Bunkamuraザ・ミュージアム
February 15, 2018
神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展
出かけた先でswarmというアプリからチェックインしているのですが、「Bunkamura ザ・ミュージアムでは、2015年6月以来のチェックインです」と言われてしまいました。どうもこのとき以来のようです。今回の展覧会はこちらです。あんなに展覧会チェックの対象に入れているミュージアムなのに、本当に久々に行きました。もしかしたら、ブログに書いたりチェックインしたりしていないだけかもしれませんが(でもさかのぼって見直してみると、やっぱり久しぶりのようです……)。
ともあれ、展示の内容は、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世が、遷都して首都となったプラハで収集していたコレクションに含まれていたと思われるものや、「このような作品があったのではないか」という作品(画家が本国に戻った後に描いた作品や、Followerによる作品など)、美術品だけでなく、彼が収集したであろう鉱物や動物の標本などが展示されています。絵画には彼が収集していた動植物を描いたものがあるので、美術品というよりカタログ的な役割を担っていたであろう作品もあります。
油彩の、小さな細密画のような作品もあり、照明が明るいわけでもなく、近寄ってみるにも限度のある作品があり(若い人なら、そんなに近寄らなくても大丈夫かもしれません)、そういう作品の細かい部分を見るのに、単眼鏡が役に立ちました。細かいところが分かる、というだけでなく、大きな絵画の部分として見ていたら分からなかった箇所が、そこだけクローズアップすることで見えてくる、という感じです。
実は、聖アントニウスの誘惑を描いた場面では、普通に見ていただけでは聖アントニウスの様子がはっきり分からなかったのです。単眼鏡でそこだけクローズアップすることで、彼の姿がよく分かりました。
アルチンボルドの描いたルドルフ2世の肖像画は、同じ部屋に展示されているFollowerの作品とはレベルが違う、という感じの完成度の高さで、ルドルフ2世もこれは喜んだろうなあ、という出来栄えでした。右目と左目で、使っている(と言うのかな?)果物の種類が違うのです。
そして忘れてはならないのが、天文学に関する展示です。ティコ・ブラーエやヨハネス・ケプラーだけでなく、アタナシウス・キルヒャーの書籍もありました。今は天文学と占星術は区別されていますが、この時代は明確には区別されていませんでした。そして、音声ガイドを聞いたところ、音楽も数学の一種として大学で教えられた、という話も出ていました。この時代が好きな人間にしてみたら、「おお、ちゃんとそこまで言ってくれましたか!」という嬉しい情報でした。
安田顕さんの音声ガイドは、明快で聞きやすく(軽快でもあるかも)、先ほど書いたようなトリビアもあって、とても参考になりました。「だれそれの非常に有名な作品」というのがあるわけではないので、幸か不幸かそれほど会場は混雑しておらず、じっくりと鑑賞できます。とは言え、単眼鏡も役に立ちます。
当時の最先端が詰まった展覧会でした。
ともあれ、展示の内容は、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世が、遷都して首都となったプラハで収集していたコレクションに含まれていたと思われるものや、「このような作品があったのではないか」という作品(画家が本国に戻った後に描いた作品や、Followerによる作品など)、美術品だけでなく、彼が収集したであろう鉱物や動物の標本などが展示されています。絵画には彼が収集していた動植物を描いたものがあるので、美術品というよりカタログ的な役割を担っていたであろう作品もあります。
油彩の、小さな細密画のような作品もあり、照明が明るいわけでもなく、近寄ってみるにも限度のある作品があり(若い人なら、そんなに近寄らなくても大丈夫かもしれません)、そういう作品の細かい部分を見るのに、単眼鏡が役に立ちました。細かいところが分かる、というだけでなく、大きな絵画の部分として見ていたら分からなかった箇所が、そこだけクローズアップすることで見えてくる、という感じです。
実は、聖アントニウスの誘惑を描いた場面では、普通に見ていただけでは聖アントニウスの様子がはっきり分からなかったのです。単眼鏡でそこだけクローズアップすることで、彼の姿がよく分かりました。
アルチンボルドの描いたルドルフ2世の肖像画は、同じ部屋に展示されているFollowerの作品とはレベルが違う、という感じの完成度の高さで、ルドルフ2世もこれは喜んだろうなあ、という出来栄えでした。右目と左目で、使っている(と言うのかな?)果物の種類が違うのです。
