東京国立博物館
November 23, 2019
御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」
11月22日が会期中最後の平日、ということで、慌てて行ってきました。東京ではなかなか見られなさそうな品々が見られることを期待して行きました――が、この日は寒い雨が降る悪天候でした(涙)
それでもたくさんの人が入場のために並んでいます。家を出る時間が遅れ、9時半くらいに現地に到着したのですが、博物館に入る時点で行列、会場に入るためにさらに長蛇の列ということで、入場までは30分くらい(それ以上?)待ったかもしれません。傘をさしていて時計を見ていないこともありますが、雨の中で並んでいると、待ち時間が長く感じられました。
奈良時代の貴重な写経(文書?)などもありましたが、印象に残ったのは素晴らしい工芸品です。螺鈿紫檀五絃琵琶は、後期は模造品の展示になっていましたが、どのように模造品を作ったかの映像が見られ、それを見ると紫檀や玳瑁(たいまい)などの貴重な材料を使って作っています。
弦に使われている絹糸は、上皇后陛下が育てた在来種の蚕から取れた絹を使っているそうです。さらには演奏が可能なように作られたということで、かつての技術をどのように現代によみがえらせるかの難しさも感じられました。そういう映像を見てから改めて模造品を見ると、「すごいなあ」と思います。
また、平螺鈿背八角鏡の美しい螺鈿も、鏡の大きさと細工のすばらしさに感心するばかりです。白瑠璃碗は、古墳から出土した同じようなものが東京国立博物館にあって、一緒に展示されているのですが、やはり土に埋まっていたものとは異なり、正倉院のものは透明感や輝きが一段違うと思いました。織物を見ると奈良時代や唐代の染織技術の高さが感じられますし、蘭奢待の大きさには驚きました。
いろいろな展示を見ていると、やはり奈良はシルクロードの終点なのだなあ、ということが実感できます。展示の最後は正倉院の宝物をどのように保護してきたか、というのが紹介されていました。正倉院では、塵芥も貴重なもので、今の私たちが見たらゴミにしか見えないようなものも、これは布地、これは糸、これは金属のパーツ……などと分類して、そこから現代では失われたもののの貴重な手がかりを探すのだそうです。
ただの「すごいもの」を並べるだけの展示ではなく、とても勉強になりました。そして、平螺鈿背八角鏡が気に入った私は、普段買わないクリアファイルを買ってしまいました。
こちらは普通ですが……
どんな細工が施されているか、こんなに大きく見えるのはとても素敵、ということで。普段ならマグネットあたりで妥協するところですが。A5サイズのクリアファイルもなかったので、A4サイズにしました。単純な私です。
それでもたくさんの人が入場のために並んでいます。家を出る時間が遅れ、9時半くらいに現地に到着したのですが、博物館に入る時点で行列、会場に入るためにさらに長蛇の列ということで、入場までは30分くらい(それ以上?)待ったかもしれません。傘をさしていて時計を見ていないこともありますが、雨の中で並んでいると、待ち時間が長く感じられました。
奈良時代の貴重な写経(文書?)などもありましたが、印象に残ったのは素晴らしい工芸品です。螺鈿紫檀五絃琵琶は、後期は模造品の展示になっていましたが、どのように模造品を作ったかの映像が見られ、それを見ると紫檀や玳瑁(たいまい)などの貴重な材料を使って作っています。
弦に使われている絹糸は、上皇后陛下が育てた在来種の蚕から取れた絹を使っているそうです。さらには演奏が可能なように作られたということで、かつての技術をどのように現代によみがえらせるかの難しさも感じられました。そういう映像を見てから改めて模造品を見ると、「すごいなあ」と思います。
また、平螺鈿背八角鏡の美しい螺鈿も、鏡の大きさと細工のすばらしさに感心するばかりです。白瑠璃碗は、古墳から出土した同じようなものが東京国立博物館にあって、一緒に展示されているのですが、やはり土に埋まっていたものとは異なり、正倉院のものは透明感や輝きが一段違うと思いました。織物を見ると奈良時代や唐代の染織技術の高さが感じられますし、蘭奢待の大きさには驚きました。
いろいろな展示を見ていると、やはり奈良はシルクロードの終点なのだなあ、ということが実感できます。展示の最後は正倉院の宝物をどのように保護してきたか、というのが紹介されていました。正倉院では、塵芥も貴重なもので、今の私たちが見たらゴミにしか見えないようなものも、これは布地、これは糸、これは金属のパーツ……などと分類して、そこから現代では失われたもののの貴重な手がかりを探すのだそうです。
ただの「すごいもの」を並べるだけの展示ではなく、とても勉強になりました。そして、平螺鈿背八角鏡が気に入った私は、普段買わないクリアファイルを買ってしまいました。
こちらは普通ですが……
どんな細工が施されているか、こんなに大きく見えるのはとても素敵、ということで。普段ならマグネットあたりで妥協するところですが。A5サイズのクリアファイルもなかったので、A4サイズにしました。単純な私です。
January 25, 2018
気になる展覧会情報(20180125)
久々の展覧会チェックです。気になるポイントは簡潔に書くことにしました
- Bunkamura ザ・ミュージアム
