東京都美術館

June 26, 2017

* 気になる展覧会情報(20170626)

展覧会チェック、もうちょっと続くのです。
  • 東京都美術館
    • ゴッホ展 巡りゆく日本の夢(2017年10月24日〜2018年1月8日)
      ゴッホの絵だけでなく、日本の美術に影響を受けたゴッホの作品に影響を受けた日本人の作品(長いですね……)も展示するそうです。クラーナハ展もそうでしたが、作品の紹介だけにとどまらない趣向の展示が増えているのでしょうね。(展覧会のサイトを見ていて、インディペンデント・キュレーターという職業が成立するとは知りませんでした)
    • ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(2018年1月23日〜4月1日)
      まだ特設サイトはなく、チラシにも詳しい内容がないため、ここに書いていること(タイトルと開催日程)くらいしか分からない、という状態です。このところ、ブリューゲルやボスなどのフランドル絵画が紹介されることが多く、とても嬉しいです。ブリューゲルの一族はいろいろなタイプの絵を描いていたようなので、さまざまな切り口からフランドル絵画が楽しめるかな? と思っています。

  • 三菱一号館美術館
    パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展 (2017年10月18日〜2018年1月8日)
    19世紀末パリのリトグラフやポスターが中心の展示だそうです。印刷は、それ以前も情報の拡散に大いに貢献していましたが、この時代に技術が進歩して、カラフルで大きな作品の制作が可能になったのでしょう。

  • 国立西洋美術館
    • 北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃(2017年10月26日〜2018年1月28日)
      こういう、浮世絵が西洋絵画に与えた影響が見られる展示って珍しくない? と思ったのですが、世田谷美術館で以前開催されていましたね(こういう記事を書いてました)。「みどころ」であれやこれやの絵を見ていて、「そういえばこんな感じの展示を見たなあ」と思い出しました。日本人だと表現技法になじみがありすぎてあまり気にならない部分を、きちんと体系だてて説明してもらえるのが楽しみです。
    • プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光(2018年2月24日〜5月27日)
      特設サイトはありますが、今見られるのはトップページだけですね。プラド美術館は、定期的に展覧会があるような気がします……。もうちょっと詳しい情報が出るようになったら、あれこれ勝手に語ろうかな。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(2018年1月6日〜3月11日)
    まだ特設サイトはありません。こちらでもアルチンボルドの絵が紹介されますね。美術品だけでなく、さまざまなものが紹介される展覧会になりそうです。
てきぱき仕事をして、いろいろな展示会を見に行く時間の余裕を作りたいと思います。

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June 19, 2017

* 気になる展覧会場法(20170619)

展覧会チェック、まだ終わりません。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
  • 国立西洋美術館
    アルチンボルト展 (2017年6月4日〜9月24日)
    アルチンボルトの絵は、ワイン(たしかボジョレー・ヌーボー)のラベルに使われていたのが印象に残っています。しかも結構あちこちの美術館に、作品が収蔵されているのですね(今回は来ていないですが、ルーヴルにもあるそうです)。絵は知っているものの、画家その人や時代背景についての知識はさっぱりないので、ぜひ見に行きたいと思います。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
    以前も書いたのですが、もう一度(自分のために)書きます。なんだか最近、ヒエロニムス・ボスやブリューゲルが(日本国内で)注目されているなあ、と思っています。この展覧会では15〜17世紀のフランドル絵画にはじまり、ベルギー象徴派、表現主義、シュルレアリスム、現代芸術を紹介するそうです。確かに、何もないところから不思議な作品は生まれないので、つながりが見えるのか、楽しみです。

  • 国立科学博物館
    特別展「深海2017〜最深研究でせまる”生命”と”地球”〜」(2017年7月11日〜10月1日)
    前回の「深海」展以降、単に私に知識がなかっただけですが、日本は実は深海がすぐ近くにある環境、ということが分かりました。そうなると、ますます興味がわいてきますね。当然ながら前回の展覧会とは違う視点から深海を見るということで、楽しみです。夏休み中は混雑しそうですね。

  • 東京都美術館
    ボストン美術館の至宝展−東西の名品、珠玉のコレクション(2017年7月20日〜10月19日)
    確かに開催概要にもあるとおり、特定の時代や人物に焦点を当てるのではなく、「ボストン美術館の所蔵品」をまんべんなく紹介する、という感じの展示内容です。ゴッホによるルーラン夫妻を描いた肖像画がそろって来日する、というのが目玉みたいですね。

