を探しているかというと、そんなことは全然ないのですが……(笑) 部活が忙しいので、塾に通うとしても引退してからだそうです。まあ、文系の部活なので、引退は比較的早い時期(高2のうちに引退)なのですが。
実際にどうするかはまだ分かりませんが、まあ、「絶対塾は嫌だ」というスタンスではなくなったので(選択肢をなくさないという意味で)良かったです。
June 01, 2015
吉田研作先生&安河内哲也氏『TEAP and University Entrance Exams』@ASF
そんなわけで、短い休憩の後、同じ会場で引き続き行われたのはこちらです。下っ端感・使い走り感親しみやすさにあふれていました。
私も詳しくはないのですが、TEAPについてはこちらに書かれています。このサイトには、概要が書かれています。
「日本の高校生は、世界的に見ても英語ができない。授業内容を変えても、出口(大学入試)が変わらなければ大きな流れにならない」
というのが、有識者会議での話だそうです。で、私は誰とは言いませんが(笑)「4技能」「4技能」と連呼した人がいるので、無事に「4技能を問う」という流れになったそうです。
最近どこかでニュースになっていたのでうっすら記憶にあったのですが、文部科学省が2014年7〜9月に、国公立高校の3年生を対象に行った「英語力調査」の結果によると、対象者の8割ほどがCEFRでA1、英検に換算すると3級(中学卒業程度)レベルだったのだそうです。
文部科学省でPDFが見られますが、下記の記事にある程度まとめた内容が書かれています。そこで、国公立大学の入試でも、2020年までに英語については4技能を問うものに変わるであろう、ということです。私立大学は、TEAPを例として2020年以前から変わっていますが、恐らく変わらないところもあるでしょう、という話です。ただ、変わらない大学(=潮流に乗らない大学)を今後受験生が選ぶかどうかは「?」というところです。
当然ですが、上智大学で、しかも外国語学部英語学科という、外国語教育についてはいわゆる「意識高い系」が多い場なので、この流れには大いに賛成する人が多かったです。私もその立場です。ただ、地方だけとは限りませんが、新しいメソッドや情報が手に入れにくい環境にある人は、「取り残されるのではないか」という不安が多いだろうと思います。
「読む」「聞く」というpassiv(受動的)な能力は、塾などを活用できる環境になくても、独学で身に付けることができます。一方で「話す」「書く」能力はactive(能動的)なもので、現状では学校以外での指導サービスを受けられる人が圧倒的に有利です。これを独学で向上させる方法の発信も必要ではないかなあ、と思います。
時間制限がなければ、質疑応答なども盛り上がった講演会でした。最後に、4技能の重要性を訴えるために安河内氏がポケットマネーで作った"4 skills for Japan"という缶バッジをいただいてきました。
「記念品にするのではなく、使って下さい」とのことなので、一番行動範囲の大きい息子の通学用バッグにつけてみましたよ。
バッグを乱暴に扱うタイプではないのですぐに取れるということはないでしょうが、長い間くっついていてくれるといいなあ、と思います。
この後、息子と合流しました。あちこちの屋台で美味しいものを食べ、満腹&ご満悦でした。気仙沼ホルモン焼きそばとカレーうどんを食べたというので、「そりゃあ満腹になるでしょう」という話です(他にも食べていますよ……)。ちなみにこんな感じで、いろいろと食べ物がありました。
イグナチオ教会はミサのため見学不可だったので、そのまま帰宅しました。相変わらずinternationalな感じでした。ちなみに私のお昼ごはんは、アトレに入っているPAULのパンでした。これはこれで美味しいので満足です。
息子は、また来年もフードコートでいろいろと食べたいので行きたい、と言っています(笑) 私も、ちょっとだけでなく終日楽しみたいなあ、と思いました。そのためには時間&スケジュール管理が大切です。はい。
- TEAP and University Entrance Exams
私も詳しくはないのですが、TEAPについてはこちらに書かれています。このサイトには、概要が書かれています。