- 神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(2018年1月6日〜3月11日)
ここでもアルチンボルドの絵が紹介されていますねー(去年のアルチンボルド展は行けませんでしたが)。皇帝が自らの好奇心と財力にモノを言わせて収集した品々を見るのが楽しみです。- 国立科学博物館
- 特別展「古代アンデス文明展」(2017年10月21日〜2018年2月18日)
こういう中南米の文明の展覧会には何度も行っているはずなのに、いまだにマヤ・アステカ・インカの区別がつかないわたくし。この展示は、後のインカ文明につながるのですね。懲りずに勉強しなければ、です。 - 南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠−100年早かった智の人−(2017年12月19日〜2018年3月4日)
10年くらい前にも、熊楠の展示があった記憶があります。これは常設展の料金だけで見られる展示ですが、春に南紀白浜に行く予定なので、ぜひ見てみたいと思います。 - 地衣類―藻類と共生した菌類たち―(2017年12月19日〜2018年3月4日)
テーマからして、熊楠の特別展と関連した展示ですね。恐らく小規模なものだと思いますが、これも見逃せません。 - 特別展「人体 神秘への挑戦」(2018年3月13日〜2018年6月17日)
NHKの「人体」で取り上げられるような最先端の話だけでなく、医学や解剖学の歴史的な面も取り上げられるようなので、そういう点でも楽しみですね。
- 東京国立博物館
- 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」(2018年1月16日〜3月11日)
告知やイベントの様子を見ていると、仁和寺がまるごとやって来る! という感じですね。「仁和寺の観音堂を展示室に再現」とのことなので、見に行くのが楽しみです。 - アラビアの道−サウジアラビア王国の至宝(2018年1月23日〜3月18日)
サウジアラビアの歴史を知る機会はあまりないので、気になりますね。仁和寺と御室派のみほとけ展で入場した場合は、別途鑑賞券が必要とのことです。入口で買うと混むんだよな〜、と思ったら、なんと一般のチケットならローソンの端末で購入できるようです。
November 25, 2017
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」
最終週になって、ようやく展覧会に行く時間が作れました。これまでにも逃したものはあるのですが、悔やんでいてもしかたがないので、今から行けるものを前向きに検討します。はい。
すごい人出とは聞いていましたが、まあ鳥獣戯画展ほどではないでしょう、ということで、9時30分開館だから9時を目指せばいいかな、と家を出ました。思ったより早く、8時50分には到着したのですが、結構な人が並んでいました。インターネットでチケットを購入していたので、その列に加わります。
開館間際になって、「実は入場券を持っていて開館を待つ人用の列と入場券を購入する人用の列がある」ということに気付き、せっかく並んでいたのに離脱しなければならなかった人が何人もいました。年配の方だと大変かもしれませんが、こういう来場者の多い展覧会では、インターネットやコンビニでの発券をしてくるのに越したことはないな、と思いました。
今回は前のほうに並んでいたので、博物館の入口(門)から会場の平成館に誘導する様子を初めてしっかり見たのですが、若いスタッフが、後ろ向きに歩いて誘導するのですね。年配の方が焦って走って転んでも大変なので、来場者の安全を確認しつつゆっくり誘導するということで、この方法は悪くないんだな、と思いました。それでもやはり、スタッフが歩くスピードについていけない方は徐々に遅れます。
平成館の前には、並んでいる人用のテントがあります。寒い雨の日は助かったでしょうね。私はどれくらい早く到着したかと言うと、開館直後の入場者に入れるくらいの位置でした。とは言え、オンラインチケットの担当者は1人、もぎりの担当者は2人、ということで、オンラインチケットだとここで時間がかかり、あとから来たもぎりのチケットを持っていた人に追い抜かれるという感じです。
なので、スイスイ入りたかったら、オンラインチケットよりコンビニ発券ですね。まあそれくらいは大きな問題ではない……ということで、会場に入ります。音声ガイドを使おうかな、と思ったのですが、音声ガイドを手に入れるにも長い行列に並ばねばならないので、あっさりあきらめました。
展示は、素晴らしいものでした。全国各地にある運慶や関連する人々の作品が見られるというのは貴重な機会です。だからこその人出でしょうね。また、運慶と言うと寄木造の大きな像のイメージしかなかったのですが、小さな像も魅力的でした。
印象的だったのは、厨子に入った大日如来坐像です。大きなものではありませんが、照明がろうそくの光のように揺れて、当時の人々が考える宇宙をぎゅっとミニチュアにしたもの、という感じがしました。ので、思わず絵葉書を購入してしまいました。
絵葉書を見ると、会場で感じた「宇宙だー」というのがあまり感じられなくて、ちょっと残念なのですが。あれは、照明や周囲の暗さが、かなり雰囲気を出していたのかな?
