東京都美術館

December 08, 2015

* マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで

展覧会に行くのは7月以来です……。私自身はあきらめかけていたのですが、息子が「モネ展に行きたい!」というので、日曜日に行きました。

しっかり行列ができています。9時半開館で10時ころに到着したのですが、10分待ちでした。もうちょっと待ったのではないか、という感じもしますが……。そして、私達が見終えて出てきたときには30分待ちになっていました。でも我が家は、鳥獣戯画展でもっと待つのを経験しているので、苦になりません。

まあ、もっとテキパキ動いて、開館時間に到着するようにすべきだったのですが……。平日の混雑具合は分からないのですが、公式サイトに混雑状況の記載があるようなので、参考にするとよいのではないかと思います。まあ、確実なのは朝イチですね(並んだ時間に見合う結果が出るということで)。週末は最終日になるので、朝イチが難しい場合は、かなりの覚悟が必要だと思います。

そんな状態なので、作品のすぐ近くで鑑賞、というのはできませんでした。というか、すると時間がかかるのでしませんでした。でも身長に助けられ、1.5mくらい離れた場所から見るのはできました。

そうすると、特に晩年の作品では、「近くで見るとよく分からないけれど、遠くから見ると何を描いたかが分かる」というのが比較できました。ジヴェルニーの庭にある日本橋やしだれ柳を描いた作品は、近くで見ると本当に「何だろう、これ」の世界です。

睡蓮の作品を紹介するコーナーの入り口部分に展示された初期の睡蓮の作品は、分かりやすく青い色合いも美しいので、そこでかなり人だかりができていました。

そういうものも良かったのですが、個人的に興味深かったのは、若い日に描いていたというカリカチュアです。人の表情の特徴をとらえてコミカルに表現するというのは、漫画にも通じるものがあります。息子は「漫画と同じだね」と言っていました。

《印象 日の出》の展示は終わってしまいましたが、その後の目玉となる《サン・ラザール駅 ヨーロッパ橋》も、蒸気の表現や駅の空気感があって、素晴らしいものでした(他の作品でもそうですが)。

こんな感じで、やや駆け足気味に展示を見ました。最後のショップもそれなりの混雑で、私はあまり買う気はなかったのですが、息子が見事に抹茶味のお菓子にひっかかり、レジの待機列にも並ぶことになりました。

最後にこの作品(?)で和みました。筆触分割とは違いますけれどね。

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最近展覧会をご無沙汰していて、見逃してしまったものも多数あります。これからは、もっと時間を有効に使わねば……と思いました。

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June 25, 2015

* 大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史

まだ会期はあるし……と思っていたら、あっという間にこんな時期になっていました。「このままだと、また最終日に家族に渡して見に行ってもらうことになりそうだなあ」と思っていたのですが、運よく時間が作れたので行きました。結論から言うと、見に行って良かったと思いました。

「こんなに有名なものが来る!」という内容ではありませんが(と思っていましたが、それなりに有名なものはありましたね)、会場は予想以上に人がいました。出発が遅れ、開館と同時に入場というのができなかったので、ちょっとそこは後悔しています。

展示内容は、大きくまとめると「200万年前から現代にいたる、人間が作ってきたもの」です。

序章として展示されていたのは、古代エジプトの棺と、21世紀のガーナで作られたライオンの形の棺です(後者はみんぱくの収蔵品です)。「そういえば、見た目は全然違うけれど、死者を弔うために遺体を納める棺を装飾する、という点では同じだなあ」と思ったところで、展示が始まります。

最も古い展示品は、200万〜180万年前のオルドヴァイ渓谷の礫石器で、その次に古いものが、やはりオルドヴァイ渓谷の握り斧で、140万〜120万年前のものです。その間に、40万〜80万年が経過しているのですが、握り斧は、明らかに左右対称を意識した造形や仕上げなど、「バランスの取れた美しさ」を意識しているのが分かります。

それからさらに時代が下って、1万4000〜1万3500年前に作られた、投槍器の先端に取り付けるトナカイの骨には、マンモスの姿が彫られています。祭祀や儀式用の道具だけでなく、日常生活で使う道具にも、装飾が施されるようになったということです。