TEAP(ティープ)とは、Test of English for Academic Purposesの略語で、上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定するテストです。TEAPを採用する大学も増えてきているそうです。「話す」についても、きちんと複数の試験官が公正を期して評価しています。
テスト形式は総合的な英語力を正確に把握することができるよう「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能で構成しています。
「日本の高校生は、世界的に見ても英語ができない。授業内容を変えても、出口(大学入試)が変わらなければ大きな流れにならない」
というのが、有識者会議での話だそうです。で、私は誰とは言いませんが(笑)「4技能」「4技能」と連呼した人がいるので、無事に「4技能を問う」という流れになったそうです。
最近どこかでニュースになっていたのでうっすら記憶にあったのですが、文部科学省が2014年7〜9月に、国公立高校の3年生を対象に行った「英語力調査」の結果によると、対象者の8割ほどがCEFRでA1、英検に換算すると3級(中学卒業程度)レベルだったのだそうです。
文部科学省でPDFが見られますが、下記の記事にある程度まとめた内容が書かれています。そこで、国公立大学の入試でも、2020年までに英語については4技能を問うものに変わるであろう、ということです。私立大学は、TEAPを例として2020年以前から変わっていますが、恐らく変わらないところもあるでしょう、という話です。ただ、変わらない大学(=潮流に乗らない大学)を今後受験生が選ぶかどうかは「?」というところです。
当然ですが、上智大学で、しかも外国語学部英語学科という、外国語教育についてはいわゆる「意識高い系」が多い場なので、この流れには大いに賛成する人が多かったです。私もその立場です。ただ、地方だけとは限りませんが、新しいメソッドや情報が手に入れにくい環境にある人は、「取り残されるのではないか」という不安が多いだろうと思います。
「読む」「聞く」というpassiv(受動的)な能力は、塾などを活用できる環境になくても、独学で身に付けることができます。一方で「話す」「書く」能力はactive(能動的)なもので、現状では学校以外での指導サービスを受けられる人が圧倒的に有利です。これを独学で向上させる方法の発信も必要ではないかなあ、と思います。
時間制限がなければ、質疑応答なども盛り上がった講演会でした。最後に、4技能の重要性を訴えるために安河内氏がポケットマネーで作った"4 skills for Japan"という缶バッジをいただいてきました。
「記念品にするのではなく、使って下さい」とのことなので、一番行動範囲の大きい息子の通学用バッグにつけてみましたよ。
バッグを乱暴に扱うタイプではないのですぐに取れるということはないでしょうが、長い間くっついていてくれるといいなあ、と思います。
この後、息子と合流しました。あちこちの屋台で美味しいものを食べ、満腹&ご満悦でした。気仙沼ホルモン焼きそばとカレーうどんを食べたというので、「そりゃあ満腹になるでしょう」という話です(他にも食べていますよ……)。ちなみにこんな感じで、いろいろと食べ物がありました。
イグナチオ教会はミサのため見学不可だったので、そのまま帰宅しました。相変わらずinternationalな感じでした。ちなみに私のお昼ごはんは、アトレに入っているPAULのパンでした。これはこれで美味しいので満足です。
息子は、また来年もフードコートでいろいろと食べたいので行きたい、と言っています(笑) 私も、ちょっとだけでなく終日楽しみたいなあ、と思いました。そのためには時間&スケジュール管理が大切です。はい。
May 31, 2015
吉田研作先生講演会"Language Acquisition−How You Learned Language as a Child"(言語習得入門特別編)@ASF
今年もASF(All Sophians' Festival)に行ってきました。残念ながら、私が仕事でバタバタしていたもので、「行くとしたら、これとこれだな」ということで、「楽しい1日を過ごす」ではなくピンポイントで参加しました。その1つがこちらです。
