翻訳

October 31, 2018

* 第28回JTF翻訳祭に参加しました

先週、10月25〜27日は、京都に滞在していました(夜行バスを利用したので、出発は24日夜です)。主な目的は翻訳祭への参加だったのですが、「せっかく京都に行くし!」と便乗してあれこれ予定を詰め込んだため、「何をしに行ったんだろう?」というくらいの充実ぶりでした。

今回の翻訳祭の内容は産業翻訳に関するものの割合が高く、自分の仕事に直結するものが多くあったというわけではありません。ですが、いろいろな分野のお話が聞けて、(仕事につながるかどうかはともかく)新たな知識を得ることができました。

本当は一番自分に関わりが深いはずの、最初の飯間氏の講演に遅刻してしまい、ほとんど聞けなかったのは痛い失敗でした……。が、そこはあまり悩まずに次に進みます。次のセッションは私にはあまり関係ないかな、ということで参加せず、企業ブースで説明を聞いたりして過ごしました。

こうやって書いてみると、1日目は交流パーティーだけという状態ですね。とは書いたものの、交流パーティーでも、積極的にネットワーキングしたというわけでもなく……エネルギー補給してました(汗)

前日の反省を活かし、2日目は興味のあるセッションに積極的に参加しました。以下は参加したセッション名とその感想です。
  • iPS細胞を用いたパーキンソン病治療(高橋 淳)
    専門外ではありますが、せっかくの京都開催ですし、最先端のお話が聞けると思い参加しました。講演の内容は十分に理解できました。このようにして、今後どころか現在進行形で、いろいろな病気に対してiPS細胞を利用しての治療が試みられているのでしょうね。時間はかかりますがどんどん新たな治療法が開発されるので、長生きしなくちゃなあ、と思いました。

  • Road to XV 〜FINAL FANTASY XVで12言語を同時発売できるまで〜(長谷川 勇)
    日本語から多言語への翻訳というのは、ゲームを遊んでいるだけの人間には分からないような苦労があるんだなあ、と思いました。英語から訳すにしても名詞に性がある言語への対応が必要になりますが、日本語の場合はそういう違いがもっと多くなるのですよね。翻訳が進まないと分からないことや、デバッグで明らかになることもあるでしょうから、本当に「ご苦労さまです」という気分です。

  • How Machine Translations can help you most(Mike Dillinger)
    私は基本的に翻訳の仕事で機械翻訳を使うことはないのですが、機械翻訳をめぐる最新で有益な情報が入手できたと思います。「これを使えばどんな文書もスイスイ訳せる」なんていう都合のいいツールはないのです。……が、質疑応答などで出てくる話を聞いて、スピーカーが考える機械翻訳と世間一般で考えられている機械翻訳には乖離があるんじゃないかな、と感じました。

ランチョンミーティングでは、memoQの話を聞きました。実は企業ブースを回った時も説明を聞いたのですが、便利そうだと思いました。すぐに手に入れなければというものではないので、もう少し様子を見ます。

実は2日目は疲労で途中で睡魔に襲われ、「このままだとセッションの最中に爆睡して迷惑がかかるかもしれないから、帰ろうかな……」という気分にもなったのですが、セッションの合間に移動で歩いたりしていたら、なんとか頭がしゃきっとしてきて、最後まで参加できました。

でもぼんやりとはしていたようで、帰りのバスを乗り間違えて今出川通りを進んでしまいました。以前に観光で来た時にバスで通ったことがあるルートなので、途中で降りて地下鉄に乗ればOKでした。当然ですが、多少間違えても、どうすれば挽回できるかが分かっていれば、そんなに慌てずにすみますね。

次回の翻訳祭は、2019年10月24日(木)にパシフィコ横浜で開催されるそうです。どういう規模で、どのような内容で開催されるのかを楽しみにしています。

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October 27, 2017

* もやもやしつつの作業

現在、校正の案件を抱えています。普段やらない作業なので、目の前のニンジンを目当てに頑張っています。が、頑張っていても限界があります……。

こういう感じの文章を求めている、という情報はもらっていたので、それを前提に作業しています。と言いたいのですが、元の訳文のレベルが低いのでそこまでたどり着けません、という状態です。