ほぼ同じ時期の、まさに世界各地の品々が同じコーナーで展示されていました。地中海世界だけ、ということはなく、アジアや中南米の同時期のものも展示されていて、「各地に広まった人類は、それぞれの場所で同じように社会を発展させ、ものを作って生きてきたのだなあ」と思います。

そのような展示の中に、「世界史の資料集にあったかも……」というようなインダス文明の印章や、ウルのスタンダード、アッシリアの戦士の像、ガンダーラの仏像、ロゼッタストーン(レプリカです)が展示されていました。

ひとつひとつに丁寧な解説があったので、音声ガイドは使用しませんでしたが、十分にあれこれと考えることができました。出展品が選ばれる経緯を考えるのも興味深かったです。

「第7章 大航海時代と新たな出会い」に、そういう観点から興味深い展示品が複数あったので、例として書きます。
ナイジェリアのマニラ(奴隷貨幣)
奴隷の取引の際に使われた、腕輪の形の貨幣だそうです。解説によると、この貨幣50個が、奴隷1人分の値段だったそうです。50個展示されていたかは確かめませんでしたが、「本当にここにある貨幣は、人間と同じ価値なのか」というのを考えさせられます(――って、ここまで考えるのは私だけ??)。

宗教改革100周年記念ポスター
神聖ローマ皇帝を揶揄する、なかなか挑発的な絵でした。(いわゆる)プロテスタントは、カトリックのような指導者を持たないため、当時発達していた活版印刷を使用して、ポスターを配布したそうです。「最新技術を駆使して人々に広める」というのは、今も布教というか、自分たちの思想などを広めるために使われているなあ、などと考えました。
――と、いろいろと考えさせる内容でした。

そして素晴らしいのは、こうして、人間が作り出した100の道具が展示された後で、「ではあなたは、101番目の道具として何を選びますか?」という問いが出されて展覧会が終わるところです。東京都美術館なりの回答が、101番目の展示品として展示されていました。

展覧会サイトによると、この後巡回する各会場で、それぞれの101番目の展示品が決められるそうです。

……ということで、ものすごーく期待をして行ったわけではなかったのでですが、非常に興味深い内容の展示でした。中学生や高校生が団体で見学していましたが、あれこれ見た後で、「101番目の展示に何を選びますか?」というのを考えるのは、とても勉強になると思います。

東京での展示は6月28日までなのですが、この後福岡・神戸での展示が予定されているということなので、興味をお持ちの方は、ぜひ行ってみてください。

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April 15, 2015

* 気になる展覧会情報(20150415)

早速昨日の続きです。
  • 国立新美術館
    ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム (2015年6月24日〜8月31日)
    新聞社やテレビ局が主催、というものではないのからか、「特設サイト」というのは見当たりません。本展覧会は、1989年から現在までの25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、私達の想像力と創造力を再発見する機会となることを目指します。1989年というのは、手塚治虫さんの没年です。これ以降、テクノロジーだけでなく社会の変化もあり、描かれるものがどう変わったか、ということです。自分自身があれこれ熱心に見ていた年齢以降の変化ということになり、「知っているようで知らない」ものなので興味深いです。個々の作品を知っていれば、もっと楽しめるかもしれませんけれど。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    • エリック・サティとその時代展 (2015年7月8日〜8月30日)
      音楽にも美術にも興味がありますが、年号などの記憶が曖昧なので、こういう横断的な内容の展示は大変興味深いものです。本展ではマン・レイによって「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせます。とのことです。
    • ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015年9月9日〜12月7日)
      まだ特集ページはできていません。オランダやフランドルなどの風景画を紹介するようです。これは間違いなく、ウィーンならきちんとしたものを押さえているだろう、と思われる内容です(すごいメジャーな作品が来るかどうかはともかく)ウィーンの美術史美術館は、本当に素晴らしい美術館です。とか言っていますが、ツアーの合間に駆け足でメジャーなところしか見ていないので、ぜひもう一度行って、じっくり見学したい場所です。