ところで、公式サイト(Facebookではないほう)に講演に関する個別のページというものが見つからず、こういうところからリンクできずにいます。Facebookページでの紹介はこちらです(探しにくいのですよね〜)。
息子を連れて行こうか悩んだのですが、息子にとって興味のあるものかどうか分からないので、集合場所と時間を決めた後、お小遣いを渡してフードコート(メインストリートの屋台群)に放牧しました(笑)
吉田先生の講義『言語習得入門/INTRO. TO LANGUAGE ACQUISITION』の特別編ということで、恐らく1年近くかけて説明することを、45分くらいでささーっと流した、という感じでしょうか。
学生のときに講義を聞いて、どの程度納得できるかは分かりませんが、子供を育てた後でうかがうと、「なるほど〜」ということばかりでした。自分が出産するまで、小さい子に興味がほとんどなかったもので、こういう視点での講義にはまったく関心がありませんでした。
例えばですが、犬を見ても猫を見ても「わんわん」と呼ぶのは、「わんわん」の定義が大人が考える一般的なものと範囲が違う、ということです。コミュニケーションと言語と、どちらが先か? という話など、赤ちゃんからの子供の成長は、親として見ているときはそういう視点がなく気づきませんでしたが、言語学的にはとても興味深いことの連続なのだろうなあ、と思います。
そして講義のスタイルも、全編英語でしたが映像も豊富に使用していて、多少分からない単語があってもなんとなく分かる、という感じでした。息子は小さい子のかわいらしさが好きなので、小さい子がまさに「ばぶばぶ」と話している様子や、小さな双子の兄弟が大人には意味の分からない音声でコミュニケーションを取っている様子など、もしかしたら興味を持ったかなあ、とも思います。
「英語で英語の勉強をする」ではない講義だったので、体験させたかったなあ、とは思いますが、まあ仕方ないや、ということで。高校生対象の外国語学部での体験授業としても、いい感じでした。
そして引き続き、同じ会場での講演会に参加しました。そちらは後日。
- 『Language Acquisition−How You Learned Language as a Child』(吉田研作先生)
ところで、公式サイト(Facebookではないほう)に講演に関する個別のページというものが見つからず、こういうところからリンクできずにいます。Facebookページでの紹介はこちらです(探しにくいのですよね〜)。
息子を連れて行こうか悩んだのですが、息子にとって興味のあるものかどうか分からないので、集合場所と時間を決めた後、お小遣いを渡してフードコート(メインストリートの屋台群)に放牧しました(笑)
吉田先生の講義『言語習得入門/INTRO. TO LANGUAGE ACQUISITION』の特別編ということで、恐らく1年近くかけて説明することを、45分くらいでささーっと流した、という感じでしょうか。
学生のときに講義を聞いて、どの程度納得できるかは分かりませんが、子供を育てた後でうかがうと、「なるほど〜」ということばかりでした。自分が出産するまで、小さい子に興味がほとんどなかったもので、こういう視点での講義にはまったく関心がありませんでした。
例えばですが、犬を見ても猫を見ても「わんわん」と呼ぶのは、「わんわん」の定義が大人が考える一般的なものと範囲が違う、ということです。コミュニケーションと言語と、どちらが先か? という話など、赤ちゃんからの子供の成長は、親として見ているときはそういう視点がなく気づきませんでしたが、言語学的にはとても興味深いことの連続なのだろうなあ、と思います。
そして講義のスタイルも、全編英語でしたが映像も豊富に使用していて、多少分からない単語があってもなんとなく分かる、という感じでした。息子は小さい子のかわいらしさが好きなので、小さい子がまさに「ばぶばぶ」と話している様子や、小さな双子の兄弟が大人には意味の分からない音声でコミュニケーションを取っている様子など、もしかしたら興味を持ったかなあ、とも思います。
「英語で英語の勉強をする」ではない講義だったので、体験させたかったなあ、とは思いますが、まあ仕方ないや、ということで。高校生対象の外国語学部での体験授業としても、いい感じでした。
