音楽

August 06, 2011

* 「音の出しにくさ」がもたらすもの "Aus Liebe will mein Heiland sterben"

久々に古楽の話です。私は、J.S.Bachの《マタイ受難曲》がとても好きです。好きな曲はたくさんあるのですが、最近気になるのが、タイトルに入れているソプラノのアリア、"Aus Liebe will mein Heiland sterben"です。



この映像で、2分くらいから演奏が始める音楽です。

実は、この演奏を見ていて思ったことがあります。
「――この曲、トラヴェルソは演奏しにくい調や音なのかな?」
ということです。ものすごく響きが悪いというか、音が詰まったような感じがします。

あと、ツィンクでしょうか? ちょっと曲がった感じのする楽器も、やはりすんなりと音が出ている感じではありません。何しろこれだけの演奏ですから、「演奏者の技術が足りない」というのが、そう聞こえる理由だとは思えません。

見ていて辛そう、と言うと語弊がありますが、ものすごく苦労して、一生懸命に音を出している感じです。

――もしかして、これがバッハの狙いなのかな? と思いました。その楽器の出しやすい調や音で朗々と奏でるのではなく、敢えて出しにくい音を使って、苦労して演奏させるのです。そういう演奏のほうが、歌詞の持つ意味(『何の罪もない救い主が、私の身代わりとなって十字架にかけられた』というような意味です)を、聞く者により深く伝えるのではないでしょうか。

これは、「演奏しにくそうだなあ」と勝手に私が感じたことから書いているので、「大外れ」の考察である可能性はありますけれど。

uriel_archangel at 23:59 | 日々の記録 
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July 08, 2011

* ジョン・ダウランドの"Air" (As I went to Walsingham)

久々に、古楽のお気に入りの曲をご紹介します。

今回は、John Dowlandの作品です。ダウランドは16世紀後半〜17世紀初頭にイギリスで活躍した作曲家・リュート奏者です。いちおうルネサンス・リュートをかじった身としては、Diana Poultonの全集は持っていますが、演奏できる曲は少ないです……。

ルネサンス音楽の特徴なのですが、ダウランドの作品もやはり「主題と変奏」が多いですね。

そして、ご紹介するのは、(古楽業界で)最もメジャーなあの曲ではなく、"Air"です。もとは"As I went to Walsingham"という民謡(かな?)だそうです。透明でもの悲しさを感じさせる雰囲気のメロディーが、なぜかお気に入りです。

そして、YouTubeで見つけて気に入ったのは、リュートではなくギターでの演奏です。作曲やギター演奏を仕事にしている人のようです。



この人の演奏は、ひとつひとつの音はもちろん、和音がとてもきれいに響いていて、「ひとめぼれ」ならぬ「ひと聴きぼれ」でした。他の演奏も素晴らしいです。

uriel_archangel at 23:45 | 日々の記録 
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March 15, 2011

* それでも"What A Wonderful World"

1週間前は平和だった、としみじみ思う今日この頃です。3月11日を境に、あまりにもいろいろなことが起き、いろいろなことが大きく変わりました。

でも、起きてしまったことを、なかったことにはできません。

自然の猛威にさらされて、とても"What A Wonderful World"と言える状況ではない、という方もいらっしゃるでしょう。

でも、自分たちを信じて、前に進んでいくしかないと思います。
よりよい未来のための礎を築き、"What A Wonderful World"と心から思える日が訪れることを信じて。



uriel_archangel at 23:58 | 日々の記録 
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March 06, 2011

* I Love Oldies! - Lollipop -

実は(というほどのことではありませんが)オールディーズが好きです。小学校低学年のとき、NHK-FMでオールディーズ特集を放送していて、それを母がカセットテープに録音しました(こういうこと自体が時代ですよね〜)。それをよく聞いていたので、オールディーズは非常に身近な存在でした。テープには音楽しか入っていなかったので、曲のタイトルで分からないものが多かったのですが。

現代に例えるならば、親が聞いていたから子供も80年代の洋楽が好きです、という状況でしょう。

ただ、私の母は50年代後半〜60年代初頭が守備範囲で、ビートルズは当時あまり好きではなかったそうです。今聞くといい曲だと思うし、全然やかましくないわよね、と言っています。そういう状態で聞いていたので、私もそういう時代のオールディーズに親しんでいます。

最近はあまり聞いていないのですが、大学時代、オールディーズがたくさん入ったCD集が安売りされていたのを見つけて購入し、しょっちゅう聞いていました。1曲が短いから、ドライブのときに聞くのもいいのです。

前置きが長くなりましたが、オールディーズは今でもCMなどで使われますね。最近耳にするのが、この記事のタイトルに入れたこの曲です。

The Chordettes Lollipop


私が最初にこの曲を聞いたのは、「ひらけ! ポンキッキ」だったと思います(これも古いですね〜)。昔は、それこそ親の記憶だけが頼りで、どういう人が歌っていたのかも知らずに聞いていました。でも今は、ネットで調べれば、どういうグループだったのかが分かるようになりました。

そして、この動画を見ていて、関連する動画でびっくりしました。The Chordettesの皆さんは、今もお元気のようです。



昔をほうふつとさせるハーモニーです。

uriel_archangel at 08:52 | 日々の記録 
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January 20, 2011

* 着信音にふさわしいクラシック音楽の着うたは?