  • 東京国立博物館
    「クレオパトラとエジプトの王妃展」(2015年7月11日〜9月23日)
    「エジプトの女王/王妃」にフォーカスした内容だそうです。有名なクレオパトラだけでなく、ハトシェプストやネフェルティティなど、有名な女性たちを紹介します。パリ・ルーヴル美術館、ロンドン・大英博物館、ベルリン・エジプト博物館、ウィーン美術史美術館など世界の名だたる美術館・博物館の所蔵品を中心に、約12カ国、40を超える所蔵先から貴重な名品の数々が一堂に会す、古代エジプトの粋を集めた展覧会です。とのことなので、楽しみです。

  • 東京都美術館
    • マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 (2015年9月19日〜12月13日)
      特設サイトはありますが、これから情報を増やしていく、という感じです。とりあえず、「期間限定だけど《印象、日の出》が展示される!」と「マルモッタン美術館の《睡蓮》が来る!」というのがポイントですね。モネは日本人に人気の画家なので、来場者が多そうです……。
    • ボッティチェリ展 (2016年1月16日〜4月3日)
      特設サイトどころか、どういう作品が来るか、というような情報もまだ十分にはない状態です。初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。とのことなので、楽しみです。これは特設サイトなどができたら、新たにブログに書こうと思います。

こうやって調べていると、「前売券買ってないのに会期が始まっちゃった!」というものや、「もうすぐ会期だから、前売券買わなきゃ!」というものばかりです……。

早速、6月中に会期が終わるものや、「まだ前売券の購入に間に合う!」という展覧会は、ふせんにメモしてスケジュール帳にぺたりと貼りました。それと、「この日は行けるかな?」という日には、「美術館」とメモしておきました。

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April 14, 2015

* 気になる展覧会情報(20150414)

あまりにお久しぶりなので、扉をそーっと開けて、「どんな感じかしら……」と覗き込んでいるような感じです。なんだかバタバタと落ち着かず、「落ち着いたら書こう」と思っているうちに、4月も半ばになってしまいました。

――で、何から書き始めようとなったときに、一番「書いておきたい!」と思ったのが展覧会情報でした。久々に調べたらいくつもあったので、まずは開催中または開催間近なものから書いていきます。
  • 東京国立博物館
    • 特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」 (2015年3月17日〜5月17日)
      開催直前にBSジャパンで概要を紹介する番組(のようなもの)を放送していて、とても興味深かったです。もともと偶像崇拝を禁じていた仏教では、何を祈りの対象としていたか、仏像がどのように誕生し、どのように変化していったか。日本では、インドの仏像をたくさん見る機会はなかなかないので、ぜひ行きたいと思います。……とか偉そうに書いていますが、会期も半分を過ぎようとしています。
    • 特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」 (2015年4月28日〜6月7日)
      これは2014年に、京都国立博物館で開催されていたものですよね(調べたらこれでした)。歴史の教科書に必ず出てくる「鳥獣戯画」を、かつてない規模で一挙に公開ということなので、楽しみです。「鳥獣戯画」そのものだけでなく、所蔵する高山寺の歴史やその他の所蔵品も見られるようです。これを東京で見られるというのは、素晴らしいチャンスだなあ、と思います。

  • 東京都美術館
    大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史 (2015年4月18日〜6月28日)
    「こういうすごいものが来る!」というのが売りではありませんが、大英博物館が所蔵する、文字通り古今東西の文物があれこれ見られるとのことなので、興味深いです。「現地に行ったほうがいろいろ見られるのに」という言い方をする人もいますが(私の母です、はい)、たとえ有名どころの作品が来なくても、きちんとしたテーマに沿った展覧会であれば、学ぶ者はあると思っています。現地に行けない負け惜しみではありませんよ……。

  • 国立西洋美術館
    ボルドー展 美と陶酔の都へ(2015年6月23日〜9月23日)
    ボルドーの歴史って古いんですね〜。展示品のなかで一番降るものは、25000年ほど前の旧石器時代のヴィーナス像(豊穣の象徴)のレリーフだそうです。この展覧会も、「すっごい有名な、あの作品が来る!」というものではありませんが、ボルドー地方の歴史や文化を一望できるものになるようです。