それと、高山寺の子犬の像です。
小さくてころころと丸い感じが、日本犬の子犬という感じで本当に愛らしいのです。
こちらも素晴らしかったです。龍灯鬼立像です。
筋肉の付き方を見ると、こういう体格の人(お相撲さんかな……)をモデルにして作ったのだろうなあ、と思います。どの像でもいえることですが、様式美と写実がきれいに融合しているなあ、と思いました。
今回も単眼鏡が役に立ちました。大きな像の顔を確認したときに、「あ、目が合った」とさえ感じられます。玉眼(水晶を入れた目の部分)の素晴らしい効果を実感しました。写実的な描写もあり、本当に、生きているように見えました。
そういえば、時代が重なっているからですが、作品の解説で何度か鑁阿寺(ばんなじ)の名前が出てきました。3月に足利に行ったときに立ち寄りましたが、そんなに大きなお寺だったのか、と驚きました。
東大寺南大門の金剛力士像が有名なので、関西にだけ作品があると思っていたのですが、思っていた以上に活躍の範囲というか、作品がある場所が広かったです。作風が武士に好まれたというのがあるようです。
展示の途中の何か所かで、「運慶の作品(今回は展示していません)」の紹介パネルがあり、その中にそれこそ「東大寺南大門の金剛力士像」がありました。「それは確かに、ここで展示はできないよねー」と思いました。
絵葉書だけでなく実用的なものを買いたい私は、こんなマグネットも買いましたよ。
冷蔵庫が美術品のマグネットだらけなのです……。
すごい人出とは聞いていましたが、まあ鳥獣戯画展ほどではないでしょう、ということで、9時30分開館だから9時を目指せばいいかな、と家を出ました。思ったより早く、8時50分には到着したのですが、結構な人が並んでいました。インターネットでチケットを購入していたので、その列に加わります。
開館間際になって、「実は入場券を持っていて開館を待つ人用の列と入場券を購入する人用の列がある」ということに気付き、せっかく並んでいたのに離脱しなければならなかった人が何人もいました。年配の方だと大変かもしれませんが、こういう来場者の多い展覧会では、インターネットやコンビニでの発券をしてくるのに越したことはないな、と思いました。
今回は前のほうに並んでいたので、博物館の入口(門)から会場の平成館に誘導する様子を初めてしっかり見たのですが、若いスタッフが、後ろ向きに歩いて誘導するのですね。年配の方が焦って走って転んでも大変なので、来場者の安全を確認しつつゆっくり誘導するということで、この方法は悪くないんだな、と思いました。それでもやはり、スタッフが歩くスピードについていけない方は徐々に遅れます。
平成館の前には、並んでいる人用のテントがあります。寒い雨の日は助かったでしょうね。私はどれくらい早く到着したかと言うと、開館直後の入場者に入れるくらいの位置でした。とは言え、オンラインチケットの担当者は1人、もぎりの担当者は2人、ということで、オンラインチケットだとここで時間がかかり、あとから来たもぎりのチケットを持っていた人に追い抜かれるという感じです。
なので、スイスイ入りたかったら、オンラインチケットよりコンビニ発券ですね。まあそれくらいは大きな問題ではない……ということで、会場に入ります。音声ガイドを使おうかな、と思ったのですが、音声ガイドを手に入れるにも長い行列に並ばねばならないので、あっさりあきらめました。
展示は、素晴らしいものでした。全国各地にある運慶や関連する人々の作品が見られるというのは貴重な機会です。だからこその人出でしょうね。また、運慶と言うと寄木造の大きな像のイメージしかなかったのですが、小さな像も魅力的でした。
印象的だったのは、厨子に入った大日如来坐像です。大きなものではありませんが、照明がろうそくの光のように揺れて、当時の人々が考える宇宙をぎゅっとミニチュアにしたもの、という感じがしました。ので、思わず絵葉書を購入してしまいました。
絵葉書を見ると、会場で感じた「宇宙だー」というのがあまり感じられなくて、ちょっと残念なのですが。あれは、照明や周囲の暗さが、かなり雰囲気を出していたのかな?
それと、高山寺の子犬の像です。
小さくてころころと丸い感じが、日本犬の子犬という感じで本当に愛らしいのです。
こちらも素晴らしかったです。龍灯鬼立像です。
筋肉の付き方を見ると、こういう体格の人(お相撲さんかな……)をモデルにして作ったのだろうなあ、と思います。どの像でもいえることですが、様式美と写実がきれいに融合しているなあ、と思いました。
今回も単眼鏡が役に立ちました。大きな像の顔を確認したときに、「あ、目が合った」とさえ感じられます。玉眼(水晶を入れた目の部分)の素晴らしい効果を実感しました。写実的な描写もあり、本当に、生きているように見えました。
そういえば、時代が重なっているからですが、作品の解説で何度か鑁阿寺(ばんなじ)の名前が出てきました。3月に足利に行ったときに立ち寄りましたが、そんなに大きなお寺だったのか、と驚きました。
東大寺南大門の金剛力士像が有名なので、関西にだけ作品があると思っていたのですが、思っていた以上に活躍の範囲というか、作品がある場所が広かったです。作風が武士に好まれたというのがあるようです。
展示の途中の何か所かで、「運慶の作品(今回は展示していません)」の紹介パネルがあり、その中にそれこそ「東大寺南大門の金剛力士像」がありました。「それは確かに、ここで展示はできないよねー」と思いました。
絵葉書だけでなく実用的なものを買いたい私は、こんなマグネットも買いましたよ。
冷蔵庫が美術品のマグネットだらけなのです……。
June 19, 2017
気になる展覧会情報(20170619)
展覧会チェック、まだ終わりません。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
- 国立西洋美術館
- アルチンボルト展 (2017年6月4日〜9月24日)
アルチンボルトの絵は、ワイン(たしかボジョレー・ヌーボー)のラベルに使われていたのが印象に残っています。しかも結構あちこちの美術館に、作品が収蔵されているのですね(今回は来ていないですが、ルーヴルにもあるそうです)。絵は知っているものの、画家その人や時代背景についての知識はさっぱりないので、ぜひ見に行きたいと思います。- Bunkamura ザ・ミュージアム
- ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
以前も書いたのですが、もう一度(自分のために)書きます。なんだか最近、ヒエロニムス・ボスやブリューゲルが(日本国内で)注目されているなあ、と思っています。この展覧会では15〜17世紀のフランドル絵画にはじまり、ベルギー象徴派、表現主義、シュルレアリスム、現代芸術を紹介するそうです。確かに、何もないところから不思議な作品は生まれないので、つながりが見えるのか、楽しみです。- 国立科学博物館
- 特別展「深海2017〜最深研究でせまる”生命”と”地球”〜」(2017年7月11日〜10月1日)
前回の「深海」展以降、単に私に知識がなかっただけですが、日本は実は深海がすぐ近くにある環境、ということが分かりました。そうなると、ますます興味がわいてきますね。当然ながら前回の展覧会とは違う視点から深海を見るということで、楽しみです。夏休み中は混雑しそうですね。- 東京都美術館
- ボストン美術館の至宝展−東西の名品、珠玉のコレクション(2017年7月20日〜10月19日)
確かに開催概要にもあるとおり、特定の時代や人物に焦点を当てるのではなく、「ボストン美術館の所蔵品」をまんべんなく紹介する、という感じの展示内容です。ゴッホによるルーラン夫妻を描いた肖像画がそろって来日する、というのが目玉みたいですね。- 東京国立博物館
- フランス人間国宝展(2017年9月12日〜11月26日)
日本の人間国宝を参考にした制度がフランスにあるそうです。で、そういう人たちの作品を紹介する(日本の工芸作家とのコラボ作品もあり)、という展示会だとか。開催期間的に、「運慶」展と同じタイミングで見るかな〜、と思っています。 - 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(2017年9月26日〜11月26日)
日本の各地にある運慶の作品が一同に会する! という感じですね。作られた作品を見るだけでなく、作品の調査や研究の成果も紹介されるとのことなので、そういうところも楽しみにしています。
June 16, 2017
気になる展覧会情報(20170616)
前回は「書ききれない」と数を絞ったのか情報が少なかったのか、ここにきて調べたら、興味深い展覧会がたくさんあることが分かりました。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
- 江戸東京博物館
- 発掘された日本列島2017(2017年6月3日〜7月23日)
おそらく最近の発掘調査の成果が淡々と展示されている、という感じだろうと思いますが、こういう展示もまた面白いです。奈良の平城京跡に行ったときに、こういう感じの展示があったのを思い出しました。そのときもありましたが、「東日本大震災からの復興と埋蔵文化財の保護」というテーマの展示もあるそうです。 - 2017年NHK大河ドラマ 「おんな城主 直虎」特別展 戦国!井伊直虎から 直政へ(2017年7月4日〜8月6日)
会期が短いのですよね。名前の通り、大河ドラマに関連しての展覧会です。ドラマを見ている身としては、青葉の笛を見てみたいなあ、などと思っています。昨年の真田丸とも多少重なるところもある時代ですし。
- 東京国立博物館
- 日タイ修好130周年記念特別展「タイ 〜仏の国の輝き〜」 (2017年7月4日〜8月27日)
これは、前にあったインドの仏像展のタイバージョンかな〜、という感じです。主催が日本経済新聞だし、みうらじゅんさんといとうせいこうさんがグッズの監修をしているし。会期が近づいたら、BSジャパンで2人が出演する特集番組が放送されるかなー。というのはともかく、東南アジアの仏像を日本で見る機会はあまりないので、見に行きたいなあと思っています。- 国立科学博物館
- 企画展「まだまだ奥が深いぞ!『相模の海』−最新の生物相調査の成果−」(2017年6月13日〜9月3日)
特別展ではなく企画展なので、パンフレットのPDFにリンクしています。DASH海岸を見ていると、東京湾や相模湾は、世界でも貴重な深海生物が見つかる場所、というのが分かります。恐らくそれ以外でも多彩な生態系なのでしょうけれど……。そんなわけで、特別展に比べると小さい展示だろうと思いますが、楽しめるだろうと思っています。- 国立新美術館
- 国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展(2017年6月14日〜9月4日)
ジャコメッティは、作品は見たことがありますがそんなに詳しくは知らない人物なので、これを機に知ることができたらいいなあ、と思っています。10周年記念として開催するわけですから、「これぞ」という充実した内容でしょうし。- 三菱一号館美術館
- レオナルド×ミケランジェロ展(2017年6月17日〜9月24日)
実はこの美術館、気になる展覧会が多いものの、まだ行ったことがないという状態で……。今回は、概要を見ると、ダ・ヴィンチとミケランジェロの素描をメインに紹介するのかな? という感じですね。有名なあの絵が来る、という展覧会ではありませんが、楽しめると思います。
January 26, 2017
気になる展覧会情報(20170126)
こういう内容を書くのも久しぶりです。会期の終わりが近い順に並んでいます。
- 国立科学博物館
- 特別展「世界遺産 ラスコー展 ―クロマニョン人が残した洞窟壁画―」(2016年11月11日〜2017年2月19日)
これまたぶらぶら美術・博物館で見て、気になっています。ラスコーを発見した少年の話は、中学受験の勉強で初めて読みました。まあそれはいいとして(?)、ラスコーを復元した空間がある、というのが興味深いです。ネアンデルタール人と違って、クロマニョン人は芸術活動をするというのが特徴的だそうで、人々の衣服や道具は驚くほど装飾的でした。そして、そういう芸術活動をする遺伝子を持ったホモ・サピエンスが、世界中に広まったのだそうです。- 森アーツセンターギャラリー
- ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展 (2016年10月25日〜2017年2月26日)
フランス革命の原因になったということで、後世の人から悪くしか見られなかったマリー・アントワネットを、新たな視点から見る展覧会です。ぶらぶら美術・博物館で見て、気になっています。パリ市内観光で、彼女が最後の日々を過ごした場所(コンシェルジェリーにあります)を訪れたことがあるのですが、建物の重厚な壁もありますが、涙の模様が施された壁紙といい、暗い気分になる場所でした。- 東京国立博物館
- 特別展「春日大社 千年の至宝」(2017年1月17日〜3月12日)
昨年式年造営が行われた春日大社の貴重な名品が展示される、とのことです。神様にささげるために、国宝の金地螺鈿毛抜形太刀と同じ刀を新たに作るドキュメンタリーを見ましたが、素晴らしい技術や材料を惜しみなく投じて作られたものなのだ、というのが伝わりました。- 東京都美術館
- 日伊国交樹立150周年記念「ティツィアーノとヴェネツィア派展」(2017年1月21日〜4月2日)
美術の本で必ずと言っていいほど掲載されている《フローラ》や《ダナエ》が見られます。去年もこんな感じの展覧会があったなあ、と思ったので調べたところ、去年の展覧会はアカデミア美術館の所蔵品でした。こういうときに、去年ブログをきちんと書いていなかったことが悔やまれますが、書かなかったものはしょうがないので今年頑張ります。
June 21, 2015
気になる展覧会情報(20150621)
あちこちの美術館に行き、チケットホルダーに入っているチケットも残り少なくなりました。そんなわけで新しい情報を仕入れました。
久しぶりにあれこれ調べました。前回、「気になる展覧会」を書いたときに、Evernoteにメモ(会場、会期、特設サイトのURL)をまとめたノートを作ったので、「あれ、これは書いたっけ?」というのの確認に便利でした。
会期が終わったものや見に行ったものは情報自体を消して、ブログには書いたけれどまだ行っていない(会期前)というものは展覧会の名称に抹消線を入れ、チェックしたけれどブログに書いていないものはそのまま、というふうにしてみたら、そのときは作業に手間に感じますが、後が楽だと分かりました。
- 国立科学博物館
- 生命大躍進−脊椎動物のたどった道− (2015年7月7日〜10月4日)
最近NHKを見ているとよく見かける「生命大躍進」が、特別展になるのですね〜。カンブリア紀の「バージェス頁岩動物群」の実物化石などが展示されるそうです。あの、「古代生物ぬいぐるみ」がショップで販売されるのかが気になります(笑) カンブリア紀の大爆発だけでなく、生命が大きく変化(進化)するきっかけとなったできごとが紹介されるそうです。監修は国立科学博物館の動物・地学・人類各研究部の研究者が担当するほか、国内外の研究者も参加する、これまでにないスケールの生命進化の歴史に関する展覧会となっています。
とのことなので、楽しみですね。- 東京国立博物館
- 「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」(2015年9月8日〜11月29日)
昨年、西洋美術館で開催された「橋本コレクション」でも、ブルガリの宝飾品があったように思います。創業から今までのさまざまな作品が紹介されるとのことなので、美しい宝石やデザインが楽しめればいいなあ、と思います。どういうものが展示されるかよりも、私がどのように受け取れるかのほうが問題であります(笑)- 三菱一号館美術館
- プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱(2015年10月10日〜2016年1月31日)
いつも、三菱一号館美術館の展覧会は、チェックだけはしたものの行かずに終わる、ばかりです(汗)本展では、その偉大なコレクションの中から、スペイン3大画家ともいわれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤを始め、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、「スペインのラファエロ」とも称されるムリーリョなど、ヨーロッパ史を彩った名だたる巨匠たちの作品群が一堂に会します。板絵など極めて貴重な作品の繊細で緻密な表現を当館で存分にお楽しみください。
ということで、ヒエロニムス・ボスの絵が来るのです(ハプスブルク家の版図を考えると、スペインにあってもおかしくないわけで)。私が好きな時代・好きな画家の作品が来るのですから、今度こそ行かねば! と思います。- 国立西洋美術館
- 黄金伝説展(2015年10月16日〜2016年1月11日)
「えっ、『黄金伝説』ってあの『黄金伝説』?」と思ったのですが、それではありませんでした(笑) ちなみにリンク先は第1巻で、全4巻となっております(私は持ってません)。本題に戻ると、「古代地中海世界の秘宝」とあるので、エトルリアとか、そういうところのものかな? と思っています。特設サイトはありますが、まだ概要しか出ていない状態です(チラシなどはあるのかもしれませんが……)。詳しい情報を楽しみにしています。
久しぶりにあれこれ調べました。前回、「気になる展覧会」を書いたときに、Evernoteにメモ(会場、会期、特設サイトのURL)をまとめたノートを作ったので、「あれ、これは書いたっけ?」というのの確認に便利でした。
会期が終わったものや見に行ったものは情報自体を消して、ブログには書いたけれどまだ行っていない(会期前)というものは展覧会の名称に抹消線を入れ、チェックしたけれどブログに書いていないものはそのまま、というふうにしてみたら、そのときは作業に手間に感じますが、後が楽だと分かりました。
May 29, 2015
