Bunkamuraザ・ミュージアム

April 08, 2014

* 気になる展覧会チェック(20140408)

あれもこれもと詰め込みすぎたなあ、とは思います。でも、「これは当分先だから、また後で書こう」と思っていると忘れたままになってしまうお年頃なのです。なので、「気になったものはとにかく書く」の方針で行きます!

情報が早いからか特設サイトなどがない展覧会もあります。でも、またこういう記事を書くときに特設サイトができていたら、情報を追加しようと思います。
  • Bunkamuraザ・ミュージアム
    • ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション (2014年4月4日〜5月25日)
      これは、見かけた展覧会のポスターの雰囲気がきれいだし私の好きなルネサンスだしで、気になっていました。当然というかなんというか、ルネサンス期の作品が多いようです。歴史ある家系なのですね〜。ボッティチェリの作品もあるそうですが、サヴォナローラの影響を受けた後のものなので、サイトを見ているとマニエリスムにつながるものを感じます。
    • Bunkamura25周年特別企画 進化するだまし絵 だまし絵 (2014年8月9日〜10月5日)
      2009年に開催された「だまし絵」の続編だそうです。前回を見ていないのが残念。アルチンボルドの作品もあるので、ルネサンスから現代まで、さまざまな作品が楽しめそうですね。これは、特設サイトが楽しみです。

  • 国立新美術館
    • イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる (2014年2月19日〜6月9日)
      リンク先はFacebookページです。最近は、特設サイトもいろいろありますね〜。先日のぶらぶら美術・博物館で紹介されていて「面白そう」と思いました。番組の概要はこちらで見られます。ちょうど先月みんぱくに行ったばかりなのですが、解説つきで見ると、いっそう奥の深さを感じます。
    • オルセー美術館展 印象派の誕生ー描くことの自由ー (2014年7月9日〜10月20日)
      マネの《草上の朝食》が来日するそうです。《笛を吹く少年》とかカイユボットの 《床に鉋(かんな)をかける人々》とかミレーの《晩鐘》とか、有名どころの作品が紹介されていますが、これ全部来るのでしょうか。来るとしたら、なかなかすごいのですが……。と、ワクワクが続きます。楽しみです。

  • 江戸東京博物館
    大江戸と洛中 〜アジアのなかの都市景観〜 (2014年3月18日〜5月11日)
    「なんちゃって」ではありますが、いちおう卒論で都市論を取り上げた身としては、気になるテーマです。京都や江戸の都市づくりが、アジアや世界から見たときにどのような姿に見えるのか、というのは

  • サントリー美術館
    のぞいてびっくり江戸絵画−科学の眼、視覚のふしぎ− (2014年3月29日〜5月11日)
    チラシや展覧会サイトのトップページで使われている、人がたくさん集まって別の人の姿になっている絵は、「寄せ絵」と言うそうです。なんだか、アルチンボルドの絵にも通じますよね……。遠近法や透視図を用いた鳥瞰図、顕微鏡、博物学が、江戸時代の絵画にもたらした影響を見ていく展覧会、とのことです。楽しめそうな展示内容です。

  • 三菱一号館美術館
    ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900 (2014年1月30日〜5月6日)
    最後に取り上げた展覧会が、終了までの期間が一番短いものでした(汗) コラボしているとおり、ラファエル前派展と行くと、よりいっそう楽しめたのだろうなあ、と思います。ビアズリーのサロメの絵もあるみたいですね。ちょうど三菱一号館の建てられた時代とも合うようで、そういう雰囲気の中で楽しんだら格別なのだろうと思います。

全部制覇! というのはさすがに難しいかな、と思うのですが、なるべく多く見に行けるようにしたいですね。

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October 13, 2013

* 気になる展覧会チェック(20131013)