そして忘れてはならないのが、天文学に関する展示です。ティコ・ブラーエやヨハネス・ケプラーだけでなく、アタナシウス・キルヒャーの書籍もありました。今は天文学と占星術は区別されていますが、この時代は明確には区別されていませんでした。そして、音声ガイドを聞いたところ、音楽も数学の一種として大学で教えられた、という話も出ていました。この時代が好きな人間にしてみたら、「おお、ちゃんとそこまで言ってくれましたか!」という嬉しい情報でした。
安田顕さんの音声ガイドは、明快で聞きやすく(軽快でもあるかも)、先ほど書いたようなトリビアもあって、とても参考になりました。「だれそれの非常に有名な作品」というのがあるわけではないので、幸か不幸かそれほど会場は混雑しておらず、じっくりと鑑賞できます。とは言え、単眼鏡も役に立ちます。
当時の最先端が詰まった展覧会でした。
January 25, 2018
気になる展覧会情報(20180125)
久々の展覧会チェックです。気になるポイントは簡潔に書くことにしました
- Bunkamura ザ・ミュージアム
- 神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(2018年1月6日〜3月11日)
ここでもアルチンボルドの絵が紹介されていますねー(去年のアルチンボルド展は行けませんでしたが)。皇帝が自らの好奇心と財力にモノを言わせて収集した品々を見るのが楽しみです。- 国立科学博物館
- 特別展「古代アンデス文明展」(2017年10月21日〜2018年2月18日)
こういう中南米の文明の展覧会には何度も行っているはずなのに、いまだにマヤ・アステカ・インカの区別がつかないわたくし。この展示は、後のインカ文明につながるのですね。懲りずに勉強しなければ、です。 - 南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠−100年早かった智の人−(2017年12月19日〜2018年3月4日)
10年くらい前にも、熊楠の展示があった記憶があります。これは常設展の料金だけで見られる展示ですが、春に南紀白浜に行く予定なので、ぜひ見てみたいと思います。 - 地衣類―藻類と共生した菌類たち―(2017年12月19日〜2018年3月4日)
テーマからして、熊楠の特別展と関連した展示ですね。恐らく小規模なものだと思いますが、これも見逃せません。 - 特別展「人体 神秘への挑戦」(2018年3月13日〜2018年6月17日)
NHKの「人体」で取り上げられるような最先端の話だけでなく、医学や解剖学の歴史的な面も取り上げられるようなので、そういう点でも楽しみですね。
- 東京国立博物館
- 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」(2018年1月16日〜3月11日)
告知やイベントの様子を見ていると、仁和寺がまるごとやって来る! という感じですね。「仁和寺の観音堂を展示室に再現」とのことなので、見に行くのが楽しみです。 - アラビアの道−サウジアラビア王国の至宝(2018年1月23日〜3月18日)
サウジアラビアの歴史を知る機会はあまりないので、気になりますね。仁和寺と御室派のみほとけ展で入場した場合は、別途鑑賞券が必要とのことです。入口で買うと混むんだよな〜、と思ったら、なんと一般のチケットならローソンの端末で購入できるようです。
June 26, 2017
気になる展覧会情報(20170626)
展覧会チェック、もうちょっと続くのです。
- 東京都美術館
- ゴッホ展 巡りゆく日本の夢(2017年10月24日〜2018年1月8日)
ゴッホの絵だけでなく、日本の美術に影響を受けたゴッホの作品に影響を受けた日本人の作品(長いですね……)も展示するそうです。クラーナハ展もそうでしたが、作品の紹介だけにとどまらない趣向の展示が増えているのでしょうね。(展覧会のサイトを見ていて、インディペンデント・キュレーターという職業が成立するとは知りませんでした) - ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜(2018年1月23日〜4月1日)
まだ特設サイトはなく、チラシにも詳しい内容がないため、ここに書いていること(タイトルと開催日程)くらいしか分からない、という状態です。このところ、ブリューゲルやボスなどのフランドル絵画が紹介されることが多く、とても嬉しいです。ブリューゲルの一族はいろいろなタイプの絵を描いていたようなので、さまざまな切り口からフランドル絵画が楽しめるかな? と思っています。
- 三菱一号館美術館
- パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展 (2017年10月18日〜2018年1月8日)
19世紀末パリのリトグラフやポスターが中心の展示だそうです。印刷は、それ以前も情報の拡散に大いに貢献していましたが、この時代に技術が進歩して、カラフルで大きな作品の制作が可能になったのでしょう。- 国立西洋美術館
- 北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃(2017年10月26日〜2018年1月28日)