特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」
ようやく展覧会そのものの感想です。まず最初に、甲巻に直行です。他の絵巻物に気を取られてはいけません。甲巻の展示場所までは、ぐるぐると歩きます。待機列が作れるように、十分にスペースを取っています。なんというか、「ディズニーランドでカリブの海賊に入ったら、まだあまり並んでいる人がいなくて、室内をどーっと歩いている」という感じです。
そんなわけで、ここでの待機時間は10〜20分程度でした。巻物は見下ろす形での見学です。上の部分に、有名どころというか、注目すべき部分が拡大されて展示してあります。待っている間もそういうものを眺めて楽しめます。
職員が付きっきりで、「立ち止まらないでください」と声をかけています。少しずつでも構わないので(昔懐かしの『牛歩戦術』はいただけませんが)、ペースを守って進みましょう。
後期の展示なので、前半は写真、後半が実物でした。写真でも十分に面白さが伝わります。生き生きとした動物たちの描写を楽しみました。擬人化が素晴らしいなあ、と思います。人間のように二足歩行していても違和感がないし、表情がとても生き生きとしています。猫におびえる鼠の姿や、遊びに興じる兎や蛙の様子は、言葉がなくても十分に理解できます。
本来は丁→丙→乙→甲と見学するのですが、先に甲巻を見たので、次に丁→丙→乙と見学しました。甲巻見学の待機列は、どんどんと伸びていきます。しみじみ、「朝早く来て良かった」と思いました。
それぞれの巻は成立年代も描き手も異なりますが、甲巻の影響を恐らく受けているだろうと思われます。丁巻の、さらさらとしかも的確に人々の動きを描写した絵も、丙巻の生き生きと遊びに興じる人々や擬人化された動物の姿も、乙巻の(実在・空想上の存在含む)動物の姿も、とても魅力的です。
ひととおり「鳥獣戯画」を見たところで、第一展示室で高山寺のその他の至宝を見学しました。中興の祖である明恵上人は非常に重要な人物で、やはりゆかりの品々が多かったです。東大寺で修行(というか研究?)をしていたそうで、華厳宗に関するものも多かったです。
それと、こうしてあれこれ展覧会を見ていると蓄積されるというか、以前の国宝展にも出ていた「善財童子」に関する絵も多くありました。いろいろな人から教えを受けて成長する童子の物語は、明恵上人に重なるところがあるのでしょう。
第二展示室ですが鳥獣戯画とは直接関係がないので人出がそれほどでもなかった、国宝の「華厳宗祖師絵伝」も、登場人物の姿に明恵上人を重ねていて興味深かったです。これも気づいたら、熱心に眺めていました。
ひととおり展示を見終わったのが11時です。甲巻の鑑賞待ちの列は、第二展示室を出るほどになっていました。普段はグッズ売り場になっている2階のスペースも、待機用の列を作るばしょになっています。私が見た時点では、そこまでの列にはなっていませんでしたが……。
そんなわけで、展示会のグッズ売り場はいつもと違って1階にあります。今回は、父に頼まれたので図録を購入しました(だからあれこれ詳しく書けるのです……)。こういうものも買いましたよ。
鳥獣戯画の甲巻の絵をコミック風に配置したクリアファイルです。Tシャツもありました。
「早く来て良かった〜」と思いながら平成館を出たところで、ようやく池の兎や蛙に目が留まりました。
鼻をつまんで水に飛び込む兎がいます。ぶらぶら美術・博物館の放送(放送内容のまとめはこちら)を見ながら「昔からこうしてたんだね〜」と、家族で話したのですが、こういうちょっとした場面が印象的ですね。
のびのびと遊んでいる様子がいいですね。
ちなみに後ろの入館までの待機列は、これで60分ほどのようです……(汗)
そんなわけで、ここでの待機時間は10〜20分程度でした。巻物は見下ろす形での見学です。上の部分に、有名どころというか、注目すべき部分が拡大されて展示してあります。待っている間もそういうものを眺めて楽しめます。
職員が付きっきりで、「立ち止まらないでください」と声をかけています。少しずつでも構わないので(昔懐かしの『牛歩戦術』はいただけませんが)、ペースを守って進みましょう。
後期の展示なので、前半は写真、後半が実物でした。写真でも十分に面白さが伝わります。生き生きとした動物たちの描写を楽しみました。擬人化が素晴らしいなあ、と思います。人間のように二足歩行していても違和感がないし、表情がとても生き生きとしています。猫におびえる鼠の姿や、遊びに興じる兎や蛙の様子は、言葉がなくても十分に理解できます。
本来は丁→丙→乙→甲と見学するのですが、先に甲巻を見たので、次に丁→丙→乙と見学しました。甲巻見学の待機列は、どんどんと伸びていきます。しみじみ、「朝早く来て良かった」と思いました。
それぞれの巻は成立年代も描き手も異なりますが、甲巻の影響を恐らく受けているだろうと思われます。丁巻の、さらさらとしかも的確に人々の動きを描写した絵も、丙巻の生き生きと遊びに興じる人々や擬人化された動物の姿も、乙巻の(実在・空想上の存在含む)動物の姿も、とても魅力的です。
ひととおり「鳥獣戯画」を見たところで、第一展示室で高山寺のその他の至宝を見学しました。中興の祖である明恵上人は非常に重要な人物で、やはりゆかりの品々が多かったです。東大寺で修行(というか研究?)をしていたそうで、華厳宗に関するものも多かったです。
それと、こうしてあれこれ展覧会を見ていると蓄積されるというか、以前の国宝展にも出ていた「善財童子」に関する絵も多くありました。いろいろな人から教えを受けて成長する童子の物語は、明恵上人に重なるところがあるのでしょう。
第二展示室ですが鳥獣戯画とは直接関係がないので人出がそれほどでもなかった、国宝の「華厳宗祖師絵伝」も、登場人物の姿に明恵上人を重ねていて興味深かったです。これも気づいたら、熱心に眺めていました。
ひととおり展示を見終わったのが11時です。甲巻の鑑賞待ちの列は、第二展示室を出るほどになっていました。普段はグッズ売り場になっている2階のスペースも、待機用の列を作るばしょになっています。私が見た時点では、そこまでの列にはなっていませんでしたが……。