こうしてブログに書いていても、行きそびれた展覧会があります。前売券も手に入れていたのに(涙) そして今回は逆に、前売券を買いそびれた展覧会ばかりです。子供と一緒に行こうなんて思わずに、行けるときに行きたい展覧会に行くのが大切ですね。会期終了が早い順に並べます。
  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    山寺 後藤美術館コレクション展 バルビゾンへの道 (2013年10月20日〜11月18日)
    「あの名作が来る!」という展覧会ではありませんが、バロック期から19世紀後半におよぶ神話画、宗教画、肖像画、静物画、そして近代へと向かう絵画の新たな可能性の扉を開いたバルビゾン派の風景画に至るヨーロッパ絵画の変遷を、同館のコレクション約70点を通して辿ります。とのことなので、勉強になりそうです。これはまだ、前売券が手に入れられますね。

  • 東京藝術大学大学美術館
    興福寺創建1300年記念 国宝 興福寺仏頭展 (2013年9月3日〜11月24日)
    あの有名な、興福寺の仏頭が東京で見られるのです。十二神将も来ますよ! 確かに去年、奈良で見ましたけれど、交通費をかけずにまた見られるのであれば、行くしかないでしょう! 興福寺の所蔵品がこんなにいっぱい来ていたら、その間興福寺国宝館はどうなっているのかしら? と思ってしまいます。

  • 東京都美術館
    ターナー展 (2013年10月8日〜12月18日)
    本展覧会は、世界最大のコレクションを誇るロンドンのテート美術館から、油彩画の名品30点以上に加え、水彩画、スケッチブックなど計約110点を展示し、その栄光の軌跡をたどります。私はイギリスに行ったことがないので、あまりターナーについては知らないのですが、大がかりな展覧会です。せっかく東京で見られるのなら、行っておいたほうがいいですよね。

  • 国立新美術館
    印象派を超えて―点描の画家たち (2013年10月4日〜12月23日)
    どこまでが展覧会のタイトルで、どこからがサブタイトルなのかが分かりませんが、全部を表記すると「クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に/印象派を超えて―点描の画家たち/ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」となります。本当に、点描画から抽象画まで見られます。ブリュッセルの王立美術館は現代美術が充実していたのですが、オランダもそうなのかな? と思っています。あまり詳しくない時代の作品なので、勉強になりそうです。

  • 国立科学博物館
    大恐竜展 ゴビ砂漠の脅威 (2013年10月26日〜2014年2月23日)
    ゴビ砂漠と言えば、私が子供のころから恐竜の化石で有名でした。本展は、モンゴル・ゴビ砂漠の実物恐竜化石を一堂に見ることができる、極めて貴重な機会となります。これほどの規模での公開は、モンゴル国内でもこれまで実施されたことはありませんでした。また、新種を提唱する基となる標本「ホロタイプ標本」が約10点展示される、国際的にも稀に見る展覧会です。しかも、タルボザウルスの全身骨格の実物も展示されるそうです。これは、恐竜好き(理科好き)の男の子のお母さんとしては、見逃すわけにはいきません。

  • 国立西洋美術館
    モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 (2013年12月9日〜2014年3月9日)
    ポーラ美術館と国立西洋美術館のコレクションが共演するそうです。現在はポーラ美術館で開催中です。本展覧会は、同じ内容を2館で展示するのではなく、各館の特徴をそれぞれ打ち出した展覧会です。原文でゴシック体になっています。本来は、それぞれの美術館を訪ねて楽しむものなのでしょうね。国立西洋美術館での展示は今回の展覧会では、モネとその作品をめぐる時代背景や文化的文脈の理解につなげることを目指し、収蔵品の中から展覧会図録に収録されない絵画や版画作品も参考作品として展示に加えつつ、同時代の出版物等の参考資料もあわせて紹介します。で、ポーラ美術館ではポーラ美術館でのみどころは、「モネとガレ」 「自然の中でみる印象派」 の2つ。だそうです。ポーラ美術館の開催概要はこちらです。こういう美術館同士のコラボレーションというのは、とても興味深いです。

どの展覧会も見逃すことのないように、しっかりチェックしなくてはいけませんね。自分のスケジュール管理も怠らないようにしなければ、です……。

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August 01, 2013

* レオ・レオニ 絵本のしごと

「あれ、もしかして会期終わっちゃった?」と調べたところ、4日まで開催ということで、「今がチャンス!」と、息子と行きました。今回は、「親子券」というのを入手していたので、前売券でも「一般+小中で1500円」となるところを、「一般+小中にしおりもついて1300円」と、とてもお得でした。あ、このチケットは前売りでしたので、今は入手できません。