  • 東京国立博物館
    • フランス人間国宝展(2017年9月12日〜11月26日)
      日本の人間国宝を参考にした制度がフランスにあるそうです。で、そういう人たちの作品を紹介する(日本の工芸作家とのコラボ作品もあり)、という展示会だとか。開催期間的に、「運慶」展と同じタイミングで見るかな〜、と思っています。
    • 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(2017年9月26日〜11月26日)
      日本の各地にある運慶の作品が一同に会する! という感じですね。作られた作品を見るだけでなく、作品の調査や研究の成果も紹介されるとのことなので、そういうところも楽しみにしています。
こうやって書くのはいいけれど、どれだけ行けるかな? と思いながら続きます。

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June 13, 2017

* ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 BABEL 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―

ようやく行けました。朝イチで行ったので、そんなに並ばずに入場できました。……と言っても、私の基準は「鳥獣戯画」展なのですけれど。

今回の展示は、ブリューゲルだけでなく、影響の大きかったヒエロニムス・ボスの作品やその模写(木版画など)、当時のネーデルラントの彫刻、絵画なども紹介しています。こうやって振り返ってみると、目玉はブリューゲルの『バベルの塔』でしたが、ボイマンス美術館所蔵の作品をじっくり鑑賞するよい機会になったと思います。

「北方の絵画は油彩で、サイズも大きくないし描写も細かいから、単眼鏡を持っていこう〜」ということで、先日購入した単眼鏡を持っていったのですが、思った以上に活躍してくれました。それほど小さな作品ではなくても、人が多くて近寄って見られないときは、少し離れた場所(人垣の後ろ、というくらいの場所です)から細かい部分を単眼鏡で鑑賞できました。

あと、単眼鏡は視野が限られるので、その場所を集中してみる、という効果があるなあと思いました。ヒエロニムス・ボスの《放浪者》の絵で、解説になかったのでおそらく意識していなかった、建物の陰で用を足している人物がいることに、単眼鏡で細部を見ていて気づきました。

ボスの《聖クリストフォロス》は、宗教画の周囲に彼の得意とする不思議なモチーフがちりばめられていて、興味深かったです。以前にも書いた覚えがありますが、ボスやブリューゲル(そのほかボスに影響を受けた作品)で描かれる実在しない生き物には、画家の想像力が存分に発揮されていて、とても楽しめるのです。

実は、マスコットキャラの「タラ夫」がいる《大きな魚は小さな魚を食う》を見るのも楽しみにしていました。むかーしむかし、ドイツ語学校に行ったときに、ブレヒトの『三文オペラ』のメッキーメッサーの歌(Haifischの歌)やそれに関する文章が教材に使われたのですが、そのときにこの絵も授業で見たのです。

そして最後に、《バベルの塔》です。20年以上前に、ウィーンの美術史美術館で、これとは違う《バベルの塔》を見たことがあります。今回来日している作品以前に描かれ、サイズは大きいですが、ボイマンス美術館の《バベルの塔》は、それを踏まえてさらに構想をふくらませたもの、という感じがしました。

前の列は、立ち止まらずに歩きながら鑑賞するので、改めて少しはなれた場所からじっくりと見ました。このときも、単眼鏡を使って、巨大な塔のあちこちで作業する人の細かい様子を見ることができました。どんな展示会でも持っていくと使える場面がありそうです。ミュシャの《スラヴ叙事詩》も、これがあれば細かい部分が見られたかなあ、と思います(持っていかなかったのです……)。

図録も魅力的でしたが、絵葉書だけ購入しました。

最後に、美術館から足をのばして、も見学しました。私はしなかったのですが、タブレットで顔を撮影して登録すると、塔の中で働く人が自分の顔になるそうです。プロジェクションマッピングも、とても興味深いものでした。

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January 27, 2017

* 気になる展覧会情報(20170127)

今年も興味をひかれる展覧会がたくさん、という結論です。
  • 国立新美術館
    ミュシャ展 (2017年3月8日〜6月5日)
    ミュシャの《スラヴ叙事詩》が見られるというだけで、「行くべし」と思います。国外に出るのは初めてのことだそうです。まあ、大きくて移動させるのが大変だし、そこまでやって採算が合うと判断できると思える場所は少ないのかもしれません。なんだかんだ言われていますが、日本(東京)はこういうアートのイベントが頻繁にあって、恵まれているなあと思います。本当はこういう大物にだけ反応するのではなく、身近なアートも大切にしなければいけないのでしょうけれど……。