そんなわけで、展示会のグッズ売り場はいつもと違って1階にあります。今回は、父に頼まれたので図録を購入しました(だからあれこれ詳しく書けるのです……)。こういうものも買いましたよ。
鳥獣戯画の甲巻の絵をコミック風に配置したクリアファイルです。Tシャツもありました。
「早く来て良かった〜」と思いながら平成館を出たところで、ようやく池の兎や蛙に目が留まりました。
鼻をつまんで水に飛び込む兎がいます。ぶらぶら美術・博物館の放送(放送内容のまとめはこちら)を見ながら「昔からこうしてたんだね〜」と、家族で話したのですが、こういうちょっとした場面が印象的ですね。
のびのびと遊んでいる様子がいいですね。
ちなみに後ろの入館までの待機列は、これで60分ほどのようです……(汗)
May 28, 2015
【序章】特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」に入るまで
毎日毎日、ワクワクするような(?)混雑状況をツイートしてくれるのがこちらです。これを見て、「週末や休日に行くものではない」と確信しました。
そんなわけで、28日(木)を決行の日と決め、計画を立てました。――と言っても、「8時前に現地に到着しよう」「飲み物を持って行こう」「帽子(陽射しを防ぐもの)を持って行こう」「時間つぶしできるものを持って行こう」程度のものです。
そんなわけで、8時少し前に博物館に到着したのですが……既に100人弱が、門の前に並んでいます(汗) 入場券を買う人と既に入場券持っている人は並ぶ場所が違いますので要チェックです。きちんと掲示されているので、それを確認してから並んでください。
長期戦を覚悟して来たという感じの方は、折りたたみ式の椅子を持参していました。我が家はそういうものを持っていないので立って待っていましたが、長時間立ちっぱなしは辛い、という人は準備したほうがいいかと思います。駅で入手したのかな? というチラシのようなものを敷いて座っている方もいました。
iPad miniは明るい屋外だと画面が見にくくなってしまうので、結局私はNexus5のKindleに入れていた本を読んでいました。本を持ってきている人は多かったです。
8時半に開門し、入場券を買う人と入場券を持っている人は別々の入口から入り、4列になって平成館へ向かいます。入場券は入口でチェックされます。普通の券を持っている人は見せればいいのですが、我が家のようにオンラインチケットを入手した場合は、上の「鳥獣戯画展」とバーコードと、どちらもきちんと見えるように提示します。
開門は8時半ですが、開館時間は基本的に9時半で変わりません。そして、平成館までへの道を走ったところでたいした差にはなりませんし、足がもつれて転んだりすると危ないので、歩けるペースで歩きましょう。
平成館のすぐ近くではなく、もっと手前でいったん停止します。「開館まで、一番近くのお手洗い(表敬館奥の資料館)はここから行けます」ということで、青い旗が立てられました。私が並んでいた場所のすぐ近くでした。
実はここで意外と大切なのは、周囲の人とある程度コミュニケーションを取っておくことです。「お連れ様がいらっしゃる場合はもちろん、そうでない場合も、周囲の方にひと声かけて、お手洗いに行ったり座れる場所で休んだりしてください」と職員のアドバイスがありました。
博物館に早くから来るような人は、「お手洗いに行くので列を離れます」程度のあいさつでもきちんと対応してくれるでしょうが、(相手との相性があり、必ずそうしろとは言えませんが)もうちょっと会話が進んだ関係だと、安心感があります。
――と、トイレに行っている間に(9時すぎくらい?)列が進んでしまっていた私は思いました(笑) 無事、ほぼいた場所に合流できました。途中で、時間つぶし用のクロスワードも配られていました。最終的に、開館前に私がいた場所は、ギリギリで日よけ用のテントの中でした。
ここで職員の方が、「9時半開館予定でしたが、ことのほか開館準備が順調に進んだため、9時20分開館といたします」とアナウンス。周囲から拍手が起こりました(笑) 確か、私も拍手したかも(笑)
そして開館です。一度に全員入れず、何人かごとに区切って入館します。私は2番目に入館できるグループでした。ここで列を待機させる職員の方が、「みなさん、せっかく朝早く来て並んでいたのですから、まず最初に、連日たいへんな行列ができる第二展示室の甲巻を見学なさってください」とアドバイス。もちろんそのつもりですとも!
そしていよいよ、建物に入りました。入場券チェックの列は進みが早くなく(あえてテキパキ作業していないのかもしれませんが)意外と待ちます。しばらく進んだところで、オンラインチケット(e-tix)はバーコード読み取りのため、他の券とは受付が異なることを発見! そこから、エスカレーターに合流せず、目の前の階段をテキパキ上ったため、同じ列にいた人より早く入れたかも、という感じです。
屋外での待ち時間は80分ほど、というところでしょうか。
――なんて、並んで建物に入るまでで1日分にしてしまいました(汗) 展示については次回。
そんなわけで、28日(木)を決行の日と決め、計画を立てました。――と言っても、「8時前に現地に到着しよう」「飲み物を持って行こう」「帽子(陽射しを防ぐもの)を持って行こう」「時間つぶしできるものを持って行こう」程度のものです。
そんなわけで、8時少し前に博物館に到着したのですが……既に100人弱が、門の前に並んでいます(汗) 入場券を買う人と既に入場券持っている人は並ぶ場所が違いますので要チェックです。きちんと掲示されているので、それを確認してから並んでください。
長期戦を覚悟して来たという感じの方は、折りたたみ式の椅子を持参していました。我が家はそういうものを持っていないので立って待っていましたが、長時間立ちっぱなしは辛い、という人は準備したほうがいいかと思います。駅で入手したのかな? というチラシのようなものを敷いて座っている方もいました。
iPad miniは明るい屋外だと画面が見にくくなってしまうので、結局私はNexus5のKindleに入れていた本を読んでいました。本を持ってきている人は多かったです。