クライアントが求めている品質をAとすると、私が受け取っている訳文の品質はB-かC+という状態で、納期と分量から考えると、私の力量では頑張ってもA-かB+あたりに持っていくのが精一杯なのです。校正を入れてAの品質に持っていくには、その前の段階でA-やA--レベルになっていることが必要です。C+からB+に持っていくより、A-からAに持っていくほうが大変なのです。

そして、はっきり書いてしまうと、「翻訳した人も、よくこの出来で採用されたな」という感じです。なんというか、日本語としては微妙な表現が見られたので、「母語が英語で、日本語は外国語という人が訳したのかな?」と思っていたのですが、英語の構造が分かっていないような訳もあって、「あれ、もしかして日本語が母語の人? それでこの日本語?」と頭をひねりながら作業していました。

翻訳者の養成にかかわっている人なら珍しくないのかもしれませんが、そういうことには関わっていない私には、なかなか衝撃的です……。

しかもこういう出来で、単価は翻訳のほうが高いのですから、「不公平だ!」という気分になります。

じゃあなんでそんなの作業しているんだ、と思われるかもしれませんが、これもはっきり言うと、この作業がそれなりの報酬になるからです。実は海外の会社からの案件なので、おそらく同じことを日本の会社がやっていたら、もっと買い叩かれるのではないかと思います。

以前は「海外の会社は安いからなー」と思っていたのですが、何年も経つと状況が変わるなあ、と思いました。

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October 09, 2015

* 「安さ競争」には勝たなくていいや

――と、今朝のニュースを見ていて思いました。製造業だったかな? カンボジアに進出した企業の人が、「人件費が安いのが魅力」と言っていたのです。カンボジアでなければラオスとか、そういう「東南アジアでも後発組」です。

で、その言葉を聞いて、「――だとすると、賃金が上昇して人件費が安いと感じられなくなったら、そこを出て人件費の安い場所に行くのかあ」と思ったのです。

まあ、本当に人件費だけを判断基準にするとは思えない(思いたくない)ので、「熟練した技術を持つ人材の確保」ということで、賃金が上昇してもそこにとどまるという選択肢もあるだろうなあ、と考えることにしました。でも、技術は不要と思われるような単純労働の場合は、とことん「人件費が安いところ」を目指すのだろうなあと思います。

でも、国が発展していくと賃金は高くなります。今の中国がそういう状態だから、「次」を求めてカンボジアなどに進出しているわけです。そしていずれは、そういう国でも賃金は上昇します。次の国に行っても、同じように上昇すると思います。

これを延々と続けて、「人件費が安い」と感じられる場所がなくなった世界では、人件費の安さを追求する企業や技術の不要な労働はどうなるのだろう、とちょっと思いをはせてみました(答えはないのですけれど)。

一方で、翻訳の仕事はそういう「安さを追求」する類のものではないので、「安さ競争」に勝てなくてもいいや、と思っています。これは翻訳に限らず他の分野でもある話で、10年以上前のことですが、「中国で安価で作業してくれるので依頼したらひどいクオリティのものが出てきて、結局こちらでかなりの修正を加えた」という話を(また聞きで)聞いたことがあります。

技術が必要なものは、それなりのお金を出さないとそれなりの結果にしかなりませんよ、ということなのですが、決定権のある人がそれを分かっていないと、下が苦労する、という感じですね。

Proz.comで求人情報を見ていると、「応募時にbest rateをお知らせください」というものが非常に多いです。仕事の内容が本当に魅力的で「何を引き換えにしてもいいからこういう仕事がしたい」とか、「自分にはお金より経験が必要です」という段階であるならば止めませんが、そうでないなら、必要以上に安売りすることはないと思います。

で、現時点で「自分を安売りしているなあ」と思う仕事をしているなら、「もっと条件のいい仕事を探す(=そういう仕事が選べる実力を身に付ける)」というのが一番いいのですが、それが難しい場合は「作業効率をアップさせて時間あたりの単価を上げる」とか、何か工夫が必要だと思います。作業効率のアップは、一歩間違えると「仕事が雑になる」につながりかねないので、その後に影響がないとは言い切れません。