そして、いただいたのはこんなしおりです。

親子券のしおり

かわいいうさぎさんです。上のねずみもかわいいですね。

さてさて、私はレオ・レオニと言ったら教科書で読んだ『スイミー』しか知らなかったのですが、息子の年齢だと、さらに『アレクサンダとぜんまいねずみ』も載っているそうです。さらに、小学校の図書の授業で(恐らく、フツーに図書室で好きな本を読む、という時間だと思いますが)、そうやって名前になじみがあったからか、レオ・レオニの作品をさらに何冊か読んでいたそうです。

そんなわけで、息子にしてみたら「読んだことのある絵本の原画が見られる」ということで、とても面白いものだったようです。私も、ほとんど知らない話ばかりでしたが、見ていてとても面白かったです。絵だけで、文章はないのですが、生き生きとした様子が伝わってきます。ストーリーが見えてくるというか。

本当に、ねずみもわにもかえるも鳥たちも、みんなかわいかった〜。ねずみがコラージュ(貼り絵)で、彼がねずみ用にたくさん作っていたパーツが見られたのもよかったです。コラージュなのはねずみだけでなく、「ああ、海はマーブル模様の紙を切って表現しているのか」とか、そういうのも見えました。

もちろんコラージュばかりでなく、色鉛筆やテンペラを使ったものもありました。作品によって、どの技法がふさわしいかを決めているそうです。あと、彼がコレクションしていたおもちゃのねずみ(まさに『ぜんまいねずみ』)もありました。

その他にも、絵本とは違う不思議な作品(幻想的というか超現実的というか)もありました。

最後に、ミュージアムショップで気になるグッズを購入しました。

ミニクリアファイル

これは、A5サイズのクリアファイルです。3ポケットで、ねずみ・動物たち・山は、それぞれ別のシートに描かれています。黄色いのは裏面です。

タオルハンカチ

これはタオルハンカチです。ドイツの友人に送ろうと考え中です。

「そんなに人は多くないだろう」と思ったら大間違いで、私たちは開館直後に入ったのでそんなにひどい混雑ではなかったのですが、鑑賞を終えて出てみたら、かなりの行列になっていました。

展覧会の内容が内容だけに、小さいお子さんも多かったです。ぺたっと作品(額に入ってカバーもついているので、直接ではないのですが)に触ってしまって、スタッフに注意されている子もいました。

なので、確かに小さい子も楽しめる展示ですが、ご家族は「鑑賞のマナー(してはいけないこと)」をきちんと教えたほうがいいと思います。我が家はどうだったかと思い出すと、小さいときに美術館はほとんど連れて行かず、国立科学博物館専門でした……。

途中で、展示している作品の絵本が置いてあったり、もっと本格的に絵本が楽しめるスペースもあったりします。こちらは、本を乱暴に扱わなければ、おとなしく見ているだけ、でなくても大丈夫です。

会期終了間際なので「これから見に行こう」という人は少ないかもしれませんが、なかなか興味深い内容の展示でした。親子で楽しめます。


【追記】
この動画を見ると、かなり展覧会気分に浸れると思います。



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June 18, 2013

* 気になる展覧会チェック(20130618)

2か月に1回くらいはチェックしないと、うっかりスルーしてしまう展覧会が出てきそうです。会期がかなり先のもの(10月から、など)は後回しにしています。なので、この後仕事が忙しくなり、「展覧会チェックを書くヒマがない〜」となると、危険です。

先日のダ・ヴィンチ展は、まさにこの状態で自分のチェックから漏れていたので、危うく見逃すところでした。危ない危ない。

ともあれ、気になる展覧会を一気に書きます。
  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    レオ・レオニ 絵本のしごと (2013年6月22日〜8月4日)
    この展覧会、ポスターがかわいらしいのです。それで気になっていました。私はレオ・レオニと言ったら、スイミーしか知らないのですが……。かわいいもの好きの息子もどこかでポスターを見たらしく、気になっていると言っていました。行くとしたら、期末試験が終わったら、ですね。