……ということで、まだまだ展覧会チェックは続きます。

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November 18, 2014

* ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで

なんだかんだで時間がない! ということになり、週末に展覧会のはしごをすることになりました。ボッティチェリの作品が複数ありましたが、やはり「ものすごーく有名な作品」というわけではないので、思ったほどの混雑ではありませんでした。

とは言っても、好きな場所から好きなだけ作品が鑑賞できるというわけではありません。でも、後ろで右に左に頭を動かして、人の頭をよけつつ鑑賞する、というほどではありませんでした。

「ウフィツィ美術館展」とは銘打っていますが、アカデミア美術館やパラティーナ美術館などの収蔵作品もあります。これは決して「虎の威を借る狐」ではありません。アカデミア美術館やパラティーナ美術館にも、素晴らしい作品がたくさんあります。

何度もウフィツィやルーブルに行っている母は、「わざわざこんなマイナーな作品ばかりの展覧会に行く必要はない」というスタンスです。身も蓋もないというか、分かりやすい評価基準ではあります。でも、私は「どうせパッとしない作品ばかり」とは思いません。

確かに、ウフィツィやルーブルに行けば、常設展示で門外不出の名作が山のようにあります。一方で、日本で行われる展覧会に、有名な画家の代表作が来るというのは、そうそうあることではありません。

でも、このような展覧会は、きちんとしたテーマに沿って作品が選ばれ、展示されています。「有名な作品を見た!」という満足感はありませんが、体系的に学べるという利点があります。

先ほども書いたとおり、フィレンツェの複数の美術館にある作品を展示した「ウフィツィ美術館展」は、ウフィツィ美術館が所有する作品の展示にとどまらず、栄華を極めたルネサンス時代から、バロックの光と影の表現につながるマニエラ・モデルナにいたるまでの、フィレンツェの美術史を概観できる内容でした。(一文が長い……)

中世の雰囲気がまだ残るルネサンス初期から、マニエラ・モデルナの時代まで、一貫してフィレンツェに焦点を当てています。芸術家にフォーカスすると、どうしてもフィレンツェを離れてしまいますからね。

これまであまり注目していなかったけれど「いい感じの絵だなあ」と思ったのは、アンドレア・デル・サルトの自画像です。Wikipediaでも見られますよ(このページにあります)。絵はがきがあれば購入したかったのですが、マイナーすぎるのかありませんでした。残念。

いつの日かフィレンツェに行って、彼の作品をあれこれ見てみたいと思いました。

ウフィツィ美術館展のあとは、上野駅のアトレにあるつばめグリルでハンブルグステーキを楽しみました。そして、次の展覧会に向かいます。

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November 10, 2014

* 気になる展覧会チェック(20141110)

こちらは来年開催のものばかりです。鬼が笑う……というほど遠い先の話ではなくなりました。
  • 東京都美術館
    新印象派―光と色のドラマ Neo-Impressionism, from Light to Color (2015年1月24日〜3月29日)
    現在はあべのハルカスで開催中の展示会が、1月に東京で開催されるそうです。本展では、印象派のモネの作品から始まり、スーラ、シニャックによる新印象派初期の作品、その後フランスやベルギーで次々と生み出された多様な新印象派の作品、さらにマティス、ドランの色彩溢れる作品をご紹介します。スーラの描いた静かで小さな点が、マティスのダイナミックで強い色彩の表現へ至るまでの変化の軌跡を、世界各国から集結する約100点でたどります。とのことなので、楽しみです。

  • 東京国立博物館
    • みちのくの仏像 (2015年1月14日〜4月5日)
      平成館で開催するような大規模な展覧会、というものではないのですが、東北6県のそれぞれを代表する仏像が展示されるそうです。また、本展の収益の一部は、被災した文化財の修復に役立てられます。というのも、「行ってみようかな」という気分になります。
    • 3.11大津波と文化財の再生 (2015年1月14日〜3月15日)
      2012年に行った奈良の平城宮跡資料館でも、文化財レスキューについて紹介していました。そんなに内容はないのですが、こんな感じでした。2011年3月11日、東日本大震災による大津波は、地域の文化を支えてきた文化財にも甚大な被害をもたらしました。震災後、東京国立博物館は、陸前高田市立博物館、岩手県立博物館やその他の機関と協力し、被災文化財の再生に取り組んできました。本展覧会では、これまでの約4年にわたる成果と現状を紹介し、被災文化財再生への取り組みをお伝えします。上記の「みちのくの仏像」関連の展示でしょうから、こちらも興味深いものになるだろうと思います。。