こういう、浮世絵が西洋絵画に与えた影響が見られる展示って珍しくない? と思ったのですが、世田谷美術館で以前開催されていましたね(こういう記事を書いてました)。「みどころ」であれやこれやの絵を見ていて、「そういえばこんな感じの展示を見たなあ」と思い出しました。日本人だと表現技法になじみがありすぎてあまり気にならない部分を、きちんと体系だてて説明してもらえるのが楽しみです。 - プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光(2018年2月24日〜5月27日)
特設サイトはありますが、今見られるのはトップページだけですね。プラド美術館は、定期的に展覧会があるような気がします……。もうちょっと詳しい情報が出るようになったら、あれこれ勝手に語ろうかな。
- Bunkamura ザ・ミュージアム
- 神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(2018年1月6日〜3月11日)
まだ特設サイトはありません。こちらでもアルチンボルドの絵が紹介されますね。美術品だけでなく、さまざまなものが紹介される展覧会になりそうです。
June 19, 2017
気になる展覧会情報(20170619)
展覧会チェック、まだ終わりません。だいたい、会期の終わりが近い順に並べています。
- 国立西洋美術館
- アルチンボルト展 (2017年6月4日〜9月24日)
アルチンボルトの絵は、ワイン(たしかボジョレー・ヌーボー)のラベルに使われていたのが印象に残っています。しかも結構あちこちの美術館に、作品が収蔵されているのですね(今回は来ていないですが、ルーヴルにもあるそうです)。絵は知っているものの、画家その人や時代背景についての知識はさっぱりないので、ぜひ見に行きたいと思います。- Bunkamura ザ・ミュージアム
- ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
以前も書いたのですが、もう一度(自分のために)書きます。なんだか最近、ヒエロニムス・ボスやブリューゲルが(日本国内で)注目されているなあ、と思っています。この展覧会では15〜17世紀のフランドル絵画にはじまり、ベルギー象徴派、表現主義、シュルレアリスム、現代芸術を紹介するそうです。確かに、何もないところから不思議な作品は生まれないので、つながりが見えるのか、楽しみです。- 国立科学博物館
- 特別展「深海2017〜最深研究でせまる”生命”と”地球”〜」(2017年7月11日〜10月1日)
前回の「深海」展以降、単に私に知識がなかっただけですが、日本は実は深海がすぐ近くにある環境、ということが分かりました。そうなると、ますます興味がわいてきますね。当然ながら前回の展覧会とは違う視点から深海を見るということで、楽しみです。夏休み中は混雑しそうですね。- 東京都美術館
- ボストン美術館の至宝展−東西の名品、珠玉のコレクション(2017年7月20日〜10月19日)
確かに開催概要にもあるとおり、特定の時代や人物に焦点を当てるのではなく、「ボストン美術館の所蔵品」をまんべんなく紹介する、という感じの展示内容です。ゴッホによるルーラン夫妻を描いた肖像画がそろって来日する、というのが目玉みたいですね。- 東京国立博物館
- フランス人間国宝展(2017年9月12日〜11月26日)
日本の人間国宝を参考にした制度がフランスにあるそうです。で、そういう人たちの作品を紹介する(日本の工芸作家とのコラボ作品もあり)、という展示会だとか。開催期間的に、「運慶」展と同じタイミングで見るかな〜、と思っています。 - 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(2017年9月26日〜11月26日)
日本の各地にある運慶の作品が一同に会する! という感じですね。作られた作品を見るだけでなく、作品の調査や研究の成果も紹介されるとのことなので、そういうところも楽しみにしています。
January 27, 2017
気になる展覧会情報(20170127)
今年も興味をひかれる展覧会がたくさん、という結論です。
- 国立新美術館
- ミュシャ展 (2017年3月8日〜6月5日)
ミュシャの《スラヴ叙事詩》が見られるというだけで、「行くべし」と思います。国外に出るのは初めてのことだそうです。まあ、大きくて移動させるのが大変だし、そこまでやって採算が合うと判断できると思える場所は少ないのかもしれません。なんだかんだ言われていますが、日本(東京)はこういうアートのイベントが頻繁にあって、恵まれているなあと思います。本当はこういう大物にだけ反応するのではなく、身近なアートも大切にしなければいけないのでしょうけれど……。- 国立科学博物館
- 大英自然史博物館展(2017年3月18日〜6月11日)
呪われたアメジストが広告に使われていて、Twitterで話題になっていました。もちろんそれだけではなく、世界中で活躍した英国が(というポジティブな表現だけではおさまりませんが)、世界中で集めた貴重な標本なども展示されるようです。- 東京都美術館
- ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 BABEL 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―(2017年4月18日〜7月2日)
ブリューゲルの「バベルの塔」がメインですが、ヒエロニムス・ボスの2作品も目玉だそうです。ボスの作品が16世紀にリバイバルした、というのも扱うみたいですね。以前にも書いたことがありますが、ボスの絵は本当に面白いです。おそらく、実在しない悪魔や魔物の造形というのは画家の想像力をかきたてるもので、画家はそれを駆使して描いているのでしょう。バベルの塔だけでは弱いのかな〜?- Bunkamuraザ・ミュージアム
- ベルギー 奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで(2017年7月15日〜9月24日)
これは、先ほどの東京都美術館でのブリューゲル展とつながるというか、まったく関連がない、ということはないと思います(企画するほうにそういう意図があるかは別として)。こちらでは、ボスの作品とベルギーの19世紀〜現代のアートに共通するものが見られるようです。
June 16, 2015
「みんなが欲しいチケットホルダープロジェクト×ボッティチェリ」
普段は好き勝手なことを私が書いていて、基本的にひっそりと生息している当ブログですが、昨年、急にびっくりするほどアクセスが増えたことがありました。こちらのブログで私のエントリーが紹介されたのが理由でした。紹介されていたのは、一昨年、エル・グレコ展で購入したチケットホルダーについてのエントリー(こちら)です。で、その後教習所に行ったり仕事がバタバタになったりブログを書くのを止めていたりで、チケットホルダーについてのあれこれを、すーっかり忘れていました。
でも、『ボッティチェリとルネサンス』展についてあれこれチェックしているうちにこのような記事も見つけ、「そういえば、そんな話があったなあ」と思い出しました。ちなみに上記は個別のエントリーではなく、カテゴリーへのリンクです。記事を拝見して、「これは興味深い」と思いましたが、今のところエル・グレコ展のチケットホルダーで満足しているので、「ショップで見てから決めよう」と思いました。
ちなみに私が今使っているチケットホルダーに満足している理由は、以前のエントリーでも書いていますが、
問題というか、困ったことがあるにはあって、オンラインチケットを5〜6枚くらい入れたら、「収納力の限界だな〜」状態になったことです。これは、どのチケットホルダーでも最終的にたどり着く問題ではあります。
あと、イベントによってはコンビニ発券のチケットということもあります(ラ・フォル・ジュルネとか)。このタイプはサイズが小さいので、オンラインチケットと一緒に入れると見つけにくくなります。これは、あれこれチケットを買うようになってから生じた悩み、というところでしょうか。
ともあれ、ショップで実物をチェックしてみました。「これでなければならない!」というわけではないのですが、こだわりにこだわって作ったというその「心意気」を買ってみました(笑)
今回の出品作からモチーフに選ばれた『受胎告知』の全体図です。『ヴィーナスの誕生』や『春』のようなゴージャスさはありませんが、可憐な美しさを感じさせます。
大天使ガブリエルの羽と百合の花の部分をアップにしています。繊細な美しさです。今回の展覧会のテーマでもあるフィオリーノ金貨も、さりげなく入っています。
ちなみに、私が現在活用しているエル・グレコ展のチケットホルダーはこちらです。
2年ほど使っているので、ちょっと(?)使用感がありますね。
このチケットホルダーでは、完全に「本体+蓋」という構成で、1ポケットになります。そのため先ほど書いたように、どんなサイズのチケットも1か所に収納、というスタイルです。数があまりなければ問題にはならないのですが、「行かなきゃ!」と購入したチケットが増えると、パンパンになります。しっかりした厚みのある素材なので、本体が壊れる、ということはないのですが……。
ではこの部分を、「みんチケ」のチケットホルダーと比較してみましょう〜。
中はこんな感じです。ガブリエル、マリア、フィオリーノ金貨が美しく配されています。エル・グレコ展のチケットホルダーとは異なり、どちらもポケットになっています。手持ちのチケットを入れてみました(ボッティチェリ展のものは使用済みです)。
向かって左側のポケットには、A4三つ折りのオンラインチケットがすっきり入ります。右側のポケットは、従来のサイズのチケットやコンビニ発券のチケットが入れられるサイズです。エル・グレコ展のチケットホルダーで感じていた、「小さいサイズのチケットが探しにくい」が解決できます。