  • 国立科学博物館
    大英自然史博物館展(2017年3月18日〜6月11日)
    呪われたアメジストが広告に使われていて、Twitterで話題になっていました。もちろんそれだけではなく、世界中で活躍した英国が(というポジティブな表現だけではおさまりませんが)、世界中で集めた貴重な標本なども展示されるようです。

  • 東京都美術館
    ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 BABEL 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―(2017年4月18日〜7月2日)
    ブリューゲルの「バベルの塔」がメインですが、ヒエロニムス・ボスの2作品も目玉だそうです。ボスの作品が16世紀にリバイバルした、というのも扱うみたいですね。以前にも書いたことがありますが、ボスの絵は本当に面白いです。おそらく、実在しない悪魔や魔物の造形というのは画家の想像力をかきたてるもので、画家はそれを駆使して描いているのでしょう。バベルの塔だけでは弱いのかな〜?

  • Bunkamuraザ・ミュージアム
    ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
    これは、先ほどの東京都美術館でのブリューゲル展とつながるというか、まったく関連がない、ということはないと思います(企画するほうにそういう意図があるかは別として)。こちらでは、ボスの作品とベルギーの19世紀〜現代のアートに共通するものが見られるようです。


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January 26, 2017

* 気になる展覧会情報(20170126)

こういう内容を書くのも久しぶりです。会期の終わりが近い順に並んでいます。
  • 国立科学博物館
    特別展「世界遺産 ラスコー展 ―クロマニョン人が残した洞窟壁画―」(2016年11月11日〜2017年2月19日)
    これまたぶらぶら美術・博物館で見て、気になっています。ラスコーを発見した少年の話は、中学受験の勉強で初めて読みました。まあそれはいいとして(?)、ラスコーを復元した空間がある、というのが興味深いです。ネアンデルタール人と違って、クロマニョン人は芸術活動をするというのが特徴的だそうで、人々の衣服や道具は驚くほど装飾的でした。そして、そういう芸術活動をする遺伝子を持ったホモ・サピエンスが、世界中に広まったのだそうです。

  • 森アーツセンターギャラリー
    ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展 (2016年10月25日〜2017年2月26日)
    フランス革命の原因になったということで、後世の人から悪くしか見られなかったマリー・アントワネットを、新たな視点から見る展覧会です。ぶらぶら美術・博物館で見て、気になっています。パリ市内観光で、彼女が最後の日々を過ごした場所(コンシェルジェリーにあります)を訪れたことがあるのですが、建物の重厚な壁もありますが、涙の模様が施された壁紙といい、暗い気分になる場所でした。

  • 東京国立博物館
    特別展「春日大社 千年の至宝」(2017年1月17日〜3月12日)
    昨年式年造営が行われた春日大社の貴重な名品が展示される、とのことです。神様にささげるために、国宝の金地螺鈿毛抜形太刀と同じ刀を新たに作るドキュメンタリーを見ましたが、素晴らしい技術や材料を惜しみなく投じて作られたものなのだ、というのが伝わりました。

  • 東京都美術館
    日伊国交樹立150周年記念「ティツィアーノとヴェネツィア派展」(2017年1月21日〜4月2日)
    美術の本で必ずと言っていいほど掲載されている《フローラ》や《ダナエ》が見られます。去年もこんな感じの展覧会があったなあ、と思ったので調べたところ、去年の展覧会はアカデミア美術館の所蔵品でした。こういうときに、去年ブログをきちんと書いていなかったことが悔やまれますが、書かなかったものはしょうがないので今年頑張ります。
まだまだあります〜。

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December 16, 2016

* ゴッホとゴーギャン展

会期終了間際になって、ようやく行ける余裕ができました。平日だからそんなに混雑していないだろうとたかをくくっていたのですが、ゴッホの人気ってすごいですね……。

展示はその名のとおり、ゴッホとゴーギャンの関係に焦点を当てたものです。それぞれの画風に影響を与えた画家や交流のあった画家の作品もありましたが、濃厚にゴッホとゴーギャンの作品が紹介されている、という感じです。

そして、そうやって紹介されるとなおさら2人の違いが明らかになるという感じで、「これは、共同生活は成立しないんじゃないかな〜」という雰囲気が漂います。ゴッホは彼なりにゴーギャンを迎えようとしていたし、ゴーギャンもゴッホのことを理解していたようですが、それでもダメだったのです。

それにしても、こうやってゴッホの人生について知れば知るほど、「テオがすごいよなあ」と思います。お兄さんを献身的に支えて、生前はほとんど売れなかったという彼の絵を、画商として購入していたわけですから。