  • 国立西洋美術館
    グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家(2015年3月3日〜5月31日)
    まだあまり情報はないのですが……。興味のある時代ではありますが、よく知らない画家です。こちらが気になったのは、この文章です。出品作品の多くはチェント市立絵画館からお借りします。実はチェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵画館はいまもって閉館したままで、復旧のめども立っていません。本展は震災復興事業でもあり、収益の一部は絵画館の復興に充てられます。トーハク(東京国立博物館)の「みちのくの仏像」を見てこちらを見たら、これも行かなくちゃ! と思います。詳しい情報が出てくるのが楽しみです。

今回は、文化財や絵画館の復興が気になるテーマでした。

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September 24, 2014

* 気になる展覧会チェック(20140924)

まだ情報があまり出ていない展覧会も、忘れないうちに書いておくことにします。
  • 東京都美術館
    ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで (2014年10月11日日〜12月14日)
    特設サイトによると、「ウフィツィ美術館展」というのは日本初なのだとか。サイトではボッティチェリにフォーカスして見どころを紹介していますが、ウフィツィ美術館に所蔵されている作品をメインに、アカデミア美術館、パラティーナ美術館、捨て子養育院美術館などフィレンツェを代表する美術館から作品が集結します。とのことです。ルネサンス時代に栄華を極めたフィレンツェの美術が、とても楽しみです。フィレンツェは学生時代に一度行ったきりですが、「また行くぞ!」というのを目標に頑張ります。

  • 国立新美術館
    • チューリヒ美術館展 (2014年9月25日〜12月15日)
      学生時代に、ドイツの(スイスと接する)国境の町コンスタンツの語学学校に行きました。一番近い大都会がチューリヒだったので(電車で1時間半)、この美術館に行ったのではないかな? という気もするのですが、はっきり覚えていません。もう大昔の話ですからね……。セガンティーニの名前は聞いた覚えがあるので、やっぱり行ったのかな? 印象派以降というか近代の作品が多く、新しい知識が増えるのが楽しみです。
    • ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 (2015年2月21日〜6月1日)
      だいぶ先のことなので、鬼が笑いそうな話ですね。展覧会の情報だけですが、特設サイトもできています。7月末にTwitterでこのニュースが話題になりました。初来日となるフェルメールの傑作≪天文学者≫のほか、ティツィアーノ、マセイス、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。とのことなので、とても楽しみです。

  • 国立西洋美術館
    ネーデルラントの寓意版画(2014年10月7日〜2015年1月12日)
    これは版画素描展示室での展示で、常設展の観覧券や企画展の観覧券で見られます。このときの企画展は「日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展」なのですが、実はこちらの寓意版画のほうが気になる状態でして……。もしかしたら企画展も見に行くかもしれません(特設サイトを見ていたら、面白そうな感じがしてきました)。寓意は現代の私たちにはピンとこないものもありますが、これまた勉強です。

  • Bunkamuraザ・ミュージアム
    ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美(2015年3月21日〜6月28日/予定)
    これまた、だいぶ先の話です。まだ特設サイトはありませんが、美術館のサイトに情報があったので、忘れないうちにここにもメモです。本展では、ヨーロッパ全土の貿易とビジネスを支配し、ルネサンスの原動力となった銀行・金融業と、近代のメセナ活動の誕生を、ボッティチェリの名品の数々を中心に、ルネサンス期を代表する芸術家たちによる絵画・彫刻・版画や、時代背景を物語る書籍・史料など約80点によって、浮き彫りにします。ということなので、作品だけでなく、フィレンツェの発展に携わった人々(会社?)についても触れられるのかな? と思っています。