そして、この写真では、ちょっと分かりにくいですが、サイズの比較ができるように、下にエル・グレコ展のチケットホルダーを重ねています。「みんチケ」のほうが幅広というのが分かります。一方、差は1cmもないですが、エル・グレコ展のほうが長辺が長いです。サイズに差はありますが、どちらもA4三つ折りが問題なく入れられるサイズです。
素材のしっかり度合はエル・グレコ展のチケットホルダーのほうが上です。ただし角丸になっていないので、角がツンツンして痛いです。これは「みんチケ」のほうが工夫をしていますね。
ということで、「甲乙つけがたい」という結果になりました。家族分の展覧会のチケットを、私が一元管理しているので、2つあるのは便利です。「自分用」「家族用」に分類するのを基本にして、従来サイズのチケットは「みんチケ」のポケットにまとめる、という使い方がいいかな〜。
でも、『ボッティチェリとルネサンス』展についてあれこれチェックしているうちにこのような記事も見つけ、「そういえば、そんな話があったなあ」と思い出しました。ちなみに上記は個別のエントリーではなく、カテゴリーへのリンクです。記事を拝見して、「これは興味深い」と思いましたが、今のところエル・グレコ展のチケットホルダーで満足しているので、「ショップで見てから決めよう」と思いました。
ちなみに私が今使っているチケットホルダーに満足している理由は、以前のエントリーでも書いていますが、
- オンラインチケット(A4三つ折り)が入るサイズであること
- 素材がしっかりしていること
- 好きな画家の作品が使われていること
問題というか、困ったことがあるにはあって、オンラインチケットを5〜6枚くらい入れたら、「収納力の限界だな〜」状態になったことです。これは、どのチケットホルダーでも最終的にたどり着く問題ではあります。
あと、イベントによってはコンビニ発券のチケットということもあります(ラ・フォル・ジュルネとか)。このタイプはサイズが小さいので、オンラインチケットと一緒に入れると見つけにくくなります。これは、あれこれチケットを買うようになってから生じた悩み、というところでしょうか。
ともあれ、ショップで実物をチェックしてみました。「これでなければならない!」というわけではないのですが、こだわりにこだわって作ったというその「心意気」を買ってみました(笑)
今回の出品作からモチーフに選ばれた『受胎告知』の全体図です。『ヴィーナスの誕生』や『春』のようなゴージャスさはありませんが、可憐な美しさを感じさせます。
大天使ガブリエルの羽と百合の花の部分をアップにしています。繊細な美しさです。今回の展覧会のテーマでもあるフィオリーノ金貨も、さりげなく入っています。
ちなみに、私が現在活用しているエル・グレコ展のチケットホルダーはこちらです。
2年ほど使っているので、ちょっと(?)使用感がありますね。
このチケットホルダーでは、完全に「本体+蓋」という構成で、1ポケットになります。そのため先ほど書いたように、どんなサイズのチケットも1か所に収納、というスタイルです。数があまりなければ問題にはならないのですが、「行かなきゃ!」と購入したチケットが増えると、パンパンになります。しっかりした厚みのある素材なので、本体が壊れる、ということはないのですが……。
ではこの部分を、「みんチケ」のチケットホルダーと比較してみましょう〜。
中はこんな感じです。ガブリエル、マリア、フィオリーノ金貨が美しく配されています。エル・グレコ展のチケットホルダーとは異なり、どちらもポケットになっています。手持ちのチケットを入れてみました(ボッティチェリ展のものは使用済みです)。
向かって左側のポケットには、A4三つ折りのオンラインチケットがすっきり入ります。右側のポケットは、従来のサイズのチケットやコンビニ発券のチケットが入れられるサイズです。エル・グレコ展のチケットホルダーで感じていた、「小さいサイズのチケットが探しにくい」が解決できます。
そして、この写真では、ちょっと分かりにくいですが、サイズの比較ができるように、下にエル・グレコ展のチケットホルダーを重ねています。「みんチケ」のほうが幅広というのが分かります。一方、差は1cmもないですが、エル・グレコ展のほうが長辺が長いです。サイズに差はありますが、どちらもA4三つ折りが問題なく入れられるサイズです。
素材のしっかり度合はエル・グレコ展のチケットホルダーのほうが上です。ただし角丸になっていないので、角がツンツンして痛いです。これは「みんチケ」のほうが工夫をしていますね。
ということで、「甲乙つけがたい」という結果になりました。家族分の展覧会のチケットを、私が一元管理しているので、2つあるのは便利です。「自分用」「家族用」に分類するのを基本にして、従来サイズのチケットは「みんチケ」のポケットにまとめる、という使い方がいいかな〜。
June 15, 2015
ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美
またまた、ボヤボヤしていると会期が終わっちゃう! ということで行きました。開館の7〜8分前に到着したところ、少々行列ができていました。まあ、『鳥獣戯画展』に比べれば全然、ですし、『ルーヴル美術館展』に比べてもスケールが小さいです。会場も、ひどい混雑ということはなく、作品鑑賞を楽しめました(ゆったり加減は、グエルチーノ展には負けます)。