ゴッホの共同生活の夢はかないませんでしたが、ゴーギャンは彼なりにゴッホを気遣ってはいたようです。ゴーギャンがタヒチで描いたひまわりの絵が、ゴッホを思った作品と考えると、わずか2か月ではありますが、共同生活は大きく影響していたんだなあ、と思います。

ゴッホは共同生活後の絵で、彼独特のうねった感じや色彩、輪郭に濃い色を使う手法が出てきます。やっぱり病気の影響なのかなあ。

ゴッホが共同生活を始める前に描いた花咲くアーモンドの枝の絵が気に入ったので、これが使われたマルチケースを購入しました。彼は他にもアーモンドの花を描いているので、恐らく浮世絵の梅や桜に近かったのかな〜、と思います。ゴーギャンの描いたひまわりの絵も気に入ったので、これはマグネットを購入しました。

絵葉書を買ってもしまいこむだけなので、こういうときは、役に立つものや目に付くところに置けるものを選ぶことにしました。

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December 08, 2015

* マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで

展覧会に行くのは7月以来です……。私自身はあきらめかけていたのですが、息子が「モネ展に行きたい!」というので、日曜日に行きました。

しっかり行列ができています。9時半開館で10時ころに到着したのですが、10分待ちでした。もうちょっと待ったのではないか、という感じもしますが……。そして、私達が見終えて出てきたときには30分待ちになっていました。でも我が家は、鳥獣戯画展でもっと待つのを経験しているので、苦になりません。

まあ、もっとテキパキ動いて、開館時間に到着するようにすべきだったのですが……。平日の混雑具合は分からないのですが、公式サイトに混雑状況の記載があるようなので、参考にするとよいのではないかと思います。まあ、確実なのは朝イチですね(並んだ時間に見合う結果が出るということで)。週末は最終日になるので、朝イチが難しい場合は、かなりの覚悟が必要だと思います。

そんな状態なので、作品のすぐ近くで鑑賞、というのはできませんでした。というか、すると時間がかかるのでしませんでした。でも身長に助けられ、1.5mくらい離れた場所から見るのはできました。

そうすると、特に晩年の作品では、「近くで見るとよく分からないけれど、遠くから見ると何を描いたかが分かる」というのが比較できました。ジヴェルニーの庭にある日本橋やしだれ柳を描いた作品は、近くで見ると本当に「何だろう、これ」の世界です。

睡蓮の作品を紹介するコーナーの入り口部分に展示された初期の睡蓮の作品は、分かりやすく青い色合いも美しいので、そこでかなり人だかりができていました。

そういうものも良かったのですが、個人的に興味深かったのは、若い日に描いていたというカリカチュアです。人の表情の特徴をとらえてコミカルに表現するというのは、漫画にも通じるものがあります。息子は「漫画と同じだね」と言っていました。

《印象 日の出》の展示は終わってしまいましたが、その後の目玉となる《サン・ラザール駅 ヨーロッパ橋》も、蒸気の表現や駅の空気感があって、素晴らしいものでした(他の作品でもそうですが)。

こんな感じで、やや駆け足気味に展示を見ました。最後のショップもそれなりの混雑で、私はあまり買う気はなかったのですが、息子が見事に抹茶味のお菓子にひっかかり、レジの待機列にも並ぶことになりました。

最後にこの作品(?)で和みました。筆触分割とは違いますけれどね。

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最近展覧会をご無沙汰していて、見逃してしまったものも多数あります。これからは、もっと時間を有効に使わねば……と思いました。

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June 25, 2015

* 大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史

まだ会期はあるし……と思っていたら、あっという間にこんな時期になっていました。「このままだと、また最終日に家族に渡して見に行ってもらうことになりそうだなあ」と思っていたのですが、運よく時間が作れたので行きました。結論から言うと、見に行って良かったと思いました。

「こんなに有名なものが来る!」という内容ではありませんが(と思っていましたが、それなりに有名なものはありましたね)、会場は予想以上に人がいました。出発が遅れ、開館と同時に入場というのができなかったので、ちょっとそこは後悔しています。

展示内容は、大きくまとめると「200万年前から現代にいたる、人間が作ってきたもの」です。

序章として展示されていたのは、古代エジプトの棺と、21世紀のガーナで作られたライオンの形の棺です(後者はみんぱくの収蔵品です)。「そういえば、見た目は全然違うけれど、死者を弔うために遺体を納める棺を装飾する、という点では同じだなあ」と思ったところで、展示が始まります。