ウフィツィ、ルーヴル、ボッティチェリと、私がとっても好きな時代を取り上げた展覧会が続きます。見逃せないものばかりですね。

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October 13, 2013

* 気になる展覧会チェック(20131013)

こうしてブログに書いていても、行きそびれた展覧会があります。前売券も手に入れていたのに(涙) そして今回は逆に、前売券を買いそびれた展覧会ばかりです。子供と一緒に行こうなんて思わずに、行けるときに行きたい展覧会に行くのが大切ですね。会期終了が早い順に並べます。
  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    山寺 後藤美術館コレクション展 バルビゾンへの道 (2013年10月20日〜11月18日)
    「あの名作が来る!」という展覧会ではありませんが、バロック期から19世紀後半におよぶ神話画、宗教画、肖像画、静物画、そして近代へと向かう絵画の新たな可能性の扉を開いたバルビゾン派の風景画に至るヨーロッパ絵画の変遷を、同館のコレクション約70点を通して辿ります。とのことなので、勉強になりそうです。これはまだ、前売券が手に入れられますね。

  • 東京藝術大学大学美術館
    興福寺創建1300年記念 国宝 興福寺仏頭展 (2013年9月3日〜11月24日)
    あの有名な、興福寺の仏頭が東京で見られるのです。十二神将も来ますよ! 確かに去年、奈良で見ましたけれど、交通費をかけずにまた見られるのであれば、行くしかないでしょう! 興福寺の所蔵品がこんなにいっぱい来ていたら、その間興福寺国宝館はどうなっているのかしら? と思ってしまいます。

  • 東京都美術館
    ターナー展 (2013年10月8日〜12月18日)
    本展覧会は、世界最大のコレクションを誇るロンドンのテート美術館から、油彩画の名品30点以上に加え、水彩画、スケッチブックなど計約110点を展示し、その栄光の軌跡をたどります。私はイギリスに行ったことがないので、あまりターナーについては知らないのですが、大がかりな展覧会です。せっかく東京で見られるのなら、行っておいたほうがいいですよね。

  • 国立新美術館
    印象派を超えて―点描の画家たち (2013年10月4日〜12月23日)
    どこまでが展覧会のタイトルで、どこからがサブタイトルなのかが分かりませんが、全部を表記すると「クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に/印象派を超えて―点描の画家たち/ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」となります。本当に、点描画から抽象画まで見られます。ブリュッセルの王立美術館は現代美術が充実していたのですが、オランダもそうなのかな? と思っています。あまり詳しくない時代の作品なので、勉強になりそうです。

  • 国立科学博物館
    大恐竜展 ゴビ砂漠の脅威 (2013年10月26日〜2014年2月23日)
    ゴビ砂漠と言えば、私が子供のころから恐竜の化石で有名でした。本展は、モンゴル・ゴビ砂漠の実物恐竜化石を一堂に見ることができる、極めて貴重な機会となります。これほどの規模での公開は、モンゴル国内でもこれまで実施されたことはありませんでした。また、新種を提唱する基となる標本「ホロタイプ標本」が約10点展示される、国際的にも稀に見る展覧会です。しかも、タルボザウルスの全身骨格の実物も展示されるそうです。これは、恐竜好き(理科好き)の男の子のお母さんとしては、見逃すわけにはいきません。

  • 国立西洋美術館
    モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 (2013年12月9日〜2014年3月9日)
    ポーラ美術館と国立西洋美術館のコレクションが共演するそうです。現在はポーラ美術館で開催中です。本展覧会は、同じ内容を2館で展示するのではなく、各館の特徴をそれぞれ打ち出した展覧会です。原文でゴシック体になっています。本来は、それぞれの美術館を訪ねて楽しむものなのでしょうね。国立西洋美術館での展示は今回の展覧会では、モネとその作品をめぐる時代背景や文化的文脈の理解につなげることを目指し、収蔵品の中から展覧会図録に収録されない絵画や版画作品も参考作品として展示に加えつつ、同時代の出版物等の参考資料もあわせて紹介します。で、ポーラ美術館ではポーラ美術館でのみどころは、「モネとガレ」 「自然の中でみる印象派」 の2つ。だそうです。ポーラ美術館の開催概要はこちらです。こういう美術館同士のコラボレーションというのは、とても興味深いです。

