運慶
November 25, 2017
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」
最終週になって、ようやく展覧会に行く時間が作れました。これまでにも逃したものはあるのですが、悔やんでいてもしかたがないので、今から行けるものを前向きに検討します。はい。
すごい人出とは聞いていましたが、まあ鳥獣戯画展ほどではないでしょう、ということで、9時30分開館だから9時を目指せばいいかな、と家を出ました。思ったより早く、8時50分には到着したのですが、結構な人が並んでいました。インターネットでチケットを購入していたので、その列に加わります。
開館間際になって、「実は入場券を持っていて開館を待つ人用の列と入場券を購入する人用の列がある」ということに気付き、せっかく並んでいたのに離脱しなければならなかった人が何人もいました。年配の方だと大変かもしれませんが、こういう来場者の多い展覧会では、インターネットやコンビニでの発券をしてくるのに越したことはないな、と思いました。
今回は前のほうに並んでいたので、博物館の入口(門)から会場の平成館に誘導する様子を初めてしっかり見たのですが、若いスタッフが、後ろ向きに歩いて誘導するのですね。年配の方が焦って走って転んでも大変なので、来場者の安全を確認しつつゆっくり誘導するということで、この方法は悪くないんだな、と思いました。それでもやはり、スタッフが歩くスピードについていけない方は徐々に遅れます。
平成館の前には、並んでいる人用のテントがあります。寒い雨の日は助かったでしょうね。私はどれくらい早く到着したかと言うと、開館直後の入場者に入れるくらいの位置でした。とは言え、オンラインチケットの担当者は1人、もぎりの担当者は2人、ということで、オンラインチケットだとここで時間がかかり、あとから来たもぎりのチケットを持っていた人に追い抜かれるという感じです。
なので、スイスイ入りたかったら、オンラインチケットよりコンビニ発券ですね。まあそれくらいは大きな問題ではない……ということで、会場に入ります。音声ガイドを使おうかな、と思ったのですが、音声ガイドを手に入れるにも長い行列に並ばねばならないので、あっさりあきらめました。
展示は、素晴らしいものでした。全国各地にある運慶や関連する人々の作品が見られるというのは貴重な機会です。だからこその人出でしょうね。また、運慶と言うと寄木造の大きな像のイメージしかなかったのですが、小さな像も魅力的でした。
印象的だったのは、厨子に入った大日如来坐像です。大きなものではありませんが、照明がろうそくの光のように揺れて、当時の人々が考える宇宙をぎゅっとミニチュアにしたもの、という感じがしました。ので、思わず絵葉書を購入してしまいました。
絵葉書を見ると、会場で感じた「宇宙だー」というのがあまり感じられなくて、ちょっと残念なのですが。あれは、照明や周囲の暗さが、かなり雰囲気を出していたのかな?
それと、高山寺の子犬の像です。
小さくてころころと丸い感じが、日本犬の子犬という感じで本当に愛らしいのです。
こちらも素晴らしかったです。龍灯鬼立像です。
筋肉の付き方を見ると、こういう体格の人(お相撲さんかな……)をモデルにして作ったのだろうなあ、と思います。どの像でもいえることですが、様式美と写実がきれいに融合しているなあ、と思いました。
今回も単眼鏡が役に立ちました。大きな像の顔を確認したときに、「あ、目が合った」とさえ感じられます。玉眼(水晶を入れた目の部分)の素晴らしい効果を実感しました。写実的な描写もあり、本当に、生きているように見えました。
そういえば、時代が重なっているからですが、作品の解説で何度か鑁阿寺(ばんなじ)の名前が出てきました。3月に足利に行ったときに立ち寄りましたが、そんなに大きなお寺だったのか、と驚きました。
東大寺南大門の金剛力士像が有名なので、関西にだけ作品があると思っていたのですが、思っていた以上に活躍の範囲というか、作品がある場所が広かったです。作風が武士に好まれたというのがあるようです。
展示の途中の何か所かで、「運慶の作品(今回は展示していません)」の紹介パネルがあり、その中にそれこそ「東大寺南大門の金剛力士像」がありました。「それは確かに、ここで展示はできないよねー」と思いました。