フリーランスは、自分に与えられた仕事について、まるで「天から降ってきた」かのように取り組む必要はありません。というか、それでは生き残れません。どんな仕事がしたいかを考えて、それを実現させるにはどうすればいいかを考えることが必要です。「いやいや、こういう仕事はできません」というラインを決めないと、搾取されて終わります。そういうことが自分で考えられない人には向きません。

最後は偉そうに説教じみて終わってしまいました……。

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August 28, 2015

* 英文読解力強化セミナー 〜誤読をなくし、誤訳を防ぐ〜

6月に開催されたセミナーが早々に定員に達し、好評だったとのことで、8月22日(土)に追加開催されたものです。この回もやはり早々に定員に達したので、9月19日(土)の再追加開催が決定しています。情報はこちらで見られます。まだ参加申し込み可能です。

私はきちんとスクールに通わず、誰かに弟子入りすることもせず、独学どころかいきなり実地で翻訳の仕事を始めたクチです。分かりやすく言うと、基本的にどれもこれも自己流で、ここまでやって来ました。まあ、これだけの年数続けられているのですから大丈夫なのだろうとは思うのですが、「今の自分のやり方でいいのかどうか確かめたい」という気持ちがあり、思い切って参加することにしました。講師のmikoさんが紹介してくださった参加者の感想(ブログのエントリー)も見て、「こういうところは、客観的に知っておいたほうがいいかもしれない……」と感じたのも大きかったです。

結構早い段階で参加申し込みをしていたのですが、課題に着手したのは直前になりました。ありがたいことではありますが仕事が入ったこともあり、「もっとじっくり時間をかけるつもりだったのにな〜」と思いながら(自分に言い訳しながら)の作業です。2つある課題の文章は、決して難しい内容ではないのですが、「こういうのに、引っかかる箇所がたくさん隠れているんだよなあ」とハラハラしながら作業しました。訳文ができたところで、指定の書式に合うように、慎重に項目を確認しながら提出用の文書を作成しました(だから『間違いのない完璧なものになりました』とは断言できませんが)。

そして、いよいよ講座です。最初は課題とは関係なく、ある映像に出てくる短いフレーズに、その場で適切な言葉を考える、というエクササイズのようなものでした。ここでのポイントは、「自分が選んだ言葉について、説得力のある説明ができるか」でした。どの言葉を選ぶかについて、絶対的な正解があるわけではありません。それでも原文の意図を汲んだ適切な言葉というのはあるわけで、複数の学習用英英辞典の語義を比較して、根底に共通するものが何かを調べました。

エクササイズが終わると、事前に取り組んだ課題を取り上げます。課題1は、とにかく「調査、調査、調査!」に終始する内容だったのではないでしょうか。恐らく、名前の挙がった人物や引用箇所を徹底的に調べることができれば、課題の文章を訳すのはそんなに大変なことではないだろうと思いました(それを表現する日本語力はともかく)。インターネットを駆使できる現代は非常に便利で、どこかのサイトに有料の会員登録などしなくても、今回の課題に役立つ情報は十分に入手できます。――とは言っても、誰でも簡単に入手できるものではなく、そこまでたどり着くには検索の際にコツが要りますよ、という話もありました。

課題2は、もう少し分量の多い文章でした。ここでは、筆者についてだけでなく、執筆の背景についても調べる、という話がありました。やはりインターネットでいろいろな情報が手に入れられます。筆者のwebサイトで顔写真はおろか、声や話し方までもPodcastで分かる可能性があります。それ以外にも、検索などで入手可能な情報を駆使して、「どのような訳文にするか」の検討ができます。ここではまた、outlineを知ることの重要性が指摘されました。英語圏の人は文章を書くときにoutline(設計図や骨格)から作るので、文章から骨格(要素)だけにすることもできるのです。

――ということで、恐らくレギュラーの授業で長い時間をかけている内容の「さわり」をサーッと流した感じかな、と思うのですが、充実したセミナーでした。このセミナーに参加して、自分の改善すべき点がいろいろあることが分かりました。あまり詳しく書くと自分で自分の首を絞めることになるので、書けることだけ書くと「自分の処理能力をきちんと把握できていない」があります。今のところこんな状態でもやってこれていますが、改善していきたいなあと思います。でも一方で、自信を持っていい点もあるのだなあ、ということも分かりました。これは恐らく「みんなが10秒かかるところを9.5秒でできた!」レベルの些細なことなので、どういうところで感じたかは秘密にさせてください……。