最も古い展示品は、200万〜180万年前のオルドヴァイ渓谷の礫石器で、その次に古いものが、やはりオルドヴァイ渓谷の握り斧で、140万〜120万年前のものです。その間に、40万〜80万年が経過しているのですが、握り斧は、明らかに左右対称を意識した造形や仕上げなど、「バランスの取れた美しさ」を意識しているのが分かります。

それからさらに時代が下って、1万4000〜1万3500年前に作られた、投槍器の先端に取り付けるトナカイの骨には、マンモスの姿が彫られています。祭祀や儀式用の道具だけでなく、日常生活で使う道具にも、装飾が施されるようになったということです。

ほぼ同じ時期の、まさに世界各地の品々が同じコーナーで展示されていました。地中海世界だけ、ということはなく、アジアや中南米の同時期のものも展示されていて、「各地に広まった人類は、それぞれの場所で同じように社会を発展させ、ものを作って生きてきたのだなあ」と思います。

そのような展示の中に、「世界史の資料集にあったかも……」というようなインダス文明の印章や、ウルのスタンダード、アッシリアの戦士の像、ガンダーラの仏像、ロゼッタストーン(レプリカです)が展示されていました。

ひとつひとつに丁寧な解説があったので、音声ガイドは使用しませんでしたが、十分にあれこれと考えることができました。出展品が選ばれる経緯を考えるのも興味深かったです。

「第7章 大航海時代と新たな出会い」に、そういう観点から興味深い展示品が複数あったので、例として書きます。
ナイジェリアのマニラ(奴隷貨幣)
奴隷の取引の際に使われた、腕輪の形の貨幣だそうです。解説によると、この貨幣50個が、奴隷1人分の値段だったそうです。50個展示されていたかは確かめませんでしたが、「本当にここにある貨幣は、人間と同じ価値なのか」というのを考えさせられます(――って、ここまで考えるのは私だけ??)。

宗教改革100周年記念ポスター
神聖ローマ皇帝を揶揄する、なかなか挑発的な絵でした。(いわゆる)プロテスタントは、カトリックのような指導者を持たないため、当時発達していた活版印刷を使用して、ポスターを配布したそうです。「最新技術を駆使して人々に広める」というのは、今も布教というか、自分たちの思想などを広めるために使われているなあ、などと考えました。
――と、いろいろと考えさせる内容でした。

そして素晴らしいのは、こうして、人間が作り出した100の道具が展示された後で、「ではあなたは、101番目の道具として何を選びますか?」という問いが出されて展覧会が終わるところです。東京都美術館なりの回答が、101番目の展示品として展示されていました。

展覧会サイトによると、この後巡回する各会場で、それぞれの101番目の展示品が決められるそうです。

……ということで、ものすごーく期待をして行ったわけではなかったのでですが、非常に興味深い内容の展示でした。中学生や高校生が団体で見学していましたが、あれこれ見た後で、「101番目の展示に何を選びますか?」というのを考えるのは、とても勉強になると思います。

東京での展示は6月28日までなのですが、この後福岡・神戸での展示が予定されているということなので、興味をお持ちの方は、ぜひ行ってみてください。

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April 15, 2015

* 気になる展覧会情報(20150415)

早速昨日の続きです。
  • 国立新美術館
    ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム (2015年6月24日〜8月31日)
    新聞社やテレビ局が主催、というものではないのからか、「特設サイト」というのは見当たりません。本展覧会は、1989年から現在までの25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、私達の想像力と創造力を再発見する機会となることを目指します。1989年というのは、手塚治虫さんの没年です。これ以降、テクノロジーだけでなく社会の変化もあり、描かれるものがどう変わったか、ということです。自分自身があれこれ熱心に見ていた年齢以降の変化ということになり、「知っているようで知らない」ものなので興味深いです。個々の作品を知っていれば、もっと楽しめるかもしれませんけれど。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    • エリック・サティとその時代展 (2015年7月8日〜8月30日)
      音楽にも美術にも興味がありますが、年号などの記憶が曖昧なので、こういう横断的な内容の展示は大変興味深いものです。本展ではマン・レイによって「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせます。とのことです。
    • ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015年9月9日〜12月7日)
      まだ特集ページはできていません。オランダやフランドルなどの風景画を紹介するようです。これは間違いなく、ウィーンならきちんとしたものを押さえているだろう、と思われる内容です(すごいメジャーな作品が来るかどうかはともかく)ウィーンの美術史美術館は、本当に素晴らしい美術館です。とか言っていますが、ツアーの合間に駆け足でメジャーなところしか見ていないので、ぜひもう一度行って、じっくり見学したい場所です。