  • 東京都美術館
    ルーヴル美術館展—地中海 四千年のものがたり—(2013年7月20日〜9月23日)
    ものすごーく派手で分かりやすい「名作!」が来るわけではありません。でも、特設サイトの解説によると、「西洋、東洋、アフリカを結ぶ場所」としての地中海にスポットを当て、古代から19世紀に至る美術・工芸品が展示されます。特に興味がある時代や地域というわけではないのですが、いろいろと勉強になりそうだなあ、と。これは1人でふらりと行くかもしれません。

  • 国立科学博物館
    深海 ―挑戦の歩みと驚異の生きものたち―(2013年7月6日〜10月6日)
    あの、ダイオウイカですよ〜。それだけではないですが。深海は、私たち人間が、宇宙と同じくらいか、それ以上に分かっていないことが多い場所だと思います。神秘的で不思議な深海の世界を見るのが、楽しみです。生物の標本にびっくりするだろうなあ、と、今から予想しています。これも、夏休みが終わるまでには行かないと、です。

  • 国立新美術館
    アメリカン・ポップ・アート展(2013年8月7日〜10月21日)
    実は、ポップアートはそんなに詳しくなく興味もあまりなく、なのです……でも、あの有名なアンディ・ウォーホルの《200個のキャンベル・スープ缶》が見られるということで、行ってみたら学ぶこともあって、いいかなあ、と。新しいことを知るというのが、好きなのです。

  • 国立西洋美術館
    ミケランジェロ展(2013年9月6日〜11月17日)
    システィーナ礼拝堂500年記念、というものだそうです。サイトを見たところ、ミケランジェロの人物についても紹介し、システィーナ礼拝堂にの天井画や祭壇画のための習作や、建築家としてのミケランジェロにもスポットを当てるようです。人体表現(とその変遷)についても紹介するということで、「これを見てローマやフィレンツェに行けば完璧!」という感じです。実に素晴らしい。

  • 東京国立博物館
    京都―洛中洛外図と障壁画の美(2013年10月8日〜12月1日)
    「洛中洛外図屏風」をすべて展示するなど、「京都でも見ることのできない京都」を体感できる展覧会となるそうです。京都に行った後の会期ですが、復習になったり、新たな知識を得たりする機会にできるようにしたいですね。ということは、要チェックなのは「御所、龍安寺、二条城、京の街」となるようです。

スケジュール管理をしっかりすれば、全部行けるかな? と思っています。京都の展覧会のころには、会期がまだ先だからと書かなかった展覧会が、あれこれ始まります。遅くとも9月になったら、またチェックしたいですね。

今年は結構、あちこちの展覧会に行けていて、うれしいです。

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March 30, 2013

* ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア

今回も、息子の部活の休み(平日)を使って行きました。実は、息子が興味を持つか分からないし、1人で行こうかと思っていました。でも、テレビでCMを見かけたらしい息子が「行きたいなあ」と言ったので、連れて行きました。

今回は、展覧会のサイトで、いつもオンラインチケットを購入しているe-tixへのリンクが見つからず(帰宅後によくよく見たら、ちゃんとあったのですけれど……)、他のシステムの会員手続なども面倒なので、セブンイレブンのマルチコピー機を使って購入しました。

なぜセブンイレブンかというと、家から一番近いコンビニだからです。ちゃんとセブンコードを記録しておけば、「これは何の分類だ?」と苦労することもありません。支払にはクレジットカードも使えるので、プリンターがない環境で「展覧会に行こう!」と思い立ったときには、便利だと思います。

ただ残念だったのは、オンラインチケットだと半券がもらえるのですが、セブンイレブンではチケットが発券されるので、展覧会オリジナルの半券は手に入らない、ということです。

ともあれ、今回も音声ガイドを借りて見学開始です。以前はほとんど音声ガイドを使っていなかったのですが、ここ数年は、鑑賞に役立つ情報がこの金額で手に入るのはお得! ということで、積極的に使用しています。

ルーベンスと言えば、日本では『フランダースの犬』で主人公のネロが見たいと思っていた、アントワープの大聖堂の祭壇画が有名です。ルーブル美術館の連作『マリー・ド・メディシスの生涯』を思い浮かべる人もいるでしょう。