今回、興味深かったのは、「フィレンツェで花開いたルネサンス芸術を支えた商業」という観点からの展示があったことです。フィレンツェで鋳造したフィオリーナ金貨や銀貨は質が良かったことから評価が高く(フロリンという表記もあります)、フィレンツェの商業の発展に貢献したそうです。デザイン面もこだわって作られたとか。
当然ニセモノも多く作られ、これまた展示されていました。アヴィニョンの教皇庁とかアラゴン王国とか、そういうところが作っちゃうのね、というのも興味深かったです。
第二次世界大戦中にドイツも日本も偽札を作っていたというし、ゴート札の例もあるし(?)、現代でも某国が偽札を作っているとかいないとかいう話もあるので、まあ、情報戦とかそういう感じなんだろうな、と思いました。
商人たちが使っていた(富の象徴でもあった)鍵や貴重品入れなどの工芸品も、「こういう観点だからこそ選ばれたのだろうなあ」というもので、当時の人々の生活を考える(妄想する)きっかけになったりして興味深いものでした。
阿部謹也氏の著作でもよく出てきた「奢侈禁止令」はやはりあって、華美な衣装を禁じられていたのですが、それを守って質素な衣装で描かれた作品もあればそうではない作品もありました。「まあ実際は、見えないところで派手にしていたんだろうなあ」などと思ったり。これも、そういう観点の解説というのはあまり見たことがないので、面白かったです。
両替商の夫婦の絵があり、息子と「こういう絵、ルーヴル美術館展でも見たねえ」と、せっかくなのでこれまでの知識がつながるかな? という話をしました。
ボッティチェリの名前が展覧会に登場し、確かに彼の作品も多かったのですが、メインは「フィレンツェの隆盛と没落」という印象です。サヴォナローラの影響を受けたボッティチェリの画風の変化がいつも気になっているので、晩年の作品を見ると「黄昏、という感じだなあ」と思います。
「有名な作家の有名な作品が見たい!」という方には向きませんが(そういう人はこんな辺境のブログを見に来ることもないでしょうけれど)、「ボッティチェリが活躍した当時のフィレンツェについて知りたい」という方には、学ぶところのある展覧会だと思います。
今回、興味深かったのは、「フィレンツェで花開いたルネサンス芸術を支えた商業」という観点からの展示があったことです。フィレンツェで鋳造したフィオリーナ金貨や銀貨は質が良かったことから評価が高く(フロリンという表記もあります)、フィレンツェの商業の発展に貢献したそうです。デザイン面もこだわって作られたとか。
当然ニセモノも多く作られ、これまた展示されていました。アヴィニョンの教皇庁とかアラゴン王国とか、そういうところが作っちゃうのね、というのも興味深かったです。
第二次世界大戦中にドイツも日本も偽札を作っていたというし、ゴート札の例もあるし(?)、現代でも某国が偽札を作っているとかいないとかいう話もあるので、まあ、情報戦とかそういう感じなんだろうな、と思いました。
商人たちが使っていた(富の象徴でもあった)鍵や貴重品入れなどの工芸品も、「こういう観点だからこそ選ばれたのだろうなあ」というもので、当時の人々の生活を考える(妄想する)きっかけになったりして興味深いものでした。
阿部謹也氏の著作でもよく出てきた「奢侈禁止令」はやはりあって、華美な衣装を禁じられていたのですが、それを守って質素な衣装で描かれた作品もあればそうではない作品もありました。「まあ実際は、見えないところで派手にしていたんだろうなあ」などと思ったり。これも、そういう観点の解説というのはあまり見たことがないので、面白かったです。
両替商の夫婦の絵があり、息子と「こういう絵、ルーヴル美術館展でも見たねえ」と、せっかくなのでこれまでの知識がつながるかな? という話をしました。
ボッティチェリの名前が展覧会に登場し、確かに彼の作品も多かったのですが、メインは「フィレンツェの隆盛と没落」という印象です。サヴォナローラの影響を受けたボッティチェリの画風の変化がいつも気になっているので、晩年の作品を見ると「黄昏、という感じだなあ」と思います。
「有名な作家の有名な作品が見たい!」という方には向きませんが(そういう人はこんな辺境のブログを見に来ることもないでしょうけれど)、「ボッティチェリが活躍した当時のフィレンツェについて知りたい」という方には、学ぶところのある展覧会だと思います。
April 15, 2015
気になる展覧会情報(20150415)
早速昨日の続きです。
こうやって調べていると、「前売券買ってないのに会期が始まっちゃった!」というものや、「もうすぐ会期だから、前売券買わなきゃ!」というものばかりです……。
早速、6月中に会期が終わるものや、「まだ前売券の購入に間に合う!」という展覧会は、ふせんにメモしてスケジュール帳にぺたりと貼りました。それと、「この日は行けるかな?」という日には、「美術館」とメモしておきました。
