春日大社
February 20, 2017
特別展 春日大社 千年の秘宝
ラスコー展の後で行きました。なぜかというと、ラスコー展は9時開館で、春日大社展は9時30分開館だからです。上野を出る時間は早められましたが、結論としては春日大社展を先に見ておいたほうがよかったかな、という感じでした。
なぜかというと、すごい人出だったのです……。
美術館での西洋絵画の展示であれば、そんなに問題ではありません。なぜかというと、絵画を熱心に見るなら、近くから見たり遠くから見たりというのがあるので、ベターッと前に貼りつく人というのはそんなにいません。
でも、今回の展示での工芸品は遠くから見るのではなく近くで細工を見たいし、絵巻物は平置き(?)だから近寄らないと見えないしで、前の人は当然へばりついたままだしで、「あらー」という感じでした。単眼鏡や双眼鏡を持っている人が何人もいて、「これは持っていたほうがいいなあ」と思いました。
鹿島立ちの図や春日宮曼荼羅など、深い信仰を集めていたのが分かりました。じっくり見られませんでしたけれど。春日大社を再現した箇所での瑠璃燈籠が幻想的で、とてもきれいでした。
国宝の太刀も、少し離れた場所からようやく猫の螺鈿を確認できました。
武具は、大鎧が見られて良かったです。やっぱり戦国の鎧と違って、動きにくそうですよね。こういうのを着て大太刀をふるっていたなんて、当時の人はすごいですよね。
祭礼での舞楽の紹介は、個人的に奈良は「シルクロード終着点」と思っているので、当時の胡の国や中国(という名前ではありませんが)の雰囲気を伝えているんだな〜、と勝手に考えて面白かったです。
瑠璃燈籠の絵葉書が買いたいなあ、と思ったのですが、やっぱりショップの混雑がすごくて断念しました。奈良組ひものストラップが、良さそうだったのですが。
平成館の休憩スペースに鶴屋吉信が入っていて、ちょっとしたものが食べられるようになっているのですが、ここも混雑していて断念しました。
――ということで、人を見に行ったような感じになってしまいました。あとは、遠くからも鑑賞できる方法を確立しなければ、ですね。