絵葉書だけでなく実用的なものを買いたい私は、こんなマグネットも買いましたよ。
冷蔵庫が美術品のマグネットだらけなのです……。
すごい人出とは聞いていましたが、まあ鳥獣戯画展ほどではないでしょう、ということで、9時30分開館だから9時を目指せばいいかな、と家を出ました。思ったより早く、8時50分には到着したのですが、結構な人が並んでいました。インターネットでチケットを購入していたので、その列に加わります。
開館間際になって、「実は入場券を持っていて開館を待つ人用の列と入場券を購入する人用の列がある」ということに気付き、せっかく並んでいたのに離脱しなければならなかった人が何人もいました。年配の方だと大変かもしれませんが、こういう来場者の多い展覧会では、インターネットやコンビニでの発券をしてくるのに越したことはないな、と思いました。
今回は前のほうに並んでいたので、博物館の入口(門)から会場の平成館に誘導する様子を初めてしっかり見たのですが、若いスタッフが、後ろ向きに歩いて誘導するのですね。年配の方が焦って走って転んでも大変なので、来場者の安全を確認しつつゆっくり誘導するということで、この方法は悪くないんだな、と思いました。それでもやはり、スタッフが歩くスピードについていけない方は徐々に遅れます。
平成館の前には、並んでいる人用のテントがあります。寒い雨の日は助かったでしょうね。私はどれくらい早く到着したかと言うと、開館直後の入場者に入れるくらいの位置でした。とは言え、オンラインチケットの担当者は1人、もぎりの担当者は2人、ということで、オンラインチケットだとここで時間がかかり、あとから来たもぎりのチケットを持っていた人に追い抜かれるという感じです。
なので、スイスイ入りたかったら、オンラインチケットよりコンビニ発券ですね。まあそれくらいは大きな問題ではない……ということで、会場に入ります。音声ガイドを使おうかな、と思ったのですが、音声ガイドを手に入れるにも長い行列に並ばねばならないので、あっさりあきらめました。
展示は、素晴らしいものでした。全国各地にある運慶や関連する人々の作品が見られるというのは貴重な機会です。だからこその人出でしょうね。また、運慶と言うと寄木造の大きな像のイメージしかなかったのですが、小さな像も魅力的でした。
印象的だったのは、厨子に入った大日如来坐像です。大きなものではありませんが、照明がろうそくの光のように揺れて、当時の人々が考える宇宙をぎゅっとミニチュアにしたもの、という感じがしました。ので、思わず絵葉書を購入してしまいました。
絵葉書を見ると、会場で感じた「宇宙だー」というのがあまり感じられなくて、ちょっと残念なのですが。あれは、照明や周囲の暗さが、かなり雰囲気を出していたのかな?
それと、高山寺の子犬の像です。
小さくてころころと丸い感じが、日本犬の子犬という感じで本当に愛らしいのです。
こちらも素晴らしかったです。龍灯鬼立像です。
筋肉の付き方を見ると、こういう体格の人(お相撲さんかな……)をモデルにして作ったのだろうなあ、と思います。どの像でもいえることですが、様式美と写実がきれいに融合しているなあ、と思いました。
今回も単眼鏡が役に立ちました。大きな像の顔を確認したときに、「あ、目が合った」とさえ感じられます。玉眼(水晶を入れた目の部分)の素晴らしい効果を実感しました。写実的な描写もあり、本当に、生きているように見えました。
そういえば、時代が重なっているからですが、作品の解説で何度か鑁阿寺(ばんなじ)の名前が出てきました。3月に足利に行ったときに立ち寄りましたが、そんなに大きなお寺だったのか、と驚きました。
東大寺南大門の金剛力士像が有名なので、関西にだけ作品があると思っていたのですが、思っていた以上に活躍の範囲というか、作品がある場所が広かったです。作風が武士に好まれたというのがあるようです。
展示の途中の何か所かで、「運慶の作品(今回は展示していません)」の紹介パネルがあり、その中にそれこそ「東大寺南大門の金剛力士像」がありました。「それは確かに、ここで展示はできないよねー」と思いました。
絵葉書だけでなく実用的なものを買いたい私は、こんなマグネットも買いましたよ。
冷蔵庫が美術品のマグネットだらけなのです……。