「正しいかどうか」よりも「説得力のある説明ができるかどうか」が重要なのだ、というのも今回のセミナーでの収穫でした。「間違っていても説得力があればいい」という意味ではなく、「説得力をもって説明するためには、しっかりとした根拠が必要」で、それには原文を正確に理解していることが重要なのです。

私の場合、今回の課題で一番あれこれと調べ、訳文を決めるのに時間がかかったのは、"You're welcome."でした。実はセミナーでその部分に関する話を聞いているうちに、一番最初に自分が考えた訳文で正しかった、しかも文脈にも合っていたのだ、ということが分かりました。ですが準備段階では「でもどうしてこの表現になるんだろう」というのがはっきりせず(自分で納得できず)、提出した訳では違う表現にしていました。面白いもので、説得力のある説明ができれば、過去にひっこめたものと同じ表現なのに、堂々と「これです」と言えるのです。

そんなわけで、いろいろと得るところの多かったセミナーですが、冷静に考えてみると、未知の世界の話ばかりでもありませんでした。中学受験や大学受験のときに、文章の構造を分析していたと思うのです。翻訳という観点からではありませんが、以前に自分がそういうことをブログで語っているのを見つけたので、リンクを貼っておきます。ここで書いていないことを追加すると、学生時代のアルバイトで中学受験塾の国語のテスト作問をしていたのも、役立っているかもしれません。

それと、根拠のある説明ができるためには、翻訳する文章が理解できていることも重要だなあ、と思います。となると、やはり英文法の知識も大切です。私はしょっぱなの5文型に苦手意識があり、高校の英文法の授業に苦労した時期もあったので、文法書に書いていることを丸暗記しなければダメだ、とは思いません。でも、「これは仮定法過去だから現実の話ではない」とか、そういう文法から分かる情報をきちんと拾えないと、日本語に訳したときに正しい文章になりません。「英文法の知識が大切」というのはそういう意味です。

今回のセミナーは、「正解を教えてもらう」のではなく、「最適な結果を導くものの考え方」を知るための内容でした。これまで自己流で深く意識せずにやってきたことが、セミナーでの話を聞くうちに、「改善点は確かにあるけれど、自分がやってきた方法は大きく外しているわけではない」と思えたのは、私にとって大きな収穫でした。仮にセミナー終了後に「ああ、今のままではダメダメだ〜」という感想だけしか浮かばない状態だったとしても、「これからは状況をどんどん改善できる」「今以上に悪くなることはない」というのは収穫だ、と考えればいいのです。逆に、そう考えられる人でないと、翻訳の仕事をやっていくというのは厳しいと思います。

訳文を「これは間違っている」「これは正しい」と名指しで批評するものではないので、翻訳に興味があるというレベルの人から、実際に翻訳に関わる仕事をしていて「今の自分のやり方でいいのだろうか?」と思っている人まで、学ぶところの多いものです。セミナーの概要を読んで気になった人は、思い切って参加したら、道が開けるのではないかと思います。

ちなみにこれは余談ですが、今回の文章は長くなるから書くのが大変だな……ということで、outlineから作りました(笑) 普段は思いつくままに書いているので話があっちこっちに行ってしまうのですが、骨格から作ったので、ゴールに向かって一直線の文章になりました。(このパラグラフはoutlineには書いていません)

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August 17, 2015

* ようやくDAYFILER DF-X9001を起動しました

DAYFILERというのは、セイコーインスツル(SII)の電子辞書です。本体をPCに接続して、PCから検索できるPASORAMAというのがあり、翻訳者にとってありがたい存在でした。なぜ過去形かと言いますと、2015年3月末をもって、SIIが電子辞書から撤退してしまったからです。

「翻訳者にとってありがたい存在」とは書いたものの、私自身は、今まで集めてきたCD-ROM版の電子辞書のデータをPCに入れ、複数の辞書を一括で検索できるソフトを使って検索する、というのでやってきたので、使ったことがありませんでした。

