竹久夢二

July 13, 2011

* 『ぶらぶら美術・博物館』で大正のロマンとモダンに触れる

普段は関心がなくてアンテナを伸ばさないジャンルだからこそ、質の良い情報源は大切だと思いました。

今回のテーマは、「大正ロマン 竹久夢二美術館と弥生美術館 〜夢二式美人と高畠華宵 挿絵の世界〜」です。

こういう美術館があるとは知っていたのですが、「竹久夢二美術館」と「弥生美術館」が同じ敷地内にあるとは知りませんでした……。

まずは、夢二の作品から鑑賞します。まったく知らないわけではなかったのですが、恋多き男性で、恋人に画風が影響されていたのですね。写真を見てみると、どなたも(それぞれ雰囲気は違いますが)とても美しく、夢二の絵が影響されているのが分かります。

あと、女性に人気があったのかもしれませんが、彼が描く女性はどれも「色気」が感じられます。当時は今と時代が違うこともありますが、20歳にもならないくらいの、今なら「少女」と表現されるような年齢でも、立派な女性だったのだなあ、と思いました。

詩の才能もあり、グラフィックデザインもして……と、まさに「マルチに活躍」した人物だったことが分かりました。

高畠華宵の画風は、夢二とは対照的でした。こちらは、女性も男性も中性的です。彼の描く「美少年」は「男装の麗人」といった趣で、「日本人がイメージする『美少年』の原点かもしれない」と思います。華宵以前から、日本人にとっての「美少年」はそういうものなのかもしれませんが。

積極的に海外の雑誌などから流行のファッションを取り入れたイラストは本当に「モダン」という言葉がぴったりで、当時の少女たちのあこがれだったのだろうということは、容易に想像できます。美しいけれど異性に媚びるようには見えない姿で、「S」の世界にはぴったりですね。

余談ですが、この「S」というものを初めて知ったのは、氷室冴子さんの『クララ白書』でした。吉屋信子さんの小説が読んでみたい、と思ったものです。というのはともかく、華宵の絵は、まさに少女小説の世界観にぴったりだなあ、と思いました。熱狂的な支持を得ていたのも、よく分かります。

2人は大正〜昭和を代表する画家ですが、最大の違いが、華宵の描く女性に「色気」がないところです。あまり胸元をあらわに描きませんし、体のラインが出ていても、丸みを帯びた女性らしさが感じられません。こちらは美少年の絵とは逆で「美少年が女性の服を着ている」感じがします。だからこそ逆に、少女たちが夢中になってもあまりあれこれ言われなかったのではないかとも思います。

そういう対照的な2人を一緒に楽しめるところがおもしろいなあ、と思いました。

そして、東大ブランドの品々が買える東京大学コミュニケーションセンターは、とても面白そうでした。今度機会があったら行ってみようと思います。

今回の番組内容の紹介はこちらで見られます。

残念ながら、野球中継などがあるため、次回の放送は8月です……。楽しみにしている大英博物館 古代ギリシャ展なので、これでしっかり予習をしてから、見学に行きたいと思います。

uriel_archangel at 23:57 | 日々の記録 
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