そして引き続き、同じ会場での講演会に参加しました。そちらは後日。
April 23, 2015
気持ちを入れ替えて、2015年度もNHK語学番組を聞いています
2014年度の後半は、教習所に通うわ仕事が忙しくなるわで、すーっかり脱落してしまいました(汗) ついでにブログを書くのも脱落していて(爆)、ひとさまに知られることはなかったのですが……。
そんなわけで、あれやこれやが落ち着いて「2015年度こそ、しっかり最後まで聞くぞ!」なのです。今年もこのラインナップでいきますよ。
「まいにちドイツ語」は、入門編は完全に「ながら」で聞いています。応用編は、
「まいにちフランス語」の入門編は、昨年度前期の再放送です。これは一度にたくさんの内容を詰め込まないペースなので、また忘れたフランス語が思い出せるかなあ、と思いながら聞いています。
「攻略!英語リスニング」は、時間をかけてじっくり取り組めば、とーっても身に付く講座なのですよね。通訳の基礎トレーニングだなあ、と思いながら取り組んでいます。でも、きちんとやろうとすると「大変だなあ」と気おくれしてしまい、やらなくなってしまうという自分の性格を考え、基本的に「聞くだけ」状態です。こんな調子なので、シャドーイングは悲惨な状態です(いちおう、集中して努力はしているのですよ)。
「実践ビジネス英語」は、今までと少し内容が変わりましたね。「スキットをきっちり日本語に訳す」ことよりも、「語義を英語で聞く」ことに重点が移ったように思います。そして、きっちりスキットを説明してくれるわけではないので、exerciseで「スキット内に出てきた単語」を探すのにひと苦労です。
こんな調子で、果たして自分に進歩は見られるのだろうか……と思わないでもありませんが、とりあえず「脱落しない」を目標に頑張ります。
そんなわけで、あれやこれやが落ち着いて「2015年度こそ、しっかり最後まで聞くぞ!」なのです。今年もこのラインナップでいきますよ。
「まいにちドイツ語」は、入門編は完全に「ながら」で聞いています。応用編は、
架空の旅行雑誌の編集部が「ドイツ人が見たい日本」をテーマに記事を作成する。編集部内での会話をもとに「話し言葉」、完成した記事からは「書き言葉」を学習する講座。ということで、集中して聞くように努めています。
「まいにちフランス語」の入門編は、昨年度前期の再放送です。これは一度にたくさんの内容を詰め込まないペースなので、また忘れたフランス語が思い出せるかなあ、と思いながら聞いています。
今回初めて「CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)」を参考に、講座の内容をA1.1レベルに設定しました。会話に役立つ表現を毎回とりあげ、何度も繰り返し発音練習をしながら、定着させていきます。ということなので、初心者にはもってこいの内容ですよ。応用編は、今の私にはレベルが高いです……。でも、せっかくなので「ながら」ですが聞いています。
「攻略!英語リスニング」は、時間をかけてじっくり取り組めば、とーっても身に付く講座なのですよね。通訳の基礎トレーニングだなあ、と思いながら取り組んでいます。でも、きちんとやろうとすると「大変だなあ」と気おくれしてしまい、やらなくなってしまうという自分の性格を考え、基本的に「聞くだけ」状態です。こんな調子なので、シャドーイングは悲惨な状態です(いちおう、集中して努力はしているのですよ)。
「実践ビジネス英語」は、今までと少し内容が変わりましたね。「スキットをきっちり日本語に訳す」ことよりも、「語義を英語で聞く」ことに重点が移ったように思います。そして、きっちりスキットを説明してくれるわけではないので、exerciseで「スキット内に出てきた単語」を探すのにひと苦労です。
こんな調子で、果たして自分に進歩は見られるのだろうか……と思わないでもありませんが、とりあえず「脱落しない」を目標に頑張ります。
December 19, 2014
教習所日記その16
今日は休みなので、学科と技能を2時間ずつ受けました。
それにしても、技能で路上に出るんだよなあ……ということで、学科の時間もドキドキしていました。だって、これまでコースをのんびり走っていただけの人間が、他の車と一緒に一般道を走るんですよ〜(汗)