当然ながら(?)、そういう「大きい! 有名!」という作品が展示されているわけではありません。ですが、彼の作品を様々な切り口から見ることができます。例えば、イタリア滞在中に彼がどんな影響を受けたか、そしてそれに加えた「ルーベンスらしさ」とは何か。

展覧会のタイトルの通り、今回は彼の工房のシステムが紹介されていました。一般的な展覧会だと、「なーんだ、ルーベンス本人じゃなくて、工房の作品か」となってしまうのですが、彼ほどの人気で、しかも画家以外の仕事もある身では、工房で効率よく作品を作ることがあっても仕方ないというか、当然のことです。

仕上がりのバラつきを防ぐために、重要な部分は彼が手を入れていたのですが、依頼主によっては(恐らく金銭面の兼ね合いもあったでしょう)手を入れなかった・優秀な弟子には完全に任せていただろう、という話には、「そうだろうなあ」と納得です。制作の手本となる下絵というか、元になる絵などの展示は、エル・グレコ展でも似たようなものを見たなあ、と思います。

彼の工房で制作された版画も、興味深かったです。彼自身の手による見事なエングレーヴィングもありました。興味深かったのは、版画家が起こした絵にルーベンスが修正の指示を出し、最終的にどのような絵になったかが分かる作品です。プランタン・モレトゥスの印刷博物館所蔵の版画が多くありました。

ヴァン・ダイクなど工房の弟子たちの作品もありましたが、外注していた画家もいたり、植物や動物を描くのが得意な画家と共同制作をしたりと、作品は「画家自身の芸術的表現」というより「その作品を所有する人を満足させるもの」なのだなあ、という感じがしました。これは音楽でもそうですが……。

世界各地の美術館の所蔵品が一堂に会する、興味深い展覧会でした。この後、北九州・新潟で開催されるそうです。

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March 09, 2013

* 気になる展覧会チェック(20130309)

このブログで最後に「気になる展覧会チェック」をしたのは、去年の7月でした……。今年はもうちょっとマメに情報を集めて更新しようと思います。はい。もう3月ですけれど(汗)

そんなわけで、見逃してしまった展覧会も複数ありますが、気になるものをずらずらーっと並べます。今回は、iPod touchの「ミュージアムカフェ」のアプリでポスターギャラリーをチェックしました。いろいろ出てきたので、2回に分けてご紹介予定です。
  • 東京都美術館
    エル・グレコ展(2013年1月19日〜4月7日)
    これはもう、「見なくちゃ!」ですね。興味はありますが、彼が活躍したスペインに行ったことがないため、たくさんの作品を鑑賞する機会がありませんでした。むかしむかし、中学生くらいのときに、やはり「エル・グレコ展」があったのは覚えているのですが、そのときは行きませんでした……。宗教画も肖像画も、それぞれの特徴があるので解説も興味深いです。実はこの展覧会、関連イベントのコンサートも素晴らしいのです。古楽好きさんいらっしゃい、という趣です。黄金世紀のスペインの音楽です。もちろん、この時代の芸術に興味のある人にもおすすめ。

  • Bunkamura ザ・ミュージアム
    ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア(2013年3月9日〜4月21日)
    今日から開催ですが、ゴールデンウィーク前には終了してしまうのですね。人気画家というだけでなく外交官としても活躍した彼の作品は、例えば現存する作品が少ないフェルメールと比べると、「結局レンブラントの、というより彼の工房の作品なのよね」という感じなのですが、そこにスポットライトを当てるということで、興味深いです。

  • 国立西洋美術館
    ラファエロ(2013年3月2日〜6月2日)
    あの《大公の聖母》が来るのですよ! もうふた昔ほど前に、フィレンツェで見ましたが……わざわざ行かずとも見られるのなら、見に行かなきゃ、という作品です。それと、確かに「ルネサンス絵画」としてラファエロの作品が出展されることはあったかもしれませんが、ラファエロをクローズアップした展覧会は、初めてですね。どういう切り口で展示されるのか、興味津々です。