ただ、今はこういう手法が流行りなのでしょうが、例えば研究社は、月額の使用料でオンライン辞書を使用できるようにするシステムを採用しています(KOD)。三省堂もオンライン辞書がありますね。

確かに常に最新のデータを検索できるというのはオンライン辞書の利点ですが、一括検索はできず、出版社ごとに検索する必要があります。今後も一括で検索したい、と思うのであれば、電子辞書を視野に入れる必要があります。そんなわけで、PASORAMAがあるDAYFILERは有力な候補でした。ドイツ語の辞書が弱いのは弱点でしたが、iOS版の独和大辞典を入手したので、そこは問題なし、だったのです。

2014年の後半には、「SIIが撤退する」という情報が出て、「今のうちに買わなくては」という状態になったのですが(おそらく翻訳者界隈のみの現象でしょうけれど)、当時の私には先立つものがなく(汗) 気づいたら、最上位機種は手に入らない状態になっていました。というか、買えるは買えるのですが、法外な価格が付いていたのです。

ちなみに最上位機種というのはこちらです。英語のプロフェッショナル向けということで、特に英英辞典が充実しています。



これは製品の写真を載せたいがためのリンクなので、ここから買え、という話ではありません。

で、ようやく購入したのがこちらです。こちらはエンジニア/ビジネスパーソン向けということで、英英辞典は比較すると弱いですが、ビジネス関係の辞書や理工系の辞書は充実しているので、「ベストではないけれど、これが最善だなあ」ということで購入しました。

これも、参考のための画像を貼りたいためのリンクなので、購入は推奨しません。

メールを調べたら、4月に購入していました。当時はなぜか、台数限定の割引セールがときどきあり、それを利用して購入しました。そして、実は「どうしてもこれを使わないと!」という事態にならなかったので、Amazonの箱から出してはいましたが、製品の箱に入れっぱなしにしていまして(汗)

Surface3のセットアップに合わせて箱から出したのですが、初日は充電して終わりました。そして翌日に作業したところ、日時や時間の設定をすれば、すぐに使えました。PASORAMAを使おうと思わなければ、という話です。

――ということで、やっと電源を入れて使える状態にしましたが、PASORAMAを使えるようにしていません(汗) これはまた、時間に余裕があるときに、ということで。Surface3で上手く使えればいいなあ、とは思うのですが……

いつになるのやら、です。

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July 01, 2015

* Aegisubの設定メモ

先日、10分ほど無駄な時間を使ってしまったのでメモです。以前、「新しい字幕を適当な場所(たいていは前の字幕の直後)に作って、それを正しい場所に移動させる」という主旨のことを書いたのですが、何度「ここが字幕の場所だよ〜」と指定しても、それが字幕にまったく反映されません。

「あれ〜? おかしいなあ」ということで、あれこれ調べたところ、ようやく原因と対策が分かりました。



これは、Aegisubの、音の波形が表示されるウィンドウ部分です。ソフトウェアの右側に表示されます。映像や字幕はお見せできないので、この部分のみ……。

で、赤い矢印で示した部分をオンにしなければいけません。これは、マウスカーソルを該当する部分に合わせたときに表示された文字と一緒にスクリーンショットしたものです。書いてある通り、「範囲選択をすぐ字幕行に反映させる」です。

このスクリーンショットは、設定をオンにした状態(押下した状態)です。

サブのPCにもAegisubをインストールしていたのですが、本格的な操作をするのが初めてでした。デフォルトではオフになっているようです。この部分の設定をしていなかったので、「選択範囲が字幕に反映されない!」となったのでした。

分かってみれば、「なーんだ」でした。でも、自分がそういう設定をしたことを忘れているので、パニックになってしまいました。ここをオンにしたら、それまでの問題は一気に解決です。

きちんと調べていないのですが、私の作業手順(字幕を作ってから場所を決める)とは逆に、「選択範囲を字幕に反映する」で新しい字幕を設定する方法(場所を決めてから字幕を作る)もあるのだろうと思います。これは、自分の性に合う方法を選べばいいのでしょう。

ボタン部分にカーソルを合わせると、日本語だったり英語だったりしますが、どういう機能を持つものか表示してくれます。なので、いろいろ見てみると解決の糸口が見えてくるかもしれません。