最初は学科だったので、話をきちんと聞きながらも、上の空……ほどではありませんが、「これから路上か〜」などと思っていました。
でもまあ、教習所が路上を走っていいと言うのだから、走っていいのです。相性のいい人が担当だといいなあ、と思っていたところ……みきわめの直前の技能を担当した人でした。ひと安心です。
最初にいちおうボンネットを開けてエンジンやオイルタンクがどこにあるか、どういうところをチェックするかを教わります。家族がこういうことをしているのを、見たことありませんが……。
そして車は指導員氏の運転で教習所を出て、いよいよ交代です。ひー、と思いながらの運転でしたが、意外と運転自体はなんとかなるものです。周囲がきちんと確認できるかは、また別の問題ですが。そこが問題なのですけれどね。
ただ、これまで20km/hくらいでのんきに走っていた人間には、30km/hはともかく40km/hは未知の世界です。道路によっては50km/hまで出せるところもあります。「えー、まだ踏まなきゃいけないの〜?」と思いながら必死でアクセルを踏み、あちこちをちょこちょこと走り回りました。
車に乗っているだけだと気づかないのが、ハンドルを握っていると路面の凹凸や傾きが伝わってくるということです。
人通りの多い場所では、横断歩道の有無に関係なく、人が車道に湧いてきます。色水に浸したスポンジをぎゅっと絞る感じで、人が出てくるのですよ……。「えーっ」と思わず言ったら、指導員氏に「これくらいで驚いてちゃダメ」と言われました。ひー。
見るからに教習車なのに、平気で横断歩道のないところで、その前をおばさんが通過していきますからね……。
疲れた〜、と思いながらやっとの思いで教習所に戻り、無事1時間目は終了しました。
ここで放心状態になるヒマもなく、次の学科です。この後も技能なんだよなあ、と思うわけですが、一度体験してしまえば、後はそんなに緊張しませんね。
次の技能は、初めての技能で担当した人が指導員でした。よく通るルートではこういうふうに走ったほうがいいですよ、的なアドバイスをもらえました。あと、前回の指導員氏と比べると几帳面な性格のようで、ハンドル操作も細かく指示されました。
途中で知っている場所に出たので、「こっちに行くと○○ですよね」と話したところ、まだ時間もあるし混雑もしていないので、「じゃあ○○に行ってみましょうか」ということで、急きょ予想外のルートを通ることになりました。交通量も多いし、大きな交差点では歩行者にドキドキだしで、またまた「ひー」です。
まあそんな状態でも、無事教習所まで戻れましたよ。コース内では右に寄りすぎて注意ばかりされていたのですが、路上では、今度は左に寄りすぎと注意されます……。路上駐車が多いので、安全のためにもセンターライン寄りがいいそうです。
でも対向車が来るんですよ。向こうも路上駐車が多いので、センターラインに寄ってくるんですよ。中央分離帯があるわけでもないので、逃げたくなりますよ。
学科→技能→学科→技能と盛りだくさんで、「ああ疲れた」です。初めてコース内を走ったときは「これで本当に車が運転できるようになるのだろうか」と考えたことを思えば、路上を走った後では「まあ、この後も練習すれば何とかなるかな」という気分でいられるのですから、希望はあります! 油断は大敵ですけれどね。
【卒業検定まで残り:学科14時間・技能17時間】
それにしても、技能で路上に出るんだよなあ……ということで、学科の時間もドキドキしていました。だって、これまでコースをのんびり走っていただけの人間が、他の車と一緒に一般道を走るんですよ〜(汗)
最初は学科だったので、話をきちんと聞きながらも、上の空……ほどではありませんが、「これから路上か〜」などと思っていました。
でもまあ、教習所が路上を走っていいと言うのだから、走っていいのです。相性のいい人が担当だといいなあ、と思っていたところ……みきわめの直前の技能を担当した人でした。ひと安心です。
最初にいちおうボンネットを開けてエンジンやオイルタンクがどこにあるか、どういうところをチェックするかを教わります。家族がこういうことをしているのを、見たことありませんが……。
そして車は指導員氏の運転で教習所を出て、いよいよ交代です。ひー、と思いながらの運転でしたが、意外と運転自体はなんとかなるものです。周囲がきちんと確認できるかは、また別の問題ですが。そこが問題なのですけれどね。