どの展覧会も見逃すことのないように、しっかりチェックしなくてはいけませんね。自分のスケジュール管理も怠らないようにしなければ、です……。

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June 16, 2013

* ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵「レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像」

正式な名前は“ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵「レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像」”になるのでしょうか。

そして、またやってしまいました……。
※毎月第3土・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)は一般当日料金の半額
【特別展】ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像 | 東京都美術館
半額で入場できる日に、事前に買った当日券を持って行きましたとも。でも、行列に並ぶのは免れました。そして、他の美術館ではあまりしっかりとしたチェックはないのですが、中学生(入場料無料)は学生証の確認が求められるので、忘れずに携帯しましょう。

毎回恒例の音声ガイド、最初は息子が「要らない」というので最初は使っていませんでした。でも今回、東京都美術館 × 東京藝術大学  「とびらプロジェクト」というのがあり、息子はおえかきボードを持って進むことに。気に入った絵を模写してまわったのですが、最初にあった「岩窟の聖母」で、なにやら熱心に描いています。模写なのですけれど……。

というのはともかく、ボケーッと立って待っているだけというのも辛いので、私一人で音声ガイドの貸し出しに引き返し、借りてきました。時間稼ぎになるのはいいのですが、息子がさっさと進みたいところで私がガイドを聞いていて進めない……ということも、何度かありました。

息子はあちこちで絵を描いていたので、展示を見て回るのに、予想外に時間がかかりました。絵ならともかく、手稿まで熱心に描いていました。でも、こういう体験は、とてもいいと思います。フランスやイタリアの美術館にクロッキー帳と鉛筆を持って行って、気になる絵を気ままにメモというか描いていくというのも、面白そうですよね。

いちおう「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」と銘打ってはいますが、「ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵作品展」というのが本来の姿かなあ、と思います。ボッロメオ枢機卿のコレクションも興味深いですが、「レスタ冊帖」、または「携帯型美術館」と呼ばれる素描帖は、書き込みの意味は分かりませんが、絵画の技術に関する記述であろうなどと想像すると、関わってきた人々の傾けた情熱に思いが至ります。想像というより妄想かもしれませんが。

レオナルド以前、以後(にレオナルドの影響を受けた人々)の素描や絵画も紹介され、彼が与えた影響の大きさをうかがうことができますが、一番興味深いのは「アトランティコ手稿」でした。私は個人的に、この展示が展覧会の白眉と考えています。

彼が様々な分野で才能を発揮していたことが、手稿から分かります。息子は、まさか音楽まで手掛けていたということは知らなかったらしく、驚いていました。でも、つねづね「音楽と数学は関係があるんだよ」という、実は古代からの常識を主張していたので、違和感はなかったようです。おえかきボードには、熱心に手稿に描かれた設計図を書き写していたくらいです。

手稿を見られただけでも、この展覧会に来た甲斐があったと思います。

結局おえかきボードに残った絵は、洗礼者ヨハネの肖像です。これは模写というより、レオナルドの作品に影響を受けた作品でした。

原画と言えば原画

アルカイックスマイルが、いい感じです。これを、会場を出たところで(ちょっと奥まった場所)写真に撮影してもらい、額装風または羊皮紙へのスケッチ風にはがきに印刷してもらいます。さらに、机といすと色鉛筆があり、色も塗れるようになっていました。

絵はがきになりました

こんな感じになりました。本人にとっては、いい記念になったようです。

手稿をプリントしたTシャツを欲しがっていたのですが、結局買わずに出てしまいました。今度どこかで(こういうものを扱うのって、通信販売ですよね、きっと)こういうものを見かけたら、買ってあげようと思います。

すんなりいけばお昼前には美術館を出られるはずが、家を出るのが遅れ、おえかきボードに時間を取られで、会場を出たのは13時ころになりました。家に帰るまで待てないという息子の主張で、今回は美術館内のレストランで昼食を食べて帰りました。