――というか、有志が作成した(らしい)日本語マニュアルを見たら解決できるのではないか、という話ですね、はい(汗)

あ、それと、日本語は直接字幕表示エリア(今回の画像の下の部分)に入力できません。私の環境では、画面の左上に日本語入力が表示され、変換などを終えてEnterを押すと、それまで入力したものが、字幕表示エリアに出てきます。

テキストエディタで字幕を入力して、それを字幕表示エリアにコピー&ペーストする、という方法もあるかと思います。

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June 19, 2015

* 「濃い字幕」はくどすぎて浮く

「あれー、今日はこれをブログに書こう、と思っていたことがあったんだけど、なんだったっけ……」状態になってしまいました(汗) 結局思い出したのですが、なんだか微妙な内容だったので、あれこれ考えているうちにふと思い出したことを書きます。

だいぶ昔、SSTを使っていない時代の話です。

ある作品の字幕翻訳で、背景がまったく分からないのもどうかと思い、参考にしようと、原作というか原案となった本を読んで、取り組んだものがありました。

これが岩波文庫で、なつかしの、というと変かもしれませんが、「いかにも〜」な古典的文学作品でした。高校時代に頑張って『モンテ・クリスト伯』にチャレンジした自分を思い出したりして、頭の中はそういう「海外文学の空気」に満ちていました。映像を見ると、衣装などは当時のそのままではないにしても、臨場感にあふれています。

そういう雰囲気を大切にするべく字幕を作りました。当時はSSTを使っていないので、ひとまず字幕をテキストデータで作って送ると、仮MIXが送られてきます。当時は素材も仮MIXもビデオテープでした。

ともあれ、その仮MIXを見てびっくりしました。

――くどい! くどすぎる!

我ながら、字幕が「海外文学らしい雰囲気」を出しすぎていました。これに、もともとドラマティックな映像や音声や効果音が加わると、装飾過剰になってしまうのです。映像だけでお腹いっぱいになってしまうところで、字幕が余計なトッピングをするのはよくないということを、身をもって学びました。

「こりゃいかん」ということで、あまり時代がかった雰囲気が出ないように書き直しました。コーディネーターさんにも、「仮MIXを見たら字幕がくどすぎたので、かなり手を入れました」みたいな連絡をしていると思います。

以来、「字幕は映像の雰囲気からちょっと引いてるくらいでちょうどいいんだな」という感じで、字幕を作っています。私個人は、視聴者が埋める必要のあるギャップがちょっとあるくらいのほうが、すんなり頭に入るのだろうと思います。

今は、SSTに限らず自分のPCで、映像に自作の字幕を乗せる方法があるので、「どういうことだろう」と疑問に思う人は、実験してみるとよいと思います(原作があって邦訳が出版されている作品の字幕に訳文をそのまま入れてみる、など)。

私はスクールで学ぶとか、誰かに弟子入りするということもなく、いきなり仕事で字幕を作るようになった人間なので、もしかしたらこういう話はスクールなどで学ぶことなのかもしれませんけれど。

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June 17, 2015

* 海外の翻訳会社のコーディネーターさんはフレンドリーで上手いこと言ってくれます

先日、海外の結構大きな翻訳会社(Proz.comの有料会員だったときに登録したところ)のコーディネーターさんからメールがありました。

「こういう継続的なプロジェクトがあります。先方が優秀な人材を選びたいということで、あなたが条件に合うので連絡しました。このプロジェクトに興味があるということでしたら、トライアルを受けていただくのですが、いかがでしょう?」

――ということで、興味があったのでトライアルを受けました。その後2〜3週間ほど連絡がなかったので、「ダメだったんだなあ」と思いつつ過ごしていました。ダメだった場合に何の連絡もないというのは、よくある話なので。