新しい携帯になったのを機に、これまで使ったことがなかった着うたも手を伸ばしています。月額いくら、ではなく、1曲ごとにお金を払えばいいということで、レコチョクを使っています(リンク先はPCのサイトです)。

最近の流行にはとんと疎いので、とにかくクラシック音楽をダウンロードしています。

いちおう、「着信音の役に立つこと」というのを条件にしているので、静かな音楽ではなく、出だしが元気……というか、ちょっと激しいところもあるような音楽を探しています。

――でも、古楽は好きですが、クラシック音楽に詳しいわけではないので、なかなか「これ」というものが見つかりません。

とりあえず、夫からの電話の着信音は、ブラームスの交響曲第1番第4楽章のクライマックスにしました。↓の映像の、最後の2分くらいのところです。



でも、意外と気づきにくいのです。どうも、ボリュームがあっても高さがないというか、耳に引っかかるような音にならないのです。

ふと思いついたのが、ヴェルディのレクイエムの『ディエス・イレ』です。ご存知の方も多いかと思いますが、こんな曲です。



確かにインパクトはあるので、着信音にしたら気づきそうです。

――とは思いますが、何しろ歌詞は"Dies Irae"です。気づきやすいからといって、取引先や家族からの電話のたびに、最後の審判について歌われるのもねえ、ということで、これはやめました。



モーツァルトのレクイエムの『ディエス・イレ』も、歌詞はアレだし、これも意外と気づきにくい曲なので、やめました。

さて、他に何があるだろう……と考えたときに思い浮かんだのが、この曲です。



ワーグナーの『ローエングリン』の第3幕の前奏曲です。最初から勢いよく高音が鳴るので、電話の着信音には最適かな、と思いました。これはまだダウンロードしていませんが(確か……)。

実は、あれこれ選んでいると、友人知人1人につき着信音として1曲買ってしまいそうなので、いちおう自粛しているのです(汗)

いろいろと情報収集して、いい音楽を探そうと思います。

uriel_archangel at 18:50 | ネットやPC関連 
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January 16, 2011

* 『schola(スコラ)坂本龍一 音楽の学校』ようやく視聴中

1月3日にNHK教育で再放送されていた、『schola(スコラ)坂本龍一 音楽の学校』を、少しずつ見ています。最初の4回を、ようやく見終えました。やっと“バッハ編”が終わったところです。

クラシック音楽ファン……というか、古楽マニアが対象ではなく、さまざまなジャンルの音楽を志す中高生が対象というところが、とても興味深かったです。私は、「ロックが好きだから、バッハ(クラシック音楽)なんて関係ない」ということはなく、どういうジャンルのものでも、学べるものがあると思います。

かつての仕事で得た知識ですが、チャーリー・パーカーも、クラシック音楽の楽譜を見て、フレーズなどを研究していたそうです。

そういうわけで、生徒たちが、講義からさまざまなことを吸収している姿が印象的でした。

ところで、「バッハとジャズは似ている」と言われますが、それは当然だなあ、と思います。

バッハに限らず、ルネサンスからバロックにかけては、8小節や16小節(4小節ということもあります)単位の低音のフレーズ(通奏低音・ground bass)に合わせて、主題と変奏を演奏する形式の作品が、多く見られるのです。この演奏方法は、ジャズ(ビバップなど)と同じだと思います。

それこそ、ジャズに関する本を訳したときに面白いなあ、と思ったのが、どんなにメロディーが低音と違うように聞こえる演奏をしても、低音がそれに引きずられてはダメだ、ということです。メロディーが最終的には低音に合わせて戻ってくる仕組みなので、低音はそれまでと同じテンポでの演奏を維持しなければならないのです。

ルネサンス時代のこの種の曲はたくさんありますが、一番お気に入りの曲をご紹介します。"Paul's Steeple, Division on a Ground"です。YouTubeで演奏が探せる、便利な時代になりました。昔は、CDで探すか自分で弾くか、しかありませんでしたから(汗)



学生時代に演奏したことがあるので楽譜を持っていますが、リコーダーのメロディー以外は、通奏低音(ベース音と、和音の構成を示す数字)しか掲載されていません。だから伴奏は、演奏者の技術とセンスに任せられます。

もしかしたら、こういう「これという正解がない」音楽をやっていたので、私は状況の変化にもタフなのかなあ、などと思ってしまいました(苦笑)

uriel_archangel at 16:06 | 学び 
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