  • 国立科学博物館
    グレートジャーニー(2013年3月16日〜6月9日)
    これはポスターギャラリーには入っていませんが、かはくのチェックは基本です(笑) 猿人の復元でモデルになったのは……というニュースもありましたが、あの干し首が10年ぶりに展示されるそうです。子供のとき、ミイラより怖かったのですよ、あれ。まあ、同じケースに入れられて展示していたので、「あの展示室は怖かった」ということなのですが。ともあれ、人間がどうやって地球の各地に住むようになったのか? という、文化人類学的なものもある(と思う)ので、楽しみです。

  • 国立新美術館
    貴婦人と一角獣展(2013年4月24日〜7月15日)
    これは、昨年出雲展に行ったときにチラシを見ていました。でもその時点では検索してもあまり情報もなく、公式サイトもなく美術館のサイトにも情報がなかったので、「本当に開催するのかな?」とすら思っていました(汗) でも、久々に情報をチェックしてみたら、立派な公式サイトもできているではないですか! 中世の思想や風俗が描かれたクリュニー中世美術館所蔵のタピスリー「貴婦人と一角獣」に出会えるのを、楽しみにしています。

――というわけで、会期終了が近い順番に並べてみました。まだ開催していないのもありますけれどね。

最近は私が物事を深く考えるようになったからか(当社比)、展覧会というもののありかたに工夫がこらされているからか、「どういう切り口で作品や芸術家を紹介するか」に工夫がこらされていて、とても興味深いです。

まあ、普通に作品を借りてきて並べて、だけでは、よっぽどの目玉作品がない限り、二番煎じだったり素晴らしさが来場者に伝わらなかったり、ですからね。そして来場者があまりなくて収益がアレだと、「こういう展覧会を企画しよう!」という企業や団体がなくなっちゃいますからね(とか書くと生々しすぎるでしょうか)。

今回気になった展覧会、まだまだ続きますよ〜(笑)

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May 06, 2012

* レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想展

大型連休の最終日に、行ってきました。ダ・ヴィンチだし、連休中だし……ということで混雑を予想していましたが、「思うように作品が見られない」というレベルではありませんでした。

開館時間の10分ほど前に着いたのですが、そこで行列に並んだくらいです。館内に入れば、人は多いですが「作品より人の後ろ頭を見に行ったような状態」ということにはなりませんでした。開館を待つ列は、入場券を持っている人もいない人も一緒に並び、最後の最後で切符売り場に行く人(入場券を持っていない人)と入場できる人(入場券を持っている人)に分かれました。

私はオンラインでチケットを購入していたこともあり、すんなり入れました。オンラインでなくても、コンビニやプレイガイドなどでチケットは入手できます。会場で切符売り場に並ぶ不便を考えたら、事前にチケットを入手するのはとても大切だなあ、と思います。できれば割安で入手できる前売券、ですね。これは私の毎度の課題です……。

そして、最近はオーディオガイドも充実していますね! 以前は「お金が……」と思ってしまい、使おうとは思いませんでした。でも今は、「見どころを解説してもらえるのはありがたい」ということで、積極的に利用しています。

こうやって展覧会を見ていて思うのは、「(たとえば印象派の)有名な作家の絵が来ますよ〜。ジャジャーン!」というような展覧会は、今はほとんどないなあ、ということです。何かのテーマがあって(今回の場合は、「レオナルド・ダ・ヴィンチが同時代人やその後の人々に与えた影響」というところでしょうか)、それに沿った作品が展示されています。

「目玉」の作品以外は、特にルネサンス期だと、素人から見たら「なんだかよく知らない人」や「無名の人」の作品が多いのですが、ちゃんとストーリーというか、文脈があるなかで選ばれているので(これが、キュレーターの腕の見せ所なのでしょうね)、「ほほーう」なんて心の中で呟きながら鑑賞しています。

でも、「どう見ても画力が非常に残念な感じのする絵」があって、『なんでも鑑定団』の「非常によろしくない贋作」みたいな感じですが、「どうして同じ題材を描いているのに、ダ・ヴィンチだとこれで、この人だと『美術が不得意な中学生の写生』みたいになっちゃうのかな〜」などと思ってしまいます……(人のことは言えませんが)。