- 国立新美術館
- ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム (2015年6月24日〜8月31日)
新聞社やテレビ局が主催、というものではないのからか、「特設サイト」というのは見当たりません。本展覧会は、1989年から現在までの25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、私達の想像力と創造力を再発見する機会となることを目指します。
1989年というのは、手塚治虫さんの没年です。これ以降、テクノロジーだけでなく社会の変化もあり、描かれるものがどう変わったか、ということです。自分自身があれこれ熱心に見ていた年齢以降の変化ということになり、「知っているようで知らない」ものなので興味深いです。個々の作品を知っていれば、もっと楽しめるかもしれませんけれど。- Bunkamura ザ・ミュージアム
- エリック・サティとその時代展 (2015年7月8日〜8月30日)
音楽にも美術にも興味がありますが、年号などの記憶が曖昧なので、こういう横断的な内容の展示は大変興味深いものです。本展ではマン・レイによって「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせます。
とのことです。 - ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 (2015年9月9日〜12月7日)
まだ特集ページはできていません。オランダやフランドルなどの風景画を紹介するようです。これは間違いなく、ウィーンならきちんとしたものを押さえているだろう、と思われる内容です(すごいメジャーな作品が来るかどうかはともかく)ウィーンの美術史美術館は、本当に素晴らしい美術館です。とか言っていますが、ツアーの合間に駆け足でメジャーなところしか見ていないので、ぜひもう一度行って、じっくり見学したい場所です。
- 東京国立博物館
- 「クレオパトラとエジプトの王妃展」(2015年7月11日〜9月23日)
「エジプトの女王/王妃」にフォーカスした内容だそうです。有名なクレオパトラだけでなく、ハトシェプストやネフェルティティなど、有名な女性たちを紹介します。パリ・ルーヴル美術館、ロンドン・大英博物館、ベルリン・エジプト博物館、ウィーン美術史美術館など世界の名だたる美術館・博物館の所蔵品を中心に、約12カ国、40を超える所蔵先から貴重な名品の数々が一堂に会す、古代エジプトの粋を集めた展覧会です。
とのことなので、楽しみです。- 東京都美術館
- マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 (2015年9月19日〜12月13日)
特設サイトはありますが、これから情報を増やしていく、という感じです。とりあえず、「期間限定だけど《印象、日の出》が展示される!」と「マルモッタン美術館の《睡蓮》が来る!」というのがポイントですね。モネは日本人に人気の画家なので、来場者が多そうです……。 - ボッティチェリ展 (2016年1月16日〜4月3日)
特設サイトどころか、どういう作品が来るか、というような情報もまだ十分にはない状態です。初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。
とのことなので、楽しみです。これは特設サイトなどができたら、新たにブログに書こうと思います。
こうやって調べていると、「前売券買ってないのに会期が始まっちゃった!」というものや、「もうすぐ会期だから、前売券買わなきゃ!」というものばかりです……。
早速、6月中に会期が終わるものや、「まだ前売券の購入に間に合う!」という展覧会は、ふせんにメモしてスケジュール帳にぺたりと貼りました。それと、「この日は行けるかな?」という日には、「美術館」とメモしておきました。
November 09, 2014
気になる展覧会チェック(20141109)
忙しい日々に流されず、こういうチェックもしなければ、なのです。以前も書きましたが、気になる展覧会を自分でまとめておくと、チェックが便利なのです。
今回は、まさに開催中のものと、会期がだいぶ先のものです。
よく考えると「マグリット展」は「ルーヴル美術館展 」と、一部会期が重なっているのですね。この時期の国立新美術館は、すごいことになりそうです。と、勝手に考えています。
そして、気になる展覧会チェックは次回に続きます。
今回は、まさに開催中のものと、会期がだいぶ先のものです。
- サントリー美術館
- 高野山開創1200年記念 高野山の名宝 (2014年10月11日〜12月7日)
息子がネットや電車の吊り広告で情報を手に入れたらしく、「行きたい!」と言っています。国宝の《八大童子像》が見たいのだそうです。我が息子ながら渋い趣味です。確かに、高野山は簡単に行ける場所ではありませんから、これはチャンスですね。大阪に住んでいた時はドライブで行ったこともありますが(どこを見学した、ということもなく……)。- Bunkamuraザ・ミュージアム
- ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美(2015年3月21日〜6月28日)
これは以前も書いていますが、その後特設サイトができてURLが分かったので、改めて書いておきます- 国立新美術館
- マグリット展 (2015年3月25日〜6月29日)
これはチューリヒ美術館展に行ったときにチラシを見つけました。実は公式な情報はまだチラシしかなく、この「マグリット展」のリンク先は、国立新美術館のサイトの「今後の企画展」ページです……。今回のチューリヒ美術館展にも作品がありましたが、ブリュッセルの王立美術館にもたくさんの作品が所蔵されており、じっくり鑑賞しました。チラシを見たところ、《白紙委任状》も出展されるようで楽しみです(もうだいぶ前のことになりますが、『パタリロ!』で使われていたのですよね〜)。
よく考えると「マグリット展」は「ルーヴル美術館展 」と、一部会期が重なっているのですね。この時期の国立新美術館は、すごいことになりそうです。と、勝手に考えています。
そして、気になる展覧会チェックは次回に続きます。
September 24, 2014
気になる展覧会チェック(20140924)
まだ情報があまり出ていない展覧会も、忘れないうちに書いておくことにします。
ウフィツィ、ルーヴル、ボッティチェリと、私がとっても好きな時代を取り上げた展覧会が続きます。見逃せないものばかりですね。
- 東京都美術館
- ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで (2014年10月11日日〜12月14日)
特設サイトによると、「ウフィツィ美術館展」というのは日本初なのだとか。サイトではボッティチェリにフォーカスして見どころを紹介していますが、ウフィツィ美術館に所蔵されている作品をメインに、アカデミア美術館、パラティーナ美術館、捨て子養育院美術館などフィレンツェを代表する美術館から作品が集結します。
とのことです。ルネサンス時代に栄華を極めたフィレンツェの美術が、とても楽しみです。フィレンツェは学生時代に一度行ったきりですが、「また行くぞ!」というのを目標に頑張ります。- 国立新美術館
- チューリヒ美術館展 (2014年9月25日〜12月15日)
学生時代に、ドイツの(スイスと接する)国境の町コンスタンツの語学学校に行きました。一番近い大都会がチューリヒだったので(電車で1時間半)、この美術館に行ったのではないかな? という気もするのですが、はっきり覚えていません。もう大昔の話ですからね……。セガンティーニの名前は聞いた覚えがあるので、やっぱり行ったのかな? 印象派以降というか近代の作品が多く、新しい知識が増えるのが楽しみです。 - ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 (2015年2月21日〜6月1日)
だいぶ先のことなので、鬼が笑いそうな話ですね。展覧会の情報だけですが、特設サイトもできています。7月末にTwitterでこのニュースが話題になりました。初来日となるフェルメールの傑作≪天文学者≫のほか、ティツィアーノ、マセイス、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。
とのことなので、とても楽しみです。
- 国立西洋美術館
- ネーデルラントの寓意版画(2014年10月7日〜2015年1月12日)
これは版画素描展示室での展示で、常設展の観覧券や企画展の観覧券で見られます。このときの企画展は「日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展」なのですが、実はこちらの寓意版画のほうが気になる状態でして……。もしかしたら企画展も見に行くかもしれません(特設サイトを見ていたら、面白そうな感じがしてきました)。寓意は現代の私たちにはピンとこないものもありますが、これまた勉強です。- Bunkamuraザ・ミュージアム
- ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美(2015年3月21日〜6月28日/予定)
これまた、だいぶ先の話です。まだ特設サイトはありませんが、美術館のサイトに情報があったので、忘れないうちにここにもメモです。本展では、ヨーロッパ全土の貿易とビジネスを支配し、ルネサンスの原動力となった銀行・金融業と、近代のメセナ活動の誕生を、ボッティチェリの名品の数々を中心に、ルネサンス期を代表する芸術家たちによる絵画・彫刻・版画や、時代背景を物語る書籍・史料など約80点によって、浮き彫りにします。
ということなので、作品だけでなく、フィレンツェの発展に携わった人々(会社?)についても触れられるのかな? と思っています。
ウフィツィ、ルーヴル、ボッティチェリと、私がとっても好きな時代を取り上げた展覧会が続きます。見逃せないものばかりですね。