  • 東京国立博物館
    「クレオパトラとエジプトの王妃展」(2015年7月11日〜9月23日)
    「エジプトの女王/王妃」にフォーカスした内容だそうです。有名なクレオパトラだけでなく、ハトシェプストやネフェルティティなど、有名な女性たちを紹介します。パリ・ルーヴル美術館、ロンドン・大英博物館、ベルリン・エジプト博物館、ウィーン美術史美術館など世界の名だたる美術館・博物館の所蔵品を中心に、約12カ国、40を超える所蔵先から貴重な名品の数々が一堂に会す、古代エジプトの粋を集めた展覧会です。とのことなので、楽しみです。

  • 東京都美術館
    • マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 (2015年9月19日〜12月13日)
      特設サイトはありますが、これから情報を増やしていく、という感じです。とりあえず、「期間限定だけど《印象、日の出》が展示される!」と「マルモッタン美術館の《睡蓮》が来る!」というのがポイントですね。モネは日本人に人気の画家なので、来場者が多そうです……。
    • ボッティチェリ展 (2016年1月16日〜4月3日)
      特設サイトどころか、どういう作品が来るか、というような情報もまだ十分にはない状態です。初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。とのことなので、楽しみです。これは特設サイトなどができたら、新たにブログに書こうと思います。

こうやって調べていると、「前売券買ってないのに会期が始まっちゃった!」というものや、「もうすぐ会期だから、前売券買わなきゃ!」というものばかりです……。

早速、6月中に会期が終わるものや、「まだ前売券の購入に間に合う!」という展覧会は、ふせんにメモしてスケジュール帳にぺたりと貼りました。それと、「この日は行けるかな?」という日には、「美術館」とメモしておきました。

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April 14, 2015

* 気になる展覧会情報(20150414)

あまりにお久しぶりなので、扉をそーっと開けて、「どんな感じかしら……」と覗き込んでいるような感じです。なんだかバタバタと落ち着かず、「落ち着いたら書こう」と思っているうちに、4月も半ばになってしまいました。

――で、何から書き始めようとなったときに、一番「書いておきたい!」と思ったのが展覧会情報でした。久々に調べたらいくつもあったので、まずは開催中または開催間近なものから書いていきます。
  • 東京国立博物館
    • 特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」 (2015年3月17日〜5月17日)
      開催直前にBSジャパンで概要を紹介する番組(のようなもの)を放送していて、とても興味深かったです。もともと偶像崇拝を禁じていた仏教では、何を祈りの対象としていたか、仏像がどのように誕生し、どのように変化していったか。日本では、インドの仏像をたくさん見る機会はなかなかないので、ぜひ行きたいと思います。……とか偉そうに書いていますが、会期も半分を過ぎようとしています。
    • 特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」 (2015年4月28日〜6月7日)
      これは2014年に、京都国立博物館で開催されていたものですよね(調べたらこれでした)。歴史の教科書に必ず出てくる「鳥獣戯画」を、かつてない規模で一挙に公開ということなので、楽しみです。「鳥獣戯画」そのものだけでなく、所蔵する高山寺の歴史やその他の所蔵品も見られるようです。これを東京で見られるというのは、素晴らしいチャンスだなあ、と思います。

  • 東京都美術館
    大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史 (2015年4月18日〜6月28日)
    「こういうすごいものが来る!」というのが売りではありませんが、大英博物館が所蔵する、文字通り古今東西の文物があれこれ見られるとのことなので、興味深いです。「現地に行ったほうがいろいろ見られるのに」という言い方をする人もいますが(私の母です、はい)、たとえ有名どころの作品が来なくても、きちんとしたテーマに沿った展覧会であれば、学ぶ者はあると思っています。現地に行けない負け惜しみではありませんよ……。

  • 国立西洋美術館
    ボルドー展 美と陶酔の都へ(2015年6月23日〜9月23日)
    ボルドーの歴史って古いんですね〜。展示品のなかで一番降るものは、25000年ほど前の旧石器時代のヴィーナス像(豊穣の象徴)のレリーフだそうです。この展覧会も、「すっごい有名な、あの作品が来る!」というものではありませんが、ボルドー地方の歴史や文化を一望できるものになるようです。

……ということで、まだまだ展覧会チェックは続きます。

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