「家族ふれあいの日」で子供連れの方が多かったのは悪いことではないのですが、絵の近く(人が歩いている場所)で座り込んでおえかきボードに絵を描いている子を、静かにしているからか保護者があまり気をかけていない、という姿が何度か見られ、ちょっと気になりました。事故があったわけではないのですが、人通りは多いし足元に注意を向ける人は少ないし、という環境なので、保護者には、普通に町を歩いているときとは違う、という意識が必要ではないかと思います。

来週の日曜日も、美術館に行きます(笑) 「気になる展覧会」もチェックして、ブログに書かなければ、です。

uriel_archangel at 23:07 | 講演会・展覧会 
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March 20, 2013

* エル・グレコ展

17日(日)に、息子の部活が休みになったので、善は急げとばかりに行きました。

そこで入場券を……と展覧会の公式ページを見に行ったところ、
3月20日(水・休)はシルバーデー(65歳以上入場無料、毎月第3水曜日)です。
かなりの混雑が予想されますので、ご来場の際には、お時間に余裕を持ってお越しくださいますよう、お願いいたします。
実は、20日に行こうかと思っていたのでした(汗) 以前、知らずにシルバーデーに見に行ったことがあり、「なんだこの混雑は……」と思ったのです(このエントリーなのですが、もう4年以上前のことなのね! と感慨深いです)。平日でもそういう状態だったのですから、祝日はもっとすごいことになるでしょう。

オンラインでチケットを入手したのですが、なんと
毎月第3 土・翌日曜日は親子ふれあいデーとし、18 歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)は一般当日料金の半額
 ※いずれも証明できるものをご持参ください
ということで、当日ブースでチケットを購入していれば、半額だったのです〜(口惜)

でもまあ、そういう手間なしで入場できるからいいや、と気を取り直して入場します。会期も後半だし、ぶらぶら美術・博物館でも取り上げていたし(こんな感じ)で、それなりの人出かな? と思っていたのですが、それほどでもありませんでした。ガラガラということはありませんが、作品を見るのに苦労する、ということはありません。

「こんなにたくさんのエル・グレコの作品が集まっているのに、見に来ないなんてもったいない!」と思ってしまうのですけれど。まだまだそんなにメジャーな存在ではないのでしょうか。

肖像画や宗教画だけでなく、クレタ島時代のイコン画も見られたのが、「エル・グレコ展」の名にふさわしいなあ、と思いました。宗教画も、イタリアでの修業時代とトレドでの晩年と、同じテーマの描き方がどのように変化していったかがよく分かります。

最初はいかにもルネサンス的な、「バランスのとれた構図・遠近法・明るい色彩」だったのが、「いかにもエル・グレコ」という、ダイナミックさや神秘的な色彩に変化しているのです。今回も音声ガイドのお世話になったのですが、音声ガイドでも掲示されていた解説でも、「目に見えない世界をどう表現するか」に彼なりの考え方や工夫があったとのことでした。

独特の引き延ばしたような体の表現は、その作品が祭壇やヴォールト(円天井)に飾られ、下や(さらには)遠くから見上げることを考慮してのものだったようです。オリジナルの状態で展示……というわけにはいきませんが、「ここに飾られていたのではないか」という写真とともに見ると、「なるほどなあ」とうなずけます。

そういう、作品の変化を見た最後に鑑賞する「無原罪の御宿り」は、彼の「目に見えない世界を表現する」だけでなく、飾られる場所を考慮しての技法など、まさに集大成という感じでした。音声ガイドでは、教会の祭壇をイメージするということで、オルガンの音色やグレゴリオ聖歌が流れました。私だけかもしれませんが、本当に神秘的な雰囲気に包まれました。

こうやって見ていると、彼が活躍していたトレドに行きたくなります。

ところで、彼の肖像画や宗教画で、鑑賞者を向いている作品は、「鑑賞者が場所を移動すると、作品の中の人物の視線が合わせて移動する(常に鑑賞者を見ている)」ように感じます。なんだか不思議な感じがしました。

とても充実した内容の展示でした。またまた最後のショップでお土産を購入したのですが、長くなるので次回ご紹介します。

uriel_archangel at 16:11 | 講演会・展覧会 
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