『アイルワースのモナ・リザ』は、とても不思議な雰囲気の作品でした。確かに、「とってもできのよい贋作(模写)」か「ダ・ヴィンチ本人の作品」かで意見が分かれるのは納得できます。私自身は、後者だったら面白いなあ、と思います。それにしても、もしもこれが若き日のジョコンダ夫人の肖像だとしたら、あの有名なモナ・リザは何年後のものなのかしら……? と思います。

『ほつれ髪の女』は、いかにもダ・ヴィンチが好きそうな雰囲気の女性でした。私も好きな雰囲気です(笑) 息子も、他の絵を見て「髪の毛が同じ感じで描いてある」と言っていました。春休みにルーブルで岩窟の聖母を見てきたばかりということもあり、「この絵はロンドンにある絵とあそこが違う、ここが違う」と言っていました。よく見ているなあ、と感心してしまいます(やや親ばか)。

そして、衣のひだの習作が、実に素晴らしい! 布しか描かれていないのですが、本当に、布地の質感や光沢、質量が感じられるものでした。自分がイラストを(主にノートのすみっこに)ちょこちょこと描いていた当時、衣服の表現がリアリティに欠けていたのを思い出します。私の場合、練習も足りないのですがセンスも足りないのでしょう。

気になる作品の絵葉書を購入したのですが、デューラーが描いた柳の文様も買えばよかったかな、と思っています。

とても興味深い内容の展覧会でした。やっぱり行った日に書かないと、記憶から消えてしまうことも多く、こんなに語れませんね(汗)

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January 21, 2012

* 2012年も素敵な展覧会がいっぱい

昨日、外出中にふと目についた展示会のポスターは、美術館を覚えていても、どういう内容だったかまではっきり覚えていなかったものもあり……ということで、美術館のホームページを見て、面白そうな企画展をチェックしました。

いろいろな展覧会が目白押しなので、今回はそれを羅列するだけ、にします。以前にもこのブログで書いているものもありますが、「絶対行くぞ!」という意志の表れ……ということで。


ちょっと検索したら、ポスターでは見かけなかったものの、興味深そうな展覧会を発見できました。

個人的に一番気になるのは、マウリッツハイス美術館展です。フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》のほか、レンブラントやハルス、ルーベンス、ブリューゲルなどの作品が来日するのですから。

こうやってちゃんと調べていると、いろいろな作品が、日本に、東京に来るのですね。現地に行かなければ見られない作品はもちろんありますが、ちゃんと調べていれば、東京でも十分に、様々な時代の様々な芸術家の作品が鑑賞できるというのは、本当に素晴らしいことだと思います。

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November 03, 2011

* 気になる展覧会@三菱一号館美術館、国立西洋美術館&Bunkamura ザ・ミュージアム

実は、じっくりと調べて書く時間が作れず(『ぶらぶら美術・博物館』の感想をぱったりと書かなくなったのも、これが理由です)、展覧会チェックも「電車でポスターを見る」レベルでした。今日は久々に時間ができたので、まとめて書きます。
トゥールーズ=ロートレック展三菱一号館美術館
何年か前のフランス語講座(ラジオ)で、ロートレックの手紙を取り上げたものがありました。「聞くだけ」状態だったのですが、興味深い内容でした(ということしか覚えていませんが……)。彼の人生を知ると、作品も違って見えます。会期は12月25日(日)まで。

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影国立西洋美術館
私より家族のほうが行きたがっています。やっぱり『着衣のマハ』が有名ですね〜。やはり当時の社会情勢や歴史を知ると、とても興味深いものです。会期は2012年1月29日(日)まで。

フェルメールからのラブレター展Bunkamura ザ・ミュージアム
Bunkamura ザ・ミュージアムの改修工事終了後の展覧会です。フェルメールは作品数が少ないですから、当時のオランダ絵画もいろいろと紹介されます。フェルメールだけでなく当時の絵画にとても興味があるので、どんな作品が見られるか楽しみです。会期は2011年12月23日(金・祝)〜2012年3月24日(水)です。

さて、いつ行く時間が作れるかな〜、と思っています(汗) 時間は作らなくてはいけないのですけれど……。息子の受験が終わる前に会期が終了してしまうものは、ちょっと大変かもしれません。