ただ、これまで20km/hくらいでのんきに走っていた人間には、30km/hはともかく40km/hは未知の世界です。道路によっては50km/hまで出せるところもあります。「えー、まだ踏まなきゃいけないの〜?」と思いながら必死でアクセルを踏み、あちこちをちょこちょこと走り回りました。
車に乗っているだけだと気づかないのが、ハンドルを握っていると路面の凹凸や傾きが伝わってくるということです。
人通りの多い場所では、横断歩道の有無に関係なく、人が車道に湧いてきます。色水に浸したスポンジをぎゅっと絞る感じで、人が出てくるのですよ……。「えーっ」と思わず言ったら、指導員氏に「これくらいで驚いてちゃダメ」と言われました。ひー。
見るからに教習車なのに、平気で横断歩道のないところで、その前をおばさんが通過していきますからね……。
疲れた〜、と思いながらやっとの思いで教習所に戻り、無事1時間目は終了しました。
ここで放心状態になるヒマもなく、次の学科です。この後も技能なんだよなあ、と思うわけですが、一度体験してしまえば、後はそんなに緊張しませんね。
次の技能は、初めての技能で担当した人が指導員でした。よく通るルートではこういうふうに走ったほうがいいですよ、的なアドバイスをもらえました。あと、前回の指導員氏と比べると几帳面な性格のようで、ハンドル操作も細かく指示されました。
途中で知っている場所に出たので、「こっちに行くと○○ですよね」と話したところ、まだ時間もあるし混雑もしていないので、「じゃあ○○に行ってみましょうか」ということで、急きょ予想外のルートを通ることになりました。交通量も多いし、大きな交差点では歩行者にドキドキだしで、またまた「ひー」です。
まあそんな状態でも、無事教習所まで戻れましたよ。コース内では右に寄りすぎて注意ばかりされていたのですが、路上では、今度は左に寄りすぎと注意されます……。路上駐車が多いので、安全のためにもセンターライン寄りがいいそうです。
でも対向車が来るんですよ。向こうも路上駐車が多いので、センターラインに寄ってくるんですよ。中央分離帯があるわけでもないので、逃げたくなりますよ。
学科→技能→学科→技能と盛りだくさんで、「ああ疲れた」です。初めてコース内を走ったときは「これで本当に車が運転できるようになるのだろうか」と考えたことを思えば、路上を走った後では「まあ、この後も練習すれば何とかなるかな」という気分でいられるのですから、希望はあります! 油断は大敵ですけれどね。
【卒業検定まで残り:学科14時間・技能17時間】
December 18, 2014
教習所日記その15
早速今日から、バリバリ授業を取っていきますよ〜。
ということで、職場に行く前に学科を1時間。取れれば次の時間に技能も……と思ったのですが、これはできませんでした。なぜかと言うと、「仮免がまだ届いていないから(午後から可能)」です。免許が手元にない状態では運転できません。
第2段階の学科は、これまでと違って機械的に何か(例えば標識)を覚えるというより、実際に路上に出た際に役立つ知識を入れる、という感じです。だからって、簡単ということはないのでしょうけれど。ともかく今は、ひたすら授業を取っていくだけです。はい。
1月後半から混雑が始まるという話なので、それまでには大部分を終わらせたい……ということで、「頑張るぞ」という思いを新たに教習所を出ました。
【卒業検定まで残り:学科16時間・技能19時間】
ということで、職場に行く前に学科を1時間。取れれば次の時間に技能も……と思ったのですが、これはできませんでした。なぜかと言うと、「仮免がまだ届いていないから(午後から可能)」です。免許が手元にない状態では運転できません。
第2段階の学科は、これまでと違って機械的に何か(例えば標識)を覚えるというより、実際に路上に出た際に役立つ知識を入れる、という感じです。だからって、簡単ということはないのでしょうけれど。ともかく今は、ひたすら授業を取っていくだけです。はい。
1月後半から混雑が始まるという話なので、それまでには大部分を終わらせたい……ということで、「頑張るぞ」という思いを新たに教習所を出ました。
【卒業検定まで残り:学科16時間・技能19時間】