8時半に開門し、入場券を買う人と入場券を持っている人は別々の入口から入り、4列になって平成館へ向かいます。入場券は入口でチェックされます。普通の券を持っている人は見せればいいのですが、我が家のようにオンラインチケットを入手した場合は、上の「鳥獣戯画展」とバーコードと、どちらもきちんと見えるように提示します。
開門は8時半ですが、開館時間は基本的に9時半で変わりません。そして、平成館までへの道を走ったところでたいした差にはなりませんし、足がもつれて転んだりすると危ないので、歩けるペースで歩きましょう。
平成館のすぐ近くではなく、もっと手前でいったん停止します。「開館まで、一番近くのお手洗い(表敬館奥の資料館)はここから行けます」ということで、青い旗が立てられました。私が並んでいた場所のすぐ近くでした。
実はここで意外と大切なのは、周囲の人とある程度コミュニケーションを取っておくことです。「お連れ様がいらっしゃる場合はもちろん、そうでない場合も、周囲の方にひと声かけて、お手洗いに行ったり座れる場所で休んだりしてください」と職員のアドバイスがありました。
博物館に早くから来るような人は、「お手洗いに行くので列を離れます」程度のあいさつでもきちんと対応してくれるでしょうが、(相手との相性があり、必ずそうしろとは言えませんが)もうちょっと会話が進んだ関係だと、安心感があります。
――と、トイレに行っている間に(9時すぎくらい?)列が進んでしまっていた私は思いました(笑) 無事、ほぼいた場所に合流できました。途中で、時間つぶし用のクロスワードも配られていました。最終的に、開館前に私がいた場所は、ギリギリで日よけ用のテントの中でした。
ここで職員の方が、「9時半開館予定でしたが、ことのほか開館準備が順調に進んだため、9時20分開館といたします」とアナウンス。周囲から拍手が起こりました(笑) 確か、私も拍手したかも(笑)
そして開館です。一度に全員入れず、何人かごとに区切って入館します。私は2番目に入館できるグループでした。ここで列を待機させる職員の方が、「みなさん、せっかく朝早く来て並んでいたのですから、まず最初に、連日たいへんな行列ができる第二展示室の甲巻を見学なさってください」とアドバイス。もちろんそのつもりですとも!
そしていよいよ、建物に入りました。入場券チェックの列は進みが早くなく(あえてテキパキ作業していないのかもしれませんが)意外と待ちます。しばらく進んだところで、オンラインチケット(e-tix)はバーコード読み取りのため、他の券とは受付が異なることを発見! そこから、エスカレーターに合流せず、目の前の階段をテキパキ上ったため、同じ列にいた人より早く入れたかも、という感じです。
屋外での待ち時間は80分ほど、というところでしょうか。
――なんて、並んで建物に入るまでで1日分にしてしまいました(汗) 展示については次回。
April 27, 2015
コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流
息子は仏教美術に興味があるので(きっかけは『聖☆おにいさん』だったりしますが)、家族3人で行きました。前売券を入手しそびれたので当日券ですが、コンビニの端末でサッと購入できるのは便利です。息子が高校生になって、入場料が発生するのは地味に響きますが……。平成館はリニューアルで閉館中のため、表慶館(門から入って左にある建物)で開催されています。詳しく調べないで書いているのですが、科学博物館の本館のような趣のある建物で、ある意味今回の展覧会にふさわしい雰囲気です。とは言え、古い建物なのでバリアフリー対応が十分とは言いづらく、見学に苦労される方もいらっしゃるだろうとは思います。
タイトルのとおりなのですが、コルカタのインド博物館所蔵のさまざまな仏教美術が見られました(音声ガイドは使っていません)。ギリシャ・ローマの彫刻の影響を受ける前の仏像と、影響を受けた後の仏像に見られる表現の変化、それとは違うインド南部の仏像の独特な表現など、当然ですが国土も広く民族も様々な国では、「インド」とひとくくりにできないのを実感します。
パリのギメ美術館で見られる仏像とはまた地域が違うそうで(確か、あちらは東南アジアが充実しているはず)、息子は興味深く見学していました。
特設ショップで何を買ったというわけではないのですが、「インドの仏」カレー(バターチキンカレー)というのもありました。ヤシの葉にお経や仏の姿を描いた貝葉経(ばいようきょう)をデザインしたばんそうこうが、「面白いこと考えるな〜」という感じです。
本当はこの後で「グエルチーノ展」をはしごしようかと思ったのですが、息子が他に行きたいところがあると言うため、国立博物館を出て、上野を後にしました。上野公園ではダンスのイベントが開催され、大人が引っかかって長居しそうな屋台も出店していました。観光客も多く、「これは素晴らしい観光地」という雰囲気でした。
タイトルのとおりなのですが、コルカタのインド博物館所蔵のさまざまな仏教美術が見られました(音声ガイドは使っていません)。ギリシャ・ローマの彫刻の影響を受ける前の仏像と、影響を受けた後の仏像に見られる表現の変化、それとは違うインド南部の仏像の独特な表現など、当然ですが国土も広く民族も様々な国では、「インド」とひとくくりにできないのを実感します。
パリのギメ美術館で見られる仏像とはまた地域が違うそうで(確か、あちらは東南アジアが充実しているはず)、息子は興味深く見学していました。
特設ショップで何を買ったというわけではないのですが、「インドの仏」カレー(バターチキンカレー)というのもありました。ヤシの葉にお経や仏の姿を描いた貝葉経(ばいようきょう)をデザインしたばんそうこうが、「面白いこと考えるな〜」という感じです。
本当はこの後で「グエルチーノ展」をはしごしようかと思ったのですが、息子が他に行きたいところがあると言うため、国立博物館を出て、上野を後にしました。上野公園ではダンスのイベントが開催され、大人が引っかかって長居しそうな屋台も出店していました。観光客も多く、「これは素晴らしい観光地」という雰囲気でした。