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May 19, 2011

* フェルメール《地理学者》とオランダフランドル絵画展


会期最終週になって、ようやくBunkamura ザ・ミュージアムに行きました。平日の午前中ではありましたが、結構な人出です。展示されている作品を見たい角度から自由に見る、ということはできません。

最近は、こういう展示会で音声ガイドがあるのが一般的になりました。ベルギーやオランダの美術館では、音声ガイドのおかげで作品鑑賞の理解が深まりました。さすがにオランダ語やフランス語だけの展示では、何が何やら、ですから。ともあれ、それ以来、積極的に音声ガイドを使うようにしています。今回も音声ガイドのお世話になりました。

すべての作品に解説があるわけではありませんが、とても参考になりました。

確かにメインはフェルメールの《地理学者》です。ではそのほかの作品はおまけかというと、そんなことはありません。肖像画・風景画・静物画・風俗画など、当時のオランダやフランドルでよく描かれたジャンルの絵が、解説とともにまんべんなく見られます。

確かに大作ではないのですが、有名な画家の作品も見られます。
ルーベンス、レンブラント、フランス・ハルス、ヤン・ブリューゲル、ロイスダール……
17世紀オランダ・フランドルの絵画がこれだけまとまって見られるというのは、日本ではなかなかチャンスがあることではありません。

逆を言うと、フェルメールだけを目当てに行って後は適当に見る、というのでは、とてももったいない内容です。ぜひ、(できれば音声ガイドも使って)展示されている全作品をじっくり味わってください。東京はもう終わってしまいますが、この後豊田市美術館で開催されます。

肖像画では、フランス・ハルスの筆づかいと、生き生きとした表情が好きです。今回展示されている作品は、有名なものではありません。でも、彼の作品の特徴がよく表れていると思いました。ルーベンスもレンブラントも、「さすが」な作品です。

静物画では、実は果物の透明感にうっとり……。いくら写真が実物を忠実にうつしても、被写体が常に理想的な美しさやあり方を示しているわけではないでしょう。なので、絵画には絵画にしかできない表現や、価値があると思います。実は、描かれた果物が気に入りすぎて、最後のショップで、静物画の絵葉書をあれこれを購入してしまいました(笑)

現代の(専門知識のない)私たちには、静物画や寓意図の意味するところが、すぐにはピンときません。専門書を読んでもすぐには分からないかもしれませんが、もうちょっと踏み込んで理解できるようになりたいなあ、と思いました。

風俗画というか、当時の人々を描いた作品も興味深いです。絵を発注するのはお金持ちの市民なので、農民は嘲笑の対象になっています。ブリューゲルのように個性のある存在としては描いておらず、ステレオタイプ的でした。でも、(無教養な)市民自身も嘲笑の対象になっているのは、オランダ的なユーモアかなあ、と思います。

今回は、図録は大きい&重たいので、購入はやめました。「この時代のものなら、この展覧会の図録でなくても、解説する本はたくさんあるかな」と考えたのが理由です。気に入った絵の絵葉書を購入しました。あと、カプセルトイでマグネットにチャレンジしたら、『手紙を読む女』でした。

会場を出たときはもうお昼でした。ドゥ・マゴ・パリのテラスは明るくて雰囲気がよく、ランチをいただいたらとても気分がよさそうでした。が、予算と時間の関係で断念しました(汗) ナディッフ モダンも、眺めているだけで楽しめました。

実は視聴しそびれてしまったのですが、BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』で、この展覧会が紹介されていました。番組の内容紹介はこちらです。それなりに知識はあるので楽しめますが、山田五郎さんの解説を見てから行きたかったです……。

実は、静物画にオウム貝などの南洋の貝らしきものが描かれていて、「ああ、これは『ぶらぶら美術・博物館』で、レンブラントのときに山田五郎さんが言っていた貝(大航海時代に東南アジアからもたらされたもの)だなあ」と思いながら眺めていました(笑)

こうやって、点でしかなかった知識がつながって線を作るのが、あちこちから知識を仕入れたときに面白いところです。

uriel_archangel at 16:27 | 講演会・展覧会 
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