でも、予想とは少し違っていて、さらに後、トライアルから1か月ちかく経過したところで、コーディネーターさんからメールが届きました。

「残念ながら、あなたは選ばれませんでした。でもいつか、あなたと一緒にプロジェクトができればと思っています」

いやー、フォローしてくれてありがとう! ……ということで、私のほうも、

「わざわざ連絡ありがとうございます。私にできることがありましたら、またご連絡ください」

と書いたところ、

「ぜひぜひ! 同僚にも、あなたのことを推薦しますから」

と、さらにお返事がありました。

「うーん、今回ダメだったのに、『この人いいよ!』ってホントに言うのかな?」という疑問がないわけではありませんが、イヤな気持ちにさせないというのは、良好な関係を築く上で大切ですね。今回の件では先方とは合わなかったけれど、他のところとは「ぜひぜひ!」になる可能性もゼロではありませんし。

恐らく日本語(ビジネスメール)だと、もっと堅い感じになってしまって、カジュアルにこういう感じでのやりとりはしにくいでしょうね。ある程度関係が築ければ、こういう話もできるかもしれませんが、しょっぱなからできるかというと……ですね。

ちなみに、英語だからと言って構える必要はありません。こちらだけでなく相手も英語のネイティブではないことも多いです。しかも、仕事の打診の時は「英文メールの書き方」的な本に出てくるようなカチッとした文章ではなく、"Hi!"で始まったりシンプルに用件だけだったり、"Thank you :)"こんな顔文字が入ってきたりするので、無理せず気楽に書けます。

――とは書いたものの、応募するときのカバーレターは、オーソドックスな文章の書き方にしておくほうが無難かな、と思います。これは、最初に頑張って、一度型を作ってしまえばいいのです。その後はちょこちょこいじって使いまわせます。

いろいろ可能性を考えている人は、思い切ってトライしてみてはどうでしょう。もちろん、相手がきちんとした会社か調べるというのは必要ですよ。

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June 11, 2015

* 気になる講演会(プロジェクト京都2015 | 日本翻訳者協会)

10月3日(土)に開催されます。
丸一日のワークショップと対話型セッションをご用意しています。
さらに、プロジェクト京都2015の後は、JAT30周年記念祝賀パーティーも行われるそうなので、充実した1日が過ごせそうですね。

私も「これは参加してみたいかも!」と思い、どこに宿泊すればいいかな、というところまで調べましたよ。

でも、よくよくスケジュールを調べたら、この日は息子の学校関係で外せないイベントがありました(汗) 残念ながら、この日の参加は難しい状態です……。

この時期の京都は、観光シーズンということもあって宿の予約がしにくいそうなので、興味のある方は、今のうちに宿泊場所の確保をしたほうがいいと思います(東京から日帰りでの参加も可能だとは思いますが)。

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June 07, 2015

* 海外の会社との仕事が増えたので円安が嬉しいわたくし

タイトルのとおりです(笑)

最近、海外の会社との取引が増えています。当然支払いは外貨建てです。今のところ、米ドルとユーロです。そうすると、ニュースなどに出てくる為替のレートが、今まで以上に気になるわけです。まさに一喜一憂です。「そろそろ入金があるかな……」というころに、電卓(iPadのアプリです)を叩いて「これくらいになるかな?」などと考えたりしています。

円安傾向が続いていますが、このところそれがさらに強くなっていて、ニュースを見て「あれ、いつの間にこんな額に?」とびっくりすることがあります。「ちりも積もれば山となる」という感じで、電卓を叩いてみると「うふふ」という差が発生するのです。

為替は何かあれば大きく動くものなので、ものすごーく円安の場合の金額を出して喜んでいると、ガクッと円高方向に動いたときのショックが大きいです(実際の両替のレートは、銀行の手数料などが差し引かれるでしょうから、ニュースで見る数字とは違うし)。

なので、普段からそのときのレートより低めの数字で見積もっておくようにしています。予想より増えた分は、ちょっとしたボーナス気分になります(ちなみに外貨建てで買い物をしたときは、これとは逆に為替レートより円安方向で予想します)。

当然と言えば当然なのですが、先方(海外の会社)は源泉徴収をしないので、入金があったら、10%くらいを別の(納税・年金用の金額をプールするための)口座に移すようにしています。これをしておかないと、来年の納税の時期に「ぐぐぐ……」となってしまうことでしょう。

そんなわけで円安は私にとって悪い話ではないのですが、海外旅行に行くことの多い家族には嬉しいことではないし、輸入品の値上がりにもつながるので、単純に「わーい、嬉しいな」と喜